世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

牧場の朝~旅の続きです

2019年10月22日 | 国内旅行

旅の3日目はゴルフでしたが、変り映えしない内容なので省きます。

たた好天に恵まれ、よく整備されたゴルフ場で、のびのびとプレーできたことだけご報告。

場所は「那須ちふり湖カントリークラブ」ご興味のある方はクリックしてごらんください。


さて、突然ですがYu-Tubeから唱歌「牧場の朝」をお聴きください。 

牧場の朝

那須国民休暇村で夕食後、宿泊者向けのサービスとして、オカリナ演奏のイベントがありました。

近くでオカリナ演奏を聴いたことのない私は、チョッピリねむい目をこすりこすり、

それでもその美しい繊細な音色に酔いしれました。

その際、演奏者の弾いた曲のひとつが唱歌「牧場の朝」(作曲/船橋栄吉 作詞/杉村楚人冠)。

彼女の説明では、この「牧場の朝」のモデルとなった牧場が那須から車で40分のところにあるそうです。

最終日、特に予定もなく、お天気も曇り、帰路につく前にその牧場に寄ってみようということに。

その牧場とは福島県鏡石町にある「岩瀬牧場」。全国的には知名度の低い牧場でしょう。

 

ところが言って驚きました。明治13年創業日本初西欧式牧場、歴史的由緒ある牧場だったのです。

全く予定になかった観光コースですが、思いがけず拾い物をした気分でした。

明治初期、新しい世の中になり、落ちぶれた貧困武士たちを救うために、明治天皇の名を受け、

内務大臣伊藤博文が、欧米式の大規模開拓の適地として、国費を投じて開拓を続けてきました。

しかしその効果が上がらず経営困難で、民間経営、法人経営へと移って現在に至ります。


この牧場の魅力は、何といっても明治の牧場の香りを今に伝え、当時の面影を留めていることと、

私たちがよく歌った唱歌「牧場の朝」発祥の地であるということです。

<曲に歌われているポプラ並木 わずかですが今でも一部が残っています>

開拓当時そのままに、牛舎と日本最古のコンクリートサイロ2基が、昔と変わらない姿のまま残されています。

 

明治後期に建てられた牛舎。中には当時、牛乳などの運搬に使用し、かっては鏡石駅まで続いていたというトロッコも。

左写真の中央の2本線がトロッコのレール。


日本で最初の「ホルスタイン種牛」をオランダから13頭輸入したのもこの牧場だそうです

因みに当時の価格で1頭2000円!家一軒が買える値段だっだとか。。

そして当時オランダでは外国が「ホルスタイン」を購入した際には「鐘」を贈る風習があったそうで、

あの「牧場の朝」の「鐘がなるなるカンカンと」の鐘はこの鐘のことです。

そういった諸々の歴史的貴重なものが歴史資料館に保存展示されています。

ところがです!なんと資料館には休館日でもないのに鍵がかかっていて、中に入れません。

ここまできて一番見たいものが見られないなんて!夫が事務所に電話をしました。

するとすぐに飛んできてくださって、鍵を開けてくださり、丁寧にガイドまでしてくださいました。

 

今まで記したことは、そのお方の丁寧な説明の一部です。有難かったです。

10時過ぎに入園し、13時近くに園を出ましたが、一般入場者には一人も会いませんでした。

おそらくこの日の入園者は私たちだけだったかもしれません。

わざわざ訪ねてきたことをとても喜んでくださり、どうか宣伝してくださいとまで言われました。

「牧場の朝」の歌詞とは今は少しイメージが違いますが、歌のできた当時をしのぶには十分なのどかさ、静けさでした。

お近くに行かれる機会がありましたら、是非お寄りになってください。

そして「牧場の朝」を声高らかに歌ってくださいね。もちろん私、歌いましたよ(笑)。


これで今回の旅の記録は終わりとします。

お読みいただきありがとうございます。

 

 


 


 


コメント (10)
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