首を長くして待っていたあいつがやってきました。放送用カメラの名機Ikegami HL-79Eですぞ。

さっそく梱包を解いて作業机の上に。すぐにでも電源を入れて動作確認したいところですがちょっと待て。長期に渡ってどこかに放置されていたカメラですから何が起きるかわからないじゃあありませんか。内部も含めて点検してからでも遅くはありません。異常ないことが確認できてから火を入れましょう。前に同じHL-79Eを整備したとき確認せずに火を入れて電源回路から煙が上がってお釈迦にしたことがトラウマになっていますし。

「ジャンク」ということで期待はしていませんでしたがこりゃすごい状態。雨ざらしか海水を被った結果と見ました。

レンズフードは変形、ネジや鏡筒の一部、サーボユニットの角が腐食しています。ベルトが欠品ですが替わりはあります。幸いレンズは汚れているもののカビは出ていません。

電源スイッチ部もこの通り。

コネクタ部もえらいことになっています。コネクタの端子は接点復活剤で対処すれば大丈夫そうです。

BNCコネクタは酸化、変色していますが破損はなし。

グリップは最悪の状態です。アルミ材の腐食で塗装が浮き上がっています。

なにはともあれお掃除です。掃除機を回しながら歯ブラシでゴシゴシ。さっきからいじる度にアルミの腐食した粉が降ってくる状況です。

このままでは掃除がしにくいのでレンズを外そうとしたのですが固着していて皮ベルトを巻いて力任せに回しました。

次はVFです。取り付けはこのネジ1本だけなんですが、

コネクタが固くなっていてドライバーでこじって

やっと外れました。こじった傷は最小限で済みました。

これでカメラ本体だけになりました。あっそうそう、三脚アダプタ(フネ)が装着してありましたがこれもカメラと固着していたのでロックを解除してチョップを食らわせて分離。

フネは流し台で水洗いです。アルミの酸化物が付着していましたがフネ自体は腐食していませんでした。

きれいになりましたがフネは同じ物をいくつも持っているので要らないんだけど。

改めてレンズを見ると、これ、使えるかな?

HL-79E用の標準装備のレンズでマウントはIkegami仕様のB3、コネクタはエクステンダー対応の12pin。

VFは程度が良さそう。試しに手持ちのHL-79Eに付けたらコントラストがやや弱いけどしっかり表示。

コネクタを磨いて接触を良くすれば良くなるかも。

更に気が付いたのはバッテリー取り付け部のカバー。

これが付属していました。無くても差し支えないのですが有って困ることはありません。

ここからが問題です。レンズに向かって左の側板。これを恐る恐る開きます。

中は意外にきれいでした。ここに水が溜まっていたら最悪です。

続いて右の側板を開きます。

この中も唖然とする状態ではありません。

再び掃除機と歯ブラシで掃除。

ひとつ気になるのはプリズムユニット。ホルダー部が腐食しています。これで大丈夫かな。

このカメラは予想通りの状態でした。次のステップは内部の基板を目視点検して更に丁寧に清掃、それから電源を入れてみます。外装の腐食は部品取りの箱に程度のいいのがあるので全く問題ではありません。見た目には新品同様に仕上がるでしょう。(致命的な故障が見つかって粗大ゴミと化す事態もあり得ますが)
\2,000で保護した貴重なカメラです。使えるようになるかならないか、お楽しみはこれからです。

さっそく梱包を解いて作業机の上に。すぐにでも電源を入れて動作確認したいところですがちょっと待て。長期に渡ってどこかに放置されていたカメラですから何が起きるかわからないじゃあありませんか。内部も含めて点検してからでも遅くはありません。異常ないことが確認できてから火を入れましょう。前に同じHL-79Eを整備したとき確認せずに火を入れて電源回路から煙が上がってお釈迦にしたことがトラウマになっていますし。

「ジャンク」ということで期待はしていませんでしたがこりゃすごい状態。雨ざらしか海水を被った結果と見ました。

レンズフードは変形、ネジや鏡筒の一部、サーボユニットの角が腐食しています。ベルトが欠品ですが替わりはあります。幸いレンズは汚れているもののカビは出ていません。

電源スイッチ部もこの通り。

コネクタ部もえらいことになっています。コネクタの端子は接点復活剤で対処すれば大丈夫そうです。

BNCコネクタは酸化、変色していますが破損はなし。

グリップは最悪の状態です。アルミ材の腐食で塗装が浮き上がっています。

なにはともあれお掃除です。掃除機を回しながら歯ブラシでゴシゴシ。さっきからいじる度にアルミの腐食した粉が降ってくる状況です。

このままでは掃除がしにくいのでレンズを外そうとしたのですが固着していて皮ベルトを巻いて力任せに回しました。

次はVFです。取り付けはこのネジ1本だけなんですが、

コネクタが固くなっていてドライバーでこじって

やっと外れました。こじった傷は最小限で済みました。

これでカメラ本体だけになりました。あっそうそう、三脚アダプタ(フネ)が装着してありましたがこれもカメラと固着していたのでロックを解除してチョップを食らわせて分離。

フネは流し台で水洗いです。アルミの酸化物が付着していましたがフネ自体は腐食していませんでした。

きれいになりましたがフネは同じ物をいくつも持っているので要らないんだけど。

改めてレンズを見ると、これ、使えるかな?

HL-79E用の標準装備のレンズでマウントはIkegami仕様のB3、コネクタはエクステンダー対応の12pin。

VFは程度が良さそう。試しに手持ちのHL-79Eに付けたらコントラストがやや弱いけどしっかり表示。

コネクタを磨いて接触を良くすれば良くなるかも。

更に気が付いたのはバッテリー取り付け部のカバー。

これが付属していました。無くても差し支えないのですが有って困ることはありません。

ここからが問題です。レンズに向かって左の側板。これを恐る恐る開きます。

中は意外にきれいでした。ここに水が溜まっていたら最悪です。

続いて右の側板を開きます。

この中も唖然とする状態ではありません。

再び掃除機と歯ブラシで掃除。

ひとつ気になるのはプリズムユニット。ホルダー部が腐食しています。これで大丈夫かな。

このカメラは予想通りの状態でした。次のステップは内部の基板を目視点検して更に丁寧に清掃、それから電源を入れてみます。外装の腐食は部品取りの箱に程度のいいのがあるので全く問題ではありません。見た目には新品同様に仕上がるでしょう。(致命的な故障が見つかって粗大ゴミと化す事態もあり得ますが)
\2,000で保護した貴重なカメラです。使えるようになるかならないか、お楽しみはこれからです。