童謡 こいのぼり 唱歌
今頃になって「こいのぼり」の歌なんて時期はずれ、とお思いでしょう。
今日は第三水曜日、図書館児童室での「読み聞かせお話会」ボランティアの日でした。
仲間の読んだ一冊に「こいのぼりじま」という楽しい絵本がありました。今頃読むのにぴったりの絵本です。
2013年こどものとも5月号。
こいのぼりは端午のお節句5月5日が過ぎると居なくなってしまいます。一体何処へ行ってしまうのでしょう。
そんな疑問を抱いた主人公「たかし」は、こいのぼりの故郷「こいのぼりじま」に連れて行ってもらいます。
そこは一年中5月の爽やかなお天気で、空には雲パンが浮かび、温泉があり・・・・。楽園、パラダイスです。
突然そこへ乱暴な侵入者が・・・・。さ~どうなるでしょう。
とても奇想天外なファンタジー絵本で、大人も楽しめます。
このおはなしを読み始める前に、皆で「こいのぼり」の歌を歌いましたが、
お話会が始まる前、この歌の歌詞に読み手のAさんが、私たちに疑問を投げかけました。
「ね~この歌、少し変だよね~。お母さんがいないと思わない?」って。
確かに!よくよく聴いて、口ずさんでみてください。
やねよりたかいこいのぼり
おおきいまごいはおとうさん
ちいさいひごいはこどもた~ち
おもしろそうにおよいでる
お母さんがいないわ~。父子家族?今まで気がつきませんでした。何の疑問も抱かず歌っていた私です。
なぜお母さんがこの歌詞には出てこないのかっしら?これは女性蔑視、男尊女卑ではないの?
と、そこまでは思いませんでしたが(笑)、どうしても原因が知りたくなりました。
ネットとはありがたいものです。ちゃんと載っていましたよ。
いろいろな説があるようですが、一般的な理由は時代背景のようです。
この歌が作られたのは昭和6年、1910年、作詞は近藤宮子さん、作曲は不明。
この時代はまだこいのぼりは二匹揚げる風習しかなく、
女性にはまだ参政権もなく、その地位も確立されていなかったことから
当然のように真鯉は父親と緋鯉は子供ということになったようです。
歌にも、前回記事にした右側通行、左側通行にも時代背景が大きく関わっていることに、
とても興味を持ちました。面白い!
さて私が読んだ絵本は「ふくろうとにわとり」とい日本民話。
なぜにわとりが朝「コケコッコー」と鳴くか、ふくろうが夜行性かという絵本ですが、
子供達(4~6歳)は殆どがにわとりをしりませんでした。もちろんふくろうも!
皆が食べてる卵は鶏が産んだのよと言っても「ふ~ん」 鶏肉の説明まではできませんでしたが・・・。
絵本選びも難しいです。