雇用環境の悪化が社会問題となっていますが、経済状況の悪化が大きく報道されるため、役所でも今までにないスピードで対策に力を入れています。
公務員にもスピートが求められ、また前例のない仕事が増えています。=素早い判断力・行動力、柔軟な発想が必要だと思います。
そんな中、ふと周りを見回すと、職員は二つのタイプに分かれます。
1 自己研鑽を続けて年々総合力あるいは専門力を高めている方
2 安定、休み多しと言われる公務員の特権をフル活用して、漫然と過ごしている人
1と2
30代後半あたりになると大きく能力に差がついて、40代半ばになると取り返しがつかない状態になっています。
地方自治体は仕事の幅が広いために、異動のたびにまったく門外漢の仕事につかされ、専門性が身に付きにくいというのはありますが、努力をする人は仕事に関連する分野を幅広く勉強するので、経験を積むうちに全く違う仕事をしてきても共通事項がでてきて、能力を蓄積していきます。
しかし、努力をしなければ3~5年の異動の度に新採に戻って、何年経っても新採並みなのです。
昔は国の言う通りにルーチン業務をしておけばいいというところが多かったのですが、いまは最初に書いたとおり。
ですから、ある程度の年齢になってルーチンから企画業務についた時に本人が苦労する。(部下はもっと苦労する。)
意思決定をすべき立場にいる人がそのような人であったら、納税者にも被害が及びます。
公務は売上などの数字がないから成果を測るのが難しい。ましてや個人の評価もできにくい。ぼちぼち人事評価を制度化していますが、定着するまで時間がかかると思います。
評価がなければモチベーションもわきにくいので、普通は何もしないということになってしまいます。
人を育てるのにはお金がかかります。
お金を使うということは税金を使うということだから、職員の教育にお金を使えないという発想だったのかもしれません。
しかし、優秀な職員がいないと地域の利益が損なわれてしまいます。
いえ、お金を使わなくてもたとえば民間企業の方々と議論をするだけでも違うかもしれません。世界と戦っている企業の方々がどのような考え方をしているのかを知るだけでも目が覚めるかもしれません。
とにかく職員を育てるしっかりとしたシステムを早急に作らなければ、やがて道州制になり、地域の政策全般を任せられた時がとても心配です。
ところで、とりあえず、今回は自分の能力のことは棚に上げました。→求めに応えられるよう努力します!!