庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

花の形や色に特徴のある梅を見てまわる

2019年02月27日 | 水戸の梅

南崖の鬼桂花
鬼桂花は雌しべの先が分かれている。淡色の咲き分けもある。花形は「玉牡丹」に似ている。と言われています一番の特徴は雌しべの先が分かれているでしょう。
たしかにこの写真では、雄しべが分かれているように見えます。

画像を拡大して見ると

雌しべが3本あるようです。角のように出た2本の雌しべの間に曲がっているめしべが見えます。3本とも通常の梅の花の雌しべより短いです。
また子房が1個のようです。子房の形は3個の子房がくっついて一体になったような形です。
つまり、3個分が1個の子房になって、3本の短い花柱がでているようです。

梅の雌しべが3本あることはよくあることです。でもその時の雌しべはこの鬼桂花とは様子が違います。

これは3本の雌しべがある見驚です。めしべは完全に3本に分かれています。子房も3個、花柱も3本。そして花柱が長い。これが一般的なめしべの形状ですから、鬼桂花の雌しべはやはり特殊な形です。


満開の鬼桂花
鬼桂花の雌しべはすべての花で特殊な形をしているわけではありませんが、ほとんどの花が大なり小なり雌しべの形が特殊な形です。



これは開き始めた酈懸梅の蕾です。白い花弁が見えています。


満開の酈懸梅
酈懸梅は花びらが退化したといわれ、咲いた花には花弁が見えません。全く花弁が無いわけではないのですが、あっても小さく、かつ白ではなくちゃ色味を帯びているものですから、満開の酈懸梅にはあたかも全く花弁が無いように思われます。上の白い花弁が見える酈懸梅は西梅林の中央付近です。白い花弁のついた酈懸梅を探し回るのも一興です。偕楽園内には10本近くの酈懸梅があります。弘道館と合わせると20本を超えます。かつて全部の酈懸梅を調査した時は全部の酈懸梅に白い花弁がついていたという記録があります。


月宮殿の赤い花
月宮殿は大半が白花ですから、月宮殿は白花と思われている方が多くいらっしゃいます。確かに偕楽園のどの月宮殿も赤花を見たことがないとおもいます。とくに近年植えられた比較的若い木では白花だけです。
しかし、古い月宮殿ではこのような赤花をつける枝が見られます。この木もちょっと見ただけでは白花しか目につきません。


月宮殿の白花は蕾の時、開花したばかりの時はクリーム色といいますか、ちょっと黄色味を帯びています。開ききると真っ白に変わります。これはあたかも月がのぼり始めたときの色と似ていて、月が中天にくると真っ白になるのと似ています。
月宮殿をご覧になるときはこのように、蕾の色合いから開ききった花の色まで確かめ、また赤花を探してはいかがでしょうか。


関の守
関の守の花弁は脈が赤い筋となっています。

鈴鹿の関
鈴鹿の関の花弁も中心近くが赤が濃く、よく見ると赤い筋があります。 梅の名前で”関”がついたら花弁に赤い筋があるものが多いです。


雌しべの数がむちゃくちゃ多い梅があります。7~8本の雌しべは当たり前で、多いものは20本も確認したことがあります。この花は過去のもので、今年は残念ながら雌しべが枯れてしまったものがおおいです。

今年の花はこのように雌しべが枯れて全くないものがほとんどですが、4~5本の雌しべを付けたものを稀にみます。


裏紅といって、花の後ろ側が赤い唐梅です。後ろ姿のほうが美しいのだとおもいきや、

表側から見てもさらにきれいです。もっと咲き進むと花弁のふちのほうの白がはっきりしてきます。これを覆輪といいます。

裏紅の花で美しいのは、これから先始める内裏です。

咲き始めた内裏の花です。裏紅に濃淡があって、表側からみえる色合いが何ともすてきな花です。


終わりに濃い紅色の小さい花です。かわいい紅千鳥です。本園内では背が高い木が多くてこの小さい花を身近に見られないのがざんねんです。
唯一吐玉泉下の東屋ちかくでは膝をかがめてみることができます。


紅千鳥は5弁花ですが時に6弁花があったり、雄しべの先の葯の代わりに小さな花弁がついたもの(これを旗弁といいます)がついていて、これを千鳥とみたてて紅千鳥というようです。

園内をいそがしくまわって満開の木や枝ぶりの良い梅の木を探すのも楽しみですが、花をじっくり見て、その特徴を確認してみてはいかがでしょうか。












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田鶴鳴梅林の珍しい梅 花香実 鈴鹿の関 青龍枝垂 見驚 藤牡丹枝垂 内裏 養老 緑萼 筑紫紅など

2019年02月25日 | 水戸の梅

花香実
花も香りも実もよい梅。田鶴鳴梅林のトイレわきから入る園路に咲き始めました。
後水尾天皇が花、香り、実と三拍子揃っているということで命名したと伝えられる梅です。かつては御成門近くにありましたが、天皇家をお迎えするにあたって御成門が造営されたことと関係あるかもしれません。
御成門近くには名札落ちした花香実と思われる梅の木が今でもあります。


これは昨年の見晴らし広場の瑞巌寺からいただいた臥龍梅です。
松島町の瑞巌寺にある臥竜梅は約400年前、文禄の朝鮮征討の役の時に伊達政宗公が朝鮮から持ち帰り、慶長14(1609)年3月26日瑞巌寺造営上棟式に植えたと伝えられ、這いまわるような樹形を竜が臥している姿ととらえて臥竜梅と言われます。白梅と紅梅があって、両者とも見事な枝振り、八重咲きの見事な花、実は鈴なりとの噂を伝え聞いた後水尾天皇から花香実の名を賜わったとのことです。


本園西梅林の淋子梅
淋子梅は淋という字に寂しさを感じますが、どうしてこんなに美しい花が寂しいのだろうと疑問に思います。
漢字の意味を調べてみると、浴びるという意味があります。また中国語では注ぐ,降り注ぐ,ぬらすなどの意味があります。このような意味で淋子梅をみると、いかにもみずみずしい花に見えてきます。
また、淋子梅は綸旨梅であるという説があります。
綸旨とは天皇の意向を表す言葉です。また、天皇の命令を書いた書物をあらわします。
花香実と淋子梅がよく似ていること(偕楽園の淋子梅と花香実は別品種のようですが)、実際見分けがつかないほど似ているそうです。
このことから、花香実との梅の名は綸旨によるものですから、綸旨の梅とも言われ、それが淋子梅となったという説です。

以上のことから 花香実=瑞巌寺の臥竜梅=淋子梅という可能性が出てきます。実際はどうなのでしょうか。
園内の3種類の梅を見てまわって確かめてみるのも興味深いことです。

このほかに田鶴鳴梅林で珍しい梅がたくさん咲きだしました。

鈴鹿の関




青龍枝垂が見事です。


見驚が咲き始めました。


本園より色が鮮やかな藤牡丹枝垂です。


内裏が咲き始めました。


養老


緑萼


花追い橋近くの沢渡川堤の筑紫紅が華やかです。
この花追い橋を渡ると、猩々梅林です。
さらに進むと窈窕梅林で、その先は梅の見本園です。
梅の見本園は今年はまだ花を見ることができませんが、数年後には200種以上の梅の花を一目で見ることができます。
混みあう本園よりも魅力いっぱいの梅林です。
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昼は田鶴鳴梅林の珍しい梅 夜は本園のライトアップ 

2019年02月24日 | 水戸の梅

猩々梅林と田鶴鳴梅林をつなぐ花追い橋。田鶴鳴梅林側の橋のたもとの筑紫紅が満開です。
田鶴鳴梅林の珍しい梅が次々に咲き始めています。


花追い橋からまっすぐ田鶴鳴梅林に入ると、紅加賀が満開です。


最初の水場を過ぎて、次の2番目の水場の少し手前で寿が咲き始めました。寿のめしべは7~8本は少ないほうで、最高ではひとつの花で20本のめしべを数えたことがありました。今シーズンは寒さのためか花底が傷んでめしべが消えてしまったり、多くて4~5本どまりです。


2番目の水場の園路の反対側の、長い間本当の品種名がわからなかった謎の梅の木です。
名札は塒出の鷹ですが、塒出の鷹は一重で少し赤みのある大きな花です。ところがこの花はピンクの八重です。


じつは戦前に名前を間違えて売り出された梅の木がありました。誤った売り出し名は塒出の鷹で、正しい名は東錦であったことが、町田群芳園の先代の増井氏の書かれた記事から判明したのでした。
おそらく間違えられて売られていたときに購入された方が、これを田鶴鳴梅林造成時に偕楽園に寄贈し、偕楽園は今日までその名で表示していたものです。今では名札の品種名はすっかり消えてしまいました。


葉に白い斑入り、新梢にも薄黄色の斑が入る翁が咲き始めました。2番目の水場から未舗装の園路を田鶴鳴橋方向に行きトンネルの手前です。


花追い橋方向に進み、左側のお花畑の始まるところの蝶の花形が咲き始めました。裏紅の花は咲き始めがとてもきれいです。

開いた花は薄いピンクです。蝶が飛び立つ様子を思わせる花です。そのまま進むと花追い橋手前で筑紫紅にもう一度出会います。
そのほかにも田鶴鳴梅林には花香実や鈴鹿の関、青龍枝垂などのほか品種名不明ながらも見ごたえのある花があります。

裏紅の名花と言えば唐梅です。

吐玉泉下の池の水面近くの唐梅の後ろ姿です。

表からもとってもきれいな花です。

咲き進むごとに花弁の先端部が白味を増してきます。

本園内の六名木も咲きはじめています。本園内の六名木は六角形の垣根で囲ってあります。

六名木の柳川枝垂

六名木の白難波も

六名木の烈公梅も咲き始めました。

もはや日が落ちて薄暗くなってきました。でもあわてることはありません。梅まつりのライトアップ期間中は夜9時までお楽しみになれます。











偕楽園の夜梅まつりは3月9日(土)、弘道館は3月2日(土)です。詳しくはこちらを
http://www.mitokoumon.com/yoruume/



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常盤神社の奉納ぼんぼり展(水墨画)開催中  偕楽園で墨世会会長さんと出会う

2019年02月21日 | 水戸の梅

偕楽園に隣接する常盤神社で恒例の奉納ぼんぼり展開催中です。毎年のことですが、今年は特別な思いで見てまわりました。

それは、正岡子規の句碑の前で偶然出会った墨世会の会長さんのお蔭でした。


句碑の案内板を見入っていたお方がおりましたので、この案内板に書いてある句と同じ絵が案内板に見えますか?と言いましたら、しばし、お考えでした。
 崖急に 梅ことごとく 斜めなり
正岡子規が好文亭に来られて、好文亭から南崖の梅の木を見ました。帰ってからその光景を思い浮かべて詠んだ句です。

じつはこの案内板に梅の木の枝が影絵となって見えています。時間とともに太陽の方角が少しずつ変わって、影絵も斜めの枝ぶりを少しずつ変えながら、この句のすばらしさを表現していますと申し上げましたところ、
水墨画で描くべきヒントが浮かんできましたと非常に喜んで居りました。


そして「梅の木を描くときはいつも、女という字描きます。」と教えてくださいました。
そう思って梅の木の枝ぶりを見ているとたしかに女の字が見えてきますね。


松の木を描くのも大好きで、よく偕楽園にいらっしゃるそうです。また、このあたりに臥龍梅があったのだが見当たらなくなったというので、近くのねじれた古木にご案内して、しばし水墨画のおはなしやら、偕楽園のもろもろのことなどをお聞きすることができました。

また、市内で水墨画教室をされておられること、常盤神社境内のぼんぼり展に出展されていることを教えてくださいました。

水墨画教室の案内には
  心象画を表現することにより、白と黒の世界で清純な心を養う。 とありました。
さらには、
  東洋の絵画の美として水墨にまさるものはないと思う。
  墨をすり,心安らいで描くことが,気ぜわしい日常の生活の中でどれほどの栄養剤となり,
  精神修業と共に落ち付きを深め,
  人間関係においても水墨の世界こそ和の追求する大切な空間と思うのです。

以下はこのような思いで水墨画を学んだ教室の皆様の作品です。上のふたつの作品は会長さんの作品です。



















これらの作品は常盤神社境内の東湖神社前と義烈館前に展示されています。
正岡子規の句碑についてヒントがわいてこられたと喜んでおられましたので、この子規の句碑に関連した水墨画が描かれるのも楽しみです。
毎年11月ころには内原のイオンで展示会があるそうです。
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発芽状況 ムラサキ ダイオウショウ テーダマツ

2019年02月20日 | 庭の花たち



ニホンムラサキの種の殻が割れて根が地中に伸び始めました。


土をかけた種も地中で動き出したようです。
週間天気予報で、最低気温が予想されるのは1日だけになりました。未発芽の種も次々に発芽してくるとが期待されます。





ダイオウショウの発芽苗は初生葉が大きくなってきました。
外の空気になれさせて、最低気温がマイナスにならないようになったら、夜間も外に置く準備をしようと思います。



テーダマツと思われるものも発芽してきました。
落ちていたテーダマツのマツカサから取り出した種・・・これは発芽が困難とおもわれるもの。
落ちていた種のうち、ダイオウショウよりやや小さい種がテーダマツではないかと思われたもの。
これらを蒔いた鉢から発芽したので、テーダマツではないかと思われます。


これはダイオウショウの発芽間もないころです。このダイオウショウと比べると、明らかに別物と思われますので、テーダマツの発芽に間違いないと確信します。

なお、ダイオウショウとテーダマツは徳川ミュージアムの内庭からお預かりした種で、後継樹として戻される可能性があります。
後継樹の育成については今年の秋になっているマツカサを採ったマツカサから種を採取して苗をおこすことになっています。


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椿タマビーノを師匠からいただく セツブンソウとキバナセツブンソウ

2019年02月18日 | 庭の花たち

梅まつりが始まるころに、私の師匠の店も開店します。私が勝手に師匠と言っているだけですが、言うなとは二人ともいいません。
じつは私には梅の師匠と盆栽の師匠がおりまして、梅まつり期間中は二人の師匠が店を並べています。


昨日師匠からツバキの苗 タマビーノをいただきました。庭のセツブンソウの話をしていたら、突然師匠から、庭には日陰が必要だ。これを持って行け。というわけで、このタマビーノをいただいてしまいました。
今は寒いので地植えは4月、それまで3日に1回くらい水をやれ。ということでポットを見るとカラカラ。ずぼらな雑草は水遣りで失敗しそうなので、土を崩さないようにポットから外して、丸小鉢に植えました。


花は白覆輪の八重咲です。覆輪でタマならヤブツバキの玉之浦の系統と思いますと言ったらそうかもと師匠。
赤い色が玉之浦より濃いので、色の濃い他の椿と交配したと思われました。


蕾には毛が沢山あります。ということはサザンカとの交配と思われます。

ネットでタマビーノの素性を調べたら、英文なので、Googlrで翻訳してみました。

「'タマノウラ'のこのC. japonica実生は1993年にカリフォルニアのアルタデナにあるNuccioのNurseries of Altadenaによって生まれました。ということがわかりました。」

やはり親は玉之浦ですね。もう一方の親はわかりませんが、赤色の濃いサザンカかもしれませんね。濃い赤で八重のサザンカと言えばカンツバキ当たりでしょうか。
とにかく枯らさないで咲かせなくては。緊張します。


庭のキバナセツブンソウ初見です。一度に蕾がついたのを3本発見しました。例年なら1本ずつでてくるところ、セツブンソウと同じく一斉に出てきました。1月の長期間の降雨無しのためと思います。


13日初見のセツブンソウも一斉に出てきまして花が咲き続けて。

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梅まつり始まる

2019年02月17日 | 水戸の梅

水戸の梅まつりが始まりました。表門で最初にお出迎えする緋梅が咲きました。


水戸の梅まつりはみとちゃんのお誕生会から始まります。16日と17日と誕生会を2日続けます。







各地のゆるキャラがお祝いに来てくれました。ひこにゃんも来たそうです。


梅大使さんも勢ぞろいです。
偕楽園が一気に華やかになりました。


梓弓が咲き進みました。梓弓が咲くと、偕楽園に春が入ってきて、もう後戻りしなくなります。


6名木の柳川枝垂も。


東西梅林の中央の烈公梅も咲き始めました。




こんな老木になっても春を忘れません。梅の老木は私たちに生きる希望を与えてくれます。



わら納豆のスタンプリレーをしていました。


1着になったのは、わたしと一緒にまわった、ミスター偕楽園こと吉田雅夫さんです。右端のお方です。
梅大使さんにも負けないかわいいたけのこの皆さんと和やかにお話しされていました。

小さいほうはおまけの納豆です。小さい割には小粒の納豆がたくさん入っていておいしかったです。

わら納豆に使用するわらっとの生産が年々減少しています。わら納豆を継続的に生産できる体制を確立するために、たけのこさんがその一端を担っています。
農業と福祉の農福連携の福藁です。





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初めてのパフィオペディラム 無謀にも何の予備知識もなしに

2019年02月15日 | 庭の花たち

1月31日に植物公園に行き、用事を済ませて売店に立ち寄ったら、パフィオペディラムを格安で売っていたので、何の予備知識もないのに買ってしまいました。ランは凍らせなければ何とかなるだろうという軽はずみな気持ちで。
品種名はパフィオペディラム ライムドーン


廊下に置いたのですが、ここは凍らないだけで、朝方はかなり温度が下がります。推定1~3度くらい。0度も覚悟しなければなりません。

ちょっと心配になり、パフィオペディラムの育て方などをネット検索すると。
◎冬は最低温度7度以上を保つ。
 ええ~っ。我が家は暖房を切るとすぐにこれ以下になってしまいます。
◎寒さに弱い。5度以上のこと。
 暖房を止めたらアウトか。えらいものを連れて来てしまった。後悔先に立たず。


何はともあれ、室内に来ていただき、発泡スチロールの箱に入っていただきました。
できれば夜間だけはこの箱の中に入っていただき、蓋をしなければ、とても5度以上を保てません。でも箱が小さく蓋ができません。ごめん。このままで寒さをしのいでください。
翌朝、恐る恐る見てみると、しおれていません。良かった。大丈夫でした。

朝日にあててやろうと思いましたが、
◎薄日が差すような所を好む。冬でもレースカーテン越しの明かるい温かい場所に。
 冬でも直射日光はダメなのか。外には出さないで、廊下に置きました。外はまだ0度くらい。今日の予報では最高気温は10度以下です。日が落ちる前に早々に室内へ来ていただきました。
◎水は直接葉にかけないで、根元に。
水差しが必要かな。
◎葉も水分を欲しがるので霧をかける。葉腋に水がたまると枯れると別の育て方にありました。
霧吹きを買わなければ。たまたま100均の霧吹きがあったので、これで霧吹きと水遣りができそうです。

こうして、朝は廊下に出し、
気温が10度以上なった時はベランダで半透明のビニル波板屋根越しの日光を。
気温が下がってきたら廊下か、さらには部屋に移動することを毎日繰り返しています。
本当にえらいお方をお連れしてしまいました。

こまめな気遣いのためか、半月を無事に過ごすことができました。

これから、花後はどうすればよいのか。肥料は。植え替えは。いろいろな課題があります。
それはともかく、このパフィオペディラム というこのランの正体はいったいどのようなものなのか。
ネットで調べてみました。当たっているかどうかは自信がありません。
◎代表的な原種の自生地
paphiopedilum callosum     タイ、インドシナ半島
paphiopedilum delenatii    東南アジア
Paphiopedilum insigne     ヒマラヤ
paphiopedilum philippinense  フィリピン
我が家でかろうじて生きられそうなのは、自生地ヒマラヤしかないです。連れてきたのはPaphiopedilum insigne系の品種であってほしいと、それぞれの写真をネット検索しました。Paphiopedilum insigneの花が一番似ているようです。
そこでPaphiopedilum insigneの自生地はどこかを検索すると。
◎インド・アッサムに産すると。
インドアッサムの気候を調べると。 
◎夏は暑く、気温は24℃(最低)から34℃(最高)
◎モンスーン雨期(6月中旬~9月中旬)の気候は、湿潤温暖
◎冬の気候は乾燥しており、気温は8℃(最低)から25℃(最高)
アッサム茶の産地である。

一口にアッサムと言っても広範囲であり、自生地の気候はわからないが、もしも気温が最低に近い地方ならば、もしもアッサム地方に自生するPaphiopedilum insigneの系統とするならば、他のパフィオペディラムよりは栽培しやすいのかなとちょっと安堵しました。本当はどこの系統なのかが心配です。

さらに分からないことが山積み。まるで高貴なお姫様をお連れしたような気分。
全く気の抜けない気配りとお世話の毎日であります。
 



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ニホンムラサキの種が発根しました 発根までの日記

2019年02月14日 | 庭の花たち

ニホンムラサキの種が発根し始めました。
標準和名はムラサキ。
学名はLithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc.   (YListによる)

昨年末にネットの友人うーちゃんから、ニホンムラサキを栽培しようと思う。雑草も蒔いてほしいと取り寄せた種をいただきました。
説明書によると低温発芽処理をしないと発芽が難しいとかです。
生物の先生と電話する機会があったのでムラサキについてお聞きしたら、昔、日立市の高鈴の丘で見たことがあるということでした。であれば、それほど難しいことはないのではとおもいつつも、心配なので能書き通りの種蒔きと、能書きを参考にしながらも自然に近い種蒔きをしてみようと考えました。

低温処理は0度ちかくでほぼ一カ月です。
1 チルド室で一カ月低温処理。
面倒なことは嫌いでよく失敗する雑草は、冷蔵庫のチルド室に置くことにしました。我が家のチルド室は軽く凍る程度ですから、マイナス1度前後ではないかと思います。

発泡スチロールの納豆容器にチリ紙を敷き、種を並べ、水を少し入れました。


これをチルド室に一か月間保管して、一か月後に種を蒔くことにしました。
翌日には容器の中の水が凍りました。
冷蔵庫で氷が解けたら氷を足して、0度を保つようにとありましたので、凍ったら水に戻そうかとおもいましたが、カチカチに凍るわけではないのでこのまま一カ月保管することにしました。

2 角鉢に種蒔きして、屋外の気温の上がりにくい場所で低温処理。

一方、屋外で自然な状態で、数時間木漏れ日が入る場所に種を蒔いた角鉢をおいて、低温処理をしてみました。上の白い角鉢と左下の黒い角鉢に種を蒔きました。
午前中の2~3時間木漏れ日の入る生垣の下です。右側が南ですから左下の黒い角鉢は一層日当たりが悪いです。

3 低温処理終了

一か月後に低温処理を終了しました。2月1日

チルド室から常温の部屋に出して一昼夜おいて氷を溶かしました。

一方種蒔きしてから、屋外で低温処理をした角鉢は透明のガラス板を載せて日当たりの良い場所に移しました。

チルド室から出し解凍した種は、翌日丸鉢に種蒔きして、透明ビニルシートを載せました。2月2日

チルド室から出した残りの種を2月4日に植木鉢に蒔き、夜は室内、昼は数時間日を当てました。

こうして発根を待っていましたところ、本日2月14日に冒頭の画像とこの画像のように、一部露出した種が発根していることを確認しました。
また本日、室内に常温で放置しておいた種を丸小鉢に蒔きました。これは日当たりの良い場所に置いて自然状態で発芽できるかを観察したいと思います。

低温処理をしない種を蒔いて日当たりの良い場所に放置して発芽状況を見る。


以上の経過と発芽しやすい方法はどれかを若干考察したので、ムラサキ日記として下記に記しておきます。
ムラサキ日記
20181231 うーちゃんからニホンムラサキの種をわけていただく。
20181231 冷蔵庫チルド室で低温処理開始
      チルド室は一般に0度前後に温度設定してあると思うが、我が家のチルド室は軽く凍る。
20190104 四角鉢黒白2個に蒔いて屋外木陰放置で低温処理開始 赤玉土は白小粒と黒中粒
20190201 四角鉢黒白2個に透明ガラス板で蓋をして日当たりよい場所に移動
20190201 冷蔵庫チルド室から室内常温へ移動
20190202 丸鉢大2個に蒔いて透明ビニルシートで蓋をして日当たりよい場所に置く 赤玉土小粒
20190204 植木鉢1個に冷蔵庫チルド室で低温処理した残り種を蒔き朝日の入る室内に置く 赤玉土小粒
20190214 発根を確認。四角鉢小粒が顕著。ついて植木鉢。
他の鉢も確認するも丸鉢大は発根が遅れた感じ。四角鉢黒は露出種が少ないので確認が少ない。
 四角鉢白が他より早く発根したと思われる要因は、
チルド室の低温処理より、屋外の自然な低温処理がよかったのかも。
四角鉢黒よりもさらに日当たりがよかったのが発根を早くしたのか。
あるいは用土を赤玉土小粒にしたのがよかったのか。(四角鉢黒は中粒)

発根についてまとめると、
1 低温処理は屋外に置くことで十分と思う。
2 低温処理日数は1カ月より短めにしてもよさそう。
3 屋外で低温処理のために置く場所は若干日が当たってもよさそう。
4 蒔き床の土は赤玉土の小粒がよさそう。
これらのことは種蒔きを数回くりかえしての見極めがひつようです。

20190214 丸小鉢に低温処理しないで室温放置しておいた種を蒔く 赤玉土小粒
この自然放置の発芽状況によって、さらに良い種蒔きが示唆されると思います。





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セツブンソウ遅い開花

2019年02月14日 | 庭の花たち

今年は遅い開花でした。ようやく2月13日午後の開花でした。

発見したのは同じ2月13日朝でした。

初見の時は2~3個のことが多いのですが、今年は7~8個くらいありました。一斉に出てきた感じです。
原因は降雨の少なかったことでしょう。
降雨・降雪は12月23日の次は1月31日でした。
せめて1月20日ころに降雨・降雪があれば、例年どおり節分には一番花が咲くのですが。

2月6日 節分を過ぎても姿が見えませんでした。
ついにセツブンソウが庭から消えてしまったかと心配しました。


実家から庭に連れて来てもう30年ちかくになるでしょう。こんなにかわいい花が庭から消えてしまったらとえらく心配していました。

今日は穏やかな日和になりました。今度雨が降らなかったら、水をあげますから、どこへも行かないでね。


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似た花塒出錦と藤牡丹枝垂が咲きました 日光と呉服枝垂と4者の違いは

2019年02月14日 | 水戸の梅

塒出錦

藤牡丹枝垂
偕楽園の塒出錦と藤牡丹枝垂が咲き始めました。花はどちらも八重咲ピンク色でよく似ています。でも木は方や錦性でかたや枝垂ですから違いは一目瞭然です。

では花だけを見て違いが判るだろうか。
別々の場所で撮影したのでは光線の関係で色の比較ができかねますので、花を並べて撮ったことがあります。

塒出錦と藤牡丹枝垂です。

これも塒出錦と藤牡丹枝垂です。

色調はどちらもピンクで非常によく似ているのです。左が濃いめで右が薄いといっても別々にしたら区別ができません。
枝で見分けるしかありません。 錦性の塒出と枝垂の藤牡丹。
正解はどちらも左側が塒出錦で右側が藤牡丹枝垂です。

さらに厄介なのは、塒出錦によく似た月光という品種がありまして、・・・(この個所を次の文に訂正します)
さらに厄介なのは、塒出錦によく似た日光という品種がありまして、・・・(訂正後月光を日光に訂正しました。)

どちらも枝が錦性で似た花なのです。

日光と塒出錦です。

これも日光と塒出錦です。

本園内に出店していた梅専門の苗木屋さんに、それぞれふたつの花を並べて、
塒出錦と藤牡丹枝垂はどちらかわかりますか。
日光と塒出錦はどちらかわかりますかと聞いたことがありました。
すると、即座に正解を言われました。左右を逆にしても正解でした。
  日光は紫色っぽい。色調は呉服枝垂に似る。
  塒出錦はピンクで色調は藤牡丹枝垂に似る。 ということでした。
さすがは梅専門の苗木屋さんです。私にはいまだにわかりません。
花の色だけでなく、花の形状の特徴などもっともっと勉強しなければと思いました。

まとめると次のようになります。
         花色ピンク  花色紫っぽい
  枝が錦性   塒出錦    日光
  枝が枝垂   藤牡丹枝垂  呉服枝垂
  
残念ながら今年はこの苗木屋さんは出店の予定が無いようです。


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まもなく水戸の梅まつりです 珍しい梅の花など

2019年02月12日 | 水戸の梅

偕楽園の2月7日現在の開花状況によると269本約10.17%が開花していると。
あれれ、偕楽園には約3000本の梅の木があると言われていますから、10%では300本咲いていないといけません。計算違い?それとも本数のタイプミス?それとも本園だけで拡張部を含まない?
それはともかく、11日にさらっと見てまわったのではもっとたくさん咲いているようでした。次の開花状況の発表は2月14日あたりでしょう。
その時にはわかりやすい表現でお願いしたいですね。
500~600本以上にはなっているかもしれませんね。

 珍しさや、話題性のある品種で咲いていたものをピックアップしてみました。

酈懸梅
何と言っても話題になるのは、この酈懸梅です。花弁が退化して小さく、全く花弁がないと思われるような花が咲いています。


次は秋篠宮殿下・妃殿下のご来園記念の紅冬至(秋篠宮殿下)が咲き始めています。紅千鳥(妃殿下)はまだ咲いていません。


梓弓が咲き始めました。この梓弓が咲き始めるとまもなく梅まつりが始まるのです。
梓弓は春、入る、後戻りしないなどの意味に用いられる枕詞としてよく知られています。
梓弓が咲くころは、丁度春がきて、もう後戻りしないという時期になるようです。


一流が咲いています。以前は好文亭内にしかなかったのですが、今では本園東梅林と南崖の正岡子規の句碑の近くなどにあります。正岡子規は一流の俳人ということですね。

正岡子規の句碑と一流



好文亭に新しい3品種の梅がデビュウしました。蓬莱・麝香・黄金鶴です。花が見えるのは麝香です。


月宮殿が咲き始めました。咲き始めは満月がのぼり始めたような赤味を帯びた色ですが、咲き進むと中天の月のように真っ白になります。白花が大部分ですが、赤花がいくつかみられるのも月宮殿の特徴です。


花弁が丸く大きめ。花弁が互いに重なり花としても大きな満月を思わせるような名花。


抱え咲きの美しい花 道知辺


咲き進むと花弁のふちが白っぽくなる覆輪。花の裏側も美しい唐梅が咲き始めました。


額縁からはみ出した白滝枝垂。
部屋の中から窓を額縁になぞらえてみるのも趣があります。


火の国鹿児島を表したような真っ赤な鹿児島紅も咲きました。


大震災までは一番早く咲いて、撮影スポットとして人気のあった八重寒紅です。震災による地下水脈の変化があったのか、震災の年の夏から元気がなくなり、開花一番手を別の木へ譲ったのでした。ようやく樹勢が回復してきてこれから人気の撮影スポット間違いないでしょう。


コメント (6)
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猩々梅林の月影が咲き始めました なぜ月影は六名木の中心に

2019年02月11日 | 水戸の梅

偕楽園の猩々梅林で、六名木のひとつの月影が咲き始めました。萼が緑色、新梢も緑色で、花弁が白。端正な5弁の花は多くのお客様に好まれております。

猩々梅林には六名木を1か所で見ることができるように、6本の名木がサークル状に植えてあります。

サークルの中心に月影があります。この月影が咲き始めました。


虎の尾

白難波
六名木サークルの中では虎の尾と白難波が咲いていますので、六名木中3本が咲きました。

なぜ猩々梅林の六名木サークルでは月影が中心にあって、他の5名木がまわりにあるのでしょうか。
 知らずにボオーっと見ているとチコちゃんに叱られますよ。
 5歳のチコちゃんは知っていました。
 5・4・3・2・1 それは・・・・ 放送ではこういう流れになるのですが。

 でもこのことはさすがのチコちゃんもまだ知らないでしょうね。
 私と偕楽園の梅の管理者は知っています。

答えは木が大きくなったから。




図で詳しく説明します。


最初の六名木サークルは、・・・点線の小さなサークルだったのです。
丸い点線上に六名木が輪になっていました。

ところが六名木がそれぞれ大きくなってきましたら、枝が互いに混みあってきました。

そこで△印の江南所無と烈公梅を移植して、丁度月影が中心になるような位置に移植したのです。
こうして、月影を中心にして、他の5本が月影を取り囲むような、新しい六名木サークルができたのでした。



ところがここで困ったことになりました。

紅難波
それは、新しい大きなサークルの線上に紅難波が2本含まれてしまったのです。
四角の中に赤丸で表示した木です。

あたかも七名木で、8本の木が植えてあるかのようです。
しかも六名木は1本ずつなのに、紅難波だけは2本です。

たしかに紅難波も美しい花を咲かせますし、本園内には古木もありますので、水戸の名木に加えられても不思議ではないのです。
いっそのこと七名木としてはいかがかと雑草は考えてしまいました。

でもさらに困ったことには、
猩々梅林の紅難波と本園の紅難波では花の大きさが違ったり、開花時期も違うのです。ここは本園の紅難波を正とするべきと思います。似たことは白難波でもです。本園のほうが花が小さいようです。なお今年は冬季の降水量が極端に少なかったので、どの梅の花も例年よりは小さめではあります。

これは本園で咲き始めた六名木の白難波です。本園の紅難波はまだ咲いていません。

猩々梅林は新しい梅林で、六名木は比較的若い木で、おそらく苗木屋さんから導入したものです。苗木屋さんはどうしてもお客さんが好む大きめの花とかを選抜しがちです。
さきに、偕楽園の白難波と安行の八重野梅を比較したことをブログしましたが、猩々梅林の白難波は本園の白難波よりは、むしろ八重野梅に近いように思います。

偕楽園の白難波と安行産の八重野梅はこのURLです。
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/d2849ea226e07b59868f724b9ba06e49
コメント (2)
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春と真冬が同居する庭  庭上の一寒梅

2019年02月10日 | 庭の花たち

アケボノアセビ
アケボノアセビの蕾が膨らんで庭に春が来ました。

と思って白花のアセビを見たら、まだまだ春には程遠いですね。


赤いツバキの花がとてもきれいに咲きました。もう春です。

ところが、白いツバキは寒さで花弁が枯れています。無傷で純白の花はまだまだ先になります。


昨夜の雪で朝の庭は真っ白です。
昨日は終日気温が1度以下でとても寒い一日でした。
今日も最高気温は6.1度まで、冷たい空気でしたが風がないので助かりました。

寒くても咲くのは梅の花です。

庭の緋梅がちょうど見頃です。
新島襄が深井英五に贈ったという漢詩があります。

真理似寒梅  ・・・真理は寒梅の似(ごと)し、
敢侵風雪開  ・・・敢えて風雪を侵して開く。

この漢詩は、寒く厳しい風雪に対抗する強い意志を感じるものです。

私はもう一つの新島襄の漢詩ほうがより好きです。

庭の紅冬至が微笑みかけているように咲きました。紅冬至は通常花弁は5枚ですが、この花は6枚あって、1枚サービスです。よりいっぱい微笑みかけられている気持ちがします。

庭上一寒梅  ・・・庭上の一寒梅
笑侵風雪開  ・・・笑うて風雪を侵して開く
不争又不力  ・・・争わず又力(つと)めず
自占百花魁  ・・・自ずから占む百花の魁

こちらの漢詩は、風雪を意に介せず、(状況は厳しくとも)明るく微笑みかける春の温かさに包まれるようです。


床の間の梅が満開です。パフィオペディラム”ライムドーン”ももう長い間咲いています。
コメント (2)
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奇跡の生還 長崎出島のソテツ苗 タロとジロを思い出す。

2019年02月09日 | 庭の花たち

庭に置いていたソテツ

今日は寒い一日になりました。
朝の最低気温は無茶苦茶寒いというわけではなく マイナス1度 (水戸気象台)
日中の最高気温がほとんど上昇しないで      プラス1度
午後6時現在 マイナス0.2度。 今夜はこのまま低く推移して明朝の最低気温の予報は マイナス2.0度です。


庭い置いておいたソテツ

今日の一日がこの冬を象徴しているように、無茶苦茶に寒い朝(最低気温がマイナス5度から7度)はほとんどなかったのですが、最高気温が高い日も少なかったような印象です。何よりも12月後半からの降雨がほぼ皆無。植物たちが戸惑って花が早く咲いたり、遅く咲いたりです。
そんな中でさいわいにも、庭に置き忘れられていたソテツは枯れずに緑の葉のまま、この冬を今日まで過ごしていることがわかって、奇跡の生還となりました。

 このソテツは2015年10月に長崎出島の庭のソテツの葉を茎からえぐり取っていただいたものです。

これは出島で撮影した、頂いた時のソテツの葉です。

早速持ち帰り鉢に挿し木をしました。


翌年2016年になっても葉芽が出ないままでした。 右側の小さい葉は2015年に種を蒔いて発芽したもので、翌年2016にも新しい葉が出て元気そうでした。

こうして2016年は新しく葉芽を出すことなく、冬を迎え冬は廊下に取り込みました。

2017年の記録がないのですが、挿し木した出島のソテツも別の実生苗のソテツも新しい葉芽をだしませんで冬を迎え廊下に取り込みました。

年が明けて2018年の正月ころから葉が元気がなくなり、
2018年の春には挿し木と実生苗の両方の葉が全て枯れてしまいました。

こうして庭に出されたソテツは、庭のイワガネに覆われて私はソテツは枯れてしまったものと思い、見ることはありませんでした。


ところが今日ソテツの鉢をみたら、生きた緑色の葉を1枚見つけました。目を疑いましたが確かに生きています。
おそらく2018年にイワガネの葉に囲まれているときに葉を出したのでしょう。
しかも冬もすでに後半です。ということは屋外で冬を乗り越えたということです。
ソテツの大きい株では、寒さに葉を痛めながらも、この地で冬を乗り越えている株もありますが、枯れてしまったと思われる挿し木苗が冬を乗り越えたことは驚きです。

南極観測で取り残され、極寒の大陸で冬を過ごして生還したタロとジロを思い出しました。





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