本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

ワクワク感がどこにもない・・日本大企業の記事に違和感です。

2011-09-28 04:25:48 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
日経ビジネス 2011年9月26日号特集「家電ニッポン最後の戦い」を読んで強烈な違和感を感じています。

ついでに、日本の家電が弱くなったと言いますが、「最後の戦い」なんて言うのかなって、ちょっと寂しさも感じますが・・。

それはさておき、家電業界に身内がおりませんので、完璧に消費者目線で読みました。
経済誌かつ経営者及び上級管理職(?)の方が多く読む雑誌ですから、当然企業からの視点、書きぶりになっているせいかもしれませんが、ソニー、シャープ、パナソニック、日立製作所、名だたる日本の家電メーカーの話のどれも消費者である私をわくわくさせるものがありません。

例えば、ソニー、記事にもありますが、ウォークマンは消費者に驚きを与えました。

類似品がたくさんでてきましたが、「SONY」のロゴ入りが欲しかった。そして私たちにとってSONY製品はちょっと無理して欲しい商品になりました。消費者が何を喜んでくれるかを考えている会社だと思っていました。

しかし、ウォークマンの成功以降、会社がどんどん大きくなるに従って、商品よりも、利益をどう生み出すか、組織をどう作っていくかという話ばかりが取り上げられるようになり、会社からの消費者へのメッセージも聞こえなくなったように感じます。

自分の中の企業イメージは、自分たちが欲しいものを出してくれる会社というイメージから、単に大企業というイメージへ替わりました。
そして、今回の記事、ソニーに限らず、もはや消費者が何を欲しがっているかを考えているな、あるいは、消費者の潜在的な欲求を形にしてくれそうとか、そういう期待を抱かせるものをどこにも見つけられませんでした。

「会社を維持するためにいかに利益を上げていくか」大作の記事全体をこの一つのフレーズでまとめられるくらい、企業側のことばかりが語られていました。

いま、小売業やサービス業で業績のいい会社の経営者がまず挙げる言葉は「お客様」。いくらメーカーだって、お客さまを忘れていい製品が作れるはずがない。いい製品がなくて・・・言わずもがなですか。。

家電業界に何のかかわりもない自分でも、ここまで成長した日本の家電を日本人として誇りにしてきました。ですからこの記事がどうしても納得できないのです。

そうこうしていたら、昨日の日経トップ、「ドコモ携帯 スマートフォン主力に」です。はあ?です。

かっこいいお仕事をしたいんですね! 
いましか見てないのかな?

と思います。

ますます高齢化が進む日本、これから高齢化が進む中国。生活必需品になった携帯電話がこれから目指す方向って端末自体の機能を高めることだけではない。
スマホ化だけではないってユーザである私は感じてます。

iモードやアップルの成功がソフトにあったなら、ソフトだとして、でもそれっていまから世の中、音楽やゲームを楽しむことだけじゃない。

高齢者が増えています。災害で携帯電話の重要性がわかりました。

私たち、少なくとも私は携帯電話が安心・安全の確固としたインフラの一つになって欲しい。
単に近くの病院を探せる地図機能とかがあるだけでなくて、さらに進んで、健康であっても日頃から近くの医師が近くの住人を知っていたり(単なる消費者ですから企画者的アイディアはいまいちですみません)・・そういうことが例えば通信という手段に乗って可能かもしれない。

スマホですか・・市場として既に見えているところ(厳しい市場だと思うけれど)だけでなく、iモードのときのように、もっと見えない可能性を探す気概はないのかなあって、これまた寂しくなっています。


コメント (4)
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