庭で初めて咲いたオオモクゲンジの花が咲きました
上は10月1日のオオモクゲンジの花と小さな実です。花が終盤となり、最初に咲いた花はすでに小さな実になっています。庭で初めて咲いたオオモクゲンジです。9月に入ると幹の天辺に......
昨年庭で初めて咲いたオオモクゲンジが今年も咲きました。実は昨年花を近くで見られるように枝を曲げたのですが、あまりにも曲げすぎたために折れてしまったのでした。
これは昨年枝を曲げたときです
このままにして置いたのですが、実がなり始めたときに、さらに近くで見たくなりました。
更に曲げて見やすくしたのですが・・
この後で折れてしまいました。モクゲンジもオオモクゲンジも材に粘りがなくて曲げすぎるとポキッと折れてしまうのでした。
折れた位置は地上約1mでした。
2024年4月芽吹き
春になって芽吹き始めました。芽吹いても果たして花を咲かせるのは無理と思いました。
7月になり昨年とほぼ同じ高さに
もしかすると9月には咲くかもと期待したのです。
2024年9月今年は咲かない?
9月に入って昨年と同じ高さまで伸びたのですが、花が咲く様子がありません。茶色の葉はカシワバアジサイで左隣ががオオモクゲンジです。左端は花梅の朱鷺の舞です。やはり今年は無理かと諦めました。
2024年9月16日
諦めてしまうと見ることもなくなってしまい、暫くぶりに見上げたら、何と咲いていました。
オオモクゲンジははとても成長が早い元気な木です。それで花もつきやすくく、多くの実をならせるようです。
今年ももいっぱい花が
今年は開花が遅くなり、咲き始めは昨年よりも花が少ないようでしたが、昨年に劣らぬ花になりました。
高齢になり、庭で脚立などは使用しないと決めました。それで、地上に居ながら庭木を伐採しているので、オオモクゲンジのようにすぐに大木になってしまう木でも、、せいぜい地上1mで切り詰めなければなりません。どのように対処するか思案中です。
ハスの生育状況外観
経緯
1 種から発芽した実生苗4株を、左側の樽に移植しました。
2 そのうちの2株を、中央と右側の鉢に移植しました
3 左側の樽の生育が良好なので、2株では狭すぎると考え、1株にしました。 ただし引き抜いた株は地下茎が途中から切れてしまい、一部が樽の中に残りました。
以上の各鉢1株、計3株が発芽後2か月余り経過しました。外観上の結果は、
1 大きな容器の樽で移植後は植え替えしなかった株が大きく成長しました。
2 少し小さい容器の鉢で、移植後に植替えをした2株は成長が遅いという結果です。
樽のハス
大きな葉は高さが約75cmあまり。
樽のハス
葉の直径は37cmほどになりました。
鉢のハス
もっとも大きい葉で52cm
鉢のハス
葉の直径は17cmあまりです。
原因は主に二つです。容器の大小によって生育が抑えられてしまう。
植替えによっても生育が抑えられてしまう。
樽のハスの新葉
樽のハスに突然大きな新葉が出てきたのは7月28日でした。
樽のハスの新葉
葉柄もこれまでよりは太く、鉛筆の太さと同じです。
前回2024年07月13日「ハスにはトゲがあった」で紹介している葉です。
このように成長が早いと、思わず花は何時咲くのだろうと考えてしまいます。
園芸店の説明では「うまくいけばその年のうちに開花することもあります 」とも説明されています。とはいっても今年は無理でしょうが、来年は咲かせてみたくなります。
そこでハスの花芽はいつ、どこにできるのかを知りたくなりました。
『ハス(Nelumbo nucifera)の分枝と花芽形成に関する研究』というのが見つかりました。これは博士論文 で80ページにもおよぶもので、とても読破しかねるものですが、知りたいところをかいつまんでみたところ、雑草なりに理解したのは、
種から発芽した場合、『観察したすべてのサンプルで第 11 節 以降に花芽が普通葉背軸側基部に確認された。』ということでした。
すでに種の中には4節があって、発芽すると地下茎のこの4節の各節に1枚の浮き葉が出てきます。水面に浮いている葉です。
この4節めから地下茎に枝ができますが、主軸となる地下茎が伸びて行き、11節めからは全ての節に顕微鏡下で花芽が確認されたそうです。
ハスの浮き葉の数
ハスの発芽苗は最初は水面に浮いている浮き葉が10枚近く出てきた後に、水面から立ち上がった立ち葉が出てきます。そこで、庭の3株の浮き葉の数を確認したところ、8~11枚くらいありました。もしかして立ち葉が出てきたときには、立ち葉を出した節には花芽があるのかも。そうなら、立ち葉が4~5本になっているので、花芽もできているかもしれません。
でもちょっと待った。浮き葉は地下茎の枝からも出るはず。ということは、浮葉の数より主軸の地下茎の節の数はすくないから、最初の立ち葉は11節目よりも前に出ているはずで、最初の立ち葉の節には花芽は無いはずだが。
とにかく見えない地下茎の節を、見えている浮き葉と立ち葉の数で推定するのは難しいことです。
それに、この論文の発芽時期は、4月下旬ころで、庭の発芽はそれよりも1か月以上も遅いので、また、生育環境も違うので、論文の結果よりも割引いて考えなければなりません。
鉢が漏水
地下茎の生育具合を知りたいと思っている矢先に、右側の鉢が漏水するようになりました。この鉢は、鉢の中にダストボックス用のポリ袋をいれて、水をためているのですが、このポリ袋は漏水を完全に防ぐにはやや不安のあったものです。それで、鉢の水の減り具合は、中央より右側がほんの少し早く、ハスが消費する水の量よりも減り方がほんのわずか多かったので、ちょっぴり漏水していると感じていたのですが、急に減り方が増えてしまいました。
それで、思い切って樽に植え替えて、そのついでに地下茎の様子を確認してみることにしました。
ハスの地下茎の掘り起こし
地下茎はいわるるレンコンですから、不用意に引っ張ったりするときれてしまうので、レンコンの収穫の時のように、ホースで水を勢いよくだして、レンコンから土を分離しました。
ポリ袋ごと取り出す
鉢の中の土がすべてやわらかくなり、レンコンから離れたので、ポリ袋ごと鉢から取り出しました。何とポリ袋の底から地下茎の先端が袋を突き破って出ていました。地下茎が出たポリ袋の底は、鉢の土の表面から約20cm以上も深い場所です。そういえばレンコンの収穫は、腰付近まで水につかって作業しています。ハスの地下茎はかなり深い場所まで行くのでした。
袋を突き破った地下茎の先端
意外と太いです。地下茎は夏の間中伸びますが、それほど太くはないそうです。それが秋には地下茎の先端部の数節が太くなるそうです。この太った地下茎を食用として売り出されるわけです。
なぜ、袋の底を突き破ったのかを考えました。このポリ袋を使った鉢はわずかながらどこかで漏れていたようです。ということは地下茎は地中のわずかな水の移動を感知して、ほんの少しの隙間の位置を求めて伸びて行ったのではないでしょうか。
袋を破って地下茎の土を洗い流しました。
地下茎の詳細な様子を確認しました
地下茎の主軸を中心に生育状況を確認しました。
1 1~4節は種の中にすでにあった節で、発芽後地下茎が伸びて浮葉が4枚出た
2 5節以降は発芽後に伸びた地下茎で、8節までが浮葉が出た。枝分かれした地下茎からも浮葉が出たが詳細は省略する。以下も枝別れした地下茎は省略。
3 9節で主たる地下茎が2本になった。9節で初めて立ち葉が出た。A
4 10節以降は主たる地下茎が2本となり、浮き葉は無く、立ち葉のみとなる。
5 系統1の地下茎は10節・Bと11節・Cに立ち葉が出た
6 系統2の地下茎は10節・B、12節・C、13節・Dから立ち葉が出た。11節の葉芽は出始めたときに何らかの障害があってか、枯れていた。
7 袋を破って出たのは系統2の地下茎の先端である。
2 5節以降は発芽後に伸びた地下茎で、8節までが浮葉が出た。枝分かれした地下茎からも浮葉が出たが詳細は省略する。以下も枝別れした地下茎は省略。
3 9節で主たる地下茎が2本になった。9節で初めて立ち葉が出た。A
4 10節以降は主たる地下茎が2本となり、浮き葉は無く、立ち葉のみとなる。
5 系統1の地下茎は10節・Bと11節・Cに立ち葉が出た
6 系統2の地下茎は10節・B、12節・C、13節・Dから立ち葉が出た。11節の葉芽は出始めたときに何らかの障害があってか、枯れていた。
7 袋を破って出たのは系統2の地下茎の先端である。
先端部の太さはほぼ鉛筆ほど。立ち葉の茎の太さより太い。
・・・ということは樽のハスの立ち葉の鉛筆くらい太い葉柄ならば、地下茎の先端は鉛筆よりさらに太いと推定できる。
・・・ということは樽のハスの立ち葉の鉛筆くらい太い葉柄ならば、地下茎の先端は鉛筆よりさらに太いと推定できる。
論文によると11節以降に花芽が形成された(顕微鏡で確認)ということで、すでに14節まで伸びているので花芽の形成があったものと推定できる。ただし、花が咲く花芽はごくわずかで、大多数は花芽が枯れてしまうとのこと。
以上のことから論文に近い成長を遂げれば、早ければ、来年夏には花を咲かせる可能性がわずかながらもあると期待できる。
但しこの株は、本日植え替えたので、植替えによるダメージがあって花が咲く可能性は極々少ない。
初めから樽に植えた左側の株のほうが、現時点でも鉢に移植した株よりも成長がより進んでいるので、花の咲く可能性が少しは高いと思われる。
花が咲く可能性の順番は
樽のハス>中央の鉢のハス>植え替えた左のハス
果たして来シーズンまで管理をしっかりやって、花が咲くのかどうか、楽しみでもあり、まだまだ経験したことのない課題もあり、不安な緊張の続く事でもあります。
前回は「ハマユウが14年目に花芽をつけた」でした。その花芽が無事に咲いたので、開花した時の感動を振り返ります。花芽を見つけたのが6月29日でした。
私はハマユウの花は見たことがありますが、花芽がどこから出てくるのかを知りませんでした。どこから出てくるのだろうかと、偽茎の先端を見ていました。でも、もしかしたら、地面から出てくるのかなとも思って、鉢の土を見たりもしました。そして、この日花芽が一番下のほうの葉と偽茎の間から出てきたのを見つけてこれも新発見でした。
花芽の成長は早く、大きな蕾がぐんぐん伸びて、花との出会いが楽しくなりました。7月3日。
花芽はすぐに、葉の天辺迄近づきました。7月4日。花芽を発見してからわずか6日目のことでした。今にも咲きそうな雰囲気です。
7月5日午前9時。ついに総苞がほころびて蕾が見えました。花芽を発見してから7日目です。
7月5日夕方4時。蕾が伸びています。ハマユウは夜咲くと聞いています。もしかして今夜一番花が開花するかもしれない。すでに下の方に白い何かが出ている。初めて、待ちに待ったハマユウの花を目の前で見られるのだと、気持ちが昂りました。
でも、まだ開花には早すぎないだろうか。もう1日待つのだろうか。
7月5日夜7時。夕食の後で暗い庭に出てみてびっくり。ついに14年目に庭でハマユウの花を見ることができました。花芽を発見してから1週間目です。高貴な香りも漂います。懐中電灯で照らして撮影です。
7月6日早朝4時。目が覚めたので暗い庭に出てみる。1輪の初々しいハマユウの花。
総苞は開いて、中央付近にはたくさんの蕾と白く細い紐のようなものが見えます。花の反対側には大きく伸びた蕾が2個あります。
この大きく伸びた蕾は一番花が咲く数時間前の時よりも大きいです。ということは、夜を待たずに咲いてしまうのでしょうか。
7月6日朝7時 夜が明けたときの反対側からの花の様子です。一番花のすぐ下に、下向きの蕾があります。萎れているわけではありません。花の反対側には横向きの蕾が2個あります。
7月6日昼12時 あれッ。一番花が落ちています。どうして落ちたの?・・・・右側の洗濯物が風にあおられて花に当たったために折れてしまったようでした。何という失態。
落ちた花には子房がついています。
落ちた花を観察してみると
花弁が6枚
雄しべが6本 花糸が花弁の内側の溝から出ています。花粉はすでにしおれていてなさそう。
雌しべが1本 花弁の筒の中から出ています。
7月6日夕方5時 大きな蕾が6個あります。すでに1個がほころび始めています。右上の蕾
7月6日夕方5時 ほころび始めた蕾
7月6日夕方6時 4輪開花。咲き始めるのは夕方6時ころでした。一番花も7時に開花していたのを確認しましたが、おそらく6時ころ開花したのでしょう。
明日以降開花予定の蕾がたくさんあります。今度は花を折らないよう注意して、開花した花をじっくり確認するつもりです。
ハマユウの種を播いて半年後に発芽の兆しがありました。ハマユウの種を送っていただいたのが、2011年10月でした。すぐに鉢に播いて、翌年5月にハマユウの種がわずかに浮き上がるように動いたことに気がつきました。動いた!。
ハマユウの種が動いてから3週間後に発芽した芽が見えました。ハマユウの種はまず最初に根を出して、その根から枝を出すように芽が出てくるようです。
それから約2週間で葉が出てきました。2012年6月でした。
2012年8月末 順調に育った発芽苗です。しかし、ハマユウは暖地の海岸の植物で、横須賀市佐島の天神島は北限の自生地として神奈川県の天然記念物に指定されているそうです。天神島は三浦半島の西側で黒潮の影響で温暖な地です。茨城でも夏の間は順調に生育します。
2013年11月 2年目の夏が過ぎてもあまり成長していません。これは初霜が降りる前に屋内に取り込んだ時です。実生苗は3年くらいで花が咲くと聞いたこともありましたが、これではとても咲きそうもありません。
2020年4月 もう花が咲いてもよさそうなのですが、依然としてその様子がありません。鉢もひとまわり大きくしたのですが、やはり冬の管理・低温と水遣りが不十分なのでしょうかね。
2023年10月 茎も手首位の太さに成長。これなら花が咲くはずと期待が大きく膨らみました。それで今度こそ冬の低温と、水遣りを丁寧にして、来シーズンは必ず咲かせたいと心を改めて冬の管理を徹底しました。
2024年4月冬の管理を徹底していよいよ今年こそはと庭に出しました。手前はほとんど枯れてしまったボタンボウフウ。ハマユウばかりに気を遣った結果の犠牲となってしまいました。
2024年6月ついにハマユウの蕾が出てきました。種をいただいてから14年目になりました。
初めて見たハマユウの種が、播いて半年後に動き出した時の感動に勝る、14年目の花芽でした。
種をくださった方は花の報告も聞かず、もう消滅したのかと思っていられました。 ようやくよい報告を差し上げられそうです。
ハスの立ち葉(水面から立ち上がっている葉)が4枚になりました。
大きな葉の中央に白い部分があります。ここでハスは呼吸しています。ここが水没してしまうと、ハスが窒息してしまうことは、前回ブログ「ハスは水に溺れることがある」で記しました。
拡大して見ました。鮮明ではないのでよくわからないのですが蓋をしているように見えます。
この画像では10時の方向からの葉脈に薄緑色の丸いものがついているように見えます。
もう一つの葉も拡大して見ました。何か同じように蓋をしているようです。こちらの葉では1時の方向からの葉脈に薄緑色のものがついているようです。もしかして今は呼吸していないのかな?
それとも、蓋の隙間から空気を噴き出している最中なのかな。もしかして空気を吸い込むときは蓋を開くのかな?
この気孔のことが気になって、葉を引き寄せようとして、葉柄を持った時に、あれッ。葉柄がざらついている。というわけで、今回は気孔を詳細に見てみたかったのですが、気孔のことは後回しにして、その前に葉柄のざらつきを確認することにしました。
葉の裏側のざらつく葉柄を見ましたが、肉眼の視力が弱った雑草には、手に伝わるざらつきが何によるかわかりません。そこで、カメラで接写して初めてわかりました。モニター画面で拡大して見たら、下向きのトゲ状突起が見えました。
さらに下のほうをを接写すると、同じように下向きのトゲ状突起がありました。
ハスにトゲがあるなんて初めて知りました。
でも手で触れて痛いほどではないです。もしかしてまだ硬くなっていない葉柄なので、トゲも硬くはないので、痛く感じないのかもしれません。
このトゲは何のためにあるのでしょうか?
ひとつ思いついたことは、万一にも葉が水中に沈みこまないためにあるのかもしれません。もし風雨が強い日があったとして、葉が倒れそうになった時に、葉柄が他の物に触れたときに、その物に引っ掛かって沈まないためにトゲが下向きにあるのかも。 単なる推測にすぎませんが、いかがなものでしょうか。あるいはもっと別の目的のためにトゲがあるのでしょうか。
今後の成長を観察しながら突き止めてみたい宿題です。
昨年2023年10月初めハス発芽
ハスを発芽させたのは昨年10月初めでした。ハスの固い殻に穴をあけてガラスのコップ(高さは通常のコップの半分)の水中に置くと2日目には発芽しました。
発芽5日目には葉が水面に達しました
発芽11日目には葉が開き始めました
ハスは葉の中央に気孔があって、この気孔で呼吸しています。水中にあるときは種の中に含まれた空気で成長してきたのですが、今日からは葉から空気を呼吸できます。
発芽11日めに栽培用水槽に移植
栽培用水槽には、畑の土を入れ、土の表面はハスの種が動かないように、赤玉土を約1センチ入れて、水深はコップの水深と同じ約5センチにしました。
ハスは水面に葉を出した状態です。
発芽19日目 葉が2枚ずつ開いています。秋も深まり、すでに10月19日です。近所で屋外で花を咲かせたハスはすでに葉が枯れていました。ハスは熱帯植物で、気温が低くなると、ほかの植物はまだ葉が枯れないのに、ハスはいち早く地上部が枯れてしまいます。
発芽20日目 水槽をガラス板で密閉
夜間は水槽にガラス板で蓋をして、密閉してハスの葉が枯れないようにしました。
発芽31日目 順調に成長中
順調に成長中ですが、明日から11月です。まもなく成長が止まることでしょう。
通常はハスの種を播くのは春の3月から4月ころです。夏の間成長したハスの地下茎は鉛筆くらいの太さですが、秋口に地下茎の先端部の3節くらいが太ってきます。それでいわゆるレンコンとして、地下茎の中にある穴も太くなります。
ところが今回発芽させたのは10月初めですから、生長期間がわずか1か月しかないので、地下茎は細いまま冬を迎えることになります。
発芽35日目 成長が鈍化しました
発芽35日目 二重水槽にして保温
ひとまわり大きい水槽の中へ、ハスの水槽を入れて、二重の水槽にして、保温効果を高めて、生長期間をできるだけ長くしようとしました。
右側の緑色の鉢は、左の角型水槽の発芽より17日遅れで発芽させたものです。
11月20日 発芽51日目
ついにわずかな隙間風によって、葉が枯れ始めました。もう、今シーズンは成長はほとんど望めません。わずか51日間しか生長期間がないまま冬を迎えることになりました。
1月12日
12月には葉の色が次々に悪くなり、1月に入ると、葉は急に枯れてしまい、わずかに2枚だけになってしまいました。
2月18日
大寒を過ぎるとすべての葉が枯れてしまいました。
2月18日
それでも二重水槽で保温していたので、水中で伸びが止まった蓮の葉芽は緑色をしていました。
4月23日 水槽のなかで育ったアカバナルリハコベが咲きだしました。いよいよ春です。
4月24日 水中にあった葉芽が動き出しました
4月29日 樽へ移植4月29日 樽へ移植
無事に冬を越した発芽苗を樽に移植しました。傷めないように掘り出した苗は地下茎が3節ほどになっていました。でも地下茎はごく細いものです。
4月29日 樽へ移植
直径約30センチ、深さも約30センチの漬物樽に移植しました・
4月29日 樽へ移植
ハスの葉芽がかろうじて水面に顔をだすようにしました。
4月29日 キジバト飲水
早速キジバトのつがいが来て、餌を食べた後で樽の水を飲みました。
こうして、ハスの葉が伸びてくるのを待っていました。
ところが、水中の葉芽の茎は緑色なのですが、いっこうにハスの葉が水面に現れません。水芽に顔を出させていた葉柄が水中に沈んでしまいました。
5月中は様子を見ていたのですが、ついに葉が出ることはなく、掘り出してみたら、水中で緑色をしていた葉柄はすでに根茎と離れていました。根茎も枯れてしまったようです。
何故枯れてしまったのか。
昨年発芽したハスは冬を越して、春先までは生きていました。なぜ、新しい葉を出さないで枯れてしまったのか。
ハスの文献を参照してみたところ、大きくなって花を咲かせるハスであっても、すべての葉を水中で切ってしまうと、弱ってしまうばかりか、枯れてしまうことがあるということです。
そこで考えたことは、冬を越して、春になり、いざ葉を水面に出そうとすると、大量の空気が必要となるはずです。
通常は、春に発芽して、夏の長い期間成長して、地下茎の太い部分が3~4節できます。この太い地下茎の中には太い穴がいくつもあります。
ところが秋終わりの10月に発芽した地下茎はごく細く、当然中の穴は極細です。これでは春先に葉芽を水面まで伸ばすには空気が全く足りません。それどころか、葉芽を出す準備の力さえなくて枯れてしまったようです。
死亡診断書は窒息死です。蓮は沼などの水中で元気に育つものですから、水には強い植物と思いがちですが、水に溺れてしまうという意外な弱点があるのでした。
という悲しい結果で終わらせたくありません。6月に改めて種を播きました。3月終わり位に播くのが理想でしょうが、まだ間に合うとのことでした。
今度こそ冬越しで失敗しないようにしたいと早速種をもう一度いただいて発芽させました。
7月8日 再チャレンジのハス
6月初めに発芽した、再チャレンジのハスは、昨年10月に発芽したハスの数倍の勢いで成長しています。
水没して弱ってしまったハスの例 ネットよりの情報です。
宮城県伊豆沼・内沼はハスの花が沼一面に咲く名所です。ところが、伊豆沼・内沼のハスは2022年の大雨で水位が2mも上昇してかなり被害が大きかったそうです。いまようやく復活しつつあるのですが、まだ以前の姿ではないようです。
蓮は葉が水没してしまった結果、窒息して枯れたり、弱ったりした結果のようですね。
蓮は葉が水没してしまった結果、窒息して枯れたり、弱ったりした結果のようですね。
ホシザキユキノシタ
世界で一ヵ所しか自生地がないホシザキユキノシタの花。
ふつうのユキノシタの花弁は下側の花弁が幅広く長いのであるが、まるで雄しべのように細くなっていて、花の形が輝く星のようです。
普通のユキノシタをネットなどでみると、葉の模様が赤色の葉と、緑色の葉で、白色が目立つ葉とがあるのですが、ホシザキユキノシタの葉の模様は赤色のみです。なぜ、模様の色が緑色で白が目立つ葉のホシザキユキノシタは存在しないのでしょうか。
それは自生地が一ヵ所しかないからです。と言ってしまえばなるほどと納得してしまいます。
たまたま庭に、葉の模様が緑色で白が目立つユキノシタがあるので、ホシザキユキノシタの葉と比較してみました。
庭のホシザキユキノシタの葉の模様は赤色です。これを赤い葉とします。
庭のユキノシタの葉の模様は赤色部分が緑色で、白色が目立ちます。これを白い葉とします。
ネットでユキノシタの葉を見ると、やはり赤い葉と白い葉があります。
それなのに、ホシザキユキノシタには赤い葉しかありません。少なくともまだ出会っていないし、ネット上でもみあたりません。
それはホシザキユキノシタの自生地が一ヵ所だけだから。ということに落ち着くのだが、ホシザキユキノシタと白い葉の花と見比べていて、ふと気づきました。
庭の白い葉のユキノシタ1
庭の白い葉のユキノシタ2
庭のホシザキユキノシタの花と違うのは下側2枚の花弁の形の違いだけではないことです。
上側3枚の花弁の模様の形は似ていても、模様の色が 1黄色味を帯びていて赤色が薄いか、 2赤色が全くなくて黄色である。
庭には赤い葉のユキノシタが無いので、ネットで確認してみたら、やはり、赤い葉の上側花弁は赤色が濃く、ホシザキユキノシタの色と同じでした。また白い葉の上側花弁は同じく赤色が薄いか、黄色のようです。
何故、白い葉の上側花弁3枚の色合いが赤が薄かったり、赤色が全くなくて黄色なのでしょうか。ヒントになったのはこの花です。
ハルユキノシタ(ベニバナハルユキノシタ)
7年前の植木市で入手したが、枯死してしまったハルユキノシタ。花弁が赤いのでベニバナハルユキノシタと思われる花です。
ユキノシタより少し花期が早いので、ハルユキノシタと言われるものです。この上側3枚の花弁は模様が黄色です。
もしかして、赤い葉のユキノシタとこのハルユキノシタが交雑することにより、花弁の模様の赤色が少なくなり、模様の部分が黄色くなるのではと考えました。
ハルユキノシタの葉
ハルユキノシタの葉は緑一色です。赤い葉のユキノシタのように葉脈付近の白模様が無いようです。
この緑一色の葉に、赤い葉ユキノシタの葉脈付近の白模様をつけると、白い葉のユキノシタの緑色の模様がはっきりと見えてくると思います。
なぜホシザキユキノシタの葉の模様の色は赤色だけなのかを考えてみたら、
純粋なユキノシタSaxifraga stolonifera Curtis は赤い葉をしていて、花弁3枚の模様の色も赤が基本と思います。その近縁のホシザキユキノシタも赤い葉で、花弁の模様も赤色が基本です。
ハルユキノシタSaxifraga nipponica Makino およびベニバナハルユキノシタ Saxifraga nipponica Makino f. rosea Togashi et Satomi は葉に模様が無く緑一色で、花弁3枚の模様の色が黄色が基本です。
このユキノシタとハルユキノシタが交雑した時に、葉にはユキノシタと同じ模様が現れ、赤色は消えて緑色の模様となり、また花弁3枚の模様はユキノシタと同じ形になり、赤色が消えて薄くなり、さらに黄色一色になった花もある。
このように赤い葉のユキノシタと緑一色の葉のハルユキノシタが交雑することに拠って、白い葉のユキノシタができたと、このように考えられるのではないでしょうか。
もしも、この通りであるならば、白い葉のユキノシタには交雑種としての名前を付けてもよいのではないでしょうか。
と思って調べたらアオユキノシタSaxifraga stolonifera Curtis f. viridifolia (Makino) H.Hara というのがありました。まさしく白い葉のユキノシタはアオユキノシタでした。花弁3枚の模様の色が微妙に違うものがあるので、白い葉のユキノシタをすべてアオユキノシタとしてもよいのか迷うとところもあるが、これからはアオユキノシタと言うことにしようと思います。
でも花期がずれているのにどうして交雑できたのか疑問の残るところです。三春の桜で有名な三春は梅桃桜が同時期に咲くという意味でして、多くの地方ではありえないことですが、どこか限られた地域では同時に咲くこともないとは言えません。高山植物のように短い期間に多種類の花が同時に咲くようなこともあるりまえるかと思います。梅は野梅系、アンズ系、スモモ系が交雑しているのですが、これも同時に咲く場所は限られていて、多くの地では花期がずれています。
ボケ防止にあることないこといろいろ考えております。
5月2日カザグルマ一番花が開花
在来種のテッセン カザグルマの季節になりました。
カザグルマの森
木々の緑が急に濃くなって、鬱蒼としてくるときに咲き始めるカザグルマ。
ツツジの白花が終盤になり、オオムラサキツツジが盛んになるころ。
電柱のようなモミの木の切り株にキヅタが絡みついて、キヅタの中を這い上がったカザグルマの蔓に白い花が咲きだす。
オオムラサキツツジは天辺の開花始まる。
同じ株でも下部はすでに満開。
庭の季節は、わずかな高低差でもだいぶちがう。
アヤメが地上で咲かせたのが4月30日
地上高約1.8mの築山の頂上でアヤメが盛んに咲きだしたのは5月6日で、朝方は霜注意報がでていた。
寒暖の差が大きいこの季節に、花たちは開花に最適な日時を見極めて花を開いている。
カザグルマの二番花が一番花開花の翌日5月3日に開き始める。蕾の時に虫に齧られて形がよくない。
開花3日目の5月4日に3番4番花が開花する。 上から二番花、一番花、三・四番花
同日オオムラサキツユクサ一番花が開花
5月6日 五・六番花開花。今シーズンの花が咲きそろう。なお返り咲きもよくあるので、6月以降にも花を期待している。
同日オオムラサキツツジも満開となる。
同日ユキノシタの一番花開花
5月7日 昨夜の強風のためカザグルマ1輪の花茎が折れて花がしおれる。
オオムラサキツツジは強風にもめげず満開
同日ホシザキユキノシタ一番花開花
5月8日ヒメサユリ開花
5月8日ガマズミが咲きだす
この後もマタタビやサルナシ、ヒオウギアヤメなどの開花が続々とツずくので目が離せない日々が続きます。
紫花姫延齢草
紫花姫延齢草は2018年春 千波湖畔での植木市でゲットしたもの。
学名を調べたところ、アメリカ産の Trillium sessile らしい。
今年は株もすこぶる元気で、子株がたくさん出てきて、上の写真の左下の葉だけに切れ込みがあることに気が付いた。
紫花姫延齢草の変化葉
エンレイソウの葉は通常は切れ込みのない小葉が3枚であるが、この株の葉は小葉3枚とも切れ込みがあり、3裂している特異な形状。
もしかしてこれからも毎年同じような葉が出てくるのかもと期待した。
そこで、学名で検索して、このような切れ込みのある葉がほかでも出現した例があるのかどうか調べてみた。
1500件近く見てみたが、結果は切れ込みのある葉は見当たらない。特異なものとしては、小葉が4枚のものが1件だけであった。
これはかなり貴重なものかと期待が膨らみ、この株だけを分離して栽培することにした。
特異な葉を持つ株を分離してみたら、
この株は葉が2枚で右側の葉はまだ1枚で、来年以降株が成長したら、2枚とも小葉が3枚になる見込み。期待通り切れ込みのある葉が出現するだろうか。期待を込めて鉢に植えた。
特異な葉を持つ紫花姫延齢草
さて、昨年から千波湖畔の植木市が趣向を変えて緑化祭りと名前を変えた。それで新しい業者も加わり、植物の珍品を数多く収集している方が加わり、ムサシアブミの珍品を見せていただいた。
ムサシアブミ珍品
何と、片方の葉・左側が褐色になり、花に変化したようなもの。さらに子葉が5枚で片方の葉が同じく花に変わったものもあるよし。
わが家のムサシアブミにも子葉が5枚のものがあると話したところ、庭の植物全般を見たいというので雨の中、庭をご案内した。2点ほど欲しいというので差し上げたほかに根ぶせでの増殖を依頼されたものあり。この方が特異な葉を持つ紫花姫延齢草にも興味を示し、大切に育てるようにと。
後で気づいたことだが、3裂した小葉と葉脈が一致していない部分があるようで、もしかすると3裂したのは物理的な現象で、遺伝しない可能性があることがわかり、少し落胆している。
ところがこの紫花姫延齢草の葉柄に不思議なものを発見した。上から3番目の写真でも確認できるが、拡大すると以下の通り。
葉柄に絡みついたもの1
葉柄に絡みついたもの2
葉柄に絡みついたもの3
どうやらネナシカズラらしい。この紫花姫延齢草を置いた場所は、イワガネが繁茂していて、2022年はそのイワガネに大量のネナシカズラが絡みついた。
イワガネに寄生したネナシカズラ20221003
しかし、昨年はネナシカズラが嘘のように現れなかったが、今年、紫花姫延齢草に巻き付いているのはネナシカズラに間違いなさそう。
野原では外来種のアメリカネナシカズラが在来種の植物に絡みついているのを見るが、宿主と寄生者が入れ代って、在来種のネナシカズラがアメリカ産の植物に絡みつくのは珍しいこと。もしかすると、今夏は在来種ネナシカズラとアメリカ産延齢草の攻防戦が見られるかもしれない。
アカバナルリハコベ
長崎の友人からいただいた花。学名:Anagallis arvensis ヨーロッパ原産で毒性があって、民間療法として、また精油は昆虫の忌避剤にも。
サクラソウ
リハビリ散歩でいただいたもの。
サトザクラ旭山
大木にならない八重咲の桜 この地に来る前から庭にあった木のひとつ
ジロボウエンゴサク
延胡索は漢名でキケマン属のことだそうです。次郎坊は、太郎坊に次ぐ神通力のある天狗の名らしいが、花の形が天狗の鼻に見えたのかも。
アケビ 紅白
こちらではアケビと言えば赤花のほうである。
ミツバアケビ
さらに濃い色のミツバアケビ
アオキ 雌花
雌花には雄蕊が無いが、雄花には雌蕊と雄しべがあるも、花が終わると枯れてしまう。
ウラシマソウ
ムサシアブミ
カキドオシ
ヒイラギソウ
カンアオイ 静岡産
タマノカンアオイ
タマノカンアオイは東京の友人からいただいたもの。
ゼンマイ 胞子葉と栄養葉
胞子葉は山菜として採取しない習慣がある。
ツバキ イースターモーン
今年は3月31日イースターの朝開花
ヒメゼキショウ
マサムネゼキショウ
フラワーラッシュ その6へ続く
セロジネ
白が際立つランです。花好きの半世紀以上の友からいただいたものです。
コバノタツナミソウ白花
近所の2匹の犬と散歩しておられた花好きさんからいただきました。
タニギキョウ
深山でみかけますが、意外な場所、谷地でも咲いています。
ツツジ白花(蕾)
50年ほど前にサツキの好きだった牧師夫人からいただいたものです。
トキワイカリソウ
北陸に自生する常緑のイカリソウです。かつて息子が金沢にいたときに訪ねてゲットしたもの。
ハクサンボク
常緑のガマズミの仲間で、長崎の友人からいただいた花にこのハクサンボクの根がついてきたものです。今年は木が大きく伸びて花がたくさん咲いています。
ハナニラ
6弁の白花。前に8弁の花をブログに載せました。
ムベ
アケビの仲間ですが、常緑で、実は裂開しません。
シロヤブケマン
ムラサキケマンの白花です。花の先まで真っ白なものはユキヤブケマンと言ってであってみたい花のひとつです。
以上が白花シリーズです。次はピンクや赤色などの花です。
ニオイアイリス
今、庭の白花と言えば、このニオイアイリスが一番です。花の形はジャーマンアイリスそのものですが、背丈は半分以下です。花には気品のある良い香りがあります。でも名前の匂いは実は根のほうに有ります。高級な香料になります。
イチハツとよく似ているのですが、チハツの内花被は斜め上にピンと伸びる傾向があるのに対して、ニオイアイリスは内花被が上に湾曲し、お互いに抱え込むような形です。ニオイイリスとも言います。
アセビ
茨城の山には純白のアセビがあります。昔馬を放牧した山では、アセビを馬が食べなかったので、アセビだけ残った草原状になっていました。また煙害に強いこともありました。
アケビ白花
茨城のアケビの花は褐色ですが、西方では白花が多いようです。
イワガネ雌花
とても小さな花です。実が一つ目小僧の集団のようでユニークです。
オオアマナ
星形の花が素敵です。
オドリコソウ白花
オドリコソウの花色は薄い褐色を帯びていますが、稀に白花のオドリコソウが混じっていることがあります。
コンロンソウ
花弁が4枚でアブラナの仲間です。
シャガ
アヤメの仲間で、昔人家のあった付近の森などに群生し、結実しないで、地下茎で繁殖しています。
スノーフレーク
スズランのような花。スズランズイセンとも。家内の母が好きだった花。
イカリソウ 黄蝶
黄色い花の続きです。最初は洋種のイカリソウ 黄蝶です。
学名はEpimedium perralderianum (エピメディウム・ペラルデリアヌム)
キバナイカリソウ
ホザキイカリソウ淫羊藿
怪しげな名前のイカリソウです。どうしても意味をお知りになりたい方はネット検索してみてください。
庭にはこのほかイカリソウ白花、ホザキイカリソウ、トキワイカリソウなど白花種があります。
キバナオドリコソウ
洋種のオドリコソウです。にわでは白花のオドリコソウも咲いています。
クサノオウ
ケシ科クサノオウ属です。傷つけると黄色から橙色の乳汁を出すので「草の黄」というとか、 皮膚病や鎮痛剤として有効な薬草なので、草の王様という意味で草の王というそうです。
ナノハナ(白菜)
パフィオペディラム
レディーススリッパと言われるパフィオ 2か月以上咲き続けました。
ヘビイチゴ
真っ赤な実がなります。
シキミ
以上が黄色い花シリーズです。次のフラワーラッシュは白花です。
ヤマブキ
庭で特に目立って多いのは黄色い花です。トップはやはり、ヤマブキです。
ヤエヤマブキ
七重八重花は咲けども実のひとつだになきぞ悲しき という歌が有名です。
お貸しする蓑もないほどの我が家ではありますが、花でしたらたくさんあります。
ヤマブキソウ
一見ヤマブキかと思うほどよく似た花を咲かせますが、花弁4枚の草花です。
セリバヤマブキソウ
葉に深い切れ込みがあるヤマブキソウです。ヤマブキソウは森の下草として一面黄色い花を咲かせています。この中をよく見て回りましたら、1000㈱に1株、いやもっと少なく、5000株に1株くらいでしょうか、このセリバヤマブキソウを見つけることができました。
セリバヤマブキソウ
こちらは春先に出てくる根生葉だけがセリバの変わり者です。ですから、花の時期の葉はヤマブキソウと見分けがつきません。園芸店から譲っていただきました。
カントウタンポポ
黄色い花弁を支えている萼片が反り返らないタンポポです。タンポポは夏から秋ころまで咲いているセイヨウタンポポと春しか咲いていない在来種と大きくわけられます。今が盛りのカントウタンポポです。
セイヨウタンポポ
どこでも咲いているセイヨウタンポポです。萼片が反り返っています。近年は在来種との交雑種もたくさんあって、在来種との中間のものがたくさんあります。このタンポポも交雑種のようです。
キエビネ
キエビネは庭では毎年最初に咲くのですが、なぜか今年はタカネエビネが先に咲きました。さらに、キエビネの花茎を虫が齧って倒れてしまったのですが、何とか花を咲かせました。
タカネエビネ
タカネエビネと右隣りはウマノアシガタです。今年はエビネのトップバッターとして素晴らしいはなを見せてくれました。このほかエビネではジエビネがまだ蕾で、ジエビネの真っ白い素心の花は今年は花無しのようです。
ウマノアシガタ
キンポウゲの仲間のウマノアシガタです。
アカカタバミ
これまでは葉が緑色のカタバミが多かったのですが、近年は葉が赤紫色のアカカタバミが増えました。名前は赤でも花は黄色です。
黄色い花はまだまだ続きます。庭はまるでゴールドラッシュです。
8弁のハナニラが咲きました。
外花被が4枚と内花被が4枚の合計8枚の花弁があります。
通常の花弁数は6枚が基本ですから珍しい花です。
通常のハナニラは外花被3枚と内花被3枚で合計6枚が基本です。
ところが、注意して見ていると、7弁の花を見かけることが良くあります。
7弁花は内花被が4枚の場合がほとんどです。外花被4枚はまだ見たことがありません。
我が家だけの特異現象かと思いましたが、そうではありませんでした。
バラ愛好家の庭にも7弁花が咲いていました。2022年4月
一般的には7弁花がどのくらいあるのだろうかと、ハナニラの花を画像検索してみましたら、やはり7弁花が数件見つかりました。
そして8弁花も1件見つかりました。
庭の8弁花は鉢の中にでてきたものです。かつてこの特異な花の株を何回か鉢に植えたことがあったのですが、いずれの場合も翌年には普通の6弁花に戻ってしまいました。
もしかすると今回咲いた8弁花の株は鉢植えの株なので、以前も8弁花または7弁花を咲かせたのではと思います。もしも、そうだとしたら、この株は花弁数が固定されて毎年8弁花を咲かせるのではと期待しています。
四つ葉のクローバーを偕楽園でたくさん見つけられた方がいました。
四葉のクローバー170614007400 - 写真共有サイト「フォト蔵」 (photozou.jp)
四つ葉のクローバーもよく見つかる場所があるようですが、いざ探そうとするとなかなか見つかりません。
ハナニラの花はよく目立ち、丈夫であちこちでよくみかけるので、7弁花、8弁花を探す道草もよいかなと思います。