庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

発見 ミセバヤに無性芽発生

2023年12月20日 | 庭の花たち

ミセバヤに無性芽を発見。ミセバヤには無性芽を見たことないような。ネットで調べるも無性芽が発生することは見当たらなかったし、牧野植物図鑑などにも言及がありません。
 かつては、このように全く言及がなかったもので、無性芽は発生しないと生物の先生も言われていたミツバベンケイソウに無性芽を発見して驚いたことがありました。まさにそれと同じ状況であると思います。
 ミセバヤの無性芽の発生状況を詳しく見てみました。

無性芽が発生したのは、釜めしの器に植えたミセバヤです。
2本の茎があって、右側の茎には葉が6か所あり、株もとから5番目までは無性芽がついています。
写真は株元から順に掲示しました。まずは右側の茎に発生した無性芽です。
 右側1番目
 右側2番目
 右側3番目
 右側4番目
 右側5番目
5番目まではすべての葉腋にも立派な無性芽がついています。
 右側6番目と花
最上段の6番目の葉腋には確認できません。

次に左側の茎に発生した無性芽を株もとから順に。
 左側1番目
 左側2番目
 左側3番目
左側の茎には花が無くて、先頭の3番目まで無性芽がついています。

どうして、この株は無性芽が発生したのかと、よくよく観察すると、上の写真で、茎がすでに枯れていることがわかりました。

何とこの株は根が露出していて、乾燥しています。茎もすでに水分が無く干乾びています。
実はこの釜めしのミセバヤは10月に植え替えたものでした。
まだ根が安定していなかったために、風か、あるいはキジバトが載ったために、ミセバヤが倒れて根が露出したままになっていたのでした。

次に無性芽が発生しない通常の株です。

このミセバヤは鉢の中の石のわずかばかりの土に根を張っています。
 根もとに休眠芽
無性芽が発生しない通常の株はこのように根もとに休眠芽があって、春になると休眠から覚めて、伸び始めます。

無性芽が発生した株もとをもう一度見てみると

倒れた株もとに小さな休眠芽のようなものが見えますが、元気なく枯れてしまったのでしょうか。
休眠芽がまだ小さいときに、茎が倒れてしまい、根が露出して乾燥してしまったという、ミセバヤにとって緊急事態が発生したようです。
それで、何としても生き延びようとしたミセバヤが最後の手段として、株についている休眠芽を犠牲にして、つまり本体を枯らしても、茎の葉腋に無性芽を発生させて、生き延びることにしたように思いました。
そのために、茎の中の水分すべてを無性芽に向けた結果、茎は干乾びて、元気そうな無性芽をたくさん作ったのでしょう。

こう考えたのは、先のミツバベンケイソウの時に、どういう条件で無性芽が発生したのかを、気温や、ミツバベンケイソウに致命傷を与えてネナシカズラのことから、原因を推定しました。
 結論は瀕死の状態に陥った時に、もはや花を咲かせ、種を作る時間がない。このままでは滅びてしまうという緊急事態の時に、急きょ無性芽を残すことによって、まずは来春まで生き延びて、新しい株を残すというミツバベンケイソウの秘技と同じと思ったのです。
ミツバベンケイソウの緊急事態は、低温にさらされた、ネナシカズラに絡まれた。茎が折れてしまったなどでした。
この度のミセバヤで追加された緊急事態は、根が露出して水分供給ができなくなったことでした。

このミツバベンケイソウの無性芽に関連する過去のプログ  内容は重複部分があります
コモチミツバベンケイソウか?   2014年11月27日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/e29251f9e32aa6cba09f91cdf225fe48 
コモチミツバベンケイソウ     2015年11月15日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/83a97315ef9da9cc7c05e8506bcf56b7
コモチミツバベンケイソウか    2016年02月20日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/7ed9253505751553ca1af46c2b843f37
ミツバベンケイソウの無性芽(むかご)を確認に奥久慈へ   2017年01月06日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/d3e77f79a749fcea6095e20d8266a5e5
ミツバベンケイソウは 無性芽が発生しないから発生するへ  2018年12月11日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/f9e7ebac0ba5328b02a8958c63572590
植物図鑑にないこと ミツバベンケイソウの無性芽 エゾシロネのランナー 追記放射能 2022年01月30日
https://blog.goo.ne.jp/zassougoo/e/954ada0ac9d6760b67131412766d290b
 

偕楽園で梅がさきました

2023年12月05日 | 水戸の梅

昨日12月4日に公園事務所を訪ねたら、早咲き梅が咲いたことを教えてくださいました。
案内していただいたのは、猩々梅林です。
名札を見たら紅難波と書いてありました。
いくつかの咲いた花を見るとすでに散り始めた花もあるので、1週間から10日前には一番花が咲いたのではと思いました。

隣の梅の木も咲いていますよと、花を見せてくださいました。
今年は蕾の成長が遅くて、最初に咲き始めるとマークしている木々はいまだ蕾が小さいのですが、マークしていなかった木に花が咲いたので驚いています。

開花した梅の木と案内してくださった事務所の方

さらに、偕楽園の本園ではチャボ冬至が11月には咲いていたので、インスタグラムに載せてあると、携帯の画像を見せてくださいました。この梅の木は、毎年最初に咲く木のひとつです。
この時期になると、まもなく咲くのではと気になりますが、早咲きの木をざっと見ていたのですが、蕾が小さく、また視力が衰えたのもあって、確認がめんどうになりました。


私が知る限りで、これまでで最も早い時期に咲いたのは、10月13日です。

これは2016年にミスター偕楽園さんから、開花を教えていただき、10月16日に撮影した梅の花です。品種は名札がついていないので不明ですが、早く咲き始めることがおおいし、昔の樹木の配置図にも、この付近に名前があった「初雁」と思います。
撮影した時に、ミスター偕楽園さんが13日には咲いていたと教えてくださいました。

この時に開花した梅の木の花を指し示すミスター偕楽園さん。

今年はまだ彼からは開花のおしらせがありません。お元気でいらっしゃって、偕楽園の情報交換を今年もさせていただきたいと願っています。