おじさんの容態が悪くなりお見舞いに行きました。病気が違うから父とは様子が違うけど、10ヶ月以上の入院で、寝たきりの状態ながら、まだ耳もよく聞こえるし、話しかけに表情が変わるからまだしっかりしているようでした。おしっこもおむつでした。
病室にいると父のときと重なってくる。・・・・・そそうをしてはいけないと自分から積極的にオムツを当て、おしっこがしたくなるとオムツを外し立って尿瓶にしていました。いよいよモルヒネを点滴しなければならなくなり、管をつけることになって、ものすごく嫌がり、看護婦さんにも抵抗しました。「俺はこんなところにはおれん」と言って何回もベッドから降りようとしました。逝ってしまう三日ほど前だったか、交代の合間で私一人の時だった。降りようとする父を抱きかかえとどめること15分くらいか・・・父の力がすっと抜け目を閉じ、ベッドに横たわった。涙があふれて止まらなかった。まるで子どものようだった。もう食べることがほとんど出来ないのに、私のおかゆも無理して食べてくれた。三分の一も食べれたよと喜んでしまった私。あとで全部胃に溜まっていて たいへんだったと聞いた。遺言も何もないけど、私にははっきりしっかり伝わっている。
どんなによぼよぼでも、寝たきりでも生きていてくれたら・・・・よかったのにと思い出してしまいました。