庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

イソギクの丸葉(切れ込みなし)と切れ込みのあるイソギクのルーツを考える。

2016年12月28日 | 庭の花たち
よく見られるイソギクの葉は葉に切れ込みがあります。丸みのある鋸歯などと表現されてもいます。
16イソギク1110000316イソギク11100003 posted by (C)雑草
一般にはもっと葉の先がとがっている場合もあります。

またほとんど切れ込みのない丸い葉のイソギクもあります。
16イソギク丸葉1110000416イソギク丸葉11100004 posted by (C)雑草

イソギクは千葉県から静岡県にかけての海岸にしか自生していないのに、けっこう広範囲に植栽されとても元気に花を咲かせています。数年前には山形市の郊外で元気なイソギクを見たことがありました。いずれも切れ込みありタイプで、丸い葉のイソギクの植栽をほとんど見たことがありません。この時に北へ行くほど花期が遅いように思いました。

またイソギクは家菊などと交雑しやすく、小さな花弁のあるハナイソギクという交雑種もあります。我が家でも実生のハナイソギクが出てきたことがあります。
サトイソギク?サトイソギク? posted by (C)雑草
花弁が黄色のハナイソギクはサトイソギクというそうです。

さて、切れ込みなしの丸葉と切れ込みありイソギクについて、どちらが野生種に近いイソギクかということを考えると、丸葉のほうがより野生に近いイソギクと雑草は考えておりました。生物の先生もそうかもしれないと言われました。

理由としては、今あるイソギクは野生のイソギクと家菊などと交雑したものであるとしたときに、家菊の特徴、葉に切れ込みありによく似ているほうが、野生種のイソギクから遠いのではないか。
家菊にない切れ込みなしの特徴(家菊には切れ込みなしはまずありません)この特徴を持っているとしたら、それがより野生種のイソギクの特徴の可能性があるように思っていました。
またイソギクは自生地が限られた狭い範囲なのに対して、切れ込みありのイソギクは広範囲に植栽されていること。これは野生種に栽培種の耐寒性が加わったもので栽培種により近いのかなと考えたのでした。
これらを野生に近い順に並べると
丸葉のイソギク>切れ込みありイソギク>家菊 という順ということでしょうか。
切れ込みありイソギクは野生に近い丸葉のイソギクと家菊の交雑種ではないかという思いです。

ところが今日はシオギク似のイソギクの紅葉しているのを見ました。
シオギク似1612270015シオギク似1612270015 posted by (C)雑草
このシオギク似の個体については、普段よく見る切れ込みありイソギクによく似ているのですが、どことなくシオギクに似ていると思ったものです。それでその苗を譲っていただき一年前から鉢に植えておいたものです。この個体がシオギクなのか、イソギクなのかははっきりしませんが、少なくともシオギクにより近いイソギクということができそうです。

それで庭の他のイソギクの紅葉度合いはいかにと見ると、
イソギク丸葉と鋸刃1612280026イソギク丸葉と鋸刃1612280026 posted by (C)雑草
イソギク丸葉と鋸刃1612280027イソギク丸葉と鋸刃1612280027 posted by (C)雑草
丸葉のイソギクのほうが、切れ込みありイソギクよりも紅葉が早く、切れ込みありのほうが紅黄葉が遅いことに気づきました。

イソギク丸葉1612270016イソギク丸葉1612270016 posted by (C)雑草
丸葉イソギクの紅葉です。
イソギク丸葉1612280028イソギク丸葉1612280028 posted by (C)雑草
道路にはみ出した丸葉イソギクはすでに枯れかかっていました。
切り込みありイソギクもいずれは枯れるのですが、丸葉イソギクのほうが早めに、つまり耐寒性が少ないと言えます。
イソギク丸葉1612280029イソギク丸葉1612280029 posted by (C)雑草
これは庭の別の場所の丸葉イソギクの様子です。緑があるのは来年花を咲かせる新芽で、花をつけた茎はすでに枯れかかっています。
切れ込みありイソギクもいずれはこのように花のついた茎は枯れて、新芽が緑の葉で越冬します。

これらを耐寒性の順に並べると
切れ込みありイソギク>丸葉のイソギク≒シオギク似のイソギクとなります。
丸葉のイソギクはシオギク似と切れ込みありイソギクの中間というかどちらかというとシオギク似寄りです。
でもこれを交雑?と考えると、ではなぜ切れ込みがなくなってしまったのかが不自然になります。

それで気づいたことは、ハマギクには切れ込みがないということです。
ハマギクの蕾ハマギクの蕾 posted by (C)雑草
切れ込みはなくても鋸歯があります。
切れ込みの無いハマギクは茨城県を南限とするもので、当然耐寒性はありとはいうものの、葉は意外と寒さに弱く、茎は一部木質化します。木質化という点ではイソギクも似ています。

今日はシオギク似のイソギクの紅葉をきっかけにイソギクのルーツを考えることになりました。その結論的なものは
茨城以北のハマギク・・・切れ込みなし、鋸歯あり 耐寒性あり と
近畿以西のシオギク・・・切れ込みあり、鋸歯なし、耐寒性少ないが交雑した結果
切れ込みあり、鋸歯なし、耐寒性は微妙にありとなしの 「切れ込みありのイソギク」が誕生したのではないでしょうか。

また、切れ込みありのイソギクとハマギクの接点地帯では、もう一度ハマギクと交雑して切れ込みなし、鋸歯なし、耐寒性なしの丸葉のイソギクが生まれたという仮説に至りました。

この丸葉のイソギクを発見した地域がハマギクの南限の地とイソギクの北限の地の接点付近でありました。
このことはハマギクと切れ込みのあるイソギクの交雑したものが丸葉のイソギクである可能性を一層確信させてくれるものです。

さらに家菊などと切れ込みありイソギクとの交雑が進み、より広範囲な気候にも適応できる切れ込みありイソギク群になったように考えられました。

さらに時代をさかのぼって、これらイソギクが生まれたのは、切れ込みのないハマギクと切れ込みのあるノジギク等との交雑によってではないかとも考えました。こうして切れ込みのあるイソギク、シオギクなどが生まれ、その後さらにハマギクと切れ込みのあるイソギクとのの交雑によって丸葉のイソギクが生まれたというようなことを想像するにいたると、太平洋側の海岸の北から南までのキクのつながりがみえてくるようで楽しくなりました。
とにかくキクは複雑に交雑していますね。これらを遺伝子分析し、系統的に分類できたらどんな答えが見えてくるのかも楽しみです。




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南門の看板木 八重冬至が咲きだしました 合計11本に。2016年12月27日

2016年12月28日 | 水戸の梅
八重冬至C8-002@標柱1612270035八重冬至C8-002@標柱1612270035 posted by (C)雑草
ここは大きなな柱に偕楽園と書かれた標柱があって、桜山駐車場から梅桜橋ー南門に来られるお客様が記念写真を撮られる場所です。
八重冬至C8-002@標柱1612270039八重冬至C8-002@標柱1612270039 posted by (C)雑草
左の建物は梅桜橋のエレベーターです。桜山駐車場から常磐線を越えて偕楽園本園に来ます。
右の偕楽園と大書してある標柱の左が開花を始めた八重冬至です。
八重冬至C8-002@標柱1612260026八重冬至C8-002@標柱1612260026 posted by (C)雑草
昨日は蕾が大きく膨らんでいました。
八重冬至C8-002@標柱1612270037八重冬至C8-002@標柱1612270037 posted by (C)雑草
真っ赤に紅葉したシモツケと白梅がよく似合います。
八重冬至C8-002@標柱1612270045八重冬至C8-002@標柱1612270045 posted by (C)雑草
白梅が遠くからでもよく見えるくらいたくさん咲いたらこんな風景も素敵です。シモツケさんもう少しの期間真っ赤な葉をつけて待っていてくださいね。

そのほかに今日開花を確認したのは猩々梅林の水心鏡と窈窕梅林で2本目になる八重寒紅です。
水心鏡SY2-066@猩々梅林1612270021水心鏡SY2-066@猩々梅林1612270021 posted by (C)雑草
八重寒紅Y01-030@窈窕梅林1612270029八重寒紅Y01-030@窈窕梅林1612270029 posted by (C)雑草
また、本園の東梅林の園路から離れた奥のほうで白梅が咲いているとの情報をいただきました。

12月26日のブログ開花7本に本日開花を確認したもの4本を追記します。合計11本に花が咲いています。
 八重寒紅・・4本・本園東門通り、猩々梅林、窈窕梅林(26日開花)。追記 窈窕梅林の2本目が本日27日開花。
 チャボ冬至・1本・本園東門通りは確認しずらい。
 冬至梅・・・2本・本園十字路は確認しずらい。南崖柿の木下は見晴広場から見ても確認できます。
 八重冬至・・2本・鐘楼わき(26日開花)。            追記 標柱わき本日27日開花
 水心鏡 ・・1本・追記 猩々梅林本日27日開花
 白梅  ・・1本・追記 緋が梅林で開花情報あり
  
気温が下がってきましたが、明日の朝はまだ零下にはならない予報なので、予報通りなら梅の花は若干ながら咲き進むと思われます。    その後最低気温が零下の日が3~4日続く予報で、正月まではほとんど足踏み状態となるかもしれません。
                 
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偕楽園の梅は7本の梅の木に花を確認2016年12月26日

2016年12月26日 | 水戸の梅
12月26日に偕楽園で花の咲いている梅の木は7本になりました。
八重寒紅・・・本園東門通り、猩々梅林、窈窕梅林(本日開花)。
チャボ冬至・・本園東門通り。
冬至梅・・・・本園十字路(本日再開)、南崖柿の木下。
八重冬至・・・鐘楼わき(本日開花)。
またいまにも開花しそうな梅の蕾は八重冬至、水心鏡、八重寒紅、冬至梅など10本近くありますが、明日から気温が低く足踏みしそうです。
八重寒紅@窈窕梅林1612260014八重寒紅@窈窕梅林1612260014 posted by (C)雑草
窈窕梅林で開花していた八重寒紅です。

八重冬至sy-054@鐘楼わき1612260021八重冬至sy-054@鐘楼わき1612260021 posted by (C)雑草
鐘楼わきで開花した八重冬至。開花をちょっと無理に認めました。

冬至梅@十字路1612260033冬至梅@十字路1612260033 posted by (C)雑草
梅林中央の十字路の冬至梅は12月初旬に開花しましたが、花が消えていましたが再度開花していました。

冬至梅@柿木下西1612260030冬至梅@柿木下西1612260030 posted by (C)雑草
24日に開花確認済の柿の木下の冬至梅です。

水心鏡SY2-066 1612260004水心鏡SY2-066 1612260004 posted by (C)雑草
まだ開花とは言えない猩々梅林の水心鏡です。

八重冬至C8-002@標柱1612260026八重冬至C8-002@標柱1612260026 posted by (C)雑草
誰もが開花を待っている標柱わきの八重冬至です。

今日は雲の多い空模様で白い花は見上げても確認が難しかったです。さいわいにも仮称額田の大君さんご夫妻に助けていただきました。ありがとうございました。

庭ではコットンボールができました。kazuyoo60さんに種をいただいたものです。
コットンボール1612260035コットンボール1612260035 posted by (C)雑草
コットンボール1612260036コットンボール1612260036 posted by (C)雑草
コットンボール1612260038コットンボール1612260038 posted by (C)雑草
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水戸の梅開花状況 弘道館23日現在2本 偕楽園24日現在4本プラス2016年12月24日

2016年12月25日 | 水戸の梅
水戸の弘道館と偕楽園の梅の開花状況。私個人が確認したものですから、見落としもあると思います。

弘道館では23日現在塀の内外の八重寒紅がそれぞれ1本、計2本が咲いていました。
八重寒紅@孔子廟前1612230009八重寒紅@孔子廟前1612230009 posted by (C)雑草
孔子廟前の八重寒紅です。22日この梅の木を剪定していたT造園さんに教えてもらいました。その時の情報では塀の中の虎の尾も間もなく咲きそうとのことでした。それで、翌23日に確認に行きましたが、まだ咲いていませんでした。
八重寒紅@正門南1612230016八重寒紅@正門南1612230016 posted by (C)雑草
その代りに同じ正門南側の八重寒紅が数輪咲き、そのほかの蕾もまさに咲こうかとしていました。これだけ咲きそうな八重寒紅の開花を造園さんが見逃すことはまず考えられないので、23日に一気に咲き進んだと考えられます。
八重冬至@鹿嶋神社鳥居1612230004八重冬至@鹿嶋神社鳥居1612230004 posted by (C)雑草
これは塀の外の神社鳥居わきの八重冬至です。かなり蕾がふくらんでいますが、ご覧のとおり緑色の葉がたくさんついています。これは珍しいことですね。

次に偕楽園の24日現在の開花状況です。
まず本園内で一番先進んだのは南崖の柿の木の下の冬至梅です。
冬至梅@柿木西1612240022冬至梅@柿木西1612240022 posted by (C)雑草
この木は前日23日に確認した時はまだ開花していませんでした。それで24日の午前に一気に咲いたものと思われます。この時期には開花した木の下へ行っても花を探すのに苦労するものですが、この木はどの方向にも花があり、たくさんの蕾に花弁がみえています。
冬至梅@柿木西1612240027冬至梅@柿木西1612240027 posted by (C)雑草
冬至梅@柿木西1612240026冬至梅@柿木西1612240026 posted by (C)雑草
この木は本格的に咲き始めました。
このほかには東門から入った大通りの右側のチャボ冬至と隣の八重寒紅に各1輪咲いています。

というわけで24日現在、本園内で咲いている梅の木は計3本になりました。
チャボ冬至@大通り1612240032チャボ冬至@大通り1612240032 posted by (C)雑草
八重寒紅A6-020@大通り1612240036八重寒紅A6-020@大通り1612240036 posted by (C)雑草

本園内で数日中には咲きそうな梅の木がいくつかあります。代表的なのは吐玉泉下の八重冬至です。
吐玉泉下には八重冬至が5本ほどあっていずれも蕾が大きく膨らんでいます。なかでも偕楽園と大書した標柱わきの八重冬至に注目です。
八重冬至@偕楽園標柱1612220011八重冬至@偕楽園標柱1612220011 posted by (C)雑草

次に下の猩々梅林では、八重寒紅が咲いていました。この木もかなりの数の蕾が引き続き開花しそうです。
八重寒紅006@猩々梅林1612240003八重寒紅006@猩々梅林1612240003 posted by (C)雑草
また猩々梅林の中心のベンチわきの水心鏡の蕾が紙ふうせんのようにふくらんでいました。
水心鏡SY2-066 1612240007水心鏡SY2-066 1612240007 posted by (C)雑草
おそらく25日には未確認ですが開花したのではないかと思います。

以上で偕楽園で開花を確認した梅の木は計4本プラス半開ということになります。


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弘道館の八重寒紅が1輪咲きました。虎の尾は間もなく開花しそうとの情報2016年12月22日

2016年12月22日 | 弘道館
昨日21日に偕楽園で出会った方の写真を届けに見晴亭に行きました。お名前は聞いていませんので仮称梅子さんです。
ついでに弘道館の梅の蕾はいかがかと立ち寄りました。弘道館の樹木と庭園の管理をすべてされているT造園さんに梅の開花状況をききましたら、今シーズンはまだ咲いていないけれども、早く咲きそうな梅の木をご丁寧に教えてくださり、一部はご案内もしてくださいました。ありがとうございました。
月影B-057@弘道館外1612220076月影B-057@弘道館外1612220076 posted by (C)雑草
教えていただいた月影の蕾です。苞がむけて緑色の萼がかなり目立つようになっていました。
塀の内側の虎の尾や八重寒紅などはどうかと見て回りましたが、高いところはよくわかりませんでしたが、例年通りやはり偕楽園のほうが早いのかなと思われました。
帰りにお礼を言おうともう一度孔子廟に戻りましたら、ちょうど孔子廟前の八重寒紅の剪定をしている方が1輪咲いているのを教えてくださいました。下からはここに咲いていると教えていただかなければとうていわからないような状態でした。
八重寒紅@孔子廟前1612220081八重寒紅@孔子廟前1612220081 posted by (C)雑草
かなりピンボケになってしまいましたが、これが証拠の八重寒紅の花です。後日晴天の時に撮り直したいと思います。
ピンボケついでに、鳥居わきの八重冬至です。
八重冬至@鹿嶋神社鳥居1612220073八重冬至@鹿嶋神社鳥居1612220073 posted by (C)雑草
この八重冬至も後日撮り直しますが、若くて、植えられてからようやく根を張り元気になったようで、徒長枝が盛んに出て、またまだ緑色の葉をつけているのに蕾から白い花弁が見えてきました。
一般的に苗木畑から庭園に移植されて数年の若木は花が早く咲くものがおおく、この八重冬至とさきの月影がその例です。
またT造園さんの新しい情報で、虎の尾に間もなく咲きそうな蕾が2個見つかったとのことでした。これも後日確かめてみたいと思います。
帰り際には、蕾の大きい八重寒紅の剪定枝も頂戴してきました。

剪定した枝は花瓶に挿しておくと、屋外の植栽よりかなり早く花が咲きます。先日10日に剪定見学会の時の剪定枝を偕楽園東門の見晴亭さんがもう花を咲かせていました。
剪定枝開花@見晴亭1612220004剪定枝開花@見晴亭1612220004 posted by (C)雑草
おそらく八重寒紅でしょう。
剪定枝開花@見晴亭1612220001剪定枝開花@見晴亭1612220001 posted by (C)雑草
剪定枝は紅梅白梅2種ですが、白梅のほうはもう少し日にちが必要です。
剪定枝開花@見晴亭1612220007剪定枝開花@見晴亭1612220007 posted by (C)雑草
これは月影と思われます。緑色の萼の先に白い花弁が見えてきました。もう少しで開花です。

偕楽園本園内で開花が間もなくと思われる、標柱わきの八重冬至を今日も見てきました。昨日とそれほど変わってはいませんが、少し進んだかなと思われました。
八重冬至@偕楽園標柱1612220011八重冬至@偕楽園標柱1612220011 posted by (C)雑草
この八重冬至のすぐ近くに真っ赤に紅葉したシモツケがあります。真っ赤なシモツケの紅葉を背景に真っ白な八重冬至の花を重ねたらどんなにかきれいなことでしょうか。もしも、去年と同じくらい早くに開花していれば、カエデの紅葉を背景にできたのですが、今年はそれができません。
八重冬至@偕楽園標柱シモツケ紅葉1612220015八重冬至@偕楽園標柱シモツケ紅葉1612220015 posted by (C)雑草

カエデの紅葉の名残は南崖橋で今でも残っています。
紅葉@南崖橋1612220071紅葉@南崖橋1612220071 posted by (C)雑草
南崖の梅の木のすぐ近くを常磐線の特急ひたち号が通り抜けて行きます。
特急電車@偕楽園1612220069特急電車@偕楽園1612220069 posted by (C)雑草
この先には偕楽園臨時駅があります。梅まつり期間中の土日と祝日には下り電車が停車します。今シーズンも同じと思います。詳細は年明けてから確認されるのがよいと思います。
停車時刻は朝9時ころから午後3時半頃までに偕楽園臨時駅を通過するすべての電車になります。帰りは水戸駅まで乗って、水戸駅から東京方面行きに乗車して帰ります。臨時駅には梅大使が歓迎の出迎えをすると思います。
特急電車@偕楽園1612220021特急電車@偕楽園1612220021 posted by (C)雑草
偕楽園臨時駅の利用者は毎シーズン4万人を越えています。

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偕楽園の梅が間もなく咲きそうです。2016年12月21日 

2016年12月22日 | 偕楽園
梅が咲きそうですとは何事かと叱られそうです。というのは12月7日に『偕楽園の梅が咲きました。弘道館では紅葉がすごい。』とこのブログにすでに書いていたのでした。

『偕楽園の梅が咲きました。弘道館では紅葉がすごい。』は下記にあります。
http://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/115199523c712c8319772e3664c7dc6a
たしかにこの時にはチャボ冬至と冬至梅、八重冬至の3本の梅の木に花が咲いていました。でもそのあと数日でどの梅の木の花もしおれてしまったのでした。それで、今は一輪の花も見ることができない状態です。
梅の花は結構長持ちするものですが、あまりにも早い時期に咲いた花は、その木の蕾はまだほとんどすべてが固いのに、その中の1個とか数個が咲いてしまうのです。
スポーツ競技でスタートラインに立っても、まだ全員が準備できないうちにフライングしてしまうのにのに似ていますね。
というわけで、仕切り直しした梅の開花レースはいよいよこれからが本番になるのかなと思いました。
現時点で最初に咲きそうなのは何と言っても吐玉泉下の八重冬至でしょう。おもな八重冬至は5本ほどあります。その中でも最有力候補は梅桜橋から南門への途中の偕楽園と書かれた標柱わきの八重冬至です。
八重冬至C8-0021612210004a八重冬至C8-0021612210004a posted by (C)雑草
バックに植え込みの紅葉がみられます。
八重冬至C8-0021612210008八重冬至C8-0021612210008 posted by (C)雑草
この八重冬至は木全体の蕾が大きく膨らんでいますので、咲き始めたら一気に咲き進むことでしょう。


この八重冬至に少しも遅れていないのが窈窕梅林の中心付近にある八重寒紅です。
八重寒紅@窈窕梅林1612210025a八重寒紅@窈窕梅林1612210025a posted by (C)雑草
この八重寒紅もほころび始めた蕾を見つけました。

このほかに早く咲くと思われる梅の木は下記です。
100種3000本という梅林のなかから一足早い梅の花を探し回ってはいかがでしょうか。

比較的早く咲く梅の木
東門を入ってすぐ
1  見晴亭の反対側の案内版付近の八重寒紅 
2  東門を入りすぐ左に行き、南崖の手前の八重寒紅 震災前まではかなり早かった梅の木です。
東門から好文亭に向かう大通り
3  中間よりやや手前、右側のチャボ冬至 12月初旬に数輪咲きました。今は見えません。
4  中間よりやや先右側の八重寒紅
5  二季咲桜の手前の芝生側の八重寒紅 震災後は2よりこの八重寒紅が早く咲くようになっています。
6  5の隣、大通側の満月
見晴広場から御成門への園路
7  3と4の間で右へ折れて最初のベンチの上に覆いかぶさる八重寒紅
8  7の園路を進み、次の十字路を直進し、右側ベンチの反対側の左側の虎の尾
9  7の園路をさらに進み、御成門の手前の右側の満月。左側案内板後ろの満月
10 御成門を入ってすぐの左側の虎の尾
御成門から好文亭へ向かう園路の十字路 
11 十字路の左手前、十字路から2本目の八重冬至 12月初旬に1輪咲いたが今は見えません。
12 十字路の右手前の冬至梅 12月初旬に1輪咲いたが今は見えません。 
13 十字路の向こう側(好文亭側)左の冬至梅
六名木月影の近く
14 表門から西梅林に入り、六名木のすぐ隣の月宮殿
15 さらに進み塒出の錦をすぎて左側3本目くらいの八重寒紅
吐玉泉下
16 偕楽園標柱隣の八重冬至 上の写真のとおり、間もなくかいかしそうです。
17 鐘楼の西門側の八重冬至をはじめ、芝生のまわりの八重冬至4本
猩々梅林 
18 花追い橋から猩々梅林へ、右の芝生の中の八重寒紅 去年は開花が早かった。
19 猩々梅林の中心にあるベンチの隣の水心鏡 これも去年は早かった。
20 窈窕梅林の水飲み場隣の八重寒紅 上の写真のとおりで間もなく一番花が見られるかも。
田鶴鳴梅林
21 トイレ前の八重寒紅
22 旧六号国道田鶴鳴橋北側の道路標識下の八重寒紅
大日本史完成の地碑
23 大日本史完成の地碑周辺の八重寒紅数本
南崖
24 柿の木の大木の下の冬至梅
25 見晴広場から僊湖暮雪碑へ下る園路のはじまりの冬至梅
などなど例年早めに咲く梅の木たちです。早いものは12月中に、1月中にはきっと咲いていることでしょう。
雑草のブログにお問い合わせくだされば地図上の概略位置をご案内できます。

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ネズミノオゴケの花?   追記 沼山峠のツルリンドウ

2016年12月19日 | 庭の花たち
ネズミノオゴケに花?はつかないはず。コケだから胞子?なのか
ネズミノオゴケに花?1612190002trネズミノオゴケに花?1612190002tr posted by (C)雑草

このところ寒い朝が続いていて、早朝庭のシモバシラが5回も発生しました。その時にマキエハギを植えてあるポットのネズミノオゴケの葉の先にも霜のような白いものが見えました。
ネズミノオゴケに花?1612190001ネズミノオゴケに花?1612190001 posted by (C)雑草
コケの先端の水分が凍ったのだろうと思っていましたが、シモバシラが発生しない今朝の暖かい庭でも全く同じように白いものが見えたので、あ、これは氷ではないと気付きました。

マキエハギ1608010009マキエハギ1608010009 posted by (C)雑草
この陶製ポットにはマキエハギとタイリンキンシバイと根元にはネズミノオゴケが植えてあります。

ネズミノオゴケネズミノオゴケ posted by (C)雑草
このコケは茨城の秘境 竜神川の奥深くにはえていて雑草には長年名前がわからなかったのですが、生物の先生にお聞きしたところ、2012年の年賀状でネズミノオゴケと教えていただきました。先生はわざわざ、茨城県自然博物館に持って行ってくださり、専門の先生に同定していただいたそうです。
ネズミノオゴケは渓谷の樹陰の湿った岩の上などにはえているので、小さなポットでは乾燥しすぎたりで、冬季は枯れたようになってしまいました。

コケ霜?1612170013コケ霜?1612170013 posted by (C)雑草
ネズミノオゴケの葉の先についている白いものは氷ではないとするといったい何なのだろう。
ネットでネズミノオゴケを検索しましたがこのようなものは見つかりませんでした。
花?、いやコケだから胞子なのでしょうか。

ネズミノオゴケに花?1612190002ネズミノオゴケに花?1612190002 posted by (C)雑草



追記
「似たもの同士 ツルリンドウ と テングノコヅチ」を見て、2009年8月20日の尾瀬 沼山峠のツルリンドウはもしかしてテングノコヅチかもしれないと思いました。
2009_0821ツルリンドウかkenmindaigakuoze00302009_0821ツルリンドウかkenmindaigakuoze0030 posted by (C)雑草
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子規の句碑とお日様イラスト

2016年12月17日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
句碑影絵1604110094句碑影絵1604110094 posted by (C)雑草
偕楽園の好文亭の下。南門と椚門の間の斜面に正岡子規の句碑があります。

崖急に 梅ことごとく 斜めなり 正岡子規

子規句碑1612170020子規句碑1612170020 posted by (C)雑草
句碑の前には説明板があり、次のように書かれています。
『この句は明治時代の代表的な俳人である正岡子規が、
明治22年(1889年)4月5日に偕楽園を訪れた際、
好文亭から見た南崖の梅の印象を後年詠んだものです。
急な勾配の崖(がけ)のところにも、
その地形に合わせてどの梅の木も斜めになって立ち、
しかも懸命に花を咲かせている。
写生句ではあるが、人生にも通じるものを感じさせる名句といわれています。』

直接に説明板をお読みになりたい方は、上の説明板の画像をクリックして、フォト蔵の画像に変わりましたら、もう一度画像をクリックして、元画像サイズを選択するとご覧になって直接読むことができます。

とても味わい深い句です。そしてこの句に彩りを添えるかのように、
天気の良い日には、この句碑と説明板に刻々とイラストが描かれてゆくことです。
下はそのイラストの例です。
16子規句碑1209000916子規句碑12090009 posted by (C)雑草
子規句碑1612170029子規句碑1612170029 posted by (C)雑草
句碑影絵1604110025句碑影絵1604110025 posted by (C)雑草
句碑イラストDSCF2099句碑イラストDSCF2099 posted by (C)雑草
子規句碑1601090019子規句碑1601090019 posted by (C)雑草
子規句碑子規句碑 posted by (C)雑草
お日様アートお日様アート posted by (C)雑草
このお日様アートを見られるのは、梅の木が落葉してから梅まつり期間中と新しい葉が出るまでです。
ぜひ梅まつり期間中にこの句碑をご覧になっていただき、また好文亭から南崖の梅をご覧いただき、
この名句を味わっていただきたいと思っています。
どのようなお日様アートと出会えるでしょうか。日にちと時刻によって刻々と変わります。
また句碑のまわりの梅の花も、緋梅、紅千鳥、一流、芳流閣、田毎の月、月影など
紅白の名花がそれぞれの時期に美しく咲いております。
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早くもシモバシラが

2016年12月15日 | 庭の花たち
12月12日。今年は早くもシモバシラを見ました。
シモバシラ1612120019シモバシラ1612120019 posted by (C)雑草
シソ科のシモバシラの枯れた茎に発生する氷の芸術です。
シモバシラ001 1612120029シモバシラ001 1612120029 posted by (C)雑草
12日の水戸気象台はマイナス3度を記録しました。
前日11日もマイナス2.7度でしたが見ませんでした。
初日は鹿島の気温がマイナスになると発生することが多いという法則?が当たりました。過去の例では不思議なことに離れた鹿嶋の気温が零下になると発生する確率が高いのでした。水戸の気温は鹿嶋より2~3度低いのですが、気象台発表の気温とシモバシラの発生が必ずしも一致しないことがおおいのですが、鹿島の気温が零下になると発生することが多いように2~3年前に思われました。
シモバシラ@ミカエリソウ1612120023シモバシラ@ミカエリソウ1612120023 posted by (C)雑草
同じシソ科のミカエリソウにも発生しました。ミカエリソウは木本で茎は枯れていません。生の茎が凍って割れてしまい痛々しいです。
シモバシラ@ミカエリソウ1612120050シモバシラ@ミカエリソウ1612120050 posted by (C)雑草
ミカエリソウにシモバシラが発生すると、発生個所から上は枯れてしまうことが多いです。
霜柱1612120024霜柱1612120024 posted by (C)雑草
土を入れ替えたばかりの植木鉢は霜柱で盛り上がってしまいました。

アイ1612150027アイ1612150027 posted by (C)雑草
廊下に取り込んだアイの蕾が寒いために咲きそうで咲きません。我が家と似ています。ヒヤアセ

シャコバサボテン1612150026シャコバサボテン1612150026 posted by (C)雑草
シャコバサボテンは満開です。でもこれは15年前は赤花と白花だったのに、今はどちらもピンク色で、どちらが赤か白かわからない状態です。

13日は寒さも和らいでバラ・ジェームスギャルウェイが咲きだしました。
ジェイムスギャルウェイ1612150025ジェイムスギャルウェイ1612150025 posted by (C)雑草

ところが今日14日はまた気温が下がりました。朝起きるとかなり寒いと感じました。
シモバシラ002 1612150030シモバシラ002 1612150030 posted by (C)雑草
今季2度目のシモバシラの発生です。
シモバシラ@ミカエリソウ1612150009シモバシラ@ミカエリソウ1612150009 posted by (C)雑草
ミカエリソウにも発生していました。かなり寒いのでもしやセキヤノアキチョウジにも発生しているかも。
シモバシラ@セキヤノアキチョウジ1612150033シモバシラ@セキヤノアキチョウジ1612150033 posted by (C)雑草
やはりセキヤノアキチョウジにもシモバシラが発生していました。
シモバシラ@セキヤノアキチョウジ001 1612150003シモバシラ@セキヤノアキチョウジ001 1612150003 posted by (C)雑草
近くに寄ってみるとかなり大きいです。やっぱり今朝はかなり寒いんだと思いました。
それで、部屋に帰ってテレビのデータ放送で今朝の最低気温を見るとマイナス1度です。さほど低くはありません。なぜ、なぜ一昨日より暖かいの?

オニシバリ寒1612150017オニシバリ寒1612150017 posted by (C)雑草
ナニワズ寒1612150011ナニワズ寒1612150011 posted by (C)雑草
ショウキズイセン寒1612150015ショウキズイセン寒1612150015 posted by (C)雑草
オニシバリもナニワズも、ショウキズイセンもこんなにさむがっています。一昨日はこんなにしおれていませんでした。
そこで近隣の最低気温を調べました。何と鹿嶋はプラス。そのほかもプラスが多いです。
零下になったのは、北隣の常陸大宮マイナス4.1度、もっと寒いはずのさらに北の大子がマイナス3.3度と常陸大宮より高い。
そして、南隣の鉾田がマイナス2.8度です。間の水戸がマイナス1度、西隣の笠間がマイナス1.5度です。
非常に局地的な低温だったことがわかりました。
温暖化が進んでくると局地的な豪雨とか竜巻などが多くなるように思われますが、気温もまた局地的なことがあるのかもしれません。
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今季は白組が優勢 偕楽園の白梅3本に花が咲きました。2016年12月9日

2016年12月09日 | 偕楽園
16八重冬至1209001516八重冬至12090015 posted by (C)雑草
A3-052八重冬至が開花していました。
この八重冬至は花弁数が他の八重冬至より少なく、花弁が他の八重冬至より白く輝いて見えます。
明日は梅の剪定見学会があります。
名工による梅の枝剪定を見学して、剪定した枝をもらうことができます。

16冬至梅1209001416冬至梅12090014 posted by (C)雑草
B2-177冬至梅が開花しました。偕楽園の担当者に教えていただきました。
大きな木の高い枝に1個だけ咲いている花は視力が衰えてもう自力では見つけにくくなりました。

16チャボ冬至1209001316チャボ冬至12090013 posted by (C)雑草
A6-021チャボ冬至は12月2日に咲いているのが確認されました。最初の花は強風で散ってしまったとか。
今年は白組優勢です。はや3本の白梅が咲きました。赤花の八重寒紅はいまだ咲きません。

1年前今日書いたブログには
「偕楽園の梅の花の一番花の開花では、遅いと言われた今年2015年度は2014年12月30日に開花しました。今シーズン(2016年度)の一番花の開花は24日も早い、2015年12月6日に確認されました。一番花の開花時期としては私的な乏しい記録ではたしか12月14日というのがあったと記憶しています。」とありました。
さて今シーズン2017年度は最初の開花は昨シーズン2016年度とほぼ互角ですが、八重寒紅がまだ咲いていません。
これからどのような咲き方をするか楽しみです。
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偕楽園の梅が咲きました。弘道館では紅葉がすごい。2016年12月7日

2016年12月07日 | 偕楽園公園
偕楽園の梅 チャボ冬至の花が咲いたことをミスター偕楽園さんから教えていただきました。
さっそく見に行きました。

咲いているのを見つけたのは12月2日だそうです。4個の花が咲いていたそうです。6日には風が強く花弁が一部おちてしまったそうです。今日7日に確認できたのは2個でした。

この木の蕾は他の早咲きの八重冬至、八重寒紅、冬至梅、水心鏡などと比べても決して大きいことはありません。

けれどもなぜか数個の花が必ず先頭に咲くのです。

昨日6日に弘道館の梅の蕾の様子を見てきました。

八重寒紅↑と虎の尾↓です。

蕾がかなり膨らんでいました。
弘道館には紅葉もまだたくさん残っています。


もしかすると紅葉をバックにした梅の花を撮影できるかもしれませんね。
弘道館の塀の外の梅林にはさらに美しい紅葉がありました。




エノキの葉も緑から黄色に変化中です。大きなヤドリギが目立つようになってきました。

昨日はNHKのブラタモリの収録があったようでした。

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偕楽園公園のロウバイ 好文亭のツチグリ 千波湖の黒鳥

2016年12月05日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
偕楽園公園でロウバイの花が1個だけ咲いていました。

場所は好文橋の下の城跡橋の近くです。

城跡橋からロウバイ越しに好文橋が見えます。

城跡橋の北側にロウバイが3本、南側には30本のロウバイがあります。かつて40本以上はあったのですが、植栽直後に数本なくなりました。ロウバイの木も成長してきたので咲きそろうと年々見事になってゆきます。

ロウバイは好文亭内にもありますが、まだ蕾が小さいです。カシワの木が黄葉していました。

担当の方から小さなキノコの名前を聞かれました。

ツチグリです。奥御殿の庭にひっそりと出ていた不思議な形のキノコです。

ツチグリは弱酸性の未熟土に発生するそうです。
未熟土とは聞きなれない言葉でよく理解できませんが、火山や河川の氾濫などで堆積した土で、土壌の材料となる母材が比較的新しく堆積し,土壌生成過程の初期段階であるもの、土壌として成熟していないということでしょうか。
好文亭内、特に奥御殿ではいつもよく掃き清められていますのでもとからある土壌がほぼ露出しているといえますので、あるいはこの未熟土の状態なのかもしれませんね。
このツチグリの幼菌は食べられるそうです。でも、このブログのように開いて胞子を出すようになったのはダメだと思います。

好文亭の楽寿楼からの眺めはいつみてもいいですね。

吐玉泉近くの杉森の落ち葉です。


千波湖畔には黒鳥親子がおります。



じつは黒鳥は羽を広げるとこんなに白い羽根でした。



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偕楽園の残りもみじと梅の蕾 梅の剪定見学会があります。

2016年12月03日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
偕楽園の残りもみじが夕日に映えています。

場所は千波湖畔から東門に至る南崖橋付近です。


イチョウなどの黄色も夕日に輝いています。

もうかなりの落ち葉で埋め尽くされています。

その落ち葉の上で残りもみじが燃えています。

最も輝いている場所は南崖の洞窟付近です。
残りもみじはとってもきれいですが、寒い朝を迎えるたびにひらひらと落ちでしまい、日ごとにその光景が変わって行きます。
梅の蕾がだいぶふくらんできています。

12月10日(土)には梅の剪定見学会が行われます。偕楽園では、毎年梅の花を美しく咲かせるために、この時期に梅の選定を行っています。今回初めて、造園の名工による梅の剪定見学会が行われます。

参加者には、花芽がついた偕楽園の梅の剪定枝がプレゼントされます。
この時期に選定した枝の蕾は、梅林の梅より一足早く開花するそうです。
詳しいご案内は茨城県のホームページにあります。
https://www.pref.ibaraki.jp/doboku/kogai/kikaku/20161116.html
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菊の交雑種 ノジギクとイソギク ノジギクとシマカンギク

2016年12月02日 | たのしい自然観察
ただ今、フォト蔵さんがメンテナンス中で、このブログの画像の大半がフォト蔵さんにリンクしているため見ることができません。今回はgooブログに直接に画像をアップしています。
今年2016年2月にクララの種を播いた鉢から、実生の菊が出て花を咲かせました。おそらくこの鉢に入れた庭の土に2015年に庭で咲いたキクの種が混じっていたものと思われます。


葉はイソギクに似て厚みがありますが、葉の裏はほとんど白くはありません。花弁は白で通常ハナイソギクと言われるものよりは長いです。果たしてこの子は誰の子なのでしょうか。


又、築山の南側にはシマカンギクを植えてあるのですが、白い花が見えてきました。

築山の北側の頂上付近にはノジギクが植えてあるので、ノジギクが築山の南側まで越境してきたのかなと思っていました。下は築山北側のノジギクです。

築山北側のノジギクと築山南側のノジギクは花の大きさが違います。南側のほうが小さいのです。
果たして築山南側はノジギクなのでしょうか。それとも交雑種なのでしょうか。

この二つの疑問の解き明かしを今日の「楽しい自然観察」で試みてみました。
初めにイソギク似のほうです。

イソギクと実生のイソギク似の花を並べてみました。
左がイソギクで、舌状花がありません。また葉の裏の白色が表側からも縁取りが白く見えています。
右は葉の形、厚みなどイソギクに似ていますが、葉の縁があまり白くはありません。舌状花もちゃんとついています。
ということで右は片親はイソギクと推定されます。なおこのことを確認するために葉を顕微鏡で拡大してみました。

これはイソギクの葉の裏です。白い毛が密にあります。

次に実生のイソギク似の葉の裏です。イソギクと同じ白い毛がややまばらにあります。イソギクがもう一つの葉の裏に毛がないキクと交雑したために同じ毛が少しになったのではと思われます。
そこで、庭にあるキクの種類をあげると、イソギク、ノジギク、シマカンギク、家菊(花色は赤系の薄茶色の小菊)。ノコンギク、カントウヨメナ、シラヤマギクでこれらが花が咲いたキクで、ほかにハマギク、ハナイソギクもありますが昨年は花が咲きませんでした。この中で実生のキクの花の特徴などからノジギクがもう一方の親と推定されます。

さて、次の築山南側のシマカンギクの中に咲いた白いノジギク風の花はいったい誰の子なのでしょうか。

これは黄色いシマカンギクとノジギクより花がやや小型のノジギク似の白花です。この小型の白花はいったい誰の子なのでしょうか。

黄色いシマカンギクと白くて小型のノジギク似の茎の色がよく似ています。ノジギクはこのように茎が赤味をおびることはないようです。
念のためノジギク、シマカンギク、小型のノジギク似の三者の葉の裏を見てみました。

ノジギクの葉の裏

シマカンギクの葉の裏

小型のノジギク似の葉の裏です。
三者ともよく似ています。見た目にも葉の大小はあるものの似ています。
これらのことから、ノジギクとシマカンギクを両親とするのではないかと思われました。

というわけで今回はノジギクがイソギクと、さらにはシマカンギクと交雑したのではないかとの結論になりました。

次はイソギクとシマカンギクが交雑して、黄色い花弁で、イソギクに似た葉をもつ実生のキクが現れないかと期待しています。
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