本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

仕事に関連する読書について

2012-09-29 11:53:33 | 日記(日々の出来事)
労働相談業務を担当させていただいています。もう2年半になりますが、結構な年になって初めてこの仕事を担当して・・
2年半と言えば、ベテランでは?という見方もあるかもしれませんが、実際に相談をこなしてこそ、ですからまだまだ”ひよっこ”の領域です。

しかし、他のいろいろな業務を経験してこの業務の担当になりましたので、逆に"おかしい"とか"違う”と感じることもあります。

やはり一番感じるのは、相談を縦割りにしてしまうこと。これは私がいる組織だけではないのですが・・

労働相談というと賃金未払いであったり、労働契約の問題であったり、労働法に関わる領域だということになっています。

それで、指導とか裁判だけでなく、相談の現場でも労働法から解決策を考えて、賃金の請求の仕方や問題が起こっている契約について確認すべきことをアドバイするんですが、

果たしてそれでいいのかと・・相談をしている人は、会社に正当な権利を請求して、それで会社と争って・・それでも会社と働きたいと思っているかもしれない。
けれども会社と争うとその後の就労に差しさわりがある。それでそのことをご本人に確認した上で、先に進むのですが・・

それで会社と雇用関係が終了しても、従来の労働相談はそれで終わり・・あとは自分でということに・・

もちろん自分の人生ですから、行政や支援機関が助けてくれるという発想ではなく、自分で切り開いていくっていうのは本来の姿だと思います。
(なんでも行政がやってくれると思っている人がいて、そういう人が最近増えてきているようで残念です。ただでやってくれているようですが、それは税金から払われていて、高いサービスを求めると高い税負担になって自分に跳ね返ります。)

そうであっても、相談に幅を持たせてもいいんじゃないかと・・この問題を解決して、職をなくすことになった。それでは次の仕事を見つけるためにどうしたらいいかを続けて相談を受けてもいい。一人の人間の相談を受けるのだから、むしろ本来そうあるべきなんじゃないかなと思います。

また、最近職場のパワハラで心の健康を崩す方が多い。そんな時自分たちはパワハラ部分について、対職場の問題をアドバイスできますが、心の問題は医師に相談してくださいとなってしまう。
そんな時、例えば相談の担当と医療の専門家が協議して、職場の問題、心も問題をトータルで考えて解決策を導くこともあるんじゃないかと思ったりします。

それでもっと考えると経営者側から考える人材の話と労働者が捉える労働法の話を分けて扱っているいまの方法ってどうなのかなっと・・

前者は経営とか経済の話、後者は法律の話。

有用な人材として入ってきた人を経営戦略の面からどう使うかという経営の面から話をしていて、それが会社と社員の間で問題が起こると完全に法律の問題として対応される。

でもその問題が起こってきた背景に経営上の問題がなかったかどうか・・問題が起こった事例を特殊な事例として法律的に処理して、それが経営にフィードバックされる事例はほとんどないんじゃないかなと・・・

一人の人間が起した一つのことが、学問や専門領域の決まりに従っていて納得できないなと感じます。

労働相談の件数が、年々増える中で、日本の企業経営についてもいろいろな問題が出てきていて、(経営に問題が出てきているので労働相談が増えているのかもしれないけれど)
問題をもっと広く考えられないかなと思います。

ですから、一労働相談担当者といえど、労働法の勉強をするだけでなく、もっと経営・経済を知らないといけないと思います。
一人の人間が働き・生活するなかで、たまたま労働相談を受けざるをえない事態に遭遇した。そうした時に権限上、直接的なアドバイスはできなくても、その方が過去と同じような生活に戻るために真にするべきことは何か?そこまで考えて当面自分が伝えられることを伝えたいと思うのです。

あるいはこれだけ労働問題が増えて、それが日本の企業の中で起こっていることだとすれば、労働相談の現場から経営の問題を見つめ直すことも可能なのではないかと考えています。

そのために、いろんな分野の読書の必要性を感じます。
それはとりあえずは教養として身につけて、遠い将来役に立つ・・という話ではなく、一見あまり関係なさそうだけれど、実はそれが大きな意味がある、重要なヒントを与えてくれる。
そんな感じの読書をしたい。

そんな本どうやって見つけられる? 

わからない・・・わからないですが、自分の感覚で関係なさそうだけれど気になるっていうものを読んで行くのかなって思います。






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