庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

リモコン分解掃除(修理)

2010年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム

5年前に購入したDVDレコーダのリモコンが故障してしまった。電気店には代替えのリモコンを2-3千円で売っていました。純正でないと若干操作方法が違ってきて最初は面倒のようです。純正は取り寄せになるとのことですが、日曜の夜なので、価格は不明です。NETではほぼ同じ価格のようです。そう高くはないのですが、もったいないので、だめもとで分解してみました。

故障の状況は、電池が激しく液漏れしていたので、電池格納部分にはゼリー状のものが付着していた。電池格納部分を清掃して、新しい電池を入れたら、スイッチが入ったり、入らなかったりして誤動作が多い。そのうちに、スイッチを押してもDVDレコーダーが全く反応しなくなった。このことから考えた推定原因は第一にラバースイッチの導電ゴムと基板の間にゴミが付着し、かつ液漏れによる汚れが深刻になって、スイッチがうまく入らなくなったのではないか。第二はコンデンサーなどが老朽化して、信号を発信しなくなったのではないか。第一の原因なら分解掃除すれば復旧の可能性があります。分解掃除しても復旧しない場合は第二の原因が考えられるので、修理はあきらめて新品を買うことにしよう。

分解は、①下ケースの先端部分のネジを時計ドライバーで外します。②中央部分に大き目の時計用マイナスドライバーを当てて、下ケースを横に膨らますようにしながら、上下に開くよう力を加えると、カチッと音がしてこの部分だけが外れました。反対側も同じように外しました。③次に、ドライバーを当てる位置を少し右側(ネジ側)に移動して同じように外してゆき、右側を先端まで外します。④次に中央より少し左側のところを外し、順次左側先端まで外します。おおむね赤く線を入れた部分に順次ドライバーを当てました。

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分解すると、下ケースと基板、ラバースイッチ、マルチジョグ、上ケースとになります。

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ラバースイッチの裏側を見ると、押される部分に黒い豆粒のようなゴムがついています。これが導電ゴムといって、電気を通すゴムです。

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一方、この導電ゴムが当たる基板の部分は、赤色と黄色の点線で色づけしたように、入り組んだ配線になっています。この赤色と黄色の配線は基板上では電気的には離れているので、スイッチが切れた状態です。

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この赤色と黄色の入り組んだ部分に、ラバースイッチの導電ゴムが押し付けられると、赤色と黄色が導電ゴムを介して電気的につながった状態になります。こうして、スイッチが入り、リモコンから信号が発信されて、DVDレコーダのスイッチが入る仕組みになっています。

さて、第一原因の 「ラバースイッチの導電ゴムと基板の間にゴミが付着して」スイッチが入らないことを想定して、①ラバースイッチの導電ゴム部分に付着したゴミ、汚れを丁寧にこすり落とします。これはガーゼのような布で導電ゴム1個ごとにふきとりました。②次に基板の入り組んだ模様の部分に千枚通しの先端を軽く当ててこすり、汚れを落とし、金属の光沢が少し出てくるまで、傷つけないように丁寧に磨ります。傷つけると回路がダメになります。

そのほか、全般に汚れやゴミを吹き払ってから、再組み立てをします。①下ケースの基板の上に、スイッチの位置を合わせて、ラバースイッチを置きます。②マルチジョグをのせます。このとき、マルチジョグを回転させたとき、基板上のメカスイッチが作動するか確認します。③上ケースをのせて、ラバースイッチのボタンが上ケースの穴にちゃんとはまるように位置あわせします。③ケースの中央付近を押すと、上下ケースがはまり、カチッと音がします。中央から順に両端へと音を確認しながら押してゆき、上下ケースを完全にはめ合わせます。④ネジを締めて組み立て完了です。

電池を入れて、スイッチを押してみて、DVDレコーダーが作動すればOK、修理完了です。幸いにも、今回はこれにてDVDレコーダーがちゃんと作動するようになりました。もし、これでも動作しないときは、部品の損傷等第二、第三の原因が考えられますので、素人では修理不可能です。

古くなって故障したテレビ用などの各種リモコンもこのようなラバースイッチタイプで、汚れなどが原因の場合は応用できるかもしれません。あくまでも、自己責任でお試しあれ。

コメント (1)
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