庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

西の谷のムサシアブミを訪ねる 何と小葉5枚が見つかる

2021年10月31日 | 野草を訪ねて


顎鬚仙人さんから千波公園の「西の谷」にムサシアブミがあることを教えていただきました。合わせてご友人の洋ちゃんが『「西の谷緑地公園」を美しく!』というブログに掲載されておられることを教えていただきました。
そしてさらに顎鬚仙人さんに現地を案内していただきました。至れり尽くせりの顎鬚仙人さんに感謝感謝です。

西の谷は千波湖の北側にあって、上流は天王町の金魚坂です。ここから谷を南下して神崎寺の裏を迂回して常磐線に至ります。

西の谷公園やや奥から上流の金魚坂方向を見ています。

また国道50号泉町1丁目交差点から京成百貨店を左に見て280mほど南下して、路地を右折し、階段を降りることによって西の谷公園の中心的な広場へ行くことができます。

西の谷公園やや奥から下流を見る。左の建物が新トイレで、黄葉したイチョウのところへ階段で降りてきます。
正面の森が谷の東側で、今回はさらに下流にある駐車場からのぼってきました。右端の森が谷の西側でこの森の上に神崎寺があります。


西の谷の両側は急な斜面になっていて、地層がむき出しになっている場所があります。水戸層と言われる水を通さない凝灰質シルト岩の上に、上市層という水を通す砂礫の層があります。上市台地に降った雨水はこの2層の境目を流れてきて、西の谷の斜面などで湧水となっています。偕楽園の吐玉泉もこの湧水を利用したものです。また、この凝灰質シルト岩を切り出して加工したものが笠原水源から下市へ水を流した筧に使われています。
 西の谷公園では西側と東側に湧水があって、それぞれが公園の東西にある小川に流れ込んでいます。この湧水と小川の間の湿った森の中にムサシアブミが生えています。
 ムサシアブミは意外とデリケートな植物のようでして、この湧水と小川の間の範囲外にはほとんど生えていないようです。適度な湿潤と日当たり具合、そしてほぼ北限ですから低温にさらされないなどの条件をクリアする場所という限られた範囲にしか生育できないのだと思います。その点では湧水が豊富で、低温になりにくいことが自生地としては最も大切なのかもしれません。

そのような観点からムサシアブミを探しますと思いのほかたくさん見つけることができました。


ムサシアブミの株は3本の茎からなっています。中心にあるのが花径です。これに花をつけ、現在は実がなっています。
この花径を巻いている葉柄が2本あります。



4月に咲く花(仏炎苞)はとてもユニークな形をしています。実際の花はこの苞の中にあります。西の谷の花の色は黒っぽいようです。西日本では黒が少ない緑色の花があるようです。上の3枚はいずれも庭で咲いた花です。

花が咲いても間もなく5月初めには花径もろともに枯れてしまう株があります。このすぐに枯れてしまう花を咲かせたのはじつは雄株です。雌株は秋になっても花径は枯れず実をならせています。

秋が深まるとムサシアブミの実はこのように真っ赤になります。西の谷でも大きな実がなっていますので、真っ赤な実を期待できます。
 ムサシアブミは発芽から数年は雄株で、大きな株になると雌株へと性転換します。年数がたっても、環境が悪かったりして大きな株になれないときは花が咲かないか、咲いても雄花のために実がなりません。西の谷では写真のような大きな実は数株でしたが、小さな実をつけたのは結構見つかりました。


ムサシアブミは前述のように一株に二つの葉があります。ひとつの葉には通常3小葉がついています。(一株では合計6小葉です)
この3枚の小葉は葉体は独立していて繋がっていません。

ムサシアブミに非常によく似た葉があります。オオハンゲです。オオハンゲはカラスビシャクに似て、カラスビシャクよりも大きな花を咲かせ、実をならせますから、花を見れば一目瞭然ムサシアブミと区別できます。でも葉はよく似ていますので、顎鬚仙人さんから、比較的小さい葉のムサシアブミの写真を送っていただいたとき、オオハンゲではないかと思ってしまいました。もし西の谷にオオハンゲがあったら大発見なのですが、よくよく見ればオオハンゲではなかったわけです。オオハンゲの3枚の小葉は元のほうで葉体が繋がっています。(上の写真はオオハンゲです)ムサシアブミが花を咲かせるくらいに大きくなると、葉の大きさが全く違うのでわかりやすいのですが、同じくらいの大きさの葉では間違いやすいです。
さて、西の谷で今回不思議な葉を見つけました。

画面中央の葉です。小葉が5枚です。

分かりやすいように小葉に番号をつけました。
1・2・3が通常の3小葉です。4・5が通常の3小葉の上についています。これは大きな株の片方の葉で、もう一方の葉は通常の3小葉です。庭で、ムサシアブミを10年以上栽培してきましたが、このような葉を見たことがありません。ネット上でもこのような葉があるか検索しましたが見つかりませんでした。
どうしてこのような5小葉の葉ができたのでしょうか。今年限りなのでしょうか。それとも今後も毎年5小葉の葉が出るのでしょうか。興味深いことです。

いろいろなテンナンショウの葉を調べたところ似た葉がつくのはユキモチソウにあることがわかりました。

これは庭で咲かせたユキモチソウです。画面下の葉が小葉5枚です。ユキモチソウの葉は小葉が3枚か5枚のようです。
5小葉のつき方を比較すると微妙に違うこともわかりました。2小葉のつく方向が反対向きになっています。
分かりやすく描いてみました。

ムサシアブミの5小葉

ユキモチソウの5小葉
ユキモチソウでは5小葉は普通にみられますが、ムサシアブミの5小葉は誰も見たことがないと言ってもよいほど珍しいことと思います。来年も、再来年も観察を続けてみたいものです。
この度、顎鬚仙人さんにはムサシアブミの存在と地層のことも教えていただきました。さらに、千波湖へ自力で行くには遠くなってしまった雑草を連れて行ってくださいました。さらにさらに視力の衰えた雑草だけではほんの一部しか見つからなかったのに、たくさんのムサシアブミを見つけていただきました。こうして珍しい5小葉のムサシアブミにも出会え楽しいひと時を与えていただき感謝感謝です。また、来年も、再来年も観察したいという意欲までいただきました。ありがとうございました。




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6年ぶり オオウメガサソウ南限自生地 ひたち海浜公園

2019年06月13日 | 野草を訪ねて

6年ぶりにオオウメガサソウ南限自生地・ひたち海浜公園に行きました。

ひたち海浜公園の樹林エリアで今一番目立つのはドクウツギです。猛毒。

オオウメガサソウは松の根共生菌と共生しているそうです。そのためにアカマツ林を維持することがとても重要なことです。

随所でオオウメガサソウの生育環境などが調査されていました。

6年前とは環境が変わって元気のなさそうな場所もありました。アカマツ林の下草が茂って藪状態になると元気がなくなるようです。

松くい虫防除もされていました。でもこの札の目立つエリアはマツは一見元気そうでしたが、オオウメガサソウは元気ではなさそうとは思い過ごしでしょうか。
 イチヤクソウ
この森に化学薬品が入ることを共生菌とオオウメガサソウなどはどう感じているのでしょうか。
 ヤマモモ
とはいえ松くい虫で枯れた松が多くなって、コナラなどの林へ移行しているのも心配です。
 ウメガサソウ
一方で松の実生苗がたくさん生えている場所もあり、アカマツ林が再生されていると思われる場所もありました。

オオウメガサソウはこれら環境変化にどのように順応して命をつないでゆくのでしょうか。そして、どのような人の援助を必要としているのでしょうか。今後の里山プロジェクトに期待されます。
 

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五浦海岸で旨いもの食べて、珍しい草に出会う コモチシダ ヒメオニヤブソテツ ハチジョウススキ

2019年01月03日 | 野草を訪ねて

五浦海岸の六角堂は明治の岡倉天心が思索の場所にと自ら設計。茨城大学管理。

「関東の松島」ともいわれる景勝地の五浦海岸の中でも最もよい景観の中心に建っています。

正月2日目に旨いものを食べたいと、息子娘に連れられて、この五浦海岸へきて海を見ながらアンコウを食べました。昼時で小さな店は満杯。料理に時間がかかりそうなので、ちょいと外をぶらり。

ハチジョウススキ。関東以西に分布する葉の幅が広いハチジョウススキは、北限近くでは冬は枯葉が目立ちます。
それでも寒風が入りにくい崖の上の窪地などで見ることができます。


コモチシダ。東北南部以南に分布するコモチシダもほぼ北限とあって、寒風の入りにくい崖の上の窪地や日当たりのよい南側斜面によく見られます。


この窪地では幼苗がたくさん見られました。

幼いものは動物でも植物でもかわいいですね。

ここでアンコウ鍋ができたと呼び出し電話があり、散策中断。仕方がないですね。食事が目的ですから。
10年ほど前にも来たことあるが、その時は別の客の多い場所の店だったためか味はいまいちであったように記憶しています。今回は小さなお店ですがアンコウ鍋のファンになりそうなおいしい店でした。

食事が終わって、いざ六角堂見物と行ったものの、天心邸は本日休日で中に入ることができません。何とか六角堂が見える場所はないかとうろうろしていて見つかりました。


ハマギクと左上にヒメオニヤブソテツか。
ここ五浦海岸はいたるところにハマギクがあります。中には見事な大株もみかけますが、ここでは育ちにくいのでしょうか小さな株のハマギクです。そしてもうひとつ、左上小さなオニヤブソテツがありました。ハマギク同様に育ちにくいので小さな株なのでしょうか。このような小さいオニヤブソテツには胞子がありません。もしこの小さい株でも胞子があるなら、・・・・それはヒメオニヤブソテツでしょう。


胞子がついていることを願って小さな株のオニヤブソテツに近づきます。こういう気持ちは何事にも勝る至福の時です。


胞子がついていました。

どの小さな株にも胞子がついています。
これはもうヒメオニヤブソテツに間違いないでしょう。

足元には少し大きい葉の株もありました。

もちろんこの少し大きい葉にも胞子がついていました。

眼下を見下ろすと同じような少し大きい葉があります。その下は満潮時には潮が打ち付ける草のない崖と石ころだらけの浜です。ツワブキだけは頑張っていました。

オニヤブソテツの仲間にはヒメオニヤブソテツ、ムニンオニヤブソテツ、オニヤブソテツとナガバヤブソテツの4種類があります。
そのヒメオニヤブソテツは北海道から四国まで分布しているのに、茨城ではようやく2018年に高萩市で発見されただけでした。いわば茨城は空白地帯だったわけです。
そして2018年12月には我が家からそう遠くない海岸で二つ目の自生地を見つけたのが、12月21日のブログ「ヒメオニヤブソテツ自生地か」です。そして年が明けた1月2日に三番目の自生地が、この五浦海岸となりました。
これで、茨城は空白地帯では無いことがはっきりしました。

六角堂はちゃんと見ることができなかったのにこの満足感。

でも子供らは六角堂が諦めきれずにスマホで調べると、岬から六角堂がよく見える場所があるらしい。
その五浦岬公園からの光景が冒頭の写真です。

五浦岬公園にはたくさんのハマギクが植えてありました。花の時期には見事な白い花の向こうに緑の松。その向こうに見える六角堂。白砂青松ならぬ、白花青松もまた絵になりますね。ハマギクの咲いているときにもう一度。ゆっくり散策したいエリアです。


最後はお茶屋でゆっくりくつろいで、ぜんざいをいただいて、これが程よく焼いた大きな餅と餡子です。昼のアンコウを忘れそうな餡子とお茶に舌鼓を打って気持ちよく高速道路を水戸へと向かいました。

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矢倉沢往還でニッケイに出会う。

2018年11月07日 | 野草を訪ねて

薄暗い森の中で葉脈が3本目立つ葉を見つけました。もしかしてと近寄って葉の香りを確かめると強いシナモンの香りがします。なじみのない木なので自信がありません。

神奈川の息子夫婦を訪ねて、ついでに近くの矢倉沢往還を散策しました。ヤブマメ、タンキリマメ、マルバノホロシ?、リュウノウギク?、オニシバリ、ヤブレガサ、ヤマユリ、サネカズラなど自然がそのまま残っている軽自動車がやっと通れるくらいの細い道です。
奈良時代の官道とさて整備され、江戸時代には裏街道としてにぎわったとか。


出会ったニッケイの木は右の杉の木の左側の細くてまっすぐな木です。まだ若そうな木ですから、せいぜい10年か。20年はいかないでしょう。

自生地は徳之島など南西諸島の一部で、本州にも植栽された木が稀にあるようです。もし、植栽なら、なぜこのような暗い森の中なのか?
それとも実生なのか。なぜ種がここに?。謎の多い場所です。


葉裏にはわずかに毛があるということですが、拡大してみたらありそうでなそうで。。


葉柄が枝につくところが、扁平になるのはヤブニッケイ。
ニッケイは若い枝は青色。ヤブニッケイは緑色。
という説明を見つけてニッケイと思いました。


側脈は葉の先端近くまで達するとのこと。
またかむとニッケイの甘い味がするとのことで、噛んでみました。甘みを強く感じました。
それでこの木はニッケイと確信しました。

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笠間市佐白山 笠間城址の「ちとせまつ」について

2018年06月01日 | 野草を訪ねて

今年4月12日に笠間市佐白山の山城へ樹木医殿に連れて行っていただいたときに、城跡にあった ちとせまつ についての由来を知りたかったのですが、わかりませんでした。現地 ちとせまつ の傍らには石碑があって「 ちとせまつ 太田武和書 」とだけ書いてありました。

ここに植えられている ちとせまつ は五葉松です。 

ちとせまつ は石柱の柵に囲まれていました。

ちとせまつ は幹が傾いていて、1本の石柱に寄りかかっていて、石柱が傾いています。年代を感じますが古木というにはちと早いかも。



また現地には城址について、上のような案内板もありましたが、ちとせまつ への言及はみあたりませんでした。

 その後、南高校の特別講座「楽しい自然観察」の笠間市在住の先生にお聞きしていたところ、本日資料を貸していただきました。「笠間の文化財読本」シリーズです。
 
この資料と現地の笠間城址についての案内板などを合わせて雑草が理解したことは以下です。
 佐白山に山城ができる前には、佐白山正福寺という大寺院がありました。奈良時代に山中に僧坊が建てられ、平安時代から鎌倉時代初めには百余もの僧坊をもつ信仰の山として栄えていたそうです。
 ところが寺同士の勢力争いがあったので、下野国から遣わされた藤原時朝によって正福寺が滅ぼされ、笠間氏を名乗った時朝によって、僧坊は破却されて山城が築かれました。領主となった笠間時朝は、その祟りに悩まされたので、六坊を再建したそうです。笠間城記から六坊の場所を推定すると城の空堀の内側から大手門手前までに五坊があったようです。
 天正18年(1590年)玉生美濃守が笠間城を預かった時、城曲輪の整備を行うため、四坊を廃止し、内一坊を残り二坊の境内を整理して移転して観音堂を立てたそうです。つまり六坊が二坊となり観音堂が建てられ正福寺が再建されたようです。
 正保絵図(正保:1644~1648年)によると、ここに観音堂と三重塔が描かれ境内がよく整っていて坂東二十三番札所として栄えたようです。三重塔は室町時代に笠間高廣が建てたと笠間城記に記されています。(1549年以降~1584年以前のいつか)
 文政年間(1818~1830年)の笠間城下之図によると、山門が建てられ門には佐白山の山額があり、今は麓の観世音寺にかかげてあります。この山額を書いたのは、京都宇治の黄檗宗万福寺七代目住職悦山だそうです。正面には五間四面の観音堂があり、松の古木があって、
   はるばると 登りておがむ 佐白山 いつも絶えせぬ 松風の音  が、ここの御詠歌となっているそうです。
 明治三年(1870年)廃仏毀釈で正福寺の三重塔や観音堂が破却され本尊仏や仏具はのちに玄勝院に保管された。
 昭和二年(1927年)日蓮宗修法により、真浄寺信者有志が百坊供養講を組織し、山中に散在する石塔や供養塔を収集、百坊供養塔とし毎年4月15日が縁日です。江戸時代の正福寺住職名や年代のわかるものなど22基の印塔、墓石供養塔があります。
 このように、笠間時朝がここに城を築く前から佐白山正福寺の僧坊が山中にあって、観音堂があったと伝えられていて、観音堂の前には大きな松の木があって、千とせ松と呼ばれていたといわれます。
 現在植えられている松は、天正18年(1590年)観音堂建設の頃というほど古いものではなく、何代目かのものであろう。

 これは ちとせまつ の根元付近の枝の切り口です。これは枝ですから、そして幹よりもかなり細く年代の参考にはなりません。 

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珍しいチユウキンレンカ いけないケシ (5月22日)

2018年05月23日 | 野草を訪ねて
 チユウキンレンカ
バナナのような姿で黄金の花が咲いていました。花弁ではなく総苞か。花は小さいのが見えます。


5月23日11時38分追記
『交番から電話をいただき違法なケシであったので、栽培していた方にお話しして処分してもらうことになったということです。栽培者は違法とは知らなかったが邪魔なので処分していたとのことでした。
今回は多忙な職務にも関わらず迅速な対応をしていただきありがとうございました。
保健所には交番から電話があったことをメールしました。』



栽培してはいけないケシがこんなにもいっぱいあると近くを通るのも怖くなります。
すべて望遠で撮りました。



帰り道で交番に立ち寄ってカメラのモニターをみていただく。このケシ坊主は違うようだと。
知らないようだがなぜ違うようだと。間違いなく該当するものと思う言ったら詳しい担当者に見てもらってから処置すると。そういえばいつだったか、すべて任せてくれといわれたが、処置しないままであったのと、
もう1件は別の場所のことであるが、やはり詳しい担当者に聞いてみるということであったが、後刻あれは2回確認したが問題ない花ですと。間違いなく問題の花と思うが、誰が問題ないと判断したのか聞いたら、生活安全とか。
どちらも問題ありと確信していたので保健所へ連絡したら問題の花であると確認して処置してくれた。
今回も念のため保健所へメールしておく。


もう実がなっている。

八重咲もある。きれいを通り越して毒々しい。

交番のこうした対応について、OBの関係者にきいたことは、まともに対応すると報告書などがかなり面倒なのでやりたくないのだよと。
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栃木深山探索 ミツバツツジの異常

2018年05月16日 | 野草を訪ねて

栃木県と群馬県の県境の深山に探索に行ってきました。上の写真は登ってきた谷川を見下ろしています。標高は約1100mです。

新道の急峻なのり面を10m近く登ってアブラナ科の花を確認しました。


外来種なのでしょうか。名前はわかりません。



ゴヨウツツジとヤマツツジが盛りを過ぎてはいましたが花が残っていました。ミツバツツジも。急峻な山肌に新道ができて、大きなのり面があるので、のり面のふちは日当たりもよくなり、これらのツツジが元気になって見事な花が咲くことが期待できます。

マルバアオダモも咲いていました。

絶壁を切り開いた場所では、容易に近づくことができなかったであろう垂直の岩肌を間近に見ることができました。

岩肌にはイワタケがたくさんついていました。

手を伸ばせば採取することもできるのですが、この山には原発事故の放射能が多いので、山菜等は食べないよう注意書きがありますので残念ながらただ見るだけです。


尾根に行くとフモトスミレが。ふもとになくて山頂にあってもフモトスミレとは。


鳥の巣かと思ったら、枝が異常に出たミツバツツジです。嫌な予感がしました。
数年前にこの地点から直線で5km以内の場所で、ミツマタの異常な枝を見ています。
2016年4月7日のブログ『深山探索 ミツマタの異常 花穂に花ではなく枝が咲く。ミツマタではなく四つ股も多数』に詳しくかいてあります。
今度はミツバツツジの異常です。
枝の異常発生が始まったのを2011年とするとちょうどです。
 異常1 2011
棒切れで示しているところを2011年として、順次年数を数えてゆきます。
 異常2 2012
 異常3 2013
 異常4 2014
 異常5 2015
 異常6 2016
 異常7 2017
 異常8 2018 今年の新枝と葉


2011年の時はわきに出ていた小さな枝。その小さな枝の頂点に強烈な放射性物質が付着して多数の枝が出てきたと考えられます。また放射性物質は一様にどの枝にも付着したのであれば、すべての枝に異常がみられるはずであるが、異常は一部の枝にだけ発生している。微細な煙か埃のようなものではなく、粒粒のような物質が付着したのではないか。実に恐ろしいことである。

 ホオノキ
目に見えない放射能。山は何事もないかのように緑に覆われているが、果たして安心して山菜を食べられるようになる時はいつ来るのであろうか。半減期30年なら、100年後でも安心とはいえない。
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奥久慈深山探索 オオチチッパベンケイソウ フタバアオイ ウスバサイシン(トウゴクサイシン?)などに出会う

2018年05月02日 | 野草を訪ねて
 オオチチッパベンケイソウ
久しぶりの深山探索です。息子から好きな所へ連れて行ってやると言われて、昔分け入った奥久慈の深山へ連れて行ってもらいました。目当はヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシン、そしてオオチチッパベンケイソウに出会うこと。
まずはオオチチッパベンケイソウです。
 オオチチッパベンケイソウ
誰でも注意して見れば見られる場所にあるものです。約1000mmのズームアップで捉えたものですが、ピントがあまくたぶんオオチチッパベンケイソウと思われるものです。ここにはキリンソウやマルバマンネングサもあるが、花柄がベンケイソウらしいのでまず間違いないと思いました。

最初の画像と次の画像とはこの場所とは別で標高250m超のものです。
 オオチチッパベンケイソウ
オオチチッパベンケイソウは茨城と福島の一部に自生している稀な品種です。チチッパベンケイソウは長野から東北にかけて分布していて、栃木西北部の山地にもあるようです。茨城にあるものはこのチチッパベンケイソウの変種らしく、奥久慈山塊の岩場に見られます。乳頭状突起が密生する点でチチッパベンケイソウと区別されると聞いたことがありますが、違いがいまいちわかりませんでした。
チチッパとは汚れた葉を意味するらしいです。
この奥久慈山塊にはミツバベンケイソウとオオチチッパベンケイソウがあります。
ミツバベンケイソウは比較的湿り気の多い木陰の岩場などに見られるのに対して、オオチチッパベンケイソウは比較的明るい岩場にあるようです。

次の目的はかつてヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンのあった薄暗い谷です。
 イワタバコ
苔むした岩にイワタバコが着生していました。日当たり不十分で小さい株ばかりです。
 イワタバコ
やや日当たりのよい場所では花が咲くようです。

 フタバアオイ
フタバアオイの群落があちこちにありました。この付近にはたしかウスバサイシンがあったと思っていたが、もしかしたらフタバアオイだったのかと疑念がわきました。
 フタバアオイ
フタバアオイの花が咲いていました。
 トチバニンジン
トチバニンジンも大きな株があります。蕾がついていました。
 ウワバミソウ
 ツクバネソウ

ウワバミソウやツクバネソウなどもありましたが、目当てのヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンが見つかりません。水源近くまで行きやむなく引き返すことに。
 昔ヤマシャクヤクがあった場所は、濁流によって土が流出してしまったのか、岩肌が露出していました。異常気象の影響が徐々に生態系まで変えているのかなと思ったりしました。
 ミヤマシキミ
土の多い場所ではミヤマシキミがありました。
 引き返す時には右岸ほど草が見られませんでしたが念のために左岸を中心に探索しながら下りました。
 ウスバサイシン
ありました。細々とですが、これはウスバサイシンです。たしかに昔であったのはこのウスバサイシンでした。

花がついているものも。

5月6日追記
『ネットでウスバサイシンを検索して、2007年にウスバサイシンとしていたものの中にトウゴクサイシンほかが別種と発表有との記事を見つけました。詳細不明ですが、北関東~東北はトウゴクサイシンが分布していて、このウスバサイシンはトウゴクサイシンのほうに似てるようにも思えました。』

 ミツマタ
引き返す途中で谷の出口近くでミツマタに出会いました。花が終わって新芽が出ていました。結実するようです。
この付近はキイチゴなどが繁茂していて、とげのある枯れ枝には閉口しました。

 フキノトウ
谷を出るとフキノトウに綿毛が。種がついています。この付近のフキは雌株でした。
懐かしい奥久慈の深山探索でした。
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足利学校 西階の不断梅を訪ねる 落ちない梅の実

2017年03月03日 | 野草を訪ねて
足利学校の学校門1703030004足利学校の学校門1703030004 posted by (C)雑草
足利学校の創建は奈良時代、平安時代、鎌倉時代など諸説があります。
学校門の奥の正面には孔子廟の杏壇門が見えます。
孔子廟の杏壇門1703030013孔子廟の杏壇門1703030013 posted by (C)雑草
杏壇門を入ると孔子廟です。この西側(左側)に西階の不断梅があります。
西階の不断梅1703030014西階の不断梅1703030014 posted by (C)雑草
足利学校は実家から遠くないのですが、不断梅の存在を知ったのは、偕楽園に通うようになってからで、梅の苗木屋さんから教えていただき、いつかは行って見たいと思っていました。

西階とは孔子廟の西側の階段という意味です。さいかいのふだんばい というそうです。
孔子廟は南向きの建物です。孔子廟の前で孔子廟に向かって左側、つまり西側の階段という意味だそうです。逆に東側は東階というそうです。
不断梅とは実がなり続けているためです。花が散って実がなり、一般の梅の実が黄色く熟して落ちるころになっても青いままで木になっているという、とても気になる梅です。
7月中頃には黄色く熟すそうですが実は落ちずに秋冷のころ寒さのために黒ずんでくるそうです。そして冬の北方からの強風によって落ちてしまうそうです。花の時期には実がついていませんでした。冬の強風が無ければ実が残っている可能性はありそうだと思いました。

西階の不断梅の根元1703030018西階の不断梅の根元1703030018 posted by (C)雑草
根もとがちょっと変です。じつは枯れてしまったので、今年になってから同じDNAの苗木を作っておいたものを植えたそうです。

西階の不断梅と他の梅1703030024西階の不断梅と他の梅1703030024 posted by (C)雑草
西階がわに3本の梅の木がありました。みな似た花です。
西階の不断梅1703030026西階の不断梅1703030026 posted by (C)雑草
花兄さんが2016年11月10日に撮影された不断梅とは枝振りがまるでちがいます。
下の不断梅は花兄さんの画像です。



17030300151703030015 posted by (C)雑草
西階の不断梅の花は終盤に近づいて今した。
金剛寺の青梅のほうが若干小型に見えたようです。
その原因は金剛寺の青梅のほうが老化して樹勢が無いためかもしれませんが、品種の違いがあるようにも思われます。
17030300171703030017 posted by (C)雑草
17030300201703030020 posted by (C)雑草
17030300231703030023 posted by (C)雑草
17030300271703030027 posted by (C)雑草
今年になってから移植されたばかりだそうで、根づいて元気な木になるには3~5年はかかると思われました。地面よりも深く植えこんでいるのが気になりました。地面より高めに土を盛って植えた方がよいが、特別施設なので現状を変更したくないという意図があるようです。でも100年200年を生きてもらいたい梅の木のためには梅の木にとって最善な処置が望まれるところです。
梅の実が熟すころまた訪ねたいと申し出たところ、そのころになったら連絡してくださるということでした。
学問を好む木で学問に励むと梅が咲き、怠ると花を開かないといわれ好文木ともいわれ、その実がいつまでも落ちないとなると、受験生がこの梅にあやかりたいとおもうにちがいありません。
でもへそ曲がりな雑草の解釈は反対です。いつまでも実が熟さず落ちないで、次の花の時期まで残っている。
・・・次の受験の時まで残っているなんて、それは困ったことですね。
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金剛寺の青梅を訪ねる 青梅市の名前になった梅

2017年03月03日 | 野草を訪ねて
1702280093金剛寺の梅
1702280093金剛寺の梅 posted by (C)雑草
青梅駅から宮ノ平駅方向に向かってそう遠くない地に承平年間(931〜938)の創建と伝わる青梅山無量寿院金剛寺があります。

1702280092金剛寺の梅
1702280092金剛寺の梅 posted by (C)雑草
寺の庭には梅の木が十数本あって、満開をやや過ぎたものや、見頃な花が咲きそろっていました。

1702280031金剛寺の青梅
1702280031金剛寺の青梅 posted by (C)雑草
目的の梅はこの将門誓いの梅という老木です。
木は大きくはないがかなりの老木です。
新梢が少ないようですが、ちゃんと枝先のほうには出ているようです。
1702280032金剛寺の青梅
1702280032金剛寺の青梅 posted by (C)雑草
向きを変えてみてみます。幹が2本あります。
1702280034金剛寺の青梅幹
1702280034金剛寺の青梅幹 posted by (C)雑草
幹の肌はかなり老木らしいです。ねじれ方向は野梅と同じ方向です。
1702280035金剛寺の青梅幹
1702280035金剛寺の青梅幹 posted by (C)雑草

ひこばえや徒長枝が少ないようです。
このため、老化が進んだ枝の先にしか新梢がみられない。
幹からの徒長枝の成長を促すようなことが必要なのかなと素人ながら考えました。
1702280036金剛寺の青梅花
1702280036金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
花は小型です。花糸が曲がっていて、雄しべは雌しべを隠すがごとくです。開いていません。
1702280037金剛寺の青梅花
1702280037金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
新しい花です。雌しべが見えずらいです。
雄しべが先熟なのか。それとも他花受粉をしたくない?・・・それゆえ実が熟しにくい?
撮影しながらいろいろと考えさせられます。
1702280040金剛寺の青梅花
1702280040金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
この梅は平将門伝説の古木です。将門がこの地で、「我願成就あらば栄ふべし」と、梅の一枝を挿し、その枝が根づき、この梅の木になったので、「将門誓いの梅」といわれています。夏が過ぎても梅の実が熟さず青い実のままであることから「あおうめ」と名付けられ、これが青梅市の地名になったということです。
1702280041金剛寺の青梅花
1702280041金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
吉野梅郷のもとの梅はこの「誓いの梅」といわれています。残念ながら吉野梅郷の梅の木はウィルス感染のためにすべて伐採処分されてしまいました。
1702280043金剛寺の青梅花
1702280043金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
ようやく雌しべがはっきりわかる花を探しあてました。
1702280046金剛寺の青梅花
1702280046金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
雄しべ先熟、雌しべ後熟なのでしょうか。
緑の梅の実が夏を過ぎてもなっているのは、稚態保留(ちたいほりゅう)という現象ということです。梅にはまれにあるようです。
ネットの説明では品種は白加賀であるというのもあります。でも現在の実梅の白加賀とは違うように思われました。

1702280047金剛寺の青梅花
1702280047金剛寺の青梅花 posted by (C)雑草
稚態保留の梅としては足利学校の不断梅というものがあります。他の方のブログには実が冬になっても落ちないで木になっている様子の写真がありました。花が咲くころまで残っていることがあるそうです。
足利学校の不断梅をもぜひ見たいものと考えています。
1702280048金剛寺の青梅と同品種かも
1702280048金剛寺の青梅と同品種かも posted by (C)雑草
金剛寺には似た梅の木がもう一本ありました。天然記念物の梅の木とよく似ています。もしかしたら同じ品種かもしれません。もとの木の実からの実生?挿し木?接木?なのでしょうか。
1702280050金剛寺の青梅と同品種かも
1702280050金剛寺の青梅と同品種かも posted by (C)雑草
お近くの方が梅を見にいらっしゃいました。吉野梅郷に近いので、もうこの寺にも梅の木が無いものと思われたようで花が咲いているのに驚き、今年も花を見られたことを喜んでおられました。私が水戸からこの梅を見に来たこと、この梅の実は夏になっても青いままであるということなどをお話しましたら、梅の実が熟すころに、この梅の実がどうなっているかお知らせしてくださることになりました。うれしい限りです。
次は足利の不断梅を見に行きます。
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ミツバベンケイソウの無性芽(むかご)を確認に奥久慈へ

2017年01月06日 | 野草を訪ねて
ミツバベンケイソウには無性芽は発生しないと言われています。生物の先生からも茨城の山のミツバベンケイソウには無性芽はないと聞いております。ところが庭では発生するのです。
最初に庭でミツバベンケイソウの無性芽を見たのは2007年でした。

庭のミツバベンケイソウが初めて無性芽を発生させたのは2007年のことです。その時の個体は茎が直立するもまだ小さなものでした。当時の茎長は15cmくらいかと推定します。栽培状況は、湿地に見立てるために、フライパンの中に四角の植木鉢(大きさは対辺がちょうどフライパンの内に入るもの)をおいて、鉢の中に石囲いをして土を山盛りにし、フライパンに水を満たしたものです。ここにアケボノソウの種を播き、イワタバコを植えて、土の表面は苔で覆っておきました。木漏れ日のもとで、湿潤で風通しがよい状態に管理すると両者とも自生地にあるがごとく生育して花を咲かせました。ここにミツバベンケイソウの種が落ちて発芽しました。無性芽が発生したのは発芽2年目くらいの若い苗のときでした。まだ、茎には木質化したような硬さがなく、白っぽい薄緑色でみずみずしい感じの状態で冬を迎えようとしていた矢先に凍結する事態になりました。このため若葉のような葉と茎はとろけるように垂れ下がった状態になって、一部は枯れてしまうも、どうにか生きていました。その後しばらく凍結するような寒さにはならなかったようで、日にちが過ぎたときに、枯れかかった茎に無性芽が発生しているのを発見しました。
この時は不思議なことにイワタバコにも無性芽が発生しました。


イワタバコ(正確にはケイワタバコ)の花序にも同年に無性芽を確認しました。イワタバコに無性芽が発生するとは図鑑にもNETでも見当たらずこれも非常に稀な現象です。
イワタバコ科のマツムラソウは花序にできる無性芽で増えるそうです。イワタバコの無性芽の発生については謎のままです。ある研究者からは「一回しか見られていないと言うことも合わせても種としての特性というよりは、何らかの生理異常で根元に着くべき冬芽が果穂の先にできたということではないでしょうか。」とのお話しをいただきました。その後、このミツバベンケイソウとイワタバコ両者の無性芽の発生の再現を待っていますがいまだに同じような条件下での再現はありません。

ミツバベンケイソウに最初に無性芽を見たときは若葉のような葉と木質化しないやわらかい茎でしたが、その後大きくなった木質化したような茎にはほぼ毎年無性芽が発生するようになりました。

ミツバベンケイソウミツバベンケイソウ posted by (C)雑草 フォト蔵画面が出なくなったので、別途画像をアップしました20220222


無性芽ができるのは11月後半から12月ころですが、ある時不思議なことに10月に無性芽が発生しているミツバベンケイソウがありました。


まだ10月だというのに茎が枯れています。そして無性芽はすこし伸びていました。
一見枝が出たようですが、幹が枯れても生き残っているので無性芽に間違いないようです。
なぜこのようになったかはすぐにわかりました。

ネナシカズラがミツバベンケイソウに絡み付いたために枯れてしまったのでした。
この二つの無性芽の発生には共通点があります。
それはミツバベンケイソウが枯れるほどのダメージを受けたがすぐには枯れないで、瀕死の状態になったときに、子孫を残すために無性芽を発生させたものでした。

ミツバベンケイソウはこのようにダメージをうけたときにしか無性芽を発生させないので、一般にはミツバベンケイソウには無性芽は発生しないものと理解されていたのでしょう。
との二つの事例が庭で起きたことによりミツバベンケイソウには無性芽ができるはずだと確信しました。
それでは、山の自生地でも発生することがあるに違いないと思い、無性芽が発生しないと言われている山のミツバベンケイソウを確認に行ったわけです。
その前に、無性芽はどのようなときに発生するのかを調べてみました。ネナシカズラが寄生すると発生するのはわかりましたが、ネナシカズラとミツバベンケイソウのどちらもまれにしか見ない草本で、この二つが同じ場所にあることなどまずありえないことです。

そこで2007年に発生した時の気象を調べた所、発生原因となる事象がわかってきました。
ミツバベンケイソウは凍結に弱く、冬には地上部が枯れてしまいます。
2007年11月の最低気温を調べると、初めて氷点下になったのが、23日と24かです。この時に枯れそうになるほどのダメージを受けながらも、その後10日ほど暖かい日が続いていて、この間に枯れそうな、瀕死の状態になったミツバベンケイソウが生き続けて無性芽を発生させたと思われました。
つまり、秋は気温が徐々に下がって行きますが、一直線に下がるわけではなく、ある時氷点下になってもまた小春日和がしばらく続いて、その後また寒くなります。この鋸がたに下がってはまた上がるを繰り返していよいよ冬になります。最初の寒波でダメージを受けたミツバベンケイソウは次の小春日和のときに無性芽を発生させたのではないかということです。
必ず山でも同じようなことが起こっているはずです。
そこでもう冬になってしまいましたが、奥久慈の山に無性芽を探しに行きました。
1701030034abcミツバベンケイソウ自生地1701030034abcミツバベンケイソウ自生地 posted by (C)雑草
自生地ではすでに枯れ果ててしまいミツバベンケイソウを見つけにくかったです。
1701030013ミツバベンケイソウ1701030013ミツバベンケイソウ posted by (C)雑草
ようやく探し出しました。中央の枯れたJ型の茎です。でも無性芽はついていません。
1701030016ミツバベンケイソウ花穂1701030016ミツバベンケイソウ花穂 posted by (C)雑草
枯れた花柄がついていました。
1701030010ミツバベンケイソウ冬芽1701030010ミツバベンケイソウ冬芽 posted by (C)雑草
根もとの落ち葉を取ると芽がでていました。でもこれは無性芽ではありません。
1701030017abミツバベンケイソウ無性芽1701030017abミツバベンケイソウ無性芽 posted by (C)雑草
目が慣れてくると、地上から少し離れた位置に芽がついていました。茎はすでに枯れていますから、これは無性芽のはずです。
1701030028abcミツバベンケイソウ無性芽1701030028abcミツバベンケイソウ無性芽 posted by (C)雑草
ようやく枯れた茎の先のほうに小さな芽を見つけました。棒の指し示す先に見えますか。
1701030033cミツバベンケイソウ無性芽1701030033cミツバベンケイソウ無性芽 posted by (C)雑草
拡大するとこんな感じです。これは間違いなく無性芽です。ついに無いと言われていたミツバベンケイソウを見つけました。多くの先生方の常識を覆すような発見です。
ちょっとオーバーですね。
ミツバベンケイソウに無性芽がついているのは、北岳で発見されて、コモチミツバベンケイソウと名付けて新種登録されていました。でも今はシノニムになっているようです。つまりコモチミツバベンケイソウはミツバベンケイソウと同じということでしょう。
それにしても弁慶の名をいただいたミツバベンケイソウは生命力を持っているものです。
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本名で呼ばれなかった大木

2016年10月15日 | 野草を訪ねて
歴史館の庭にニワウルシ(シンジュ)の大きな切り株があります。歴史館のなかの旧水海道小学校本館の近くです。
シンジュにわうるし1610110069シンジュにわうるし1610110069 posted by (C)雑草
歴史館にしばらく行っていないのでいつ、どうして伐採されたのかはわかりませんが、見事な大木であったので残念。枯れたのでしょうか。それとも枯れ枝の落下などで危険だったのでしょうか。・・・
樹齢は60年以上と思われます。
シンジュxアオギリ071121 027mikiシンジュxアオギリ071121 027miki posted by (C)雑草
このニワウルシ(シンジュ)はかつてはアオギリの名札がつけられていました。
アオギリは大きな単葉なのに、この木は羽状複葉ですから、間違いようはないはずなのに何の手違いだったのでしょうかね。木の肌をみてもすぐにアオギリではないことがわかります。
このことを連絡した後はアオギリの名札は外されたものの正しい名札はつけられないままでした。本当の名前で呼ばれることのなかった木が哀れです。
シンジュxアオギリ071121 026miシンジュxアオギリ071121 026mi posted by (C)雑草
これは9年前の11月のシンジュの実と枯葉の様子です。かなり高い位置なので望遠で撮りました。
このシンジュのあった場所は現在は昭和48年に復元された旧水海道小学校本館がある場所ですが、かつての水農生に聞いたことではここ旧水海道小学校本館付近に水戸農業高等学校があったということでした。水農は1899(明治32)年から1970(昭和45)年までここ歴史館の敷地にあったわけで、シンジュは樹齢が60年以上ですから、水農時代からあったのは確実で、もしかしたら何かの記念に植えられたのかもしれません。水農が那珂市へ移転した昭和45年時は少なくとも樹齢15年超の立派な木になっていたもので、ここに水農ありと歴史を語るにふさわしい木であったはずです。
ところが歴史館の庭の中で「アオギリ」の大木として、それがこの木の本名であるがごとくに長い間間違えられてきました。ようやく本名で呼ばれるチャンスが来たのにもかかわらず、名札が外されただけで無名の木として数年後には伐採されてしまったとは、何とも哀れにおもうのであります。
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山小屋滞在記(4)八方尾根で記念写真

2016年10月10日 | 野草を訪ねて
2日目の午後は姫川源流から八方尾根に向かいました。山小屋のオーナーはおそらくこの八方尾根が一番の思い出の地ではなかろうかと思いゴンドラとか植物の下調べをしておきました。
1609300495白馬岳方面1609300495白馬岳方面 posted by (C)雑草
昼食には信州そばをと、そば街道を白馬岳に向けて走りました。
1609300507白馬岳とハンググライダー1609300507白馬岳とハンググライダー posted by (C)雑草
そば屋から間近に白馬岳を見ているとハンググライダーです。
1609300512昼食そば041609300512昼食そば04 posted by (C)雑草
そば屋の展望台です。
1609300527イヌサフラン1609300527イヌサフラン posted by (C)雑草
そば屋の庭にはコルチカム(イヌサフラン)が満開です。
1609300544八方尾根ゴンドラ1609300544八方尾根ゴンドラ posted by (C)雑草
八方尾根のゴンドラで天空に
1609300551八方尾根ゴンドラ牛1609300551八方尾根ゴンドラ牛 posted by (C)雑草
スキー場に乳牛がみえます。牛に草刈りさせているのでしょうか。下界の景色もすばらしい。
1609300564ナナカマド1609300564ナナカマド posted by (C)雑草
リフトの乗り換え地点ではナナカマドの実が真っ赤です。標高は1680mくらい。
1609300571ミヤマナラ紅葉1609300571ミヤマナラ紅葉 posted by (C)雑草
リフトの最終駅は標高1830m ミヤマナラ(ミズナラの変種で高山タイプ)の小木が紅葉していました。
1609300574白馬岳1609300574白馬岳 posted by (C)雑草
白馬岳がすぐそこに見えます。
1609300583八方尾根20ttt1609300583八方尾根20ttt posted by (C)雑草
白馬岳を背負っての記念写真。
1609300595八方尾根311609300595八方尾根31 posted by (C)雑草
ここは写真撮影の人気スポットで思い思いの写真を撮りました。
1609300598ハイマツ1609300598ハイマツ posted by (C)雑草
ハイマツでしょうか。ハイマツはさらに高い場所の森林限界に群生していますが、八方尾根では1800m位のところにも散見されるらしいです。ここから八方池には自然観察道がありますが、植生の高度逆転があるのかも。次の機会には十分な時間をとって八方池まで行って見たいと思いました。
1609300600オオイタドリ1609300600オオイタドリ posted by (C)雑草
オオイタドリの花が咲いていました。
1609300602ヤナギラン1609300602ヤナギラン posted by (C)雑草
ヤナギラン(アカバナ科)の綿毛です。花の時に見たいものです。
1609300612ミヤマアカバナか1609300612ミヤマアカバナか posted by (C)雑草
ヤナギランよりかなり小型のアカバナの綿毛です。ミヤマアカバナではないでしょうか。
1609300613ヤナギラン1609300613ヤナギラン posted by (C)雑草
これはヤナギランの群生です。やっぱり花が見たいです。
1609300614シモツケソウ1609300614シモツケソウ posted by (C)雑草
シモツケソウもたくさん咲いたようです。
1609300646鹿島クラブ日記1609300646鹿島クラブ日記 posted by (C)雑草
1609300629鹿島クラブKC夕食251609300629鹿島クラブKC夕食25 posted by (C)雑草
たのしい一日が終わって山小屋で夕食と談笑。充実した旅になりました。山小屋日記にはハナノキのことも記してきました。

いよいよ最終日です。雑草恒例の旅先でも早朝散策です。
1610010654早朝散策青木湖1610010654早朝散策青木湖 posted by (C)雑草
小雨の中を青木湖の近くまで。
1610010673早朝散策鹿島クラブ櫓1610010673早朝散策鹿島クラブ櫓 posted by (C)雑草
山小屋の敷地内に組まれた櫓です。目を輝かせて遊ぶ姿が見えるようです。
1610010679鹿島クラブ1610010679鹿島クラブ posted by (C)雑草
山小屋の朝食。
1610010697鹿島クラブ1610010697鹿島クラブ posted by (C)雑草
ありがとう山小屋。ここに最初に建てられた山小屋とそのメンバー。
時計は止まっています。
時計といえば、この山小屋滞在記の撮影時刻はカメラの時刻設定を1時間誤ってしまい、画像の撮影時刻データは1時間早くなっています。例:撮影時刻データ7時は正しくは8時に撮影です。
朝食、後片付けの後に安曇野のちひろ美術館へ行きました。
1610010700ちひろ美術館021610010700ちひろ美術館02 posted by (C)雑草
1610010705安曇野1610010705安曇野 posted by (C)雑草
レンタカーの車窓から安曇野の風景です。
1610010717大町駅011610010717大町駅01 posted by (C)雑草
1610010716マンホライチョウ1610010716マンホライチョウ posted by (C)雑草
松本駅と大町市のマンホールの蓋。ライチョウ
たのしい山小屋滞在記の終わりです。






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山小屋滞在記(3)姫川源流散策

2016年10月08日 | 野草を訪ねて
さて2日目の午後は姫川源流に案内していただきました。
山小屋は青木湖(水面約825m)の北側の標高約855mにあります。(ここに記入する標高は地理院地図に表示されるデータでおおよそのものです)
山小屋の北側には姫川源流(三宝荒神社付近で約737m)があって、北へ流れて糸魚川市から日本海に流れ込んでいます。
山小屋の南側には青木湖(825m)を水源として南へ順に中綱湖(819m)、木崎湖(760m)をへて農具川となりさらに南下しています。つまり山小屋付近は北の姫川と南の農具川の分水嶺ということになります。
農具川は複雑な経路をたどって最終的には信濃川となってやはり日本海に流れていました。詳しく知りたい方は地図を見ながらこのブログの最後の記述をみてください。
姫川源流への道で最初に出会ったのはナガミノツルキケマンというものでした。
1609300427ナガミノツルキケマン
1609300427ナガミノツルキケマン posted by (C)雑草
ネットで姫川源流にあるのはナガミノツルキケマンとわかりました。
1609300433マムシグサ
1609300433マムシグサ posted by (C)雑草
実が赤くなり始めたマムシグサ。
1609300434マムシグサ斑入り
1609300434マムシグサ斑入り posted by (C)雑草
斑入りのマムシグサの葉。
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉
1609300435ジュウモンジシダ黄金葉 posted by (C)雑草
全部黄色のジュウモンジシダ。
このほかにも一部が黄色の斑入りがいくつか見られた。道端に多いことから除草剤等の何らかの薬品の影響かもしれませんがとにかく見事なものでした。
1609300446アザミ
1609300446アザミ posted by (C)雑草
葉っぱにトゲが見られなかったような。ならばタムラソウなのだがちょっと違うような
1609300449サラシナショウマ
1609300449サラシナショウマ posted by (C)雑草
サラシナショウマです。
1609300451姫川源流04
1609300451姫川源流04 posted by (C)雑草
1609300459姫川源流
1609300459姫川源流 posted by (C)雑草
水がこんこんとわき出ている水源の近くです。
水源の標高について冒頭に触れましたが、地理院地図のデータでこのあたりが737mです。(数値はすべて地図から拾ったおおよその値で正確ではありません)水源は青木湖畔からの距離は1km。湖面より88m低い位置です。
青木湖から姫川源流の方向に順に標高を見てゆくと
青木湖畔の水面が825m
北方約160mの旧道の佐野坂トンネルの上あたりが最も高くて837m(湖面から12m高い)
北方約300mの旧道の佐野坂トンネルの北側出口のあたりが青木湖水面825mと同じ高さです。
言い換えると青木湖は北側に最も狭い場所で幅約300mの堤防があるようなものです。堤防の高さは最も低い場所で湖面から12mです。
姫川の源流はもともと青木湖で、佐野坂の地すべりによって堰き止められたのが青木湖であると考えられているそうです。
青木湖から北側はわずか1kmで88mも低い急斜面です。

逆に青木湖の南側は緩やかな斜面で88mも低くなるのは7km以上下流の信濃木崎駅より南側のようです。
このため青木湖の水が北側の姫川に漏水しているとも考えられるのだと思います。検証はされていないようですが。
1609300453オオウバユリ
1609300453オオウバユリ posted by (C)雑草
水源のウバユリはすでに枯れていました。なぜここは早く枯れてしまうのでしょうか。早く枯れたのは今年だけなのか、毎年他の場所より早く枯れるのか興味のあるところです。冷たい湧水が影響しているのでしょうか。高層湿原にあるホロムイソウも自生しているそうです。
1609300454ツリフネソウ
1609300454ツリフネソウ posted by (C)雑草
居谷里湿原のツリフネソウより毛が少ないようです。
1609300461バイカモ
1609300461バイカモ posted by (C)雑草
1609300463バイカモ
1609300463バイカモ posted by (C)雑草
清流の水中にはバイカモが咲いていました。
1609300467オタカラコウ
1609300467オタカラコウ posted by (C)雑草
オタカラコウは花が終わっていました。
1609300469ムシカリか
1609300469ムシカリか posted by (C)雑草
ミヤマガマズミかと思ったが、黒い実が残っているのでムシカリなのでしょうか。
1609300472クロウメモドキ
1609300472クロウメモドキ posted by (C)雑草
1609300473クロウメモドキ
1609300473クロウメモドキ posted by (C)雑草
初めて見る黒い実の木です。クロウメモドキと思われます。
1609300474木道のフン
1609300474木道のフン posted by (C)雑草
木道の上のフンでしょうか。
人には考えられない小動物の行動。それは危険から遠ざかることが自然界ではまず第一だからでしょう。人は安全第一をどこかに置き忘れたのでしょうかね。
もしも、誰もいない奥山の山道で用を足すとしたら、近くの茂みに入りますか。そこにはヘビがいたり、ハチの巣があったり、毒毛虫やら、人を襲う熊だって潜んでいるかもしれません。いっそのこと道の真ん中で用を足したほうが安全です。熱帯のジャングルだったらどうしますか。それでも茂みに入りますか。???

源流から里にでてきました。なにかちょっとほっとしたような気持ちです。
1609300478ホオズキ
1609300478ホオズキ posted by (C)雑草
1609300483オクラ
1609300483オクラ posted by (C)雑草
1609300485ヤーコン
1609300485ヤーコン posted by (C)雑草
1609300481ヌマガシワ
1609300481ヌマガシワ posted by (C)雑草
1609300482マンホカタクリ
1609300482マンホカタクリ posted by (C)雑草
最後は白馬の山並みと空、そしてカタクリの花の図柄のマンホールの蓋です。









<<農具川の経路>>
 青木湖にはじまる農具川は南下して安曇野沓掛付近で高瀬川に合流します。高瀬川はさらに南下して穂高駅近くで西からの穂高川と南からの奈良井川と合流して犀川となります。
犀川は東から北へとUターンして、多くの支流と合流して長野駅付近で千曲川に合流し、千曲川は北東へ進みやがて信濃川となって新潟から日本海に流れ込んでいます。
なんと複雑な流れではないでしょうか。
そして少し南の諏訪湖からは天竜川が南下して太平洋に、その西側には先述の奈良井川が北へ、さらに西には木曽川が南西へとながれ伊勢湾にと流れています。まさに日本の屋根といえる場所であって、ひと山越えると水系がかわるという非常に入り組んだ流れと分水嶺になっているのに驚きました。

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山小屋滞在記(2)早朝散策とさのさか散策

2016年10月07日 | 野草を訪ねて
雑草が旅に出て必ずすることは早朝散策です。旅の多くは雑草の思い通りに行動できるものではありません。山小屋滞在記(1)であっても、結果的には幸運にも雑草の思いがかなったわけですが、これはたまたま美術館が臨時休館日であったためで、臨時休館がなければ、居谷里湿原散策は幻に終わったわけでした。
そういうわけで、2日目の早朝散策に出かけました。前日の疲れもあって6時に出発できずに、1時間遅れてしまいましたので朝食まで1時間の散策です。ということは30分前進したら、引き返さなければないません。いそいで身支度をして出ました。
1609300136ゴマナ1609300136ゴマナ posted by (C)雑草
まず出会ったのがゴマナ。早朝の森の中でピントがいまいちです。もともと腕もよくなく、目覚めもわるいのであしからず。
1609300139テンニンソウ1609300139テンニンソウ posted by (C)雑草
テンニンソウが道路わきに。
1609300140テンニンソウ1609300140テンニンソウ posted by (C)雑草
テンニンソウの花はもう終わっていました。山は秋が早く来るので里よりも早く咲いて実をならせるのですね。
1609300144コタニワタリ1609300144コタニワタリ posted by (C)雑草
苔むした石垣にはコタニワタリが点々と生えていました。
1609300158ミヤママタタビ1609300158ミヤママタタビ posted by (C)雑草
葉がハート形です。もしかしてミヤママタタビではないでしょうか。サルナシにも似ているようです。
 
朝食後は近くのさのさかスキー場へ皆さんと一緒に散策に行きました。
1609300199白馬さのさかスキー場k1609300199白馬さのさかスキー場k posted by (C)雑草
このスキー場では春にカタクリの花がたくさん咲くそうです。今回の山小屋行きは恩人のご夫婦の思い出の地であって、今は亡きご主人が大変カタクリの花が好きだったときいておりました。
それで、事前にカタクリの名所も調べておいたのですが、こんなに近いところにあるとはわかりませんでした。
1609300174ノブキ1609300174ノブキ posted by (C)雑草
山小屋を出るとノブキが連れってえとズボンにつきたがっていました。
1609300179ガマズミ1609300179ガマズミ posted by (C)雑草
ガマズミが真っ赤でした。
1609300181ミズナラ虫こぶナラハヒラタマルタマバチ1609300181ミズナラ虫こぶナラハヒラタマルタマバチ posted by (C)雑草
ハナイカダのような丸いものはミズナラ(もしかするとミズナラの高山タイプのミヤマナラ)についた虫こぶです。調べてみたらナラハ ヒラタマルタマバチというそうです。
1609300190ヤマウルシ1609300190ヤマウルシ posted by (C)雑草
ヤマウルシが一足早く真っ赤に紅葉していました。
1609300194リョウブ1609300194リョウブ posted by (C)雑草
リョウブには実がなっていました。
1609300201キンエノコログサ1609300201キンエノコログサ posted by (C)雑草
1609300231ムラサキエノコログサと蜘蛛1609300231ムラサキエノコログサと蜘蛛 posted by (C)雑草
数種のエノコログサが同じ場所で見られました。道路わきに種を播いたのでしょうか。ムラサキエノコロ、キンエノコロ、アキノエノコログサなどのようです。
1609300224イワガラミ1609300224イワガラミ posted by (C)雑草
木に絡み付いていますが、イワガラミです。
1609300228ヤマボウシ1609300228ヤマボウシ posted by (C)雑草
ヤマボウシは植栽のようでした。
さのさかスキー場散策中に中京大学のウォータージャンプの練習を見学しました。ジャンプ台から飛び出し大きく宙返りをしてプールのなかへ落ちます。連写の連続写真、といっても間引いてありますが妙技をご覧ください。ジャンプ台から飛び出して大きく宙返りをして水を張ったプールに着水します。
1609300298中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 11609300298中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 1 posted by (C)雑草
1609300301中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 21609300301中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 2 posted by (C)雑草
1609300304中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 31609300304中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 3 posted by (C)雑草
1609300307中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 41609300307中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 4 posted by (C)雑草
1609300308中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 51609300308中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 5 posted by (C)雑草
1609300310中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 61609300310中京大白馬佐野坂ウォータージャンプ 6 posted by (C)雑草
数回のジャンプを見学させていただきました。最後に拍手をおくってわかれました。
空を見上げると素晴らしい雲が並んでいました。
1609300394白馬さのさか雲1609300394白馬さのさか雲 posted by (C)雑草
1609300409トリバガ科エゾギクトリバガか1609300409トリバガ科エゾギクトリバガか posted by (C)雑草
森の中に戻ると、珍しい蛾が花にとまっていました。調べるとトリガバの仲間です。たぶん エゾギクトリバガと思います。
1609300418ミョウガ1609300418ミョウガ posted by (C)雑草
1609300420鹿島クラブミョウガ1609300420鹿島クラブミョウガ posted by (C)雑草
山小屋の庭のミョウガに花が咲いていました。標高が高いためかまだ咲いていたので収穫しましたので、夕食以降の食卓に香味が加わりました。
1609300423センボンヤリ1609300423センボンヤリ posted by (C)雑草
1609300424センボンヤリ1609300424センボンヤリ posted by (C)雑草
山小屋の入り口にはセンボンヤリがありました。小屋の中にはどなたかが撮影したセンボンヤリの写真がありました。センボンヤリと鹿島槍は何か語呂があっているようで親しみがわきました。
次回ブログは姫川源流と八方尾根ゴンドラのよていです。
コメント (2)
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