もみの木の発芽苗。ながらく殻をつけていたが、本日殻を脱ぎ捨てたのを確認しました。
濃い緑色の葉4枚が発芽時の葉で、これが殻を被っていました。
そのあとで薄い緑色の葉4枚が伸びてきて、濃い緑色の葉の隙間から広がりました。この薄い緑色の葉の先端突起が2本あることから、この発芽苗がモミであることに気づきました。
これが落ちた殻です。
発芽苗にさらに近づいてみると、芽の中心が膨らんでいます。ここから本葉が出てくるのでしょう。
モミはマツ科ですから、マツの発芽苗と同じく、最初に子葉が出てきて、次に初生葉が出て、そのあとで本葉である尋常葉が出てくるものと思います。
この発芽苗の種は、テーダマツの種と思われたものを拾ったものの一つが発芽したものです。テーダマツではなかったことは残念ですが、モミの発芽を始めて体験したので、ここにモミの発芽の様子を記録しておきます。
種を入手した時の様子は昨年の11月22日のブログに書きました。
11月21日にダイオウショウの種はちょうど木になっているマツカサから落ちてきていたので、ダイオウショウの種であることが分かったのですが、テーダマツはすでに落ちてしまったものを探さねばなりませんでした。しかも、掃除の行き届いた場所なので、芝生の中を丹念に探して、ようやくテーダマツの種と思われるものを数個見つけました。
それでも発芽に不安があったので、12月7日に再度テーダマツの種を探しにゆき、落ちていたマツカサから採りだしたり、芝生とクマザサの中を這いずりまわって探した種を12月8日に蒔きました。
今年の2月10日にようやくその中の1本だけが発芽しました。
発芽苗がまだ殻を被っているうちは、テーダマツが発芽したものと思っていましたが、殻の形がテーダマツにしてはちょっと違和感があり、記録は「テーダマツ」とはせず「テーダマツか」としました。この写真を見た盆栽の師匠はこれはマツではないと断言しました。流石ですね。
子葉が膨らみ、中の初生葉が見えてきたときに、先のダイオウショウのときは初生葉が小さかったのに、この発芽苗は初生葉がかなり伸びていました。
ここでもマツの発芽苗としては違和感がありましたが、まだ何の発芽苗かは気が付きませんでした。
3月30日に初生葉の先端が2つに分かれていることに気が付きました。もしかしてこれはモミノキ?と思って、ネットでモミノキの発芽苗を検索すると、まさにこれはモミであることが分かった次第です。テーダマツだったらよかったのにとちょっと落胆したのでした。
でもモミノキの発芽苗に初めて出会えたのは幸いなことでした。
初生葉は子葉の隙間から外側に出てきました。ダイオウショウの場合は初生葉は子葉より外側にはこんなに早くは出てこなかったのでした。
初生葉の先端が2つに分かれているのがはっきりと見えます。
次の機会にはこのモミの尋常葉が伸びてくる様子をブロウしたいと思います。