庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

里山型のコオニユリについて 再度高山型と比較

2017年06月28日 | 庭の花たち
高山型のコオニユリについては6月23日に高山型のコオニユリが開花した日にブログに書きました。その花が6日間咲いていましたが、花弁のしおれが目立ってきて明日にも散るのではないかと思われます。

開花6日目で明日にも散りそうな高山型のコオニユリの花です。

コオニユリは高山の岩場から、高原の湿原、低山から里山の湿地などに自生していると思われます。このうち庭にあるのは標高1400~1500m付近の岩場にあるもの~これを高山型と呼びました~と標高はわずか数メートルの里山の山際の湿地にあるもの~これを里山型と呼ぶことにして~これからここに高山型と比べながらその特徴にふれてみます。


上の写真は里山型コオニユリで、ようやく蕾が大きくなってきました。高山型に比べると毛が少ないですね。
下は前にもアップしました高山型コオニユリの蕾です。毛が多いです。

高山型コオニユリの毛の多さは、むしろ下の写真の対馬に自生するオウゴンオニユリに似ていると思いました。

オウゴンオニユリは葉腋にムカゴを生成しますが、コオニユリの葉腋にはムカゴができません。たたし、花の咲かない株ではコオニユリでも茎の天辺にムカゴができることがあります。これは高山型も里山型も同じくムカゴができます。

里山型コオニユリは里山の草の中にあるため、まわりの草に負けないように背が高く伸びます。

このため高山の岩場で強風に曝される高山型が背が低いのに対して、背が高く、その分葉が疎になるようです。
下は高山型です。

高山型は背が低く葉が密についていて、葉腋の毛がよく見えます。
下の写真のように里山型は葉腋にほとんど毛がありません。

今回比較したのは高山の岩場に生える高山型と里山型のみを比較しました。ほかに高原の湿地から、低山の湿地などに生えているコオニユリを観察すると、さらに自生地に適した草体が見つかるかもしれませんね。

庭でこれから咲く予定のユリをいくつかアップします。

スカシユリ


カノコユリ


シンテッポウユリ

20211101 フォト蔵からの写真が見えなくなってしまったので入れ替える
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ナツメヤシが発芽しました。 「正しい者は、なつめやしの木のように栄え、・・・」 詩編92篇12節  

2017年06月27日 | 庭の花たち
イスラエルからのお土産に乾燥したナツメヤシの実(デーツ)をいただきました。

果肉は干し柿に似た味と感触でおいしいものでした。


乾燥しただけで、加熱等はされていない様子なので、種を播くと発芽の可能性があります。


そこで皆さんが味わったものの種をいただいて、播いてみることにしました。7個のナツメヤシの種をいただきまして、鉢に1個ずつ播きました。


100円ショップの小さ目のダストボックスです。下から3分の1の所に水抜き穴をあけてあります。ずぼらな雑草が、水遣りを怠っても、鉢が乾燥してしまわないように、植木鉢ではなくダストボックスの横腹に水抜き穴をあけて使用します。
 用土は下から3分の2までは自家製腐葉土で、上3分の1は無機質の赤玉土と鹿沼土の混合です。こうすると発芽後数年は肥料を遣らなくても育ちます。


種を播いてからちょうど3週間が過ぎました。ナツメヤシのある中東の気候を考えると、発芽するためには湿り気のほかに太陽光と温度が必要ではないかとおもって、日当たりのよい場所に、しかも気温が上がるように鉢をラップで蓋をしておきました。
そして3週間。ようやく種から白い根のようなものが出てきました。

ナツメヤシは聖書にもたびたび出てくる植物で、オアシスのほとりにあって、滋養豊富な食べ物です。
正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。      詩編92篇12節

次の機会にはレバノン杉(レバノンシーダー)を育ててみたいものです。レバノンシーダーはヒマラヤシーダーに似ていて、葉がやや短いそうです。

20211101 写真3枚が見られなくなっていたので入れ替えました。
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庭の高山型のコオニユリと一重のクチナシが咲きました

2017年06月23日 | 庭の花たち

コオニユリが今年も咲きました。このコオニユリは里山の湿地にあるコオニユリとは、草丈が低く、葉が密について、茎が直立する。葉腋や蕾が小さいときは蕾にも毛が多いなどの違いが認められます。クルマユリなどが自生する高山にはこのタイプがあるようです。

葉液の毛は花が咲いてもなおはっきりと残っています。

蕾がまだ小さいうちは、蕾にもたくさんの毛があります。

開花直前には毛が少なくなるようです。

これは里山の湿地にあるコオニユリです。まだ蕾が見えてきませんが、高山型に比べて毛が少な目なこと、草丈が他の草に負けないように高いこと、葉が密ではない(頂上部分は茎が伸びる前なので蜜についています)などが高山型と違います。


久しぶりにクチナシが咲きました。

今年はオオスカシバの幼虫の食害が無いためにたくさんの花が咲きそうです。
食害が少ないのはクチナシのほか、ガマズミやマタタビも同じで、春先の気候の変動で虫の発生が少ないのでしょうか。
クチナシの花は開花するとよい香りを放っていますので、花が見えなくても開花したことがすぐにわかりました。
我が家は平磯海岸の西およそ11.4kmで、クチナシがようやく咲き始めたばかりですが、さらに我が家からおよそ3km西の市街地ではクチナシが満開を過ぎようとしています。このように茨城中部では、海に近いほど、北東からの海風の影響が大きくて、この時期に咲く多くの花は海岸に近いほど開花が遅いようです。


オニシバリの実が真っ赤に熟れました。


ナンテンの花が満開をやや過ぎました。ナンテンは花の時期の天候によって実のつき方が大きく左右されます。今のところ豊作のようですが、明後日から梅雨らしくなります。それをしのげれば豊作になると思われます。


ナナフシが大きくなりました。写真を撮ろうとしたら、このように鉢の陰に隠れてしまいました。


カラタチの実が順調に大きくなっています。この分だと香りのよい実がなることでしょう。
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偕楽園で四つ葉のクローバー

2017年06月15日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
四葉のクローバー170614007400四葉のクローバー170614007400 posted by (C)雑草
四つ葉のクローバーを見つけると幸運が訪れると言われます。今日は偕楽園で四つ葉のクローバーをたくさん見つけた方に出会いました。なんか嬉しそうというか、幸せそうなので思わず声をかけてしまいました。そのうえ手に持ったままで写真まで撮らせていただきました。なんとシークレットネイルサロンのお方でした。
それで四つ葉の見つかった場所はというと、これは今のところシークレットにしておきましょう。ご自分で探し当てて大きな幸せ感を味わっていただきたいと思います。でもどうしても知りたい方はお店に行ったら教えてもらえるかもしれませんね。

フジ@梅桜橋1706140071フジ@梅桜橋1706140071 posted by (C)雑草
梅桜橋近くの藤棚がコンクリート柱にリニュアールされています。工事のために枝を強く剪定したために新しい枝が盛んに伸びています。
フジ接木@梅桜橋1706140072フジ接木@梅桜橋1706140072 posted by (C)雑草
見上げると赤いテープと白いテープが巻かれています。ここに接ぎ木をしたのでしょうか。今度花が咲くのが楽しみです。


無類絞りTA5-190錦性黄葉1706140031tr無類絞りTA5-190錦性黄葉1706140031tr posted by (C)雑草
今年の偕楽園の梅の実販売はすでに6月10日に終わっていますが、中には実がついている梅の木があります。この無類絞りにはもう完熟したかと思われる実がついています。
じつはこの梅の種は播いていただきたいと思っていたので、残っていてうれしくなりました。なぜかというと、この梅の木の品種は無類絞りというとってもきれいな花を咲かせます。さらに、この木は一部の枝が錦性で、葉が黄色です。その枝に着いた実ですから、発芽させて花を咲かせるとさらいきれいな花や葉がつくことが期待されるからです。明日実の状況を見ていただくことになりました。

子規句碑1706140067子規句碑1706140067 posted by (C)雑草
正岡子規の句碑です。
崖急に梅ことごとく斜めなり とありますがちょっと読みにくいですね。そしてこの碑に句に読み込まれた情景の絵が見えますか。梅の木の葉が茂っているので見にくいですが、見えてはいます。葉が落ちるともっとはっきりと見ることができます。

鴨の親子1706140077鴨の親子1706140077 posted by (C)雑草
鴨の親が可愛いヒナを5羽もつれて歩いていました。

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未央柳

2017年06月07日 | 庭の花たち

ビョウヤナギが咲く季節になりました。黄色の花弁と長い雄しべが目立つ花です。
ビョウヤナギはその美しさから未央柳と名付けられたということです。
未央柳といえば高校生のときに漢文を学んだ時のその国語の先生のお顔とそらんじた長恨歌を思い出します。今では冒頭の「漢皇色を重んじて傾国を思う」しか思い出せませんが。


長安に戻った皇帝は太液の芙蓉の花を見ては今は亡き楊貴妃の顔を思い、未央宮の柳の葉を見ては楊貴妃の眉を思って涙をこらえることができませんでした。

帰来池苑皆依旧
太液芙蓉未央柳
芙蓉如面柳如眉
対此如何不涙垂

ビョウヤナギの美しさを、この美しくも悲しい光景になぞらえて未央柳と名付けられたのでしょうか。


ビョウヤナギの花の蜜を求めて蜂がやってきました。

たくさんある雄しべを掻き分けて何かを探しています。

それでも蜂は雌しべを探し当てることはありませんでした。
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謎のウメモドキ ミヤマウメモドキの変種?

2017年06月06日 | 庭の花たち
9弁のウメモドキ
9弁のウメモドキ posted by (C)雑草
謎のウメモドキです。花弁数が9枚で白花。このウメモドキはかつて東部公園がまだ苗木畑であったときに、通路に生えていた発芽1年目と思われた小苗を連れ帰ったことに始まります。
庭の片隅に植えられ、背丈ほどに大きくなり花を咲かせました。珍しいので苗木を作ろうと枝を折って挿し木をしたところ、どうしたことか親木が枯れてしまい、挿し木が残ったのが現在庭にある木です。
あのとき挿し木をしなかったら消滅していたのでした。

ウメモドキ1706060004
ウメモドキ1706060004 posted by (C)雑草
普通のウメモドキは花弁数が4枚です。

ウメモドキ1706060005
ウメモドキ1706060005 posted by (C)雑草
ウメモドキの花は通常は花弁が4枚と思うのですが、かなり変異があるようです。
庭のこの木では花弁が5・6・7枚が確認されました。そして色は薄いピンクです。
ところが、謎のウメモドキは真っ白です。
ウメモドキ1706060009
ウメモドキ1706060009 posted by (C)雑草
こちらは謎のウメモドキです。花の密度は低く枝にまばらに花がつきます。
花弁が白く、この枝では花弁数は6・7枚です。

ウメモドキ1706060013
ウメモドキ1706060013 posted by (C)雑草
この枝では花弁数は7・8枚もあります。
ウメモドキ1706060008
ウメモドキ1706060008 posted by (C)雑草
白花であること、実が通常のウメモドキよりやや大きめであることなどから、ミヤマウメモドキに似ています。

ウメモドキ
ウメモドキ posted by (C)雑草
謎のウメモドキの実です。普通のウメモドキより大きい実です。
しかし、ミヤマウメモドキの花弁数は4枚(5枚もありかも)ですから、ミヤマウメモドキとは違うものかもしれません。
またミヤマウメモドキはウメモドキより葉が細く、別名ホソバウメモドキというとのこと。
別のネットの説明ではウメモドキの葉は長さ3-8センチ、幅1.5-3センチとミヤマウメモドキより小さめであるとの説明もありました。
ウメモドキaDSCF6523
ウメモドキaDSCF6523 posted by (C)雑草
謎のウメモドキの葉の様子です。ネットに書いてあった説明の範囲でしょうかね。
ミヤマウメモドキは本州の日本海側に分布しているそうです。機会が与えられたらぜひ現物を見たいものです。
というわけで、謎のウメモドキはミヤマウメモドキにかなり似たところがあって、ミヤマウメモドキの変種?かなと思ったりしています。


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キジバト日記 子離れ、親離れ。

2017年06月05日 | 庭の花たち
キジバト手乗り1106050032
キジバト手乗り1106050032 posted by (C)雑草
久しぶりです。キジバトが手にのりました。そして庭の畑の上の2羽が心配そうにこちらを見ています。

じつはここ数日キジバトの番いの姿が見えないので心配していました。
 数年前までは我が家でもよく営巣してヒナが育ちましたが、このところ猫害のため最後までヒナが育つことがなくなってきまして、よそで営巣することが多くなりました。それでも毎日のように餌を食べに庭に来ていました。
 庭に来る番いの様子から、今は新しいホームを作ろうとしていること。間もなく産卵すること。抱卵中であること。ヒナが孵ったことなどがわかりました。
そして、しばらく庭に姿を見せなくなり心配していた矢先に、背中の羽が襲われたように乱れて、疲れ切った様子の1羽が庇の下の物干し竿に来ました。
キジバト手乗り1106050026
キジバト手乗り1106050026 posted by (C)雑草
キジバトが庇の下まで来るということは、人間に何かを求めているときです。そっと近づいても逃げませんでした。いつもなら、庭の畑の棒に飛び移るのに、今日は逃げようとしません。もしかすると手渡しで餌を食べるのではと近づいたら、案の定手から餌を食べ始めました。
空腹で疲れ切っているようです。

キジバト手乗り1106050029
キジバト手乗り1106050029 posted by (C)雑草
物干し竿がうまくつかめずに足が滑りました。体力が落ちているようです。それで手を近づけると、居心地の悪い竿から手に乗り移りました。
まもなく元気な1羽が庭の畑の棒にきました。つがいのもう1羽が心配して来たのかと思いました。
ところが、・・・
キジバト手乗り1106050032
キジバト手乗り1106050032 posted by (C)雑草
もう1羽が来ました。元気なのが2羽になり、心配そうにこちらを見ています。
それでこの3羽の関係がわかりました。
手にのった弱った1羽が巣立ちしたばかりのヒナ。元気な2羽は親バトです。
手にのっていたヒナが外の物干し竿へ移動した時、餌台に餌を置きました。
元気な1羽が襲い掛かるように外の物干し竿のヒナに近づきました。たまらずヒナは餌台に逃れました。
間髪を入れず、襲ったのが追いかけて、ヒナを追っ払いました。その様子をもう1羽が見守っています。

キジバトはヒナが巣立つときに、数日はヒナに寄り添い餌の食べ方などを教えています。その後はヒナが早く自立するように、ヒナを追い払います。この時期はヒナは自分では満足に餌を食べられない。しかも親からは追い立てられるという試練の時です。背中の羽が乱れていたのも親のせいでしょう。

キジバト手乗り1106050033
キジバト手乗り1106050033 posted by (C)雑草
バラジェイムスギャルウェイ1706040001
バラジェイムスギャルウェイ1706040001 posted by (C)雑草
バラ ジェイムスギャルウェイが咲いています。






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