本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり(地域政策デザイナー養成講座)

2010-05-26 23:59:17 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
5月24日(月)に第4回となる地域政策デザイナー養成講座を受講しました。

今回のゲストは富山市長の森雅志氏で、

人口42万人弱の富山市が、少子高齢化社会の中で深刻化するであろう3つの課題を解決するために、
公共交通整備を行ってコンパクトなまちづくりをしているという内容でした。

3つの課題とは
(1)車の利用が多い富山市で車を自由に使えない市民にとって極めて生活しづらい町になっている
(2)割高な都市管理の行政コスト
(3)中心市街地の空洞化によると市全体の活力低下と魅力の喪失

鉄軌道をはじめとする公共交通を活性化させ、その沿線に居住、商業、業務、文化等の
都市の諸機能を集積させることにより、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトな
まちづくりを実現していこうとしています。

市長の試みのすごさは単にインフラを整備するだけでなく、整備したインフラを健全に
運営するために運賃優遇制度や周辺でのイベントなどソフト面の充実を図っているところです。

軌道会社は、乗降客による運賃収入と人が集まることでメリットを感じ広告を掲載してくれる企業に
よる広告収入で安定した経営を行っています。

インフラを作るだけで地域活性化が実現できるのではなく、作ったモノをいかにうまく使って行くかが
大切だなと今回の事例を見て再認識しました。

全国から視察が殺到するくらい面白い施策を実施されていますが、
市長が始めたこの施策が市長が辞めた後も続くかということ。

インフラを活用して地域を活性化させようとする時は、次を任せられる人材を育てることも重要だと考えております。
自治体の首長さんたるもの、いつまでもその席にしがみつくのではなく、就任した時から自分の引退後を考え、人を育てて欲しいです。



コメント
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