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武器としての決断思考 (星海社新書) |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
京都大学客員教授の瀧本哲史(たきもと・てつふみ)氏の「武器としての決断思考」を読みました。
この本は、
「自分で考えて、自分で決める」ということを、どのように行えばよいかを示した本です。
具体的にいうと、一つのテーマについて賛成、反対の立場から、メリット・デメリットを考え、それらを比較して必ずどちらかを選ぶ。その手順を示しています。
どんな状況にさらされても、目の前にある出来事や情報をこんなふうに整理して、比べて、最後にこうやって対応方法を決めれば大丈夫だよ~。と言っています。
こういうことを知っていると、役に立つことがあるかもしれないと思わされましたので、
その時点で、著者の勝利かなm(_ _)m。
「武器」といえるほどではないと思いましたが、大学生や20代~30代の人には受けそうな気がしました。
本書の中で印象に残ったのは「読書は格闘技だ」という指摘です。
さらっと読んで終わりにするのではなく、1ページ、1ページ咀嚼しながら読む。
疑問があれば、立ちどまって考える。
前のページに立ち戻って考えなおしてみる。
つまり、著者の言っていることを鵜呑みにしたり、受け流したりせず、疑問をもったり、反論したりしながら読みなさいということ。
読書=「著者とガチで勝負」らしいです。
読書も「気合いだぁ~!!!」の世界ですね。
ちなみに、瀧本氏は、東大法学部を卒業して、大学院をスキップして助手として採用されるも、マッキンゼーに転職。独立後、企業の再建などを手掛けて、現在、京大で授業をもったりしているそうです。京大で担当している授業は「意思決定論」「起業論」「交渉論」。
いわゆるエリートになるであろう学生たちが、「考え方を教えてほしい」「決断の仕方を教えてほしい」というニーズをもっている時代なのかなぁ・・・。