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これは水槽内で発芽したラクウショウと思われる幼苗です。(左側の茎が茶色)
右側の茎が緑色はイトラッキョウです。
葉の緑色は全く同じなのでイトラッキョウがもう一株出てきたと思っていたのでした。
水槽のガラス越しの撮影のためちょっと不鮮明です。
でも、よくよく見るとイトラッキョウではないことに気づきました。
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黄色で示した部分に何やら芽があります。これは針葉樹の発芽苗に違いなさそうです。
なぜなら徳川ミュージアムのダイオウショウとテーダマツの後継樹つくりの時に発芽した、
ダイオウショウ、テーダマツ、モミの針葉樹の発芽の時とよく似ています。
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ダイオウショウの発芽苗
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テーダマツの発芽苗
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モミの発芽苗
確かこの場所にはラクウショウの実を割って、むき出しになった種がついている殻を置きました。
ほかにもラクウショウの実をそのままか、あるいは割って置いたのですが、今のところ発芽は1本だけです。
ここは朝日が当たるところで、発芽の条件が良いのかもしれません。
またラクウショウの発芽率はそれほど高いものではないようですし、
発芽にちょうど良く熟した種であったかどうかも疑問です。
ということでラクウショウの発芽ではないかと思ったのでした。
でもこれまでラクウショウの発芽時の様子は見たことがなく、
ネットで検索してもわかりやすいものがヒットしません。
これがまさしくラクウショウかどうかはちょっと不安ではあります。
これからこの苗の成長観察という楽しみができました。
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なお、このラクウショウの実を採取した木については
通常公園等で見られるラクウショウの高木とは雰囲気の違う木なので、
ラクウショウなのか疑問に思っていたのでした。
最近になって、シダレラクウショウというのもあること、
それと中間的なものも多いということがわかってきました。
それで、もしかしたらこれはシダレラクウショウなのかもしれません。
なぜ水槽の中にラクウショウの種を置いたのかというと、
水槽の中で苔などを栽培してみたかったのが始まりです。
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水槽の中に赤玉土を入れて、石などを配置し、苔などを植えて、
水槽の中に苔テラリウムのようなものを作ってみようと思いました。
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水槽の蓋としてピッタリのガラス板2枚がありました。
水槽をほぼ密閉することができます。
こうすることにより冬季の屋外でも水槽の中は凍ることはまずなく、
冬でも苔などが成長することが期待できました。
ところが昨秋思いがけずヤモリを捕まえたのでこの中で飼ってみました。
でも、いつの間にか姿がみえなくなってしまいました。
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もしこの中で死んでいたら腐敗するので、防臭のためにと、ラクウショウの実を入れたのでした。
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水槽に入れたラクウショウの実
赤色は実の中のヤニがにじみ出たものです。
ラクウショウの実の中の種の周りにはヤニがいっぱいあります。
実を割るとヒノキの香りに似た良い香りがします。
割ったばかりの時は、ヤニがオリーブオイルのように粘性が低いのですが、
皮膚につくと体温で水分が蒸発したかのようにべとべとしてきて、
やがて皮膚にこびりついて水で洗ったくらいでは落ちにくくなります。
水槽の中にラクウショウの実を入れておくとかなりの期間香りが残っています。
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水槽の中に比熱の大きい石を置くと午前中は結露します。
午前中は日が当たって、水槽内の気温が上昇します。
石の温度は遅れて上昇するので、相対的に水槽内の気温より石の温度のほうが低いので石が結露します。
昼頃になると、水槽内の空気と石の温度が同じくらいになり石は乾いてきます。
夕方に向かって外の気温は低くなり、水槽のガラスの内側が結露します。
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氷点下の朝には、水槽のガラスの内側の結露が凍ってしまうこともしばしばです。
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それでも水槽内の土は昼間温められているので凍ることがありません。
比熱の大きい石があるためなおさらです。
これは屋外の庭に大きな石があると、比較的寒さに弱い植物も石に寄り添って生き残ることができるのに似ています。
こうして、寒い朝でも水槽内は凍らないで、石は午前中だけ結露により濡れて、昼前に乾きます。
午後から朝方にかけては、ガラスがさらに結露するという1日のサイクルが繰り返されます。
ガラスは一日中結露しますので、水槽内を見たいときは随時ふき取ります。
こうして真冬の水槽内は低温にはなりにくく、高湿度に保たれています。
それで冬でも、むしろ冬だからこそ苔が元気に繁茂して、
苔テラリウムが出来上がりつつあったのです。
ここまでなら立派な苔テラリウムが期待できたのですが、
これからが雑草の趣味の世界となるわけです。
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先祖返り松
教会の生花担当者から不思議な松を生けたのでと見せていただきました。
松の葉は普通というか、やや太めで、五葉松の葉のようなやや白い粉をふいたような色合いでした。
松の種類はわかりません。ホームセンターで購入したそうです。写真を逸失しました。
その松の枝から写真のような細くて短い葉を付けた小枝がたくさん出てきたというのです。
そこでその枝部分を2本いただいて帰りました。
ちょうどこの水槽で遊んでいたので、この中で挿し木をして観察することにしました。
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挿し木した当初と比較すると少し伸びてきたようなので、発根活着することが期待できそうです。
カイヅカイブキでは強剪定するとこれに似たもので、ネズミサシの葉をつけた枝が出ることがあります。
これを先祖返りというそうです。
盆栽の師匠に聞いたところ、ビャクシンや五葉松ではこのようなことが起こりやすいそうです。
これを盆栽界ではヤツブサというそうです。
この部分だけを挿し木すると、もう元の松の葉には戻らないことが多いそうです。
ということで先祖返りした松の木の誕生が期待できます。
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セイヨウスグリとバイカツツジ
庭のセイヨウスグリを誤って強剪定してしまいました。そこで切ってしまった枝を水槽の中に挿し木をしたところ葉が出てきました。
左側はバイカツツジです。これは山道にはみ出していた枝を持ち帰ったもので、同じく水槽内に挿し木しました。
この両者は比較的発根しやすいので、屋外の鉢にも挿し木したものが発根活着する気配があります。
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水槽内に挿し木したセイヨウスグリに花が咲きました。高湿度になりやすい水槽内では実を結ばないと思います。
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バイカツツジも新芽が出てきました。蕾がついていることもわかりました。
発根の最適温度は23度と聞いたことがあります。それ以上だと根腐れしやすくなるとか。
樹木の挿し木は晩秋に刺して、気温と湿度を保つのが良いようです。
というわけで水槽をほぼ密閉できる状態にして挿し木すると発根しやすいのかと思われます。
まだまだ結果はわかりませんが。
ただ、心配なのは、これから気温が高くなってきて、日差しも強くなってくるので、
密閉にしてしまうと気温が上がりすぎて葉焼けしたり、根腐れしてしまいそうです。
これからは、蓋は夜間だけにして、さらに気温が高くなったら蓋をしないで、日除けも必要になるでしょう。
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この他にもラクウショウの枝を挿したものから芽が噴き出してきました。
さらに、ハクチョウゲや梅の小枝も刺してみたりしています。
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さらにはモクゲンジの種を水槽内にばら撒いていたものが発芽しました。
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アカバナルリハコベの種も発芽して、まもなく花が咲く気配です。
ホシザキユキノシタも植えてあります。
もうこうなっては苔が主役の苔テラリウムではなくなってしまいました。
挿し木と実生苗と草花などが主役になってしまいました。
密閉された水槽内での雑木林といったところです。
庭のことは雑草林とかジャングルとか言われていますが、
水槽の中までもが密林と言われそうです。
この密林で草木たちがどんな生態を示すかも楽しみです。
年を取って遠出の散策が困難になり、ほんの近場だけになりました。
事情あって庭だけの日々が多くなりました。
高木は脚立などを使わずに、地上にいても剪定できるよう切り詰めています。
これからは鉢植えや水槽ワールドで楽しみたいと思っています。