幽玄洞では15日より展示館にて、地元で採集された棘皮動物「海ユリ」のガクやコニュラリアに加え、日本最古の植物化石「鱗木」を展示しました。
この鱗木は、岩手地学教育研究会員の七田清氏(東山町在住)のコレクション数十点の中の十点です。
以前紹介しました、独立行政法人 産業技術総合研究所フェロー代表の加藤碵一先生にも、「立派な化石」と太鼓判をもらうほど保存状態が良好な化石です。
そもそも鱗木の発見自体が少ないことと、日本で研究している人が少ないことから、個人でこれほどの化石を持っている人は珍しいのです。
ここ一関市東山町は、日本でも有数の化石の産地ですが、日本で最初に橋行一博士(岩手大学名誉教授)が鱗木「レプトフロエム・ロムビクム」を発見した場所としても知られています。
鱗木の化石は、完全な形で発見されたものは無く、胞子、分枝、根、表皮内部等、部分的に発見されています。
七田氏のコレクションの中でも、一番長いものになると70cmほどあり、七田氏のお気に入りの一つに数えられています。
幽玄洞展示館に展示されている化石の他に、小学館の図鑑『NEO』に掲載されている鱗木の化石は七田氏が採集したものです。現在東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」にて展示中です。
岩手県立博物館でも鱗木「レプトフロエム」の化石が所蔵されています。
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