前のブログで「この現象が起こると茎が破壊されてしまうので、一度発生すると、二度目は小さいか、二度と発生しないものです。というわけで、急に寒くなった朝、今季一度しか見られない現象です。」と書いたが、翌日の27日にもシモバシラには前日のに劣らぬ大きい霜柱ができました。つまり二日続けて霜柱が発生したわけです。そこでこれはまずいと急遽NHKにメールと電話で、一日だけと思っていたが、今日も発生したことを連絡しました。というのは午前11時半から我が家のシモバシラについて放送することになっていたからです。
ところで、「霜柱は一度しか発生しないか、発生しにくくなる」というのは、過去に庭に発生した例では間違いないと思います。でも、茎の状態が毛細管現象が起こりやすい状態で破壊が軽度の場合、また連続して寒い朝が続くなど霜柱の発生条件がよいと二度発生することがあることが今回わかりました。
霜柱が発生する気温について考えてみると、前回は今年1月11日に観測していました。というのは12月の気温が高めだったので発生しなかったと思われます。昨年12月の最低気温はマイナス2.8℃でした。今年は12月26日にマイナス5.4℃さらに翌27日がマイナス5.8℃で去年より寒く、早くに発生したものと思います。どうやら霜柱が発生するのは、最低気温がマイナス5℃以下くらいにならないと発生しないようです。また明日朝もマイナス5℃が予想されて、3日連続の発生が見られるかが楽しみです。
霜柱を発生させる植物の茎は冬の寒さのために枯れてしまいます。霜柱発生が今回のように12月と早いときは、茎がまだ生きているか、枯れても間もないので生とほぼ同じ状態であったと思われます。昨年は枯れてから日にちが過ぎて、茎の乾燥が進んでいたと思われます。今回のほうが毛細管現象がより起こりやすい状態で霜柱が発生し易かったのかなとも考えられます。このため、今年はテンニンソウとキク科のカシワバハグマにも発生したのかもしれません。また、セキヤノアキチョウジは前回は小さな株で発生しませんで、今回が初めてです。
庭の霜柱は陽が昇ると溶けて消えてしまいます。もしも、昼間も溶けずにいるような場所では、霜柱が日ごとに成長して大きくなるかもしれません。こういう霜柱もぜひ見てみたいものです。