△▼△▼ 環境ワードコラム △▼△▼
さて今回は、環境省発のワードです。「地域循環共生圏」!
環境省の周辺にいると聞こえてくるワードですが、一般の人にはまったくなじみがないものでしょう。
(写真はイメージです。長野県茅野市にある水源地の様子)
ポータルサイトがあります。
このサイトで、「地域循環共生圏」についてこう説明されています。
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地域循環共生圏とは、地域の資源、自分たちの目の前にあるものの可能性をもう一度考え直し、その資源を有効活用しながら環境・経済・社会をよくしよう、資源を融通し合うネットワークをつくっていこうというものです。その視点は、エネルギー、交通・移動システム、災害に強いまちづくり、衣食住の日々の生活者としてのライフスタイル等があります。それらすべてを落とし込んだものが、下図「地域循環共生圏(日本発の脱炭素化・SDGs構想)」になります。これを私たちは「曼荼羅」と呼んでいます。
環境省:地域循環共生圏ポータルサイトより引用
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言ってみれば、「環境」とか「交通」とか「福祉」とか「災害」とか「農業・漁業」とか「金融」とか「エネルギー」とか「子育て」とか「教育」とか、従来別々に語られていた分野をつなぎ直す考え方なのかな、と思います。
国の予算の都合上「環境省」「国土交通省」「厚生労働省」「文部科学省」「農林水産省」「経済産業省」などと分かれていますが、実はすべての事柄は繋がっています。それを繋ぐ役割が、環境省にあるのかもしれません。
考えてみれば、ゆいツールの活動の指針となっているESD(持続可能な開発のための教育)も、環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題を解決していくための新しい教育のあり方です。
話を戻します。
地域循環共生圏が目指すのは、持続可能な地域づくりです。
資源を使い尽くしたり、環境を汚したりして、未来の人たちが困るような地域づくりではありません。
過疎化が進んで、農業や林業を営む人がいなくなり、日本の田舎が荒廃していくような地域づくりでもありません。
持続可能な社会を作るためには、ただ自然環境を守るだけでなく、人々が末永く暮らしていけるようにしなければいけません。
そのために、若い人たちが生活していくのに十分な収入を得て、望めば家庭を持て子供を育てることができる社会である必要もあります。
地域づくりというのは、一部の人がすることではありません。
国のトップに任せておくものでも、地方自治体だけの仕事でもありません。
社会に生きている私たちが、関わっていくものではないでしょうか。
(山)
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