夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Ikegami HL-79E 本気で整備開始

2019-01-20 19:31:42 | Weblog
外は雪です。今年は積雪が異常に少なくて日常生活で困る事態はありません。東京で大雪にならないかと雪国の人間は秘かに期待しているんですが。

今日から本気でHL-79Eの再生にかかりました。外装を使う、部品取りした余剰79Eを机に載せます。これを裸にするという大仕事です。


スロットに入っている基板の取り外しから。


グリップも外す必要があります。


ショルダーパッドの前のカバーも外します


この中に"R"撮像管が入っているのでソケットを抜きます。


"G"撮像管のソケットも抜きます。


続いてグリップの下にある"R"撮像管も。


次に各撮像管のプリアンプを外します。細い4本のピンがあるので慎重に。


プリズムユニットのネジを外します。これは撮像管を外してからでも良かったみたいです。


撮像管の取り外しにかかります。六角穴つきネジを緩めます。スペースが狭いのでボールポイントの棒スパナを使います。ネジは脱落防止機構になっているので余計な神経は使いません。


反対側の基板を外します。ネジは3本。基板の右下にDEFと表示したツマミがあるのでこれを→の方向にずらすと基板がコネクタから抜けます。


基板を外すとこちらにも撮像管の固定ネジ。これも緩めます。


これは"G"撮像管です。Rは取り外し済みです。


G管が外れました。


プリズムユニットが単体になったので取り出します。


最終的に完全にドンガラにしたいのでパーツを次々に外します。


これも


あれも


これはやっかいです。パソコンでいうマザーボードみたいな基板です。ここから出たコードがあっちこっちに芋ずる式につながっていて途方に暮れます。


メインの基板は日を改めて挑戦するとしてバッテリーケースを固定するアントンバウアーのプレートを外します。


ここで一服。


直そうとしているジャンクは火入れのときメモリーバックアップ電池のアラームが出ていたので電池を確認しました。前に整備した79Eはアラームが出ていませんでしたが事前に代替電池と交換した経験があります。ところが電池がどこに入っていたか忘れてしまってマニュアルを開いて調べたらMPU基板に載っていました。何の事はない、"MEM BATT ALARM"が点灯していた基板でした。


これはINSTRUCTION MANUALのMPU基板の項です。


基板に載っている電池です。確か3.6Vだった気がします。


テスターで電圧を当たったら、こりゃダメだ。


前に整備した79Eは電池を2個買ったんです。購入元はお決まりの秋月ですが送料がもったいなくて余計に買った余りがジャンクボックスにしっかり残っていました。


電圧はご覧の通り、使えます。この電池は形が本来の物と全く違うので基板には付けられませんがリード線を引き出して空きスペースに押し込むので問題ありません。


メイン基板のワイヤーハーネスは考えただけでうんざりします。どうしたものか。この先の作業はジャンクのカメラがよみがえるか粗大ゴミになるかの分かれ道です。
こういうときは熱くならずしばらく日をおいて冷静に取り組むのがいいかな、なんて。
コメント
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