夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E レストア 予定通りには進まず

2019-01-29 16:34:05 | Weblog
昨日から移植元の79Eから中身を取り出す作業を始めましたがネジの固着が多くて思うように進みません。
インカムのジャックはあらかじめ準備した道具でうまく緩みましたがこれはあらかじめやってみてのこと。動画で撮るためにもう一回やりました。飾りナットは革のベルトを巻いてプライヤーで緩めます。


予備の飾りナットを加工したやつを使って奥の二重ナットを緩めます。


ナットが外れました。


次にDC12Vのコネクタです。ネジは前もって水で濡らしてアルミの酸化粉をやわらかくしてあるので楽に回ります。


抜いたネジは袋に入れておきます。


レジ調整部とモニター切り替えスイッチのユニットを外すので開閉式のカバーを外します。このネジも酸化粉に埋もれています。


これは問題なく外れました。


その中のスイッチパネルです。


ここからが大変。INCOMのスイッチですがナットは取れたけど本体がしっかり固着していて水を含ませたりCRCを使ったりドライバーでこじったり。結局後回しにして他を進めてから解決。


AWBやいろいろなスイッチのユニットですがカバーは簡単に取れました。


これも奥のパネルが固着していましたがなんとか取れました。


まだ先は長いぞ。これ、何だっけ。何かの中継基板だったかな。


その基板のネジを緩めるとき片方の頭を傷めてしまいましたが予備があるので問題ありません。あったあったと思ったら似たネジで長さが2mm違うのがありました。/だから気をつけないと


POWER SWです。こいつもしぶとく固着していてINCOM SWと同様さんざん手を焼かせました。


このパネルは外す必要はないんですが行きがけの駄賃。ここは多分オプションのVTR START/STOPスイッチを取り付けるメクラ板。隣にあるレンズのコネクタが大変なんです。


狭いので裏のビスをコーナードライバーで少しづつ回します。


片方はスタビイドライバーを使って緩めます。


レンズコネクタのユニットが外れました。


ここからが困難な作業。薄手のスパナでコネクタのナットをちょっとづつ緩めます。最後はラジオペンチでナットを傷めないように回して取りました。


このふたつのコネクタを狭いスリットからコードを傷めないように抜くのは知恵の輪。6pinのコネクタを先に抜いてからでないと12pinコネクタは抜けません。


今日の予定は中身を全部取り出すまで、でしたが思いのほか手こずったのでここまで。



今日の反省と疑問点を。

アルミの酸化物に対処するのは水を含ませるのが正解。固まっているのはしたたかですが表面を削って水を含ませての繰り返しと時間を置くことでなんとかなります。固着したネジは無理に回そうとせず水を吸わせてからちょっと緩めて締めて緩めてと騙しながら回します。

コネクタボックスですが、移植元の79EはVTRとREMOTEコネクタの表示がそのままですが、移植先はVTRとREMOTEの間にこんなラベルが貼ってあります。REMOTEの右にはSPのラベル。移植先の79EはVTRコネクタがコンポーネント対応なんですかね。


もうひとつ、以前いじった79Eはフロントのメクラ板の代わりにこんなVTR START/STOPスイッチが付いていました。これはオプションだったのでしょうか。可能ならこれを生かしたいところです。


明日は最大の難関コネクタボックスからコネクタを取り出す作業です。
コメント
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