本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術」ちきりん著

2011-11-05 09:57:13 | 本・雑誌、読書
人気ブログ「Chikirinの日記」をちきりんという名前で書いている方の本です。

私がこのブログを知ったのは、Facebookの友達が(たぶん)そのブログ内で「いいね!」をクリックして、それが友達のニュースフィードに表示され、これは何だ?・・から。

自ら”おちゃらけ社会派”と称されているとおり、社会問題を自分の切り口でわかりやすく解説されていて・・たくさんの読者がいるので私がつべこべここでブログのことを書いてもしょうがないですね。ブログを見たことない方はブログを見てもらうとして・・

「自分のアタマで考えよう」はタイトルのとおり、自分のアタマで考えることについて書いた本です。

私は考えることが好きで、ハッと気付くと「何故これは・・なのか?」とか「みんながこういうけれど本当にそうなの?」など考え事をしているのですが、この本を読んで実は自分はちゃんと考えてなかった、自分がいままで考えて時間は単なる厖大な無駄な時間ではなかったかとかなりがっかりしています。

この本では、論理的に考える方法が、例えば婚活女子の例などを交えながらわかりやすく書かれていました。

論理的に考えることについては、既にいろんな本が出ていてよく手に取るのですが、そういった本は主に考える方についてメニュー立てで淡々と解説されていて、なんかピンときてなかったし、延々と解説が続く内容に終わりまでたどりつけないことが多かったのです。

それが、この本ではわかりやすく面白く書かれていて、初めに書いたとおり、自分の考え方の間違いを気付かせてくれる。

そしてこういうふうに考えるのかととても参考になります。

難しいことを易しく書くのが一番難しいと言いますが、ちきりんさんって何者なの?です。

まあ主にビジネスパーソン向けに書かれていると思うのですが、

装丁がかわいくて、内容もかなり分かりやすく書いてあって、書店の中でどのコーナーに並ぶのか心配(?)なところも。きちんとビジネス書扱いをしてもらいたい本です。

考え方についても非常に参考になりましたが、

第7章「情報でなく「フィルター」が大事」で就活について書かれているところは、

ん十年働いてきた自分もここでいうフィルターなるものをきちんと設定して考えられるのか、やや危ない気がしていて、これから仕事を選ぶ人は是非、この考え方を使って徹底的に考えてみて欲しいなと思います。
ただし就職って自分のこれからを選ぶ大事な作業ですから、「一つの方法として使う」だけにしておく事も忘れないように。超優秀な人は別として、普通に考えるととりあえず食べるために就職するってことも必要ですから、考えた通りの仕事に巡り合えずに就職できなかったとはならないように・・
それでも・・・
たとえ、自分がここで考えたとおりの仕事が見つからなかったとしても、ここに書かれている考え方は将来ずっと役に立つと思います。

さて・・
せっかく自分のアタマで考えることを勧めている本ですから、この本すべてをうのみにせずに「そうかな?」って考えることも大事かもしれませんね。

コメント
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