夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Ikegami HL-79E 春の予感に明るい兆し このカメラ生きてる!

2019-01-19 14:41:23 | Weblog
ジャンクのHL-79E再生計画の始まり始まりー。

今日は朝から春を思わせる日差し。気温1℃と、この地方では暖かかったのでこのところ休んでいたウォーキングを再開。豊野町の新幹線車両センターの外周4.2Kmを歩いてきました。ウォーキングのやり方はいろいろあってどれがいいのかわかりませんが、今日は今までとは歩き方を変えて日本式の歩き方に挑戦。右足を踏み込むときは右手を、左足には左手を出すあれです。もちろんそのままでは滑稽なだけですから、手はほとんど振らないで、要は腰をひねらない歩き方です。やったみたら確かに腰の負担が少なくて楽でした。歩いているうちに今までのやり方になったり足がまごついたりしてとにかく歩ききりました。タイムは気にしないつもりでしたが35分12秒。軽く汗ばんで気分爽快。

それはどうでもいいとして、HL-79Eです。過去何台も手に入れて悪戦苦闘、一台を実用レベルまで仕上げましたがそのおかげで残った部品が調べたら3台分ありました。手始めに今回再生しようとしている個体で一番問題な腐食した外装の替わりに使える物を探しました。

一番欲しかった側板は最高に程度のいいのが2枚づつありました。これを使いましょう。


側板が入っていたカメラケースです。他にも撮像管やら何やらが一杯入っています。


別の段ボール箱にも基板やその他いろいろ。


肝心の本体はこれが良さそう。これは2台目を仕上げた最後に余計な事をして電源ユニットから煙が出て壊れた物です。こいつをドンガラにして中身をそっくり移植するという大それたことを計画しているんです。


腐食は全くありません。


もうひとつ段ボール箱がありますがこれは完全ジャンクで手に入れた物で、恐らく野外で雨ざらしにしたのだと思います。VFは破損してぶら下がってひどい状態でした。でもプリズムは奇跡的に大丈夫で現在生きている79Eに使いました。アクセサリシューは使えますね。他は使えませんが捨てることもないのでこのまま箱に入れておきましょう。


外装を使う個体ですが程度はこの通り。グリップ部はとかくカメラマンの汗で塗装が剥げているものですがこれは大切に扱われていたのでしょう。


土手の部分に塗装の禿げがありますがタッチアップすればわからなくなります。


レジ調整部は新品同様です。


POWER SWとコネクタ、電源切り替えSWもいい状態です。


レンズのコネクタです。6pinと12pinどちらも使えます。6pinのキャップは失くしそうですがしっかり締めこんであります。


気分転換。工房の東の窓からの風景です。遠くの雪山は志賀高原です。


外の景色を見て気分一新、いよいよ恐怖の時間帯です。再生する79Eの火入れじゃあ。鬼が出るか蛇が出るか。
これでつまづいたら万事休す。
まずいことに気が付きました。撮像管は電源が入っていなくても強い光が入ると焼けてしまいます。うっかり忘れていたので慌ててフィルターを"CAP"に切り替えて外部光をシャットアウト。


これで安心。CAM/BARをBARにして、


MONのBNCにモニターを接続。


DC12Vを接続。


震える手でスイッチ、、、オン。


あれっ、何も反応がない! ヒューズを外して導通をみたらOk。???
原因はこのスイッチでした。これはDC12Vの入力切替で、VTR/EXT/REARから選ぶ必要があるんです。これがREARになっていました。REARはバッテリーケースを装着した場合の位置です。
EXTに切り替えて、


何かランプが点いてるぞ。
基板のメモリーのバックアップ電池の電圧降下アラームです。
そりゃそうでしょう、何年も放置したカメラですから。でもこれで基本的に回路が生きていることは確認できました。電池は代替品を持っています。


気が向いて昨日表示が出るのを確認したVFを装着。ん?何も出ないぞ。接触が悪いのは想定しているので改めて脱着したらAWB OFFの表示が出ました。それでもカラーバーは出ないのでVFのC(コントラスト)とB(ブライト)を調整したら出ました。


やれやれと横を見るとカラーモニターにきれいなカラーバーが映っています。このときの嬉しさはどう表現したらいいのでしょう。このカメラ、生きています!


では映像は出るのか。CAM/BARをCAMにしてみました。真っ暗ではありませんが何も映りません。フィルターがCAPのままでした。これを"1"(100パーセント)にしてレンズ取り付け面の前で手を動かすと反応があります。カメラに付属していたレンズ(何もしていないのでひどい状態)を付けて目覚まし時計に向けてみました。


レンズはIRISリングが開放側一杯で固まっていて動かないのでサーボをMANIALにして力任せに回したらモニターに目覚まし時計らしき映像がぼんやりと出ました。
ひどい映像ですが出てくれればこっちのもの。おそらく光学系が汚れているだろうしレジもズレています。とにもかくにもこのカメラが生きていることは確認できました。


付属していたレンズはサーボ系が動いてくれませんしパワーズームも切り替えレバーが固まっていて動きません。要整備です。レンズフードは変形しているのでちょっとした手を打ちましたが結果は後日。

今夜はまた祝杯です。ウイスキーが美味いだろうなあ。
コメント
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