毎年8月の初めに離山周辺の草花を見てまわります。今年は花が咲くのがおそいようでした。いつもはみられないヤマユリが咲いていました。
トモエソウにまだ、早朝6時というのにハナアブらしい昆虫がきていました。トモエソウは道路わきの路肩補修部にさいていたのでよそから種子の状態で連れてこられたのかもしれません。
今年は、いつものところには見つからず、出会えないかとあきらめかけていましたが、最終日に小高い場所にあった、ソウシシヨウトチバニンジンです。トチバニンジンの高山型でNETには標高1000m以上にあるということです。ここはおよそ960mでしょうか。
すぐちかくに、普通のトチバニンジンと思われるものもありました。
離山は熊が出没するからでしょうか、下草を刈ってしまい、雑木林に咲いていたフシグロセンノウがめっきりすくなくなりました。シュロソウの花は全くみつかりませんでした。 シモツケソウも少なくなり、花の山としての魅力が小さくなってしまいました。
タマアジサイは少し花が小ぶりでしたが、山の下半分の道端で咲いていました。大人の色だと同行の方が言っていました。 近くにはハナイカダの実がなっていました。 ミツバウツギの実もあちこちで見かけました。 ふもとのほうでは クズ、ツリガネニンジン、ウバユリ、 キツリフネ、オオガンクビソウが咲いていました。ウバユリは花が咲くころに葉が落ちてしまうので乳母にたとえた名だそうですが、ここでは葉が生き生きしています。長寿社会になったということでしょうか。
見晴台ではヤブカンゾウが咲いていました。すぐ近くに一重のノカンゾウと思われる花も咲いていましたが、よくみると、花糸が花弁化しているものがありました。八重がヤブカンゾウで、一重がノカンゾウですが、果たしてこの一重くずれの花はヤブなのでしょうか、ノなのでしょうか。
今年は最後の軽井沢となるかと思っていましたが、来年も軽井沢でとの声がたくさんありました。年年歳歳花相似たり、年年歳歳人同じからず。離山登山も少しずつきつくなりますが、まだまだ続けて花の定期観察を続けたいものです。