庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ニホンムラサキに蕾が

2019年05月31日 | 庭の花たち

ニホンムラサキに白い蕾が付きました。まだ株がそれほど大きくならないのになぜ?

蕾がついたのはこれ1株だけです。他にもあるのになぜこの1株だけに蕾がついたのか。理由はともかく、まだ花を見たことが無いのでとにかく咲いてほしいです。

蕾がついたことで思い当たることは、苗を植え替えたので、しおれないように日陰に置いたことです。これまで日向に置いたものを日陰に移したので日照時間が短くなったためです。
他にもこの苗より大きい株があっても日向に置き続けたものにはまだ蕾のつの字も見えません。夏至を過ぎるか、雨や曇りの日が多くなるときっと蕾が出てくると思います。
日が短くなると花が咲く性質、短日性の草なのでしょう。短日性というのは、日が短くなるというよりも、本当は暗い時間がある一定の時間を超えると蕾ができるのだそうです。

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昨年暫定ナツグミとした弘道館のグミはナツグミと確信する ナツグミとトウグミを比較

2019年05月31日 | 弘道館

弘道館のグミについては、1年前の5月28日のブログで、暫定ナツグミとしました。暫定としたのはこの時期に実が赤熟しはじめているので、アキグミではなく、ナツグミかトウグミのいずれかであるということでした。上の写真は本日のもので、昨年同様にこの時期に実が赤熟し始めていました。
 その後ナツグミとトウグミの違いを詳しく調べたところ、葉の表側に非常にわかりやすい違いがあることがわかりました。

これは弘道館のナツグミと判定した葉の表側を接写して拡大したもです。鱗片状毛が見えます。
下は顕微鏡をデジカメしたものです。(5月31日追加)



こちらは庭のトウグミと判定した葉の表側を接写して拡大したものです。トゲ状の星状毛が見えます。
下は顕微鏡をデジカメしたものです。(5月31日追加)


葉の表側の両者の違いは、ナツグミには銀色の鱗片状毛がある。トウグミには銀白色の星状毛がある。ということです。いずれもはじめのうちだけで、のちにはなくなるとのことで、この時期にしか見られないようです。

葉の裏側はどちらも銀色の燐状毛が密生しています。

弘道館のナツグミの葉の裏側を接写して拡大したものです。

これは庭のトウグミの裏側を接写して拡大したものです。


冒頭の写真をもう一度。弘道館のナツグミの実です。かなり丸いですが完全な丸というより楕円形でしょうか。


これは庭のトウグミの実です。長楕円形で、ナツグミより大きいです。さらに大きいビックリグミはこのトウグミの中から実の大きいものを選抜したとのことです。


庭のトウグミの葉はナナフシが好んで食べます。ナツグミの葉も食べると思いますが、はたしてトウグミと同じくらい好んで食べるかは興味があります。


弘道館のナツグミはグミとしては非常に大きな木です。背の高い木はサワラですが、この付近まで文館等の再現計画があって、すでに伐採されたサワラの木などがあります。



根元は空洞になっています。実に見事な風格のある木です。おそらく弘道館創建当初に成木を植えたものではないでしょうか。
 というのは、グミは焼くと人の焦げるような悪臭があることから、邪霊・悪鬼の侵入を防ぐ意図で村堺に植えられたということです。同じ考えから弘道館敷地内に悪霊が入ってこないようにと植えたことが考えられます。
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ナツユキソウ サツキ ハナミョウガ カシワバアジサイが咲いて、マタタビもまもなく開花

2019年05月28日 | 庭の花たち

ナツユキソウ(白花のキョウガノコ)が咲き始めました。これから夏日が多くなりますが、暑さを忘れさせる何とも涼しげな花です。

雪がうっすらと積もったようなナツユキソウ。


サツキも咲き始めました。白花にわずかに紅が。

この花はほとんどは白花ですが、ほんのちょっぴり赤が。


ハナミョウガも咲き始めました。

ハナミョウガは関東南部以西にあるもので、こちらの屋外では花が咲かないこともあります。昨年の茎に花を咲かせるので、冬季に地上部が枯れなかった年には花を咲かせます。


カシワバアジサイも咲き始めました。

装飾花が八重咲です。

我が町では70歳になると、カシワバアジサイの苗をいただけます。夫婦で2本頂いたのですが、ここ数年はこの八重1本だけが咲いています。というのは、装飾花が一重の1本が原因不明で立ち枯れしてしまったからです。でも、枯れる寸前に葉がしおれた枝を挿し木したのが、ようやく元気になってきました。来年には2本揃って咲かせたいものです。


マタタビの蕾が大きく膨らんできました。まもなく開花することでしょう。


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アンネのバラ Souvenir d'Anne Frank

2019年05月28日 | まち歩き

見事な色合いで咲いている。近くの教会のアンネのバラを見せていただきました。

蕾の時は赤くて、咲き始めはちょっと黄色がかった明るい色、盛んに咲いているときは赤色が強くなるそうです。


アンネの日記の作者アンネ・フランクの形見として、父オットー・フランク氏が、ベルギーの園芸家に作ってもらった、新種のバラです。極限の中にあっても、他者へのいたわり、自然への慈しみ、何よりも平和を願ったアンネの心が込められています。 
  「もしも神様の思し召しで生きることが許されるなら・・・・・
  世の中のため、人類のために働いてみせます。」 日記より   と書いてありました。

アンネのバラについての詳しい情報が Wikipedia アンネのバラ にあります。
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ユキノシタの変り花 

2019年05月26日 | 庭の花たち

ユキノシタの下側の大きな花弁は通常2枚なのに、この花は3枚あります。

この花は横向きの花弁が有ります。

この株は一体どうしたというのでしょうか。変り花がたくさん咲いています。

2枚の花弁があたかも1枚であるかのように重なっています。

この花は1枚しかないようです。

この花はほぼ正常。

これは2016年に自転車散策で見つけた変り花。なんと下側の花弁が4枚もありました。

他にも横向きだったり。

上下が逆だったり。おかしな変り花が咲いていました。このときに連れてきた株と思います。

どうしてこのような花が咲くのかが心配です。まさかあの時の事故が原因で、あの場所は汚染土を捨てたので強い場所ではなかったのか。そして場所を変えても、いまだに変り花が咲くということは染色体が傷ついてしまったのかも。ユキノシタは傷つきやすいのか。以前は山地の汚染の強い場所でミツマタやミツバツツジの異常を確認したが、こちらの場所は平野部で民家もそう離れてはいなかったのです。

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偕楽園で梅が咲いています。 水路のミズバショウ、アゼナルコ、スイレンなど

2019年05月19日 | 偕楽園

「偕楽園で梅が咲いていますよ」とミスター偕楽園こと吉田さんから、うれしい電話をいただきました。
早速自転車で偕楽園へ。

目指す梅の木は葉が生い茂っていて、視力の衰えてきた雑草にはどこにあるのかさっぱりわかりません。
幸いにも、梅桜橋のエレベータで出会ったお客様にお話しすると、梅の花を見たいということで南崖の梅の木にご一緒してくださいました。
「目の高さで、こちらを向いて咲いている」とのことで、お客さんが見つけてくださいました。

確かにこちらを向いていました。そういえば先の虎の尾の時も目の高さでこちらを向いていました。


南崖の急斜面なので、花の裏側を見ることができません。やや左側に移動して撮ってみたら、萼が少し見えました。やはり、季節外れに咲く梅の花は萼片が大きめで葉っぱになろうとしたことがうかがわれますね。
この梅の木は春日野ですが、花弁も本来の春日野とは違いますね。


今年は偕楽園のミズバショウが大きな葉を茂らせています。ミスター偕楽園さんがよみがえらせたものです。来シーズンの花が楽しみです。

下流にはアゼナルコと思われる草がありました。

さらに下流にはスイレンの蕾が水面に出ていました。まもなく開花します。
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オオムラサキツユクサより背が高いムラサキツユクサが咲きました

2019年05月19日 | 庭の花たち

ムラサキツユクサが咲きました。ムラサキツユクサはオオムラサキツユクサより小さいと思いがちですが、単純に草丈を比較すると、ムラサキツユクサの背丈はオオムラサキツユクサの2倍以上あって、80cm以上にもなります。

ムラサキツユクサは萼に毛がありません。

一方オオムラサキツユクサは萼に毛がありますが、純粋と思われるオオムラサキツユクサは見たことがありません。

萼には毛がたくさんあります。



花色も様々です。交配した花が大きく美しいものが多いので、オオムラサキツユクサはムラサキツユクサより花が大きいと思っていました。
ところが、ネットでの説明ではどちらにも小さい花と4倍体の大きい花があるそうです。
また、オオムラサキツユクサとムラサキツユクサの交配したものをアンダーソニアナというらしいです。
ということで、よく見る萼に毛があるものはアンダーソニアナなのでしょうか。

当面の結論としては
庭の草丈が高くて萼が無毛なのは純粋なムラサキツユクサか、かなり純粋に近いものと思いました。
また草丈が低く萼に毛がたくさんあるの、萼に少し毛のあるものはオオムラサキツユクサの交配種のようです。
 アンダーソニアナについては交配種のうち特定のものなのか、全般をさすのか勉強不足でわかりません。上の白い花のことかなと思ったりしています。


これはオオムラサキツユクサの花糸の毛を拡大したものです。数珠のように丸いツブツブがつながっています。この1個1個が細胞とのことで、一列につながっています。
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アカバナルリハコベとアカバナユウゲショウ カザグルマとツツジ

2019年05月16日 | 庭の花たち

出島でいただいたソテツの鉢でたくさんのアカバナルリハコベの花が咲きました。

アカバナルリハコベは長崎のネットの友からいただき、毎年実生苗が花を咲かせます。


アカバナユウゲショウも咲き始めました。

アカバナユウゲショウはいつの間にか庭に咲くようになりました。


和製テッセン カザグルマが咲いています。


深山に咲くカザグルマは庭の中心のモミノキの下がお気に入りで、モミノキに蔓を伸ばして花を咲かせました。画面の中央にカザグルマが咲いています。実家近くの山から連れてきたものです。上のほうにツツジも咲いています。

このツツジは30年以上前に職場近くの教会の牧師夫人らいただいた紅白のうちのひとつでした。


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ニホンムラサキが大きくなって一部植替え 真っ赤なムラサキの根のように。

2019年05月16日 | 庭の花たち

ニホンムラサキの生育状況については、4月25日に種蒔きからの様子をブログしましたが、連休中に急に大きくなりました。

一部植替えのためと、南高校の特別講座「楽しい自然観察」の皆さんに苗を差し上げるために、種を蒔いた鉢から掘り起こしてみました。



すでに、根が赤く色づいています。この根が染料として用いられて、紫色に染め上がるのでしょう。また薬用にも用いられるようです。


また、万葉集にはムラサキを詠んだ歌が10首ほどあるということです。その中には紫色を詠んだものと、紫草を詠んだものとがあるようです。元号令和で万葉集が注目されるようになりました。難解と敬遠していた万葉集ですが、梅120首を調べて少しなじんできましたので、これからはムラサキをはじめ、万葉の植物にも近づいてみたいとおもいます。とりあえず1首。
巻10 1825 紫之    根延横野之   春野庭   君乎懸管    鴬名雲
         むらさきの ねばふよこのの はるのには きみをかけつつ うぐひすなくも
  ムラサキの根が伸びている横野の春の庭では あなたを心にかけながらウグイスが鳴いています。といった意味でしょうかね。
私の感じたこの歌の意味は次のようです。
  ムラサキの赤い根が伸びてゆくように、私の心はもうあなたのすぐ近くで真っ赤に燃えています。私の心は鶯があなたの心をひくようにと声高に囀っているように昂っています。


庭の畑の隅に数株植えてみました。ここはミニトマトの近くで、ミニトマトが成長すると日陰になります。当地の夏の暑さを考慮すると、紫は冷涼な場所を好むと思われるので、この場所くらいがよいのかもしれません。ここは風通しがいまいちなのが心配です。



鉢植えのムラサキは、家の角などの風の通り道に置いておくつもりです。


ポット苗に植えたムラサキは、特別講座「楽しい自然観察」の皆さんに差し上げます。


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モミの発芽苗が脱帽

2019年05月02日 | 庭の花たち

もみの木の発芽苗。ながらく殻をつけていたが、本日殻を脱ぎ捨てたのを確認しました。
濃い緑色の葉4枚が発芽時の葉で、これが殻を被っていました。
そのあとで薄い緑色の葉4枚が伸びてきて、濃い緑色の葉の隙間から広がりました。この薄い緑色の葉の先端突起が2本あることから、この発芽苗がモミであることに気づきました。

これが落ちた殻です。

発芽苗にさらに近づいてみると、芽の中心が膨らんでいます。ここから本葉が出てくるのでしょう。
モミはマツ科ですから、マツの発芽苗と同じく、最初に子葉が出てきて、次に初生葉が出て、そのあとで本葉である尋常葉が出てくるものと思います。

この発芽苗の種は、テーダマツの種と思われたものを拾ったものの一つが発芽したものです。テーダマツではなかったことは残念ですが、モミの発芽を始めて体験したので、ここにモミの発芽の様子を記録しておきます。
種を入手した時の様子は昨年の11月22日のブログに書きました。
 11月21日にダイオウショウの種はちょうど木になっているマツカサから落ちてきていたので、ダイオウショウの種であることが分かったのですが、テーダマツはすでに落ちてしまったものを探さねばなりませんでした。しかも、掃除の行き届いた場所なので、芝生の中を丹念に探して、ようやくテーダマツの種と思われるものを数個見つけました。
 それでも発芽に不安があったので、12月7日に再度テーダマツの種を探しにゆき、落ちていたマツカサから採りだしたり、芝生とクマザサの中を這いずりまわって探した種を12月8日に蒔きました。

今年の2月10日にようやくその中の1本だけが発芽しました。

発芽苗がまだ殻を被っているうちは、テーダマツが発芽したものと思っていましたが、殻の形がテーダマツにしてはちょっと違和感があり、記録は「テーダマツ」とはせず「テーダマツか」としました。この写真を見た盆栽の師匠はこれはマツではないと断言しました。流石ですね。

子葉が膨らみ、中の初生葉が見えてきたときに、先のダイオウショウのときは初生葉が小さかったのに、この発芽苗は初生葉がかなり伸びていました。
ここでもマツの発芽苗としては違和感がありましたが、まだ何の発芽苗かは気が付きませんでした。

3月30日に初生葉の先端が2つに分かれていることに気が付きました。もしかしてこれはモミノキ?と思って、ネットでモミノキの発芽苗を検索すると、まさにこれはモミであることが分かった次第です。テーダマツだったらよかったのにとちょっと落胆したのでした。
でもモミノキの発芽苗に初めて出会えたのは幸いなことでした。

初生葉は子葉の隙間から外側に出てきました。ダイオウショウの場合は初生葉は子葉より外側にはこんなに早くは出てこなかったのでした。
初生葉の先端が2つに分かれているのがはっきりと見えます。

次の機会にはこのモミの尋常葉が伸びてくる様子をブロウしたいと思います。




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ハランの花と実

2019年05月01日 | 庭の花たち

ハランの花
ハランの花が咲いているはずと、根元の落ち葉などを除けるとありました。

さらに隣にも見つかりました。少し土がかかっています。
ハランの蕾は土の中から、ちょこっと顔を出して、花を咲かせます。

ハランの根本は枯葉などがたまっていて、普段は見ることもないのです。

さらに探してみたら。
緑色のゴルフボールが見つかりました。

これは昨年花が咲いたハランの実でした。


バラが咲き始めました。


雨上がりにカタツムリが現れました。


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