6月に、中部ロンボクのタナ・ベア村にあるBCごみ銀行へ打ち合わせに行きました。
Bank Sampah BC, berada di desa Tanak Beak, Lombok tengah.
ここは、ゆいツールが協働しているトニーさんのごみ銀行です。
今回は、ウダヤナごみ銀行にある材料を持って行って、職人さんにポーチなどを注文しに行きました。
10月に、東京であるグローバルフェスタ2018に出展するため、そこで販売するクラフトを注文しました。
それから、ギリ・メノ島のショップに卸す分も。
本当は、商品を注文して仕入れたりショップに卸す仕事は、ウダヤナごみ銀行が自らやって欲しいと思っていますが、結局仕入れるところで資金が必要で、売れなければ損を引き受けなければいけないため、現地の人にはなかなかできません。
BCごみ銀行の職人さんは、「毎月定期的に注文が入ればいいけど、ゆいツール以外の売り場がないから、活動も滞りがちだ」と話していました。
ゆいツールからは、「私たちも販売拠点を増やしたいと思っている。ギリ・メノ島にもうひとつ販売拠点ができるかもしれない。BCごみ銀行のトニーさんも、英語教室の仕事で観光地によく行くので、これから販売ルートを増やしてほしいと期待している」と話しました。
インドネシアでは、「作り手」と「売り手」「買い手」が物理的に離れていて、間を繋ぐ仕事が発展していません。
一般的に、農作物や工芸品などは、作り手がマーケットを開拓することは難しく(ノウハウも資金もない)、誰かが買い付けに来てくれるのを待っていたり、地元の市場に安く卸すしかなかったり。
ごみ銀行のクラフトなどは、売れるあてもないのに作る、なんてことは村の女性(職人)さんたちはやりたがりません。
さて、打ち合わせが終わって帰る途中に、意外な場所を見つけました。
実は、BCごみ銀行に向かうときに、なんだろう?と気になっていた場所です。
車を止めて写真を撮ります。
普通の村に、こんなに緑あふれるお庭があるなんて。
よく見るとトニーさんの英語教室の分室のようです。
おやおや、と思っていると、家の人が出てきました。
今、トニーさんのところに行ってきたんですよ、と話すと、どうぞどうぞと招き入れてくれました。
どうしてこんなにお庭に緑があふれているのか気になったことを言うと、今年に入ってから庭を作り替えたのだとご主人が言いました。
確かに1月頭にここを通った時は、こんな風になっていなかったなと思いました。
この家の近所も、ポットを並べて野菜などを育てているようで、車で通る道すがらとても目を引きました。
この家には、ちょうど前の晩にトニーさんのところのお客さん(イギリス人)が泊まっていたそうです。
こんな庭のある家なら、お客さんもきっとうれしかっただろうな、と想像しました。
お話ししていると、素敵な飲み物が出てきました。
お庭にあったミントが入った、レモンジュースです。
こんなセンスも、ただの村の人とは思えません。
そのうち、奥さんが家の奥の方で何やらしていると思ったら、お昼ごはんが出てきました。
お昼を食べて、家の人とあれこれ話をしました。ごみ銀行のことや、村ツーリズムのこと。
ちょっとここは、いい拠点になりそうだな、と感じました。
偶然立ち寄った私たちを、快く迎えてくれたご夫婦やそのご家族、素敵なお庭に出会えて幸せな日でした。
(山)
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