例によって、まだ読み終わっておりません。読んでいるといろいろ考えるのでつい、メモを残したくなる=読みかけでブログに書いてしまいます。
池尾和人氏と池田信夫氏の対談で組み立てられている本です。昨今の経済状況を書いた本は山ほど出ています。その多くが○○が悪い、○○すべしというもので、現状分析よりは個人の意見を聞かされるものです。
その中でこの本は、副題に「集中講座・金融危機と経済学」とあるとおり、お二人が、1970年代からの経緯を振り返りながら、現状分析をしているものです。
池田氏のブログをたまに読んでおりまして、過激な発言をされ、ほとんど人を褒めることをされておりませんので、激しい対談を予想していたのですが、穏やかな対談でブログから受ける印象とはまったく違いました。
池田氏のブログは長文で更新も頻繁で、かつ中身が専門的です。自分にはほとんど理解できないものもあって、これが理解できるレベルになれば、社会や経済をもっと違う視線で見られるだろうと思います。
それから。。。短期では評価されている政策が、長い時間が経った後に見たとき、現在の問題の元凶であったということがわかるということは、ちょっと恐ろしい感じがしました。
短期見ればうまくいっていると評価している政策を同じような状況の時に、また引用してしまう。実はぜんぜんまずい政策だったことが後になって分かった場合は、過ちを2回繰り返したことになるんだなあと。
じゃああまり出来の良くない政策担当者は何を頼りにするのか?出来の良くないものでも市場の声を聞いて自分で判断するのでしょうか。。。
予測不能、前例踏襲不能・・・個人が常に情報を入れて考えないといけない世の中なのですね=怠けものには生きにくい世の中です。