ツクバネの実
今年はツクバネの実がたくさんつきました。若葉は山菜になるとか。実は茶花として正月ころ用いられるほか、塩蔵した実を正月料理の飾りに使われるそうです。このツクバネは茨城町の造園屋さんがスギの鉢に種をまいて成長させたものをいただきました。
スギの実
スギは小さな庭には不向きではありますが、上のツクバネを栽培するために不可欠です。というのはツクバネは半寄生植物で杉などの根に寄生するからです。スギを植えた鉢にツクバネの種をまくと、発芽後スギに寄生して枯れることがありません。
若いときにこれを知らずにツクバネを庭に植えましたが数年で消滅しました。
アオキの実は今は緑色です。やがて赤色になります。アオキはどこに行っても見かけてみな同じと思っていましたが日本には大きく分けて4種類あるようです。また斑入りの美しい葉もあります。ところで、このアオキも斑入りなのです。はっきりした白い模様ではなくうっすらと白い部分があります。散斑というのでしょうか。
ウメモドキの実といえば、たくさんの赤い実がなっているのが普通ですが、このウメモドキは実が1個ずつまばらにつきます。見ごたえのないウメモドキですが、じつは花が珍しいのです。花弁が8枚くらいと多いのです。八重咲と言ってもよいのでしょうかね。とはいっても小さな花ですから格別きれいというわけではありません。
エゴノキの実 たくさんの白い花、またまだ皮が枯れないときの実は美しいです。この実をヤマガラが食べに来たことがありました。その時にひまわりの種を広げた手のひらに置いたらヤマガラが食べに来たことがありました。
手乗りヤマガラ2013年2月
カラタチバナの実 赤色と白色のシロミノカラタチバナがあります。白い実をまいてみたら、同じ白い実がなりました。
カラタチの実
水戸城にはカラタチの垣根があります。かつては二の丸にもありましたが、今は三の丸、旧県庁正門と偕楽園の西門ふきんにあります。我が家のは二の丸の垣根の下に生えてた実生苗です。実が落ちるとよく発芽します。
クチナシの実
我が家ではクチナシの実は滅多になりません。それはオオスカシバが来て新芽に卵を産み付けて、幼虫が新芽を食べてしまうために花が咲かないからです。今年は新芽の時にオオスカシバが来なかったために、花を久々に見ました。気候変動によりオオスカシバがちょっと遅れたのでした。このクチナシは藪の中にあった実生苗で一重咲きです。
コムラサキシキブの実
コムラサキシキブはよくムラサキシキブと勘違いされます。簡易的な見分けは実のなっている部分から先のほうの枝が赤みを帯びています。この赤みを帯びた部分は冬に枯れます。
ムラサキシキブの実
ムラサキシキブは花の数より実の数がかなり少ないことが多いです。ときにたくさん実をつけることもあります。
徒長枝のように太い枝についたムラサキシキブの実です。10時に撮影しました。
これは同じ実を11時に撮影したものです。わずか1時間で実がかなり少なくなっていました。小鳥が食べてしまったのでしょうか。
木守柿です。今年は干し柿用に収穫したのは16個と少なかったです。そして1個は木守柿として残しました。老年になるに従い庭木を切り詰めています。
サカキの実 この地方ではサカキは神社境内によく植えられています。この木は林の中の実生苗でした。
サルナシの実
初霜のころ急に実が柔らかくなって食べられます。しわが見えてきたので食べられそうです。キウイに似た味です。
サンショウの実
もうほとんど中の黒い種は落ちてしまいました。春の新芽と実の皮は香辛料になります。
シマサルスベリの実
サルスベリより実が小さいです。葉が気象条件によっては紅葉します。
チャの花と実
チャの実は花が終わるころになると、皮が開いて種が落ちます。ということは実が熟すまでまるまる1年ということです。
ツタの実
ブドウの実のようでもあります。ツタは紅葉が楽しめるのですが、今年は早々に葉が枯れました。台風24号の影響が大きかったのでしょうか。
ツルウメモドキは雄株が遠いせいか実つきがよくないです。それでも1個見つけました。
テリハツルウメモドキの実
九州の友人から種を頂いた実生苗です。雄株もあるので実がいっぱいなります。赤くなるごとに小鳥が来るのか赤い実の数はいつも少ないです。テリハツルウメモドキは半落葉性で、いまだに濃い緑色の葉です。それでも大寒のころにほとんどすべての葉が落ちます。
ナンテンの実
赤くなり始めました。花の咲いているときの天候によって実つきがよかったり、悪かったりします。花の時は雨を嫌います。軒下に植えるとか、花の時に傘をかぶらせると実つきがよくなるとか。
シロミノナンテンの実はさらに実つきが悪いです。シロミノナンテンの実をまくと、赤い実がなる木が多いようです。また赤白の中間の実をならせる木、白い実も期待できます。我が家の実生苗はまだ実がなりません。
ビナンカズラ。それはこの木の樹液がねばねばするので男の整髪料に使用したからとか。実の美しさからサネカズラとも。
マンリョウの実
マンリョウ、センリョウ、ヒャクリョウ(カラタチバナ)、ジュウリョウ(ヤブコウジ)、イチリョウ(アリドウシ)、さらにはオクリョウ(ミヤマシキミ)など赤い実の木がありまして、このうち我が家にないのがイチリョウ(アリドオシ)です。というわけで我が家はお金が有り通すことがないその日暮らし同然なのです。
ミカエリソウの実
ソウとつくので草本かと思われますが一応木本です。むかし市内の花屋さんで求めました。この辺の山にはテンニンソウがありますが、庭では自生地が遠いミカエリソウが元気でテンニンソウは消滅しました。
似た植物で自生地が地元よりも、自生地が四国、九州と遠いほうが庭では元気なことがあるものがいくつかあって不思議に思います。
モクゲンジの実
紙風船のような袋の中に小さな黒い実ができます。この実で数珠をつくったとかで、寺の境内に稀にあります。笠間市の住職さんに苗を差し上げています。太平洋側には少なく、日本海側のほうが多い木のようです。
モクゲンジの実生苗が紅葉しました。成木ではこれほど紅葉したのは見たことがありません。
これはオオモクゲンジの実生苗です。市内の祇園時からいただきました。黄色く黄葉するようです。モクゲンジは初夏に咲いて夏には実が熟します。オオモクゲンジは9月に咲いて秋に実が熟します。緑色の袋に赤みがさしているのが特徴です。また、幼苗の葉は切れ込みがあってどちらも似ていますが、オオモクゲンジは成木になると小葉は切れ込みのない全縁の葉になるようです。
ヤマコウバシの実
ちょうど今紅葉のときです。ヤマコウバシの葉はこの後枯れて白っぽくなりますが冬の間中枝についています。新芽が出始めるといつの間にか落葉しています。
最後はローズヒップです。これはジェイムスギャルウェイという比較的大型の木です。見事なヒップです。
以上が本日庭で確認した木の実です。次に草の実を予定しています。