本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「情報の呼吸法」津田大介著

2012-04-28 06:13:19 | 本・雑誌、読書
日本でFacebookがまだあまり使われておらず、Twitterが普通の人にわっと広がり出した時に、Twitterといえば、津田さんと思うくらい、名前が出ていたその津田さんが2012年1月に出版された本。

自分もアーリー・マジョリティ(くらいかな?)としてTwitterを使い始めて(最近あまり使っていませんが)、津田さんのタイムラインを見て、たまたまだったのでしょうが、この方が大したことがないみたいな中傷があって、それについて書き込んだ人と津田さんがやり取りをされていて、それがなんか両者がっかりする内容で、ベストセラーになっていた著書の「Twitter社会論」もなんかピンと来なくて、もうこの方の本を読むことはないかなと思っていました。

それでも「情報の呼吸法」というタイトルが気になり、また朝日出版社というところがアイデアインクという新しいシリーズの刊行を始め、その第1弾ということで読んでみました。

以前はTwitterでイベントを実況中継されるなどのTwitterの活用方法を伝えておられたように記憶するのですが、この本では情報を集め、発信することで何ができるか、社会にどう関わっていけるかが書かれておりました。

かつて自分が目にしたものでは、自分はこんなことやっているんだという自分アピールばかりが目立っていやな感じがしたんですが、この本のなかではそういうところはなく、情報ツールの一つを使うことでどういうことが起こるか、起こる可能性があるか、その説明を素直に受け入れて自分は自分なりに消化して考えることができました。

何よりも「Twitter社会論」では尖がっていると感じたものが、この「情報の呼吸法」では人への思いやりとか、とても優しく控え目な視点で感じて、著者自身がマスコミに取り上げられたり、新たな試みをされ、情報の中にどっぷり漬かる中で人として深みを増しておられるように感じ、「情報」との付き合いが変化を起こす実例のように見えました。

私たちの周りに溢れかえり、油断すると溺れてしまう情報について、自分にとってその意味が何なのか、自分がどのように使うのか。それを常に考えていないといけない時代になったように思います。その考えるヒントをいただく本の一つとして時々参照しようと思っています。

失礼&勘違い発言満載ですみません。


コメント
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