3月初旬、福島県郡山市にて、オリジナルプログラム「猪苗代湖ものがたり」の紹介と、ツールの使い方講座を開催しました。
昨年の8月から、猪苗代湖の周辺地域の方々と一緒に作り上げてきたプログラム。
そのお披露目とともに、使い方をロールプレイで練習しようというものです。
まず午前中は体験の時間。
福島県の方でも、猪苗代湖に親しみはあってもよく知らないことも多かったようで、県外の私たちが開発に加わったプログラムを体験しながら、驚いたり感心したりされている方も少なくありませんでした。
「猪苗代湖について改めて知ることが多かった」、「猪苗代湖という素材は無限大、深い」といった感想も寄せられました。
また「楽しく体験でき、体験型の良さが実感できた」といったご意見もあり、講義で「参加型の学び」について補足すると、「自分の考えていなかった手法を勉強できた」と感じられた方もいたようです。
午後は、実際にこの教材を使ってみようという方のための、使い方講座です。
地域の皆さんの思いを盛り込み、内容も盛り沢山となったプログラムなので、実施もカンタンとはいきません。
そこで、プログラムをテーマごとに3分割し、それぞれのパートに分かれて数人ずつ練習していただきました。まずはプログラムの流れがまとめられている「プログラムシート」を読み、使う道具などを手に取りながら予習。
最後に、全員で協力して、頭から終わりまで通して実施しました!
「自分でやってみるとよくわかる」という感想にもあるように、実施者となることで新たに理解が深まった方も多かったようです。
印象的だったのは、猪苗代湖にまつわるご自身のエピソードや思いなどを述べて下さった方が多かったこと。
地元の方の語る猪苗代湖についてのお話が、一番興味深く胸に残ったのは、私だけではないと思います。
これからいよいよ、NPO法人超学際的研究機構その他で、このプログラムの貸出が始まります。
多くの地域の方々に体験していただき、地元について改めて学び合ったり、語り合ったりできる機会を作っていっていただけたら!と思っています。
「原発3.11と猪苗代湖、もっともっとみんなと考えていきたい。海と山と猪苗代あってのフクシマ。」
(参加者アンケートより)
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今日は、東日本大震災の発生からちょうど1年ですね。。。
福島県は、震災後とくに特殊な状況に置かれ、私たちも7月から毎月猪苗代周辺へ足を運ぶ中で、ホテルに避難されている方々を見かけたり、建設されている仮設住宅を通りかかったりしました。
観光客が2割以下に減ったと嘆きつつ、観光客を呼び戻すことに意欲を見せる観光業の方のお話、浜通りから避難された方にとって、会津地方の寒さは身にこたえるというお話など、直接的、間接的に耳にする機会も多く、常に震災のことは頭から離れませんでした。
放射能のことを心配しつつ、そこで暮らしていくことを余儀なくされている方々もいらっしゃる中、ゆいツールは、そんな福島の人たちと一緒に何ができるだろうかと考え続けています。(山)
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