ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

エコツアー体験記~5月のお客さまより~

2016年06月07日 | 6. エコツアー参加者の声

「鈴木くん、インドへ行くんだって?」

出発を数日後に控えた5月某日、職場にて。一週間の長い休みをもらったので、職場内でどうやら僕が海外旅行へ行くらしいことが口づてに広まっていたようでした。ただ…

「インド『ネシア』です、先輩」

広まるうちに、どこかで「ネシア」が抜けたみたいです。たぶん、「ネシアがついていようがいまいが、どっちにしろよく判らん!」ということなんでしょう。僕もそうでした。

(あー、こういう日本人にあまり馴染みのない国へ行くんだな、まして僕が行くロンボク島はなおさらだろうな)

と、出発を前にして不安が胸に広がったのを覚えています。

とはいえ、意気込みもありました。もともと「海外へ行きたい!」「見聞を広めたい!」という漠然とした思いがあり、ゆいツールの山本さんとの出会いもあって、(よし、度胸試しだ!インドでもインドネシアでも行ってみよう!)おおよそこんなノリで今回の旅を決意した次第です。

見聞を広めるという意味では、乗り継ぎのジャカルタからもう「なんだこれは!」の嵐でした。もわっと熱気を帯びた空気、飛び交っている聞き慣れない言葉、初めて使うルピア(インドネシアの通貨)の0の多さ、車道を走るバイク、バイク、バイク…。ジャカルタからロンボク滞在中にかけてずっと五感が新しい刺激を受けつづけました。普段省エネモードの僕の脳みそは、さぞびっくりしたことでしょう。頭の血のめぐりが良くなったような、頭の中だけ若返ったような、そんな感覚です。ジャカルタのごちゃごちゃした道でもそうでしたが、ロンボクの田舎道でもそれは同じでした。車の窓越しに目に入る景色が新鮮で、ぼんやり眺めているだけでほんとうに楽しいんです。

さて、ロンボクに着いてからは実にたくさんの人との出会いがありました。もともとロンボクで暮らしている人、日本からロンボクへ嫁いだ人、日本で生活したことのあるロンボクの人、仕事でロンボクに来ているバリ人、ロンボクに滞在中の日本人、これからロンボクに住もうとしている日本人…ここで具体的に挙げるとちょっと長くなるくらいで、とにかく様々な出会いがありました。そしてそのどれをとっても、どこかゆったりとした時間が流れていて、日本みたく「お、お邪魔いたします!」と変に肩の力を入れることなく、くつろがせていただきました。

これは自分にとっては意外だったんですが、インドネシアでも礼節を重んじるところがあって、どんなにちょっとした用事であっても客人はお茶やコーヒーなどでもてなされるようです。どうりで訪ねる先々で飲み物が出てきたわけだと、後から納得しました。日本でいうと「立ち話もナンだからお茶でも飲んでけよ」という感じだそうです。さらにインドネシアでは、もてなされる側が用事が済んだからといっていそいそと立ち去ろうとすると失礼にあたるそうです。(時にはこの礼節が災いして、嫌いな奴が長く居座るということも起きるそうです笑)こういうのって、今の日本に持ち込もうとしても鬱陶しがる人が多いんじゃないでしょうか。インドネシアには地に根を張った人の繋がりがあるんだな と、ずっと残って欲しいすばらしい文化だなと思いました。

今回のロンボクエコツアーは、「エコ」と付くだけあって環境教育活動の現場を見学させていただく機会が多くありました。環境教育というのは、これから開発が進む国や地域の人たちに向けて、持続可能な発展ができるよう環境への意識を高める活動のことを言います。インドネシアでは(ごみ問題への意識が低いので)、その活動の一つにごみ銀行というものが広まっています。ゆいツールも現地でごみ銀行を運営していますが、ここでは今回のツアーで僕が見学させてもらったハミドさんのごみ銀行(シウン・グミランごみ銀行)について紹介したいと思います。

ハミドさんは、ぎょろっとした目が特徴の物静かで朴訥な感じの男性です。そんなハミドさんに家まで案内されると、家の外で近所の女性が子供たちと何やら作業をしています。これは、コーヒーやお菓子のプラごみを種類ごとに分別している様子です。子供達が面白がって遊んでいてワイワイガヤガヤとしていて楽しげでした。

分別が終わったものがこちら。こうして分別・洗浄されたものはごみ銀行が引き取り、持ってきた人はその量に応じてごみ銀行の通帳に記帳してもらいます。通帳に一定数たまるとお金が受け取れるという仕組みになっているそうです。

家の中に入ると、今度は別の女性が細く切られたプラごみを編んで何か作っています。自分もマネして編んでみましたが、「意外と簡単じゃん!」かと思いきや、女性が作った完成品と並べると全然ヘタクソなのがすぐにわかりました。

完成品(日本に戻ってから撮影しました)

正直、当初はごみ銀行の職人さんや会員さん(プラごみを集めてくる人たち)の励みになればと思って購入しようと思っていたんですが、それとは関係なく自然と財布を開けていました。作りがちゃんとしていたし、デザインも可愛いなと思ったからです。そして何より、大量生産されたごちゃごちゃしたパッケージのゴミを利用して、ハンドメイドでこんな可愛らしいものを作るというスタンスが「カッコいいな!」と思いました。このゴミのこの部分をこう使ってこういう柄にする、といったアイデアも職人さんたちが考案するそうです。もちろん向こうの物価で考えると値段は高めですが、こういった事を含めていい買い物をしたなと思います。

ハミドさんの家を後にして、シウン・グミランごみ銀行で引き取ったごみの保管場所へと移動しました。そこではハミドさんのごみ銀行がじつはお金の面でうまくいっていないという事を聞きました。保管場所は、これから何らかの資源として生まれ変わるはずのごみで溢れてかえっていました。

このごみたちは、これから洗ったり分別されたりするためにここに集められたんですが、次の工程へ回すお金が足りていないために、ここにずっと保管されているそうです。現実問題、ごみ銀行をやっていく上でもお金は必要です。こういった活動を離れたところから眺めていると、「ごみを再利用して新しいものを作る」っていう単に慈善事業としての側面しか見えてこなくて、お金とは無縁の世界と思われがちな気がします(自分もそうでした)。でも、実際に現場を訪れると違います。活動に携わる人がちゃんと見えてきて、非営利とはいえお金が必要なんだという当たり前のことに気づかされます。

ハミドさんの活動は、今のところ行政からの補助がないそうで、自分たちでお金を回していくしかないようです。そもそも、「補助金申請の書類の書き方がわからない!」という状態から、ハミドさんは活動を始めています。きっと、自分の村に落ちているごみを見て「なんとかしたい」と思ったんだと思います。その気持ちが先行して経費が予算をオーバーしてしまったんだと思いますが、だからこそ「なんとか解決できないかなぁ」という思いがこちらにも湧き上がってきます。

ちなみに、ハミドさんとは翌日も会う機会があって、今度はハミドさんの本業の焼き物を見せてもらうことになりました。焼き物には、バナナの木の葉っぱを縄状にしたものや卵の殻で上手く装飾されたものがありました。他にも絵の具できめ細かい文様が描かれたものがあって、色合いがサイケデリックでデザインがポップな感じで自分の好物でした。無事日本に持って帰れるか不安でしたがいっぱい買ってしまいました。焼き物でのノウハウがごみ銀行の製品作りに活かされているんだなと感心しました。(写真はお土産センターの様子)

ロンボクではまだまだたくさんのことを経験しました。中には普通の旅行ではちょっと味わえないようなこともありましたが、ひとまず日本に帰ってきてからのことを書きます。

日本に帰ってからは、休んだぶんを取り返すかのように仕事が待っていて、そんな忙しいなか「インドネシアどうだった?」と聞かれると少し戸惑いました。サッと簡潔に答えられる言葉が見つからなかったのです。「楽しかった」じゃ言葉が足らないし、「海がキレイだった」ではウソになる…。確かにロンボクでは海で泳いだりもしたし、他にも楽しい出来事がたくさんありました。でも、浜辺や街にはごみが散らかっていて、お世辞にもキレイとは言えません(観光客向けのビーチはキレイですが)。だから、初めのうちは話がそちらを通らないように、食べ物の話とかお土産に買ってきたタバコの話とか、伝わりやすいところをつまんで話していました。それで終われば相手も「楽しい旅だったんだ ね」と納得するし、収まりがいいでしょう。けど、それだけじゃちゃんと伝えきれた気がしない…。日本へ帰る飛行機を待っている間に外国人旅行者向けのアンケートを頼まれた時も、「インドネシアはキレイでしたか?」と質問され、多少答えづらかったけど「ごみが散らかっていた」と正直に答えました。時間やお金をかけてせっかく来たインドネシア、どうしても「いい思い出にしたい」という心理が働きます。でも、ロンボクでの経験はそう単純じゃなかったです。だから、楽しい思い出だけを切り取って人に話すことに違和感を感じるんだと思います。(確かに、きれいな景色もありましたが・・・)

「どうしてこんなごちゃごちゃしたものを僕は持って帰ってきたんだろう?」と旅を振り返りながら自分なりに考えました。それはたぶん、多少なりとも「ロンボクに関わってしまった」という感覚が芽生えたからだ、という結論に至りました。関わったからには無視できないな、という感じです。こんな感覚が芽生えたのは、一つに、今回の旅を通して現地の人とより深く関わったことが大きいなと思います。とくに、上で紹介したハミドさんと現地の青年ラフマンくんとの出会いが大きく占めています。ラフマンくんとは、都合2泊一つのベッドを分け合いました(深い意味はないです)。英語と身振り手振りでお互いの国のことや冗談を言ったりもしました。彼は、自分の村で英語教室を開講したり、 村をキレイにする活動をしたり、ゆいツールの現地ボランティアとしても活動しています。どれも無償でやっているので、お金はもらえません。ハミドさんやその他のごみ銀行を運営している人たちも、基本的に非営利で活動しています。それどころか、今の段階では障害の方が大きい状況です。だからこそ、「自分たちの環境を良くしたい」という思いがよく伝わってくるし、自分も彼らが立ち向かっているような問題に関わりたいと思うようになったのだと思います。

僕がロンボクを訪れた時点で、観光客向けかビジネスマン向けかわかりませんが、建設中のホテルが何軒かありました。それだけこれからロンボクを訪れる人が増えるということでしょう。それ自体はとても良いことだと思います。でも、そうやって訪れた人が、お土産のいっぱい詰まったスーツケースに自分たちの出したごみを入れて帰るなんてことはないでしょう。訪れる人が増えるということは、それだけごみが増えるということです。ロンボクで今一番注目されている観光スポットのギリ・トラワンガンという離島では、そこで出たごみのほとんどが、人目から遠ざけられて山のようになっています(動画で見させてもらいましたが、衝撃的でした)。離島には焼却施設もないし(←注:離島どころかインドネシア中どこにもないです)、かといってロンボク本島に運搬することも(コストの都合で)ほとんど無いそうです。

日本でだってごみ処理の問題が根本的に解決できているわけじゃありませんが、ロンボクはそのさらに後方にあります。住民の意識も行政も。そう思うと、果たして、ますます観光地化が進むのに耐えられる下地がロンボクに出来るのか心配です。

まだまだ書ききれていない出来事や思いもたくさんありますが、長くなるのでこのあたりにしておきたいと思います。最後に、このツアーを楽しいものにしてくださった方々に感謝します。特に運転手のヘルランさん、ゆいツールの山本さん、ラフマンくんにはお世話になりました。ラフマンくんが教えてくれた「さようなら、さようなら、またいつか会える~」という歌(なぜか日本語)がとても印象的で、今でも耳に残っています。ヘルランさんのジョーダンもまた聞きたいです。みなさん次に会う時まで元気でいてほしいです。短い間でしたが、本当に濃密な時間を過ごせました。ありがとうございました!運転手のヘルランさん(Pak Herlan)と、空港にて。

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5月のエコツアーの様子はこちら(5月28日付けブログ)です。

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エコツアー体験記3~4月のお客さまより~

2016年06月02日 | 6. エコツアー参加者の声

前々回に引き続き、4月にロンボクでエコツアーに参加されたお客さま(Cさん)の感想文をご紹介します。

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インドネシアのロンボク島に行ってきました。

4月18日から23日の6日間の短い旅でしたが、とても有意義なでした。

英語もインドネシア語も話せないけれども「三人いれば何とかロンボク島までは行けるだろう」と、ゆいツールからの案内と、虎の巻を持ってのエコツアーの参加でした。

宿泊はマタラム市のfavehotel。とても綺麗で、朝食はバイキング形式、美味しい珍しい食べ物に毎朝が楽しみで、ついつい食べ過ぎてしまう日々でした。

そして、ゆいツールの細かなアドバイスで、吸盤の有る洗濯物干しが大変役立ち、今後の為になるなと思いました。

また、このホテルを拠点に宿の移動無し、というのは楽でした。


三か所のごみ銀行を見学しました。

・ウダヤナごみ銀行

・レレデ村のシウン・グミランごみ銀行

・NTBマンデリごみ銀行

ロンボクでは小さな村までは行政の手が行き届かないのが現状で、ごみの回収がなされていないようです。

会員さんがプラスチックの包装資材を持て来て100枚当たり1000ルピア、日本円で7~8円位かな?貯金していきます。

ここではそうした包装資材のプラスチックやペットボトル、紙類が人の手により、シートやバック、ポーチなどへと、色を変え柄を変え上手く組み合わせて見事に製品化させていきます。この発想が面白くてポーチを幾つか購入しました。

パトゥ・ジャンキ村でココナッツオイルと伝統のお菓子作りの体験。

ココナッツオイル作りは、水で擦り卸したココナッツを絞り出し、その液を、時間を掛けて煮詰めていきます。

焦げないように常にかき混ぜて、ゆっくりゆっくりはインドネシア語でプランプラン、相手は「ゆっくりゆっくり」、こちらは「プランプラン」と言葉を交わしながらの作業で、煮詰まる間、二種類のお菓子作りに挑戦しました。
グラアレンを入れたヨモギ餅の様な物と、蒸したもち米の様な物を三角の型に取り、干して揚げた物。

今回は、蒸しあがった物を型に取る所迄でしたが、塩で頂くともち米とはまた違う食感でとても美味しく、どちらのお菓子もエナッ(美味しい)。

素朴なお菓子ですが健康に良さそうでした。

お菓子が出来上がった頃、ココナッツ液も煮詰まり、このココナッツを使ってニンニク、玉葱、唐辛子、エビのだしの様な物をすり潰して自家製調味料を作り、早速、昼食で頂きました。家庭料理がとても美味しく、手で食べるのもこの頃は慣れて、ためらいはありませんでした。村の人達と一緒に作る、家庭料理を頂くなんて、こんな貴重な体験はなかなか出来るものではないでしょうね。私たちの為に企画してくれた皆さん有難うございました。

グントゥール・マチャン村の里山を滝までトレッキング。

全体的にはなだらかな山で、一見樹木が生い茂っているかの様に見えますが、所々に果物の栽培がされており、ヤシの木(アレン)の花房の液を採取しているのを見る事が出来ました。

近くの小屋では釜土でアレンの液を煮詰めている作業をしている人達を見かけお邪魔しました。煙が昔懐かしく、近くに鶏の姿も見られ、のどかな時間に包まれました。

自然に育ったドリアン、ドラゴンフルーツ、ジャックフルーツ、コーヒーなど見つけては楽しく探しながら登ると、遠くに見える山を指してもう半分と言う。少し疲れも出て来た頃、石の多い足場の悪い沢に差し掛かり、何とか渡りきって先を見ると、半分どころか数分後、すぐ目の前に滝が現れました。騙された。清々しい思いで、ここで一服。水は思うほど冷たくはありませんでした。

疲れもとれ、帰り、民家に寄りグラアレンを購入。そしてドリアンと、グラアレンの入ったコーヒーをご馳走になり感激しました。

行きとは別の道を辿りお土産に満足し幸せな気分で里山を下りました。下り切った所で茶屋の様なお店で休憩。豆腐の揚げ物を唐辛子と一緒に頂きましたが、これもおいしくて、何?何?と幾つも頂きました。

また、こちらで言うおはぎの様な物で、餡の代わりにピーナッツ味噌の様な物がかかった物、これもまたとてもおいしくて、お腹が満たされ夕食にまでは至りませんでした。
 
プラ・リンサール寺院

ヒンズー教徒とイスラム教徒が一緒にお祈りする事が出来る場所でした。
また、キリスト教徒もお祈りする事が出来ると聞き、ロンボクの豊かな自然とおおらかさを感じながら、願い事が叶うと言う池?に賽銭を投げ入れ、これまで果たされなかった夢を託してきました。

織物の里スカララで村 

迷いに迷って気に入ったスカーフを三人でまとめて5枚購入。値段交渉の結果、最初の値段より高かった事に後で気が付く。

焼き物の里バニュ・ムレック村

色とりどりの可愛らしい綺麗な焼き物達。欲しいものばかりで手に取るが重くてちょっと無理。そこで小さな亀と小さな水差しの置物を購入。

ロンボクでは行った先々で鶏が自由気ままに歩き回っている姿をよくみかけ、野良鶏かと思い後で聞くとちゃんと管理されており、鶏も自分の場所に戻るそうです。

料理に若鳥がよく使われ、身が締まって甘く、とても美味しかったのは何故かわかる様な気がしました。鶏の丸揚げは骨まで食べる事ができ、味付けがすごく美味しく食が進みました。

行った先々で食べた甘いもの、辛い物、麺、全てが美味しく、果物はマンゴスチン、ランブータンが幸せでした。

ただ残念なのは、海でも山でもそうでしたが、気になるのが木の葉のように捨てられているゴミ。すごかった。一層の事ゴミ箱でも置いたら良いのにと思い、ゴミ銀行の事が気なりました。

この時期、南十字星が見られるのか気になっていたのですが、見ようと思えば観られたのでしょうか。ロンボクでは周りが暗くて星が綺麗に見えるのではと思っていたのですが、意外と明るくてはっきりと見る事ができませんでした。場所にもよるのでしょうか。

長閑に広がる田園風景、脇の小屋で寛ぐ人々、庭でも畑でも山でも鶏と鶏の親子連れの歩き回る姿、おとぎの国を思わせる寺院、緑に囲まれた赤い屋根、マンゴスチンにランブータン、クタ海岸の不思議な丸い砂、パトゥ・ジャンキ村の学校の裏に子供先導の岩登り。(写真は案内してくれた子供たち)
素敵なロンボク島

企画してくれた人達
案内してくれた人達
もう一度行きたくなる、素敵なロンボク島ありがとう。terima kasih

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以上、4月のエコツアー参加者の体験記でした。

Aさんの体験記はこちら。Bさんの体験記はこちら

(山)

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エコツアー体験記2~4月のお客さまより~

2016年05月22日 | 6. エコツアー参加者の声

前回に引き続き、4月にロンボクでエコツアーに参加されたお客さまの感想文をご紹介します。

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ロンボク島に行って、感じたこと。考えたこと。 参加者Bさんより

パックツアーではない旅行で海外に行くのは初めてだったので、自分にとって、ドキドキの冒険旅行でした。英語がほとんどできない私たち、行く前は、無謀だったかなと少し不安になったりしました。実際はそんな不安は全くの杞憂でした!(いろいろミスはしたけど、それもおもしろい体験だったな)

現地では、おもに運転手のヘルランさん、パティ、ジャミ君の3人にお世話になりました。それぞれ個性は違いましたが、お茶目でどこかかわいらしい人柄が共通していました。簡単な用件を伝えるには不自由しませんでしたが、少し複雑な会話になると、お互い試行錯誤で、言葉を探し、なんとか意志疎通しようと頑張りました。あやしげな英語やあやしげな日本語が飛び交いました。脳ミソが活性化した気がして、楽しかったです。

同行者の明るさと大胆さにも助けられ、ガイドの3人も粘り強くコミュニケーションの努力をしてくれて、ユーモアにも溢れ、ちょっとした間違いにも大笑いしたり、言葉がなかなか通じない楽しさってあるんだなぁと発見しました。普段日本語での会話もあまり得意ではない自分にとって予想外のうれしい発見でした。ヘルランさんはジョークばかり言って、いろいろだまされて、少しあきれましたが、それも良い思い出です。
ロンボクの人達には、みな親切にしていただき、本当に感謝しています。

マタラムやプラヤの街中には、平日の昼間でも、仕事をしてるのかしてないのか、よくわからないけど、人がたくさんいて、夜になると屋台のような道沿いのお店は毎日、お祭りのように活気づいていました。大きな通りの脇の歩道にシートをしいて、人がびっしり座ってごはんを食べたりしていて驚きました。日本だと、昼間ふらふらしてるだけで怪しまれてしまったり、学校に行かなかったり仕事をしてないと、外に出づらく引きこもりがちになってしまうけど、こういう雰囲気なら、もう少しラクな気持ちになれるかもと思いました。秩序が乱れるとか、大変な面もあるだろうけど、ごちゃごちゃとしてゆるい感じ、こういう感じ、自分は好きだなあと思いました。
↑ 滝へのトレッキング

この旅全体を通して、日本の中に暮らすと染み込む常識だけが決してすべてではないんだ、世界はもっと広いんだーと感じることができました。どちらが良いとか悪いとかでは無く、モヤモヤしていたものが整理されて、目指すものが見えやすくなったという感じでしょうか?
自分自身の息苦しさの元にあるものについて、頭ではわかっているつもりでしたが、まったく違う文化圏に行くことで感覚で理解できました。「そりゃ、息苦しいよね、疲れるよね」と、言われたような。この感覚は忘れないようにしたいです。
ガイドやゆいツールの山本さんから聞いた話では、ロンボクは、犯罪が多く、麻薬も横行しているそうです。道ばたや、山の中でも、ゴミがたくさん散らかっています。日本はそういったことを克服し、治安も良く、清潔です。そのことはとてもすばらしいことですが、置き忘れてしまった大切なものもあるのではないかな。みんなまじめで一生懸命なのに何かに追われているような余裕の無さから抜け出せないイメージです。私のまわりには、なんかトゲトゲしてる人が増えているし、心を病んでる人も多い。解決方法がすぐ見つかるわけではないけど、ロンボクの空気は、ヒントを与えてくれる気がしました。自分にとって、そういうことを問い直す良い機会になったと思います。

ロンボクでは、道沿いでもどこでも新鮮な果物を売っていて、そのおいしさに感動しました。マンゴスチン、ランブータンは本当においしかった。バナナも日本で食べるものとは全然ちがいました。
日本でも同じですが、その土地で採れたものを新鮮なうちに食べるのが一番だなあと思いました。バナナは1日2日おくと食べごろになるようですが。果物には、農薬などは使ってないように感じましたが、実際はどうなのでしょうか?
私たちが行った所では、たいてい、どこの家にもあずまやのようなものがあり、お茶を飲んだり、近所の人が集まっておしゃべりする場所として使っているようでした。
私達が行ったときもよく休憩に使わせてもらいました。何をするわけでもなくのんびりとして、パティは昼寝をしていました。いつまでここにいるのかなと思ったりもしましたが、心地よい空間でした。
もちろん、農作業をする人や、お店の人、工事の人など、みんな仕事をしているわけですけど、どこかテンポがゆったりとしているのです。ジャミ君いわく「ロンボク人は仕事に行って、お祈りして、それで終わり、問題ない!ストレスない。」そうです。

食事は、ホテルの朝食以外、ほとんど外で食べました。あずまやのような所だったり、浜辺だったり。屋根はあるけど、壁がない所で食べるというのが多かったです。自然の風に吹かれながらの食事は最高でした。
食べ物は、とてもおいしかったです。素朴な料理ですが、自然な風味で、スパイスの味もやみつきになります。自分の味覚に合っていたからでしょうか?

もともと人工的な味が苦手というのもあります。肉や野菜、米などの食材は、みんなロンボクでとれたものなのだろうと思いました。日本に帰ってきてから、食べ物がおいしく感じなくなって、ちょっと困りました。余分なものが入っているのがすごく良くわかるのです。それか、逆に何かが物足りない。日本で再現してみたけどやっぱり違う。ロンボク料理が、もう恋しいです。味覚はだんだん元に戻ってきましたが、たった5日で、味覚が変わってしまったのは不思議でした。

バトゥジャンキ村でのココナッツオイル作りは貴重な体験でした。ココナッツの実を削るところから始めて、すごく暑い中、ココナッツミルクを2時間煮詰めるのです。村の男性が気長にかきまぜていました。作る過程でも油臭いにおいはまったくしないのが不思議でした。この辺にココナッツオイルが話題になっている秘密がありそうです。透き通っていて、素晴らしくいい香り、甘い香りのオイルができました。味もおいしい!村の人にとってはあたりまえのものなのでしょうけど、まがいものではない、まさに本物で、貴重なものだと感じました。昼食はこのココナッツオイルを使った鶏肉と野菜の料理などで、ごちそうでした。そのあと、私達はちょっとジャランジャラン(散歩)のつもりで出かけ、近くの山を探検し、泥だらけになって帰ってきました。

 ロンボクの都市部には、モスクがたくさんあり、どれもカラフルにペイントされ、キラキラした装飾が施されて、おとぎの国のよう。家々の屋根は赤っぽい瓦で、フルーツの木の緑とのコントラストがきれいでした。そこで、非常に残念なところは、やはりゴミがその辺に捨てられてたまりにたまってしまっていることです。そのゴミを集めて、再利用して、ポーチやエコバックなどを作っているゴミ銀行に行きました。
作られた小物はなかなかの職人技で色もキレイで、とても良いアイデアだと思いました。捨ててしまうものからこんなにかわいい物ができるのですね。日本だと、ビニールゴミのリサイクルは、いったん溶かしてから新しいものに作り変えるのが一般的だと思いますが、ここのクラフトは、もとのパッケージデザインを生かしているのが新鮮でした。丈夫でクッション性もあり、濡れてもOK。早速、帰りの荷造りに大活躍でした。おみやげにほとんど配ってしまったので、もう少し購入したいと思っているところです。この活動がもっと広がって、ロンボクがきれいになるといいなと思います。

最後の日の夜はたまたま満月で、ほんとはホテルに戻る時間だったのだけど、ヘルランさんが浜辺につれていってくれました。そこでシートをしいて座り、月や海を眺めながら、みんなで、いろんなことを話したりふざけたりしました。名残り惜しくて、いつまでもそこで話していたかったなあ。

この旅行中には、そのほかにもおもしろいことが毎日たくさん起こり、どれも鮮やかに胸の中にあります。突然のスコールで、雨宿りに飛び込んできたにわとりとひよこたち。様々な果物や実のなる木でできた森では、そのたびに説明してくれるので、全然前に進まなかったな。散歩のふりして、さりげなく逃げるヤギ。自分の日本語の間違いに気づいて、大照れと大うけで、砂浜を転げまわったジャミ君・・・まだまだたくさん。

本当に思い切って行ってよかったです。すばらしい旅をコーディネートしてくれたゆいツールに感謝です。

ロンボクの自然と、人と、動物たち・・・出会ったすべてのものが宝物です。

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3人目の参加者Cさんの感想文も後日改めてご紹介します。

(山)

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エコツアー体験記1~4月のお客さまより~

2016年05月19日 | 6. エコツアー参加者の声

今回は、4月にロンボクでエコツアーに参加されたお客さまより感想文(というより体験記)をいただいたのでご紹介します。

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ロンボク珍道中♪ 参加者Aさんより

行ってまいりました!ロンボク!!

いや〜、まさか私がインドネシアに行く日が来るとは…。全く予想していませんでした。((´艸`*))

1月のある夜、友人からの1本のメール。「インドネシアに行きませんか?2月なのですが。」 なんて急なお誘い!でも、行きたい!そこで、交渉。「4月でも良い?」

そして、いよいよ4月!日本語しか喋れない3人でロンボク島までの珍道中が始まりました。 第一難関の羽田空港を突破し第二難関のジャカルタ空港内移動&換金場所のトラップ!…色々ありましたが、辛うじてロンボク空港に到着し、ガイドさん達に会えるのか、見てすぐに解るのか不安を抱えながら空港の外に出ました。出て暫くの場所に…、居ました!二人のガイドさん。換金場所で換金をせず、夜中にロンボク空港に到着した私達は無一文。ガイドさん達が用意してくれた晩ご飯のパンと水がなんと美味しかったことか。宿に案内していただき、初日の夜はロンボク島に到着したという実感も薄いまま眠りにつきました。

↑ 翌朝ホテルの前で

翌朝、食事を済ませていざ観光へ♪の前に、換金換金♪これ済ませないと何も始まりませんからね(^ ^)英語を話せなくても大丈夫!心強いガイドさんが一緒だもん♪ 換金を済ませ、いざパサールへ♪見たことの無い野菜や果物・調味料がズラ〜リ!見るもの全てが珍しくて大はしゃぎな私達☆さぞやガイドさん達はうるさい連中だと思ったことでしょうね。 はしゃいだ後は昼食タイム+。:.゜'+٩(๑>◡<๑)۶:.。+゜箸を使わず手で食べる食事♪楽しかった〜♪チビちゃんに戻った気分〜♪そして、何を食べても辛い!でも、その辛さが魅力的。

その後はゆいツールが観光のメインにしていた「ゴミ銀行」見学。コーヒーやお菓子などの入っていたビニル包装が可愛らしいポーチに化けていて、幾つも購入してしまいました。このポーチが帰国時の荷物整理に非常に役立ち、帰国後にはお土産に化けるという優れ物。もう少し多めに購入してくれば良かったなぁ〜♪観光を終えて夕食へ。夕食は私たちがビールを飲みたいだろうと考慮していただき、ビールの飲めるスンギギのレストランに案内していただきました。正直、ロンボクのビールは私の好みの味ではありませんでしたが、屋外で飲むお酒は雰囲気だけで美味しくなりますね♪

20日、グントゥール・マチャン村でトレッキング。グラアレン(アレンヤシの砂糖)工房を見せていただき、下山時にグラアレンをお土産として購入。下山した直後、雨が降り出しました。日本でいう茶屋の様な所で休憩。鶏の親子も走ってきて雨宿り((´艸`*))身体に掛かった雨の雫をプルプル振り払う姿が可愛いかった。

21日、バトゥ・ジャンキ村にて、日本でも話題のココナッツオイルを手作りするというこでそれはそれは楽しみにしていました!でも、作業が地味なのよねぇ(^^;;飽きっぽい方には不向きかも。私達には、ココナッツオイル作りに飽きない様に(?)お菓子作りも出来るように準備されてましたが、お菓子作りに移行している間もココナッツオイル作りは進められます。地元のおじさんが一人でコツコツとココナッツオイルの鍋をつまらなそうに世話してくれていました。ココナッツオイルも出来上がり、お菓子も出来上がり、昼食まで出来上がり☆食うもの食ったらもう満足!次の遊び場所は?近所にある学校の裏山〜♪大きな岩がゴ〜ロゴロ♪子供達も着いてきて岩山登り♪岩の頂上に到達した少女の笑い声「ワッハッハ〜!」つられて私達もクライミング♪岩の頂上で真似して「ワッハッハ〜!」なんて楽しいんだろう!そんな楽しい1日もあっという間に過ぎ去り、気が付けばお菓子も食事も食べ過ぎて夕食の入る余地が無く、この日は夕食抜きでホテルに戻り村で戴いたお米の菓子と道中で購入してもらったマンギス(マンゴスチン)でお腹いっぱいにしました。

マンゴスチン⇒

22日、夕食が楽しかったです。 案内してくれたのはジャミくん(ガイド)の学友のご実家であるレストランへ。ナシ・ウドゥ(ココナッツミルクで炊いたご飯)を食べたくて、このメニューがあるお店に連れて行ってもらいました。何を食べても美味しいと思っていましたが、本当にハズレ無し!

23日、いよいよ最終日…(T_T) もっと遊んでいたい〜。 食事は最高に美味しいし(特に鶏肉が美味い!)人々の生活はユッタリなところがとっても素敵。

いよいよロンボク島を離れジャカルタ空港に到着しましたが、ロンボク島の味の魅力に洗脳された私達はロンボク島外の食べ物の何を食べても物足りず、ロンボク島で食べた不思議と辛くて美味しい調味料らしき物を購入してみました。

帰宅してロンボク島で食した物を真似て料理を作ってみましたが、やっぱりロンボクの味とは違う事を嘆きました(>_<)

また、ロンボク島の味に触れたくて仕方がありません!

↓ 帰宅時に作成してみたロンボク島風料理

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次回は、もう一人の参加者Bさんの感想文をご紹介します。

(山)

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