本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「訣別 大前研一の新・国家戦略論」大前研一

2011-11-19 11:44:10 | 本・雑誌、読書
天下、国家を論じる本を読むのは、大きな気持ちになって気分がいいものですよね。
しかし、いまの日本について書いたものは悲観的で、そして、こうすべしというものがあっても、それをだれがするの?
どうするか?

というのはぜんぜん書かれていないか、非常に現実味が薄いものばかり。
というか、日本の中は、自分さえよければという政治家、リーダー(それをリーダーと呼ぶか?)ばかりで、国家を考えて何かをやる人なんて思いつかない。もしいたとしても利権が複雑に絡んでいるいまの日本を一人で変えるなんて絶対不可能です。

明治維新が実現した際に、原動力となったのは、不条理な状況にあった下級藩士たちです。
それじゃ、現社会で犠牲になっていると巷で言われている非正規や派遣の社員さんたちが立ち上がるかというとそんなことも起こりそうにありません。

そもそも東日本大震災が起こり、地震や津波ですべてを失った方々にとっては、日本が危ないもなにも、もう自分たちの生活はもう崩壊してしまっているけれど・・ですよね。

国って何なのか?
日本が危ないって言っているけれど、言っている人たちが描いている日本のあるべき姿ってどんなものなの?

そうはいいながら、みんな国家のあるべき姿を語った本をよく読んでいる。

そんな本がたくさん出ているから、やはり読んでみて、著者の考え方を知っておく。
そして、政治家が使うブレーンがそんな本を書いていたら、そこからその政治家の資質や考え方も見えてくる。

今さら政治家やリーダーになれない人(私もそうですが)は、そんな形で信頼できるリーダーを見つけていくのかなと考えてみました。

ぜんぜんこの本とは関係のないことばかりですが、この本で言われていること、まあそうかなっと思いました。
例えば、第四章 三つの訣別・・江戸時代、明治時代、戦後体制からの訣別のところを読んでみて、いまの問題をこのように考えるとわかりやすいんだなと思いました。
戦略としてまとまっていますから、この本の戦略を実現する人が現れたらいいと思いました。・・内容は非常に好きですが、これをできる人いないよねってちょっと寂しい気持ちになりました。

それにしても、日本では悲観的な話ばかりですが、世界を見回すと日本より状況の悪いところって結構ありますよね。
そこの国ではどんな本が出版されているのか、売れているのか・・

日本人は自国が海外からどのように見られているか非常に気する国だと聞いたことがありますが、
自国のことを自国民がどう見てるか・・外国語が得意で海外の本をスラスラ読めたら、もっと違った視点からモノが見られるだろうなと思います。

そうそう、ついでに・・すでの過去にも書いているように、
もう批判・評論はいいよ、実行しようよ・・リーダーに期待せずに自分は自分のできることをしていくというのがいまの私のスタンスです。

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