紫花姫延齢草
紫花姫延齢草は2018年春 千波湖畔での植木市でゲットしたもの。
学名を調べたところ、アメリカ産の Trillium sessile らしい。
今年は株もすこぶる元気で、子株がたくさん出てきて、上の写真の左下の葉だけに切れ込みがあることに気が付いた。
紫花姫延齢草の変化葉
エンレイソウの葉は通常は切れ込みのない小葉が3枚であるが、この株の葉は小葉3枚とも切れ込みがあり、3裂している特異な形状。
もしかしてこれからも毎年同じような葉が出てくるのかもと期待した。
そこで、学名で検索して、このような切れ込みのある葉がほかでも出現した例があるのかどうか調べてみた。
1500件近く見てみたが、結果は切れ込みのある葉は見当たらない。特異なものとしては、小葉が4枚のものが1件だけであった。
これはかなり貴重なものかと期待が膨らみ、この株だけを分離して栽培することにした。
特異な葉を持つ株を分離してみたら、
この株は葉が2枚で右側の葉はまだ1枚で、来年以降株が成長したら、2枚とも小葉が3枚になる見込み。期待通り切れ込みのある葉が出現するだろうか。期待を込めて鉢に植えた。
特異な葉を持つ紫花姫延齢草
さて、昨年から千波湖畔の植木市が趣向を変えて緑化祭りと名前を変えた。それで新しい業者も加わり、植物の珍品を数多く収集している方が加わり、ムサシアブミの珍品を見せていただいた。
ムサシアブミ珍品
何と、片方の葉・左側が褐色になり、花に変化したようなもの。さらに子葉が5枚で片方の葉が同じく花に変わったものもあるよし。
わが家のムサシアブミにも子葉が5枚のものがあると話したところ、庭の植物全般を見たいというので雨の中、庭をご案内した。2点ほど欲しいというので差し上げたほかに根ぶせでの増殖を依頼されたものあり。この方が特異な葉を持つ紫花姫延齢草にも興味を示し、大切に育てるようにと。
後で気づいたことだが、3裂した小葉と葉脈が一致していない部分があるようで、もしかすると3裂したのは物理的な現象で、遺伝しない可能性があることがわかり、少し落胆している。
ところがこの紫花姫延齢草の葉柄に不思議なものを発見した。上から3番目の写真でも確認できるが、拡大すると以下の通り。
葉柄に絡みついたもの1
葉柄に絡みついたもの2
葉柄に絡みついたもの3
どうやらネナシカズラらしい。この紫花姫延齢草を置いた場所は、イワガネが繁茂していて、2022年はそのイワガネに大量のネナシカズラが絡みついた。
イワガネに寄生したネナシカズラ20221003
しかし、昨年はネナシカズラが嘘のように現れなかったが、今年、紫花姫延齢草に巻き付いているのはネナシカズラに間違いなさそう。
野原では外来種のアメリカネナシカズラが在来種の植物に絡みついているのを見るが、宿主と寄生者が入れ代って、在来種のネナシカズラがアメリカ産の植物に絡みつくのは珍しいこと。もしかすると、今夏は在来種ネナシカズラとアメリカ産延齢草の攻防戦が見られるかもしれない。
アカバナルリハコベ
長崎の友人からいただいた花。学名:Anagallis arvensis ヨーロッパ原産で毒性があって、民間療法として、また精油は昆虫の忌避剤にも。
サクラソウ
リハビリ散歩でいただいたもの。
サトザクラ旭山
大木にならない八重咲の桜 この地に来る前から庭にあった木のひとつ
ジロボウエンゴサク
延胡索は漢名でキケマン属のことだそうです。次郎坊は、太郎坊に次ぐ神通力のある天狗の名らしいが、花の形が天狗の鼻に見えたのかも。
アケビ 紅白
こちらではアケビと言えば赤花のほうである。
ミツバアケビ
さらに濃い色のミツバアケビ
アオキ 雌花
雌花には雄蕊が無いが、雄花には雌蕊と雄しべがあるも、花が終わると枯れてしまう。
ウラシマソウ
ムサシアブミ
カキドオシ
ヒイラギソウ
カンアオイ 静岡産
タマノカンアオイ
タマノカンアオイは東京の友人からいただいたもの。
ゼンマイ 胞子葉と栄養葉
胞子葉は山菜として採取しない習慣がある。
ツバキ イースターモーン
今年は3月31日イースターの朝開花
ヒメゼキショウ
マサムネゼキショウ
フラワーラッシュ その6へ続く
セロジネ
白が際立つランです。花好きの半世紀以上の友からいただいたものです。
コバノタツナミソウ白花
近所の2匹の犬と散歩しておられた花好きさんからいただきました。
タニギキョウ
深山でみかけますが、意外な場所、谷地でも咲いています。
ツツジ白花(蕾)
50年ほど前にサツキの好きだった牧師夫人からいただいたものです。
トキワイカリソウ
北陸に自生する常緑のイカリソウです。かつて息子が金沢にいたときに訪ねてゲットしたもの。
ハクサンボク
常緑のガマズミの仲間で、長崎の友人からいただいた花にこのハクサンボクの根がついてきたものです。今年は木が大きく伸びて花がたくさん咲いています。
ハナニラ
6弁の白花。前に8弁の花をブログに載せました。
ムベ
アケビの仲間ですが、常緑で、実は裂開しません。
シロヤブケマン
ムラサキケマンの白花です。花の先まで真っ白なものはユキヤブケマンと言ってであってみたい花のひとつです。
以上が白花シリーズです。次はピンクや赤色などの花です。
ニオイアイリス
今、庭の白花と言えば、このニオイアイリスが一番です。花の形はジャーマンアイリスそのものですが、背丈は半分以下です。花には気品のある良い香りがあります。でも名前の匂いは実は根のほうに有ります。高級な香料になります。
イチハツとよく似ているのですが、チハツの内花被は斜め上にピンと伸びる傾向があるのに対して、ニオイアイリスは内花被が上に湾曲し、お互いに抱え込むような形です。ニオイイリスとも言います。
アセビ
茨城の山には純白のアセビがあります。昔馬を放牧した山では、アセビを馬が食べなかったので、アセビだけ残った草原状になっていました。また煙害に強いこともありました。
アケビ白花
茨城のアケビの花は褐色ですが、西方では白花が多いようです。
イワガネ雌花
とても小さな花です。実が一つ目小僧の集団のようでユニークです。
オオアマナ
星形の花が素敵です。
オドリコソウ白花
オドリコソウの花色は薄い褐色を帯びていますが、稀に白花のオドリコソウが混じっていることがあります。
コンロンソウ
花弁が4枚でアブラナの仲間です。
シャガ
アヤメの仲間で、昔人家のあった付近の森などに群生し、結実しないで、地下茎で繁殖しています。
スノーフレーク
スズランのような花。スズランズイセンとも。家内の母が好きだった花。
イカリソウ 黄蝶
黄色い花の続きです。最初は洋種のイカリソウ 黄蝶です。
学名はEpimedium perralderianum (エピメディウム・ペラルデリアヌム)
キバナイカリソウ
ホザキイカリソウ淫羊藿
怪しげな名前のイカリソウです。どうしても意味をお知りになりたい方はネット検索してみてください。
庭にはこのほかイカリソウ白花、ホザキイカリソウ、トキワイカリソウなど白花種があります。
キバナオドリコソウ
洋種のオドリコソウです。にわでは白花のオドリコソウも咲いています。
クサノオウ
ケシ科クサノオウ属です。傷つけると黄色から橙色の乳汁を出すので「草の黄」というとか、 皮膚病や鎮痛剤として有効な薬草なので、草の王様という意味で草の王というそうです。
ナノハナ(白菜)
パフィオペディラム
レディーススリッパと言われるパフィオ 2か月以上咲き続けました。
ヘビイチゴ
真っ赤な実がなります。
シキミ
以上が黄色い花シリーズです。次のフラワーラッシュは白花です。
ヤマブキ
庭で特に目立って多いのは黄色い花です。トップはやはり、ヤマブキです。
ヤエヤマブキ
七重八重花は咲けども実のひとつだになきぞ悲しき という歌が有名です。
お貸しする蓑もないほどの我が家ではありますが、花でしたらたくさんあります。
ヤマブキソウ
一見ヤマブキかと思うほどよく似た花を咲かせますが、花弁4枚の草花です。
セリバヤマブキソウ
葉に深い切れ込みがあるヤマブキソウです。ヤマブキソウは森の下草として一面黄色い花を咲かせています。この中をよく見て回りましたら、1000㈱に1株、いやもっと少なく、5000株に1株くらいでしょうか、このセリバヤマブキソウを見つけることができました。
セリバヤマブキソウ
こちらは春先に出てくる根生葉だけがセリバの変わり者です。ですから、花の時期の葉はヤマブキソウと見分けがつきません。園芸店から譲っていただきました。
カントウタンポポ
黄色い花弁を支えている萼片が反り返らないタンポポです。タンポポは夏から秋ころまで咲いているセイヨウタンポポと春しか咲いていない在来種と大きくわけられます。今が盛りのカントウタンポポです。
セイヨウタンポポ
どこでも咲いているセイヨウタンポポです。萼片が反り返っています。近年は在来種との交雑種もたくさんあって、在来種との中間のものがたくさんあります。このタンポポも交雑種のようです。
キエビネ
キエビネは庭では毎年最初に咲くのですが、なぜか今年はタカネエビネが先に咲きました。さらに、キエビネの花茎を虫が齧って倒れてしまったのですが、何とか花を咲かせました。
タカネエビネ
タカネエビネと右隣りはウマノアシガタです。今年はエビネのトップバッターとして素晴らしいはなを見せてくれました。このほかエビネではジエビネがまだ蕾で、ジエビネの真っ白い素心の花は今年は花無しのようです。
ウマノアシガタ
キンポウゲの仲間のウマノアシガタです。
アカカタバミ
これまでは葉が緑色のカタバミが多かったのですが、近年は葉が赤紫色のアカカタバミが増えました。名前は赤でも花は黄色です。
黄色い花はまだまだ続きます。庭はまるでゴールドラッシュです。
8弁のハナニラが咲きました。
外花被が4枚と内花被が4枚の合計8枚の花弁があります。
通常の花弁数は6枚が基本ですから珍しい花です。
通常のハナニラは外花被3枚と内花被3枚で合計6枚が基本です。
ところが、注意して見ていると、7弁の花を見かけることが良くあります。
7弁花は内花被が4枚の場合がほとんどです。外花被4枚はまだ見たことがありません。
我が家だけの特異現象かと思いましたが、そうではありませんでした。
バラ愛好家の庭にも7弁花が咲いていました。2022年4月
一般的には7弁花がどのくらいあるのだろうかと、ハナニラの花を画像検索してみましたら、やはり7弁花が数件見つかりました。
そして8弁花も1件見つかりました。
庭の8弁花は鉢の中にでてきたものです。かつてこの特異な花の株を何回か鉢に植えたことがあったのですが、いずれの場合も翌年には普通の6弁花に戻ってしまいました。
もしかすると今回咲いた8弁花の株は鉢植えの株なので、以前も8弁花または7弁花を咲かせたのではと思います。もしも、そうだとしたら、この株は花弁数が固定されて毎年8弁花を咲かせるのではと期待しています。
四つ葉のクローバーを偕楽園でたくさん見つけられた方がいました。
四葉のクローバー170614007400 - 写真共有サイト「フォト蔵」 (photozou.jp)
四つ葉のクローバーもよく見つかる場所があるようですが、いざ探そうとするとなかなか見つかりません。
ハナニラの花はよく目立ち、丈夫であちこちでよくみかけるので、7弁花、8弁花を探す道草もよいかなと思います。