庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

真っ赤に仕上がったシマサルスベリの紅葉

2021年11月18日 | 庭の花たち

真っ赤に紅葉したシマサルスベリ。
シマサルスベリは類似のものも含めて九州南部から琉球列島に自生しているようです。庭のシマサルスベリは長崎の友人から種を送っていただき、庭で発芽した苗が花を咲かせて実った実が、瓦礫の駐車場に落ちて発芽したものです。
長崎からいただいたシマサルスベリの種から発芽した実生苗には3種類ありました。同じ株のシマサルスベリの種なのですが、サルスベリとの交雑があったようです。

1 この赤花はサルスベリの特徴をもった葉で、花色も赤で、かなりサルスベリに近いものです。

2 この白花は花期が赤花とほぼ同じですが、葉が薄く先がとがっていることから、シマサルスベリに近いものと思われます。

3 こちらは2の白花が終盤になるころ咲き始める白花で、葉も薄く、先端がとがっているなど、この三株の中では、かなり純粋なシマサルスベリと考えられました。

2014年11月に紅葉したのは上記の内3番目の純粋なシマサルスベリでした。当時、長崎の友人からは、シマサルスベリが紅葉したのを見たことがないとのことでした。確かに四季のはっきりしている九州以北より、九州南部から琉球列島では紅葉は少ないと思います。でも気象条件が変わると、紅葉しないと思える木でも紅葉するものだとこの時思いました。
 その時に、シマサルスベリが綺麗に紅葉する気候条件を考えたところ、氷点下にならない秋冷の日が続くことと分かりました。
ところが、この後、鉢植えから地植えに移してからは、その条件を満たした秋でも、綺麗に紅葉することがなくなりました。大きくなってからもきれいに紅葉することを期待していたのですが。
 その原因は鉢植えの時は背が低く、寒風にさらされにくいからではないかと考えました。地植えにして背が高くなると寒風に曝されてしまうため、耐寒性のないシマサルスベリの葉はしおれてしまいます。地上20~30cm以下なら紅葉するが、1m以上で紅葉させるのはかなり難しいことのようです。あるいは寒風除けの常緑樹の近くならば紅葉する可能性があるようです。
 というわけでシマサルスベリの紅葉は高木になってからではかなり難しいことに気が付いて諦めていたのでした。そんな時に実生苗を見つけたので、紅葉を毎年楽しみたいと鉢植えにしたところ見事に紅葉したのでした。

なぜか上に伸びないで、枝が横に広がっています。シマサルスベリが背が高くならないで、紅葉したいと言っているようです。

たぶん、これからは毎年こんなにきれいに紅葉してくれるのかとうれしくなってしまいました。私も高齢になり、庭木の手入れが難しくなってきたので、できるだけ鉢植えで楽しみたいものです。

シマサルスベリの葉のつき方が変わっています。多くの場合は、対生、互生、輪生などですが、シマサルスベリの葉をよく見ると、枝の一方に2枚連続していて、次に反対側に2枚連続しています。右右。左左。右右。左左と片側2枚ずつの互生というのでしょうか。
この葉のつき方をコクサギ型葉序といって、コクサギ、サルスベリ、ヤブニッケイなどごく限られた種類だけのようです。

イトラッキョウを楽しむ

2021年10月22日 | 庭の花たち

イトラッキョウが今年も咲き始めました。


花が咲くとまず最初に来るのがハナアブです。


今年は花数が多くてうれしい限りです。

花茎の数が何と25本もあります。実生苗を除いてほぼ全株に花が咲いています。
 イトラッキョウは長崎の平戸島産の固有種です。ほかにもコシキイトラッキョウ、ヤクシマイトラッキョウ、キイイトラッキョウなどがあります。
庭のイトラッキョウは長崎の友人が市内のマニアからいただいたものをお裾分けしていただいたものです。イトラッキョウについては全く無知な私は、イトラッキョウということでしたので平戸島産のイトラッキョウと信じていました。
 その後、キイイトラッキョウなるものがあることがわかりましたので、キイイトラッキョウと比べてみました。キイイトラッキョウは花がやや下向きに咲くというので、庭のイトラッキョウは上向き、やや上向きなので平戸島産のイトラッキョウに間違いないと思いました。
 今度は、甑島産のコシキイトラッキョウなるものがあることを知りました。コシキイトラッキョウは花の色がかなり白っぽいとのことです。その点では庭のイトラッキョウは平戸島産と思いました。またイトラッキョウの葉は中実で、コシキイトラッキョウは中空とのことでした。そこで庭のイトラッキョウの葉をつまんでみたのですが、かなり細い葉で、はっきりしないのですが中実のような感触でした。それで、庭のイトラッキョウは平戸島産であるとの思いを強くしました。
 次にヤクシマイトラッキョウなるものがあることがわかりました。ヤクシマイトラッキョウは葉がやや平べったいということで、やはり庭のイトラッキョウはヤクシマイトラッキョウではなくて、平戸島産に違いないと確信しました。
 一度にすべてのイトラッキョウを比べればよいのであるが、最初はヤクシマイトラッキョウは見つからなかったのです。それは近年になってから、ヤクシマイトラッキョウが分類されたためと思います。
 という経過で庭のイトラッキョウは平戸島産と思っているのですが、今回花もたくさん咲いたことだし、もう一度はっきりさせようというわけで、葉の断面を見ようとしたわけです。

これはメスで葉を斜めに切断したものを撮ったものです。視力が衰えて、裸眼では確認できないのですが、画像からどうやら中空のようです。え、と言うことは、庭のイトラッキョウは甑島産のコシキイトラッキョウか。私の友人へこのイトラッキョウをくださったマニアがすごいお方であると思いました。

拡大してみると、はっきりと中空になっているのが確認できました。
でも、たまたま、中空の葉があっただけで、コシキイトラッキョウと決めてよいものか迷っています。花の色の付き方や、シベの様子など細部にわたって調べてみて、なるほど、これぞコシキイトラッキョウだと言えるようにこれからも引き続き勉強してゆきたいと思います。
このように、花の特徴を細部にわたって調べることも楽しみではありますが、視力が衰え、細かい動作も苦手になってきたので、
もっと気楽な栽培することのほうを重点に楽しみたいと考えています。

そのきっかけは、石収集をしている舎弟が来て、海岸の波打ち際の石を探しているときでした。石に草を植えて育てると面白いからと、拾った石を置いて行ったのです。ちょうどヒメオニヤブソテツを植えようとしていたので、この石に植えることにしました。というのはヒメオニヤブソテツは満潮時に海が荒れているときは潮しぶきがかかるような場所に自生しているからです。海水に長年浸かっていて、塩漬けされた砂岩のような石に植えるのがよいと思いました。そしてついでにイトラッキョウも海岸から遠くないようだし、植えてみたのでした。

2018年12月。石の左側にヒメオニヤブソテツ。中央のイトラッキョウ1株。右側にイトラッキョウ2株、石の下にも1株を植えました。
まだ石に植えたばかりで、土が落ち着きません。

2019年6月。石の上の土もおちついて、ヒメオニヤブソテツもイトラッキョウもしっかり根を張ったようです。

2019年10月。イトラッキョウが花を咲かせました。石の下に植えたイトラッキョウは大きな花をつけました。これに比べて石の上は過酷な環境なので、草体も花も小さいです。
この鉢は水抜き穴をセメントでふさいだので、水が漏れずに鉢の中にたまります。石の下に植えたイトラッキョウは常に水浸しです。水は石の上には極力かけないことにしています。石の中にしみ込んだ水が石の上の土を潤して、この水分だけでイトラッキョウは生きています。この水分の少ない環境がかえって石の上の植物を強くしているようです。

2019年12月。花が終わって種ができました。この種を石の上に蒔いたところ、

2020年5月。石の上のわずかな土で発芽しました。

2020年10月。イトラッキョウが花を咲かせました。中央のイトラッキョウ1株だったのが3株に花が咲き、さらにもう1株の計4株になりました。右側の2株植えたほうもそれなりに増えています。

2021年10月。石の上のイトラッキョウは2018年12月に植えた時はわずか3株だったのが25株に増えて、すべての株が花を咲かせました。
(実生苗はまだ咲きませんでした。また、石の下に植えた株は別の鉢に植え替えました。)

ヒメオニヤブソテツも今年はとても元気です。

胞子を葉の裏側にたくさんつけました。この胞子が石の上で発芽するのを楽しみにしています。
とかく鉢植えは水やりをおろそかにして、枯らしてしまいがちですが、岩にしみ込んだ水分は容易に乾燥することがありません。このわずかな水分を必死に求めて石の上の植物はたくましくいきます。このような植物の生きざまを見ていると時間の過ぎるのも忘れてしまうほどなのです。他人様がこの様子をみたら、どう思うことでしょうね。
 

パフィオに花芽が5個も

2021年10月12日 | 庭の花たち

パフィオペディラムの鉢に花芽が5個も出てきました。この鉢に一度に5個も花が咲いたら、何と豪華なことかと、花の咲くのが待ち遠しい。
とはいうものの、温室のない我が家では、咲かせるまで、寒風にあてずに無事に咲かせられるかどうか。昨シーズンは花が咲いてから寒風にさらしてしまい、半ばで花を枯らしてしまったし、緊張の日々が続きます。
このパフィオが我が家に来てからの概略経緯は
1 2019年1月末 満開の花が咲いているときに植物公園の売店から連れてきました

2 2019年10月 花芽が出たと思ったら葉芽であった。花芽がどのようなものかまだ見たことがなかったので、この葉芽を発見したときは、パフィオの花を咲かせられると喜んだものでしたが、花期が1月のはずなのに一向に成長しませんでした。

花芽が出なかったので2020年1月には花を見ることができなかった。

3 2020年10月 花芽らしいのを確認しました。今度こそ花芽であってほしいと期待を膨らませました。期待に応えるがごとくせっせと伸びてきました。葉芽の場合は夏に茂るために、この時期はゆっくりと成長しますが、花芽は12月いっぱいまでには開花させるために、成長が早いのでした。
葉芽と花芽では出てきた時の形状が違うこともわかりました。
葉芽は二つ折りになっています。花芽は折り目がありませんで、中心付近が膨らんできます。この膨らみのなかに蕾がありました。

4 2021年1月 ついに我が家に来て2年目に花を咲かせることができました。

この画像は2020年12月28日のものです。初々しい花が開き始めています。

5 2021年10月 今回出てきた芽を見てみると、葉芽が1個と花芽を5個確認できます。葉芽と花芽の違いを昨年勉強したので今度は間違いないと思います。
1 葉芽と花芽

2 花芽 2個

3 花芽 2個  それからエビネのような葉が2枚

このまま花芽を無事に成長させれば1月には一鉢で5個の花を同時にみられるのではと期待が膨らみます。
またエビネのような葉が今後どのようになるか興味深いところです。

さて今回花芽を5個も付けた株を見てみますと、若干心配なこともあります。

1 2019年1月購入したときに咲いていた花柄もまだついています。その株はすでに枯れてしまって、跡かたもありません。
2 2021年1月に咲いた花柄と完全に枯れた葉(6時方向)があります。
3 2019年夏に茂っていた葉(3時と7時方向)が枯れて残っています。葉の寿命は2年です。
 これらの枯れた葉に比べると、今茂っている葉はやや小ぶりになってしまいました。今後はどうなるのでしょうか。
葉芽が1個しかないので、6株にも増えた株は、花を咲かせて5株が枯れた後は一株になってしまうのでしょうか。
植え替えなどを極力控えて、できるだけ自然に育てたいと思いながらも、自然な状態とはかけ離れた環境で花を咲かせ続けるための、試行錯誤が続きます。


ジャコウアゲハの幼虫の生き残り

2021年08月27日 | 庭の花たち
先のブログは幼虫の成長の途中まででした。幼虫の中にはウマノスズクサからヤマボウシの葉に移ったのが2匹いました。先に移ったほうはヤマボウシの葉の裏(下側)にしばらく動かないでいたのですが姿が見えなくなりました。後からヤマボウシに移ったほうは葉の表(上側)なのですがその日のうちに弱って色が変わってしまい、蟻が集まってきました。
6月11日 後からヤマボウシに移ったジャコウアゲハの死体に蟻が群がっています。


上部の2匹の幼虫と蟻が群がっている幼虫の死体です。
上の棒の左側ふたつの黄色の矢印  と 死体は下の棒の右側の矢印です。

上の2匹は動き回っていて、互いに近づいた時の2匹です。大きさがかなり違うことがわかります。

6月12日 上の2匹は盛んにウマノスズクサを食べています。

大きい幼虫

小さいほうの幼虫


6月13日 今日も盛んに食べています。もうウマノスズクサの葉も残り少なくなってきました。

上の1は大きいほうの幼虫 下の2は小さいほうの幼虫 
中間の矢印は食いちぎられたウマノスズクサの茎。このように食いちぎられた部位が下のほうに2か所あり、計3か所では茎の外周が食いちぎられて芯だけで繋がっています。


ウマノスズクサの茎が3か所もこのような状態になっても、茎はしおれることがないのが不思議です。

6月14日 今日はどう探しても幼虫が1匹しか見えません。大きいほうの幼虫がウマノスズクサの茎の先端にいます。


わずかにまだ葉が残ってはいるのですが、茎を食べています。葉を全部食べてしまうとウマノスズクサが枯れてしまうと思っているのかのようです。

6月15日 やはりまだ食欲があって、残り僅かな葉をも食べようか思案中かも


6月16日 1匹だけ残った幼虫が茎の下のほうに来ています。


茎の食いちぎられて折れたふきんをウロチョロしています。葉ではなく茎に興味があるようです。

6月17日 幼虫を見たのはこの日が最後でした。

幼虫としてはもう十分に大きくなっているようです。サナギになるために食草ウマノスズクサから離れていったと思われます。幼虫の多くは、サナギになるときは食草から離れてゆきますので、このジャコウアゲハも庭のどこか安全な場所へ移動して羽化する日まで眠りについたのでしょう。

ジャコウアゲハの幼虫の成長を見てきました。
5月10日 産卵 5個
5月22日 幼虫発見 4匹 孵化は数日前かも
6月 9日 1 幼虫の1匹がヤマボウシの葉裏へ移動 サナギにはまだ早そうだが動かない
     2 下部幼虫1匹のところへカタツムリが来た 幼虫は中間の茎へ移動 茎が抉られている。この幼虫の仕業?
6月10日 1 ヤマボウシの葉へ移動2匹目 昼過ぎには死んで蟻が来る。翌日はたくさんの蟻が集まっていました。
     2 9日に移動した幼虫の姿が見えなくなった。ウマノスズクサに幼虫3匹確認したので、戻ったのか?
6月11日 ウマノスズクサには上部に2匹の幼虫 盛んに食べている。2匹だけになった。
6月14日 幼虫は大きいほう1匹だけになった。
6月16日 幼虫が茎の下のほうに
6月17日 幼虫の最後の姿 サナギになるために移動したか。

 不思議にまた疑問に思ったこと
 1本のウマノスズクサ、それもヨトウムシに食われて葉が少ないのに、5個も卵を産み付けたこと。
 孵化した幼虫の数は4匹。それが日を追うごとに数が減ったこと。
 最終段階では大小2匹が残ったが、最後は大きいほうが1匹だけ大きいほうだけ残ったこと。
 ウマノスズクサの茎が3か所も食いちぎられても枯れなかったこと。
 カタツムリが現れて、幼虫が茎を移動したこと
 幼虫が食草ではないヤマボウシに移動して、そこで死んだこと
このような一連の出来事が自然界では絶妙にコントロールされた状態で起こっていて種の保存がなされているのだろうか。     
 
これらの一連の出来事を見てきて考えたことは
 ウマノスズクサの毒に起因することがこれらのことを引き起こしているのでは?と思ったことです。
  ジャコウアゲハの幼虫がウマノスズクサを食べるということは、大冒険であって、毒を克服できた幼虫だけが生き残れるのではないだろうか。そして毒に負けた幼虫は食草から離れて死ぬ。
  もしかすると死んだ幼虫に蟻が群がったのは、蟻も毒を自身に獲得するためであったのかも。これも蟻にとっては冒険で幼虫にかみついた蟻の中にも中毒にかかったような様子が見られた。

あることないこと推理してゆくと、自然界は実に面白く興味ふかいものである。

 


ジャコウアゲハ産卵後 幼虫の成長

2021年06月11日 | 庭の花たち

6月9日4匹の幼虫の内の1匹が食草のウマノスズクサからヤマボウシに移りました。いよいよサナギになるのかと思ったのですが。一筋縄では行かないようです。

 前回は5月10日にジャコウアゲハが飛来して5個の卵をウマノスズクサに産み付けたところまででした。

 5月22日に初めて幼虫を発見しました。3匹がウマノスズクサの一枚の葉裏に居ました。
きっと1枚の葉に3個の卵が産み付けられたものでしょう。
孵化したのは数日前になるのでしょうか。

20日午後から21日まで雨模様でしたので見つけるのが遅れたようです。

5月23日に22日の3匹のほかにもう1匹見つかりました。どうやら5個の卵の内4個は無事に孵化したようです。まだ1個が卵のままなのかと探しましたが、卵と卵の殻はひとつも見つかりませんでした。孵化した後で落ちてしまうのでしょうか。それとも幼虫が卵の殻を食べてしまったのでしょうか。

ナナフシの場合は卵の殻のことはわかりませんが、脱皮したときの抜殻は食べてしまいます。

5月25日



5月25日には、これまでは3+1匹で2枚の葉に居たものが、上の3枚の写真のように2+1+1匹となりそれぞれ新しい3枚の葉に移っていました。
これでは幼虫が大きくなる前に葉が無くなってしまうのではと心配になりましたが、そのまま観察することにしました。
 庭のウマノスズクサ
ヤマボウシの苗を支えている2本の棒にウマノスズクサが絡まっているのですが、ヨトウムシに芯を止められてしまったので、葉はわずかしかありません。4匹がすぐに食べつくしてしまうかと心配したのですが、意外と小食でした。
赤みがかった葉はヤマボウシで、緑色の葉がウマノスズクサです。


下部の葉は残り僅かしかありません。

上部はまだほとんど手付かずですが、4匹がサナギになるまでには丸坊主にされていることでしょう。もしかすると足らないかも。

5月31日 確実に一枝ずつ丸坊主にしてしまい、葉柄はおろか茎の先端部まで食べてしまいます。

6月2日
 
だいぶ大きくなってきました。
6月6日

下部の葉が少なくなってきたためか、上部に少しずつ移動していました。

6月8日の4匹 それぞれが別の葉を食べています。
 1~3が上部に移動し、4はまだ下部にいます。

ジャコウアゲハ1

ジャコウアゲハ2

ジャコウアゲハ3

ジャコウアゲハ4

6月9日 驚きました。
1 上部の1匹が、ウマノスズクサから離れて、ヤマボウシの葉に移っていました。
 
もしかして、さなぎになる準備かもしれません。でも姿はまだまだ幼虫です。
2 上部の残りの2匹は相変わらずウマノスズクサを食べています。



3 下部はと見たら、幼虫の居たところにカタツムリがいました。


4 下部に居たジャコウアゲハはどこへ行ってしまったのかと探したら、上部と下部の中間地点のウマノスズクサの茎に居ました。

4匹目も上部へ移動中かと安堵したのですが、写真を見て驚きました。
何とウマノスズクサの茎が抉られています。これでは上半分はしおれてしまって、明日から食べ物が無くなってしまいそうです。カタツムリに居場所を追い出され、怒り心頭で暴挙に出たのでしょうか。

6月10日 またまた驚くことが。
1 2匹目もヤマボウシの葉に移動していました。
 朝7時
しかも、今度移動した幼虫は、葉の表にいます。体に毒を持っているから、鳥たちはそれを知っていて食べないのですが、どうしたことでしょうか。でもよくよく見ると元気のなさそうな色あいです。
 朝9時
色がますます変わってきました。
 昼1時半
蟻が来ています。幼虫は死んでしまったのでしょうか。それともサナギになる途中なのでしょうか。

2 先にヤマボウシに移った幼虫の姿が見えなくなりました。どこへ行ってしまったのかと探してみたら、


 
ウマノスズクサに3匹いましたので、ヤマボウシからふたたびウマノスズクサに戻ったのでしょうか。
いったい、この先どのようなことになってゆくのでしょうか。波乱万丈の幼虫の世界です。








ジャコウアゲハ産卵に来る

2021年05月26日 | 庭の花たち

2021年5月10日ついにウマノスズクサにジャコウアゲハが産卵に来ました。
2本の支柱で支えられたヤマボウシ(葉がやや赤い)に這い上ったウマノスズクサに
ジャコウアゲハ(中央下の穴の開いたブロックの右)が飛来して散乱していました。




庭でジャコウアゲハを見かけたのは2018年6月21日でした。しばらくあちこちを飛び回ってウツボグサの蜜を吸ったり、草木にとまって休んだりしていました。


その後も1週間くらい庭で飛び回っているジャコウアゲハを確認しました。
この時まではジャコウアゲハの生息地は暖地でこちらでは迷蝶か、似たジャコウアゲハモドキではないかと思っていたが、分布域は秋田以南という情報もあって、図鑑などで見比べてみてジャコウアゲハと思えてきました。

それでジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサを庭に植えてみたいと思っていたところ、その年の11月に歩道脇に採取可能な小さなウマノスズクサを見つけ植えることができました。

翌年2019年、太い芽がでてきたのですが、何者かに食べられてしまい小さなままでした。もしかしてジャコウアゲハの幼虫が食べたのかな。でも足らなくてどこかへ行ってしまったのかなと思いました。

2020年にはさらに太い芽が出てきて、大いに期待しました。高さも2mほどに伸びたときに、先を何者かに食べられ、ジャコウアゲハの幼虫に違いないと何度も探したのですが見つかりませんでした。
芯を止められたウマノスズクサは枝が出るものと期待したのですがほとんど出ずに秋になってしまいました。


今年2021年3月27日 ウマノスズクサは早めに芽を出しました。今年こそジャコウアゲハの幼虫を確認したいと鉢を見やすい場所に移動しました。

4月14日 順調に伸びていたウマノスズクサです。大きくなってジャコウアゲハの幼虫を見てみたいと期待が膨らみました。

同日、葉の食痕を見つけました。ええー。もう来たの。まだ葉が少ないのに。と驚いたものの、幼虫の姿がありません。どこに行ってしまったのかなと、この日から幼虫を毎日探したのですが姿を見つけられません。

10日過ぎた4月24日、ついに芯が食べられてしまいました。昨年と同じ状態です。今年も幼虫が見られないのか、いやどこかに居るはずと探しまくりました。

やっと見つけました。緑色をしたイモムシです。ジャコウアゲハの幼虫は黒っぽいケムシのようなはずだが。
小さい時はイモムシなのかな? ついにジャコウアゲハの幼虫が来てくれたのか、それともウマノスズクサを食草とするジャコウアゲハ以外の蝶がいるのか。このイモムシは何者か?

一体お前は何者か。ウマノスズクサを食草とする幼虫を調べまくっても、ジャコウアゲハとその近縁種しかいないようで、いずれも黒っぽいケムシのような幼虫でイモムシのようなのは見つかりませんでした。
一体何者?似たものが多くてさっぱりわかりません。
それで、ウマノスズクサの栽培について調べたところ、害虫としてヨトウムシなどがいることがわかりました。
でも、私が見たことあるのはヨトウムシは緑色ではなく少し薄茶色がかったイモムシでしたし、こんなにスマートではない。また昼間は姿を見せないはずなのに。
ヨトウムシの生態を調べてみると、昼でも見かけることがあること、このような外見のヨトウムシもいることがわかりました。夜盗虫とわかったので即刻処分。でもまだほかにも隠れているかもと思いましたが、以後ヨトウムシの食害はなくなり、ウマノスズクサはゆっくりながら枝葉が出て伸び始めました。
そして、ついに5月10日にジャコウアゲハが飛来したのでした。



ジャコウアゲハが飛び去った後に葉の裏を丹念に探したところ、卵が合計5個も産み付けられていました。
5匹も幼虫が孵ったのでは餌が足らなくなってしまうだろうと心配しましたが、ジャコウアゲハも無駄なことはしないだろうとそのまま見守ることにしました。








アワブキの香り

2021年05月25日 | 庭の花たち

垣根の近くを通る度に甘い香りがします。何の香りかと探してみたら、アワブキの大きな葉っぱの陰で小さな花が咲いていました。

アワブキの名はこの木の枝を燃やすとジュクジュクと樹液を泡のようにふき出すから泡吹きと言います。
昔、囲炉裏でアワブキの生の枝を燃やした時に熱い泡をふき出していたのを思い出します。
また、花が泡のように見えるからとも言われるようですが、この時期に山に入ることは少ないので、花を見たことがありませんでした。

庭に植えてから初めて花を見たのですが、これまでは高い位置に咲いたので、脚立に乗ってみていたので、花の香りに気づきませんでした。
それでも、アワブキを食草とする、アオバセセリの幼虫が2009年に来ました。どのようにして遠く離れたアワブキを探しあてたのか不思議に思い、もしかすると花の香りかもしれないと思ったのですが、今年香りを体験して納得してしまいました。

今年は低い位置で咲いたので、気温があがってくるころに、近くを通ると甘い香りがします。こんなによい香りがするとは驚きです。
まさしく学名にあるとおりです。
Meliosma myriantha 
Meliosma  は 蜜の香りという意味だそうです。  myriantha は 小さな花という意味。

タマムラサキとネナシカズラ

2021年05月23日 | 庭の花たち

5月に入り今年もネナシカズラが生えてくる季節になりました。
写真の右側のツルがネナシカズラです。エビネの花後とミョウガの葉に絡みついて、吸着して栄養分を吸い取っています。
また、左側のニラのような葉はタマムラサキですが、5月というのに茶色くなった枯葉が目立つことに気が付きました。
何事があったのかと、よくよく見ると、写真中央の下のほうのタマムラサキの茶色い葉にネナシカズラが絡みついています。

近づいてみるとこの通りです。

ネナシカズラが絡みついたミョウガとエビネは葉が枯れるほどのダメージは受けていません。なのにタマムラサキは葉が枯れ始めています。
ネナシカズラが絡みついても多くの植物は急速に枯れるようなことは有りません。それでも何らかの影響を受けて弱ったりします。でもその中にオニシバリのように、まるでマムシに噛まれて瀕死の状態になったようになり、ついには枯れてしまう木もありました。
これはいかん。タマムラサキはこんなに早く枯れ始めたのでは、タマムラサキの株も枯れてしまうかもしれない。
急いで絡みつかれた部分の葉を切り取ってしまいました。これで株全体に毒が回らなければよいがとしばらく様子を見ることにしました。


ネナシカズラが絡みついて枯れ始めたタマムラサキの葉をちぎってヒサカキにかけておいたところ、10日後に確認したら、何とネナシカズラはヒサカキに絡みついていました。

ヒサカキに絡みつくや全力でヒサカキに吸着して栄養分を吸い取っています。

すでにタマムラサキの葉は枯れてしまい、ネナシカズラはタマムラサキからは栄養を吸収できないので、自身の持てる力を振り絞って細いツルを伸ばしてヒサカキに絡みつきました。

そしてタマムラサキに絡みついていた部分と、そこからヒサカキ迄伸ばした細いツルの部分を自ら枯らしてしまいました。わが身を切り詰めて生き延びようとするネナシカズラの生命力です。


冒頭の写真をもう一度
じつはタマムラサキには2種類あって、葉が枯れ始めたのは左側下よりの葉の幅が広いものです。
中央上よりの葉の幅が狭いものもタマムラサキです。

赤色の丸の中が葉の幅が広いタマムラサキで、矢印はネナシカズラが絡みついた部分で切りとってしまいました。
黄色い丸の中が葉の幅が狭いタマムラサキです。
こちらは右側のネナシカズラに近いのに生き生きとしています。
まだネナシカズラが絡んでいないためでした。いたずら心に、もしこちらにネナシカズラが絡みついたらどうなるだろうと思いました。

早速試してみました。葉の幅が狭いほうのタマムラサキにネナシカズラを絡ませてみました。まもなく10日ほどになりますが、少しもダメージを受けていません。


葉の幅が広いネナシカズラはさらに葉の枯れが進んでしまいました。茎が3本あり、ネナシカズラが絡んだのは右端です。
それなのに他の2本も葉が枯れてしまいました。株がまだ完全に独立していないで、つながっているためでしょうか。

以上のことから葉の幅の広いほうはダメージが大きく、狭いほうは全くと言ってよいほどダメージが無く元気です。
この違いは何なのか。
タマムラサキには4倍体6倍体などがあるようですから、そういうものがネナシカズラの毒気に対してダメージが大きのかどうか。
興味深い疑問が湧いてきました。

或いは両者をタマムラサキとしているが、タマムラサキに似たヤマラッキョウもあるとか。もし、幅の狭いほうがヤマラッキョウとすると、
ヤマラッキョウはネナシカズラの影響を受けないが、タマムラサキは瀕死の状態にされてしまうことになります。
本来のヤマラッキョウに絡ませたらどうなるかも試してみたいところです。

また、今回幅の広いタマムラサキは他の事情があって枯れてきたことも考えられます。このこともたったの1例では排除できません。
幅広のタマムラサキの復活を待って、もう一度ネナシカズラを絡ませてみたいところです。
いろいろと興味深いことがあるわけですが、こう幾つも試してみる余裕はもはや我が身には持ち合わせていないのが残念です。

ネナシカズラ関連するブログ 20190912ネナシカズラには相性がある







パフィオペディラムの耐寒性について 失敗から学ぶ

2021年02月10日 | 庭の花たち

ようやく花を咲かせてちょうど1カ月目に大失敗をしてしまいました。いつも日中は日当たりのよい縁台において、夕方は部屋に取り込むのですが、この時はうっかりして外の縁台に置いたままでした。
寝る前にふと気が付いて部屋に取り込んだのですが、かなりの低温にさらしてしまいました。その結果が上の花です。
低温にさらしてから8日目の写真です。薄い花弁は短時間でも低温にさらすことによりついに枯れてしまいました。

花はダメージが大きかったのですが、花弁よりも厚みがあって熱容量が大きい葉はダメージが少なかったので、株が枯れるようなことはなさそうです。ほっとしました。
被害が大きくなる前に気が付いたのがよかったのですが、かえってこのことによって、このパフィオの耐寒性がどの程度なのかを知ることができたわけです。正確な気温とかはわからないのですが、水戸気象台の10分ごとの気温を参考にしました。
1月30日夜の気温
 22時   0.6℃ 風向 南南西 我が家は南南西向き
 23時   0.1℃ 風向 南南西 
 23時20分 マイナス 1.2℃ 風向 南西から北北西に 急に気温が下がる
 24時   マイナス 2.1℃ このときパフィオを室内に移す。 風向 北西から北北西に
庇の下の縁台の上は、上記の気温よりは高いと推定できるのですが、市街化が進んだ気象台と、郊外の我が家では我が家のほうが低めになるようです。また隣町の気温は水戸気象台よりもはるかに早く19時ころからマイナスに転じていたことをも考えると、やはり上記水戸気象台の気温程度かあるいはそれ以下になっていたと考えられます。


これは低温にさらした翌日の写真です。葉は全くと言ってよいほど変化がありません。花の色もほとんど変化ありませんが、注意して見ると生花というより材質がわずかに蝋のようになっているように感じられます。そして日を追うごとに花弁がしおれてきて、8日後には冒頭のように見る影もなくなってしまいました。
もし、その夜外に置いたままだったら、一夜にしてもっとひどい状態ななってしまったことでしょう。
この夜はまさに耐寒性の限界ギリギリまで下がった気温に曝してしまったということです。

 隙間風の多い我が家では、最も寒い時期の朝の部屋の温度は、ファンヒーターが表示する室温で、2℃くらいのことは良くあることです。そのような部屋にパフィオを置いても耐えてきたわけです。ということはこのパフィオの耐寒温度は0℃~1℃くらいかと推定することができたわけです。荒っぽく言えば凍らなければ大丈夫と言えそうです。
これはどの種類のパフィオにも当てはまるものではありません。品種により、原産地によってはもっと高い温度でなければならないはずです。
このパフィオの品種についてはわからないなりに調べたところ
Paphiopedilum insigne系統の交配種らしいと思いました。そこでPaphiopedilum insigne の原産地を調べたところ、
◎インド・アッサムに産すると。インドアッサムの気候を調べると。 
◎夏は暑く、気温は24℃(最低)から34℃(最高)
◎モンスーン雨期(6月中旬~9月中旬)の気候は、湿潤温暖
◎冬の気候は乾燥しており、気温は8℃(最低)から25℃(最高) と説明がありました。
植物が自生しているということは、自生地が異常気象になっても枯れなかったということですから、通常の最低気温8度の土地というならば氷点下にはならないまでも、限りなく零度に近い気温の年もあるのではないかと推定されます。ですからぎりぎりの耐寒性が、凍らなければ大丈夫ということは納得できるものです。

葉のダメージについて詳しく観察してみました。
ダメージが認められた葉は花を咲かせた株の4枚だけでした。

これは2019年6月24日です。1月30日に花が咲いている株を市植物園の売店から連れて来て5か月近く花がしおれませんでした。
通常花は1か月くらい見られるということですが、それは温室内のことと思います。常に外気に触れさせていた我が家では開花してから5カ月も花が長持ちしたわけです。
この花を咲かせた株の前にある株が今花を咲かせている株です。つまり購入した時は2株だったのでした。

これは2019年10月16日です。2019年夏には花芽は形成されなかったのですがもう一つ前に新しい株ができました。
白っぽい大きな葉が花を咲かせた株。真ん中の大きな葉の株は購入した時の株。手前の小さい株は我が家に来てからできた株。花を咲かせた株の後ろにも新しい株ができています。ひと夏で合計4株になりました。

これは2020年10月14日です。
2020年の夏にはさらに3株ができ、購入時に花の無かった株に花芽が形成されました。これが現在の花です。
この結果合計7株になりました。しかし最初に花を咲かせていた株の葉は全て枯れたので、実質6株です。

このことからこのパフィオの葉の寿命は4年と思われます。
最初の年の夏に新しい株ができる。          2018年
2年目の夏に葉が大きくなったが、花芽は形成されない。2019年      
3年目の夏に花芽が形成され、冬に花を咲かせる。   2020年
4年目の夏も葉が残るが、冬に葉が全て枯れる。    2021年
あるいは成長の早さによっては、2年目にも花が咲いたり、3年過ぎても花が咲かないことがあると思います。
ということで、現在花のある株は2021年の秋まで葉が残るが、冬には枯れるみこみである。

この葉の寿命のことを踏まえて、この度の葉のダメージをみると、今花を咲かせている株の葉だけがダメージを受けています。
ということは、今年4年目の夏を迎える葉だけがダメージを受けて、他の若い葉は大丈夫だったようです。
若い葉のほうが耐寒性があるのは他の木の葉でも見られることで、夏に枝を切られて新しい葉が出てくるとかなり寒くなる晩秋まで
葉が枯れないことがあります。


花を咲かせた株のはは全部で4枚で、左右に2枚ずつです。
寒さに曝して6日後にダメージが目に見えるようになってきました。

右下の葉には凍傷の跡が丸く茶色になりました。この部分は凍結したために完全に枯れてしまったようです。
もし、長時間乾季に曝すと、たちまち葉全体が枯れて茶色になってしまうことでしょう。幸いこのぶぶんだけで葉全体は少し黄色みがでてきましたが大丈夫のようです。

右上の葉は葉の表面が白っぽくなってきました。
これは4年目の夏過ぎて白っぽくなってきた葉に似ているようです。晩秋には枯れてしまうのですが、春から枯れ始めるのかもしれません。

左下の葉は先端に傷があったのでしょうか。その傷の部分から茶色が広がってきました。このことは他の若い葉でも傷がある部分から枯れ始める可能性がありそうです。
右上の葉はやや黄色味が増してきたようで、これが今後どのようになってゆくか注目です。
いずれにしても花が咲いた株の葉は、1年以内には枯れるので、枯れる時期が若干早まったものの、たいした被害が無くて良かったと安堵しました。
もう一つ被害が軽く抑えられた要因として、冬になってからは晴天が多いので、できるだけ日に当ててやり丈夫な葉にしたことがよかったのではと推測しています。冬場はどうしても防寒が第一となり、直射日光に当てない場合が多いが、今冬は意識して日に当てたのでした。夏場に直射日光に当てると焼けてしまう心配があるが、冬は焼けることはなく、かえって丈夫な葉になったように見え、このことが凍傷の被害を最小にできたかなt思います。
ただし、今回の失敗のように油断すると枯らしてしまうこともあり、危険が多いのは事実ですね。










パフィオペディラムがついに咲く。クリスマスプレゼントこそ最高の贈り物

2021年01月01日 | 庭の花たち

12月31日ついにパフィオペディラムが咲きました。

2018年1月末に購入した時の花と比較するとまだ黄色い部分がかなり緑色がかっています。少しずつ緑色が抜けてまっ黄色に変わってゆくと思います。この時は格安でしたのですでに開花してから日数が過ぎていたのでしょう。

12月30日、撮影条件は違いますが1日前の花色はさらに緑色がかっています。開花後は日に日に緑色が薄れてゆき黄色が濃くなってゆくものと思います。
この花の名は当時の名札によりますとPaphiopedilum Lime dawn(パフィオペディラム ライムドーン)と言います。Lime(ライム)とはレモンに似た柑橘類です。雑草はまだ見たことがないのですが、レモンによく似ていてレモンよりやや小型だそうです。dawn(ドーン)は夜明けですから、花の色が夜明けのライムのような爽やかな色をイメージして名づけられたのかなと思います。


前回12月19日は花弁の先端の白い部分が見えてきて、苞に包まれている部分が伸び始めていることに気づいたところまででした。

12月20日 苞の部分を見てみると花径がかなり太っています。この太い部分は子房と思います。花より下に子房があるので子房下位です。よく見るチューリップや梅の花などは子房が花の中にある子房上位です。パフィオなどは子房下位でした。

12月21日 毎日晴れの日が続くので、陽のあるうちは縁台の上において元気に丈夫に育つようにこころがけていました。
それでも陽が落ちると急に冷えてくるので注意が必要です。

12月22日 もう偕楽園では紅梅が最多はずだと思い偕楽園の拡張部、田鶴鳴、猩々、窈窕梅林を見てきましたら4本ほど紅梅が咲いていました。今シーズンは11月中下旬に最低気温が零度以下になることがないまま12月中旬になってしまい、梅の開花が遅れていました。ところが12月16日から北陸などで大雪になる寒波が襲来し、寒くない初冬が急に真冬並みの気温になったのでもしや梅が開花したのではと思ったからです。
紅梅の最初の開花確認は11月29日だったそうです。この時は1本だけで、気温が1℃ちかくまで下がったことがあり、そのことが咲くか咲かないかの瀬戸際で、1本だけ咲いてしまったということと思います。このように今冬の初めは極端に寒い朝が無かったので、パフィオにはよかったのですが、突然の寒波には緊張しました。

12月23日パフィオの簡易温室
ちょうど良いタイミングで、家内がマットレスが硬いというので交換してもらいました。この時マットレスを梱包していたポリ袋を業者が持ち帰らなかったので、簡易温室を作りました。室内でも5℃以下になる我が家ですから寒がりのパフィオにとってはどんなにうれしいことだったか結果はすぐに現れました。

12月24日 日中は簡易温室に入れて日に当てておいたところ、蕾が急に大きくなってきました。パフィオへの素晴らしいクリスマスプレゼントになりました。

12月24日 クリスマスイヴ礼拝
ちょうどその夜はクリスマスイヴ礼拝でした。初めてのYOU TUBE配信による家庭に居ながらの素敵なイヴ礼拝に参加しました。

12月25日 今日も晴天です。温かい日差しが温室の中にたまってとてもうれしそうなパフィオです。

12月25日の午後、ついに花弁が開き始めました。北風と太陽のお話しのごとくです。

12月26日 白い花弁が開いて、中から両側に開く花弁がよく見えるようになりました。

花の構造は下から順に 1苞 6子房 2下萼片 3背萼片 4側花片 5唇弁(スリッパ状) そして唇弁の奥の方に雄しべ、雌しべなどがあるのですが、これは仮雄ずいに隠れて開花しても見えにくいです。ということで白い花弁は背萼片といい、両側に開く花弁は側花片というそうです。

12月28日 スリッパが見えてきました。
Paphiopedilumは パフィオ=ビーナスとペディラム=サンダルのことです。
  唇弁の形がビーナスのサンダル、スリッパに似ていることからつけられた名前です。

12月30日 ついに大きな花を咲かせることができました。
クリスマスプレゼントこそはパフィオにとっても私たちにとっても、この世で最高の贈り物なのですね。


パフィオペディラムを咲かせることができるか

2020年12月19日 | 庭の花たち

パフィオペディラム ライムドーンの蕾がだいぶ大きくなってきたが、すでに例年なら1月の寒波がもう来ていて、隙間風の多い我が家で花を咲かせることができるのか心配です。

このパフィオについては先に2019年2月15日に「初めてのパフィオペディラム 無謀にも何の予備知識もなしに」に書いたものの続きです。

2019年1月31日に植物公園の売店から咲いているものを連れてきました。


2019年6月24日 しおれた花
花は長い間しおれることなく6月下旬まで咲いていたのでした。
通常1か月くらいだと聞いていましたが、我が家に来てからでも4カ月と20日ほど花を楽しませてもらいました。これは我が家が寒いので花が長持ちしたのではないかと思います。
花が終盤になったころに買ったときの角鉢からひとまわり大きい丸鉢に植え替えました。
購入した時の土はバークチップで、細い根が絡みついていたので、そのまま使用することにしました。土の不足分は庭の梅の木を切ったので、やや大きめのチップにして鉢の底に入れ足して、バークチップとパフィオの株をほぼ崩さないようにしてその上に載せました。
鉢に使用したのはプラスチックのごみ入れで底なしです。水抜き穴を横腹につけて、下部には水が溜まりますが、横腹の水抜き穴より上はバークチップなので通気性もあるのでランにはちょうど良い状態に保てると考えました。ずぼらな雑草はこうでもしないと、水やりがおろそかになって枯らしてしまうからです。


2019年10月16日 この鉢を気に入ったのか夏の間中元気に葉を出し続け新しい株もできました。

新しい株から、葉なのかそれとももしかして花芽なのかわからないが出て来たようです。花を期待したのですが、なにしろ初めての事なので花のか、それとも花芽なのか判断できませんでした。
年が明けるまで成長を待っていたのですが、冬の間は一向に伸びるけはいがなくて、結果は花芽ではなかったのでした。

2020年5月 季節が温かくなってきて動きが活発になってきたようです。
夏の間中葉が次々に出て来ました。

2020年10月8日 花が咲いていた株は葉が枯れましたが、ほかに6株増えました。

ひとつの株から葉ではなさそうなものが出ていることに気が付きました。花芽かも。


2020年10月14日 花芽とはっきりわかるようになりました。花芽の成長は葉よりもはるかに早くみるみる大きくなってきました。

10月23日の花芽

10月29日 パフィオは直射日光では強すぎるということですが、気温が下がったので成長がとまるよりは、太陽で温めてやろうと毎日縁台に出しては直射日光を当てました。日焼けを起こすことは有りませんでした。

購入した時には花径を支柱に縛り付けて、直立していたのですが、自然のままの姿にしようと支柱は使用しないことにしました。
そのため花径が斜めになっています。大きな花になった時には支柱が必要になるかもしれません。


11月5日 蕾に凹凸がはっきり見えるようになってきました。
苞が蕾を開放する準備のようです。


11月11日 蕾の上側からかぶさっている苞が開き始めました。




11月16日 白い花弁が見えてきました。 黄色い花のはず。これから黄色くなるのかなと思ったら、花弁の先端は白色なのでした。


11月27日 前に咲いた花柄と同じ高さになってきました。10月に花芽が出始めてからまもなく2カ月になります。花芽の成長が遅いように思います。やはり気温が低すぎるのでしょう。温室もないし、夜は寝室に置いても朝方はかなり冷えます。


12月6日 イタリアレモンの実生苗とパフィオ
どちらも寒がり屋なので、日中は縁台の上で日光浴。特にパフィオは陽があるうちに部屋の中へ入れます。

苞と蕾が離れてきました。苞より上の花茎が伸びています。

12月12日 蕾の下側が離れてきました。


12月19日 購入した時の葉はすべて枯れました。右下の大きい葉の下の黒っぽい枯れた葉
昨年出たはも1枚枯れました。5時方向の黄白色の葉
1月に花が咲いた株の葉は、その年の夏から秋にかけてほぼ枯れてしまうようです。
花が咲かなかった株は翌シーズンの秋まで枯れないのでしょう。
今蕾のついている株の葉は、緑色に少し黄色みがかっているので、花が終わると枯れ始めるようです。

温室などで気温を高めに保てはすぐにでも咲きそうな気配です。
でも温室の無い我が家では朝夕の冷え込みで遅々として開きません。
温度が足らないためにこのまま成長が止まってやがて枯れてしまうのか、それとも何とか咲いてくれるのか、心配です。



ミセバヤの紅葉 花と紅葉2度見せる

2020年12月05日 | 庭の花たち

ミセバヤの紅葉 今年は見事に発色

花の時にも決して劣らぬ美しさに毎日見とれています。

ミセバヤの名前の由来について調べてみました。
公卿 柳原紀光(1746-1800)の随筆 「閑窓自語」植物部十七 草六に以下のようにあることがわかりました。
「故民部卿入道為村卿かたられしは、今世にみせばやといへるくさ鎮火の種をうゑもてあそぶ、これはかの卿の父、大納言為久卿の和歌の門弟に、吉野山の法師にてあなるが、奥山にて見侍りしくさとて、和歌をそへて贈りし、そのうたの句に、君にみせばやとの詞あり、これによりて見せばやとなづけおくよし、為村卿の返事ありしを、たしかにみられけるとなむ、」
冷泉為久(1686-1741)は江戸中期の公卿・歌人である。為村はその子で同じく公卿・歌人。
高野山の法師が、歌の師である冷泉為久に「君に見せばや(見せたいものだ)」と送ったとも言われているようです。
吉野山に生えていたのでしょうか。それとも高野山でしょうか。
奈良県ではヤマトミセバヤというのがあるそうです。

10月に咲いたミセバヤの花です。
10月の花と12月の紅葉と2回も楽しむことができます。吉野山の法師は花の時にみつけたのでしょうか。それとも紅葉の時か。
もしかしたら、花と同時に紅葉していたのでしょうか。
庭のミセバヤは葉のふちが濃色なので、カラスバと言われているものかもしれません。
ミセバヤの主な種類は ミセバヤ、エッチュウミセバヤ、ヤマトミセバヤ、ヒダカミセバヤのほか、カラフトミセバヤ、アポイミセバヤなどがあるそうですが、庭のミセバヤがどれなのかはわかりません。
時間と気力のある時に調べてみようと思います。



猛暑を乗り越えて生き、そして咲く その2

2020年09月05日 | 庭の花たち

アズキナ ギバ フタバハギ
よく似た花にヨツバハギがあります。これはアズキナ・ギバ・フタバハギとも言い、小葉が常に一対の2枚です。ではヨツバハギは小葉が2対の4枚かというと、むしろ3対や4対のものをよく見かけます。
どちらも個体数がかなり減っているようです。子供のころはギバと言って、山菜として山裾でたくさん採ったものだが、田舎の舎弟に聞いたところやはりかなり少なくなっているとのこと。里山が手入れされなくなって荒れたのが大きいようです。そこで一株送ってもらったものが咲きました。鉢植えではヨツバハギよりもアズキナのほうがげんきです。8月には鉢を乾燥させて、葉が落ちてしまったが、こまめに水をやっていたら復活して花を咲かせました。

アレチヌスビトハギ
外来種で7月の記録的な日照不足と8月の記録的な猛暑と少雨乾燥にも何事もなかったかのように茂って花を咲かせています。

秋バラの一号ですが、猛暑のために花弁がいまいちですね。

イヌマキの実
たしか娘がミニ苗を自分の部屋に置いたが、管理しきれなくなって持ってきたもの。地植えにしたら、3mほどに成長し、今年初めて花をつけた。雌雄異株のため、1本しかないので実はならないだろうとあきらめていた。その通りに花は沢山咲いたが、ほとんど全部が実がつかずに落ちてしまった。実が赤くなり出して見つけやすくなったので探してみたら5個ほど見つかった。花粉がよそから風で運ばれてきたのか? あるいは雌雄異株と言いながらも、わずかばかりは自家受粉できたのか? 赤い部分はすでに完熟して黒く変色している。この黒い部分はたべられるそうだが、青い部分は有毒とのこと。

ビナンカズラの実
ツル植物は管理が厄介だが、去年から剪定を極力控えていたところ、今年は沢山実がついた。猛暑のためか実の表面に輝きがない。ビナンカズラも雌雄異株であるが、中にはこのように雄花と雌花をつける株があります。植物の雌雄は動物ほどにははっきりと区別はないようです。

イモカタバミ
ここに越してきたときからすでに生えていたもので、今年も繁茂したので葉を全てとってしまったが、地下の芋は取り切れないのですぐに葉を出し花を咲かせる。そんなことをもう45年も繰り返している。

ツクシハギ
もう10年以上前でしょうか、自然観察会の時にこれがツクシハギだと教わりました。ハギはどれもよく似ているので、分類できないのですが、せめてひとつくらい覚えようと、その時種がついていたのでいただいて蒔いたものです。ツクシハギの特徴は花弁のふちが白いので他のハギとは区別しやすい。ハギの中で唯一私が区別できる種類です。偕楽園では今年も今日から萩まつりが始まりました。コロナ対策は万全を期しているとのことです。鉢植えで今年も枯れそうにしたのですが、急遽露地植えにしてどうにか花が咲きました。

チェリーセージ
4月から12月まで花を咲かせ続けます。30年近く前に横浜の婦人宅にお邪魔した時に頂いたものです。当時はチェリーセージのことを知らなかったので、寒さに耐えられないと思いながら、恐る恐る露地植えにしました。でも意外と丈夫で寒さにも強く、毎年冬季以外は花を咲かせています。春先に咲く花は白いしべが目立つのですが、今は見えないほどです。

カントウヨメナ
ヨメナの冠毛はごく小さく肉眼ではほとんど見えないのです。カントウヨメナも同じですが、区別するのは冠毛の違いだと聞きました。それでこれはヨメナですか、カントウヨメナですかとお聞きしたらカントウヨメナだということでした。え、ちょっと見ただけでわかるのですかと再度愚門をしたら、この地方のはすべてカントウヨメナだということでした。

サルスベリ
花が綺麗なので枝をいただいて挿し木したものです。花はきれいなのですが、毎年咲き始めるのが遅いのが難点です。サルスベリの葉のつき方は非常に変っています。一見対生のようですが、よく見ると同じ場所に葉がついてなく、少しずれています。では互生かと思いきや、片側に2枚続いてついて、次に反対側に2枚です。また徒長枝などでは3輪生のようなつき方もあります。お暇なときにご確認されてはいかがでしょうか。これをコクサギ型葉序というそうです。

サルスベリの枝
サルスベリの枝は枝どうしを接触させておくと、成長と共に溶接したかのように完全に一体になってしまいます。写真では少なくとも4本の枝が一体になっています。さらに針金を飲み込もうとしているのが見えます。これらの枝は同じ株の枝です。そこで異株の株ではとシマサルスベリの枝を密着させてみました。

左側からほぼ横に右上がりになっている枝がシマサルスベリです。縦の枝は全てサルスベリです。左側ではサルスベリがシマサルスベリを飲み込もうとしています。右側では見えませんが、もっと密着していてもう一体になっているようです(次の写真です)。そしてシマサルスベリの枝は左側が下で右側が上なのに右側のほうが枝が太くなっています。シマサルスベリの右側の枝は、サルスベリと一体になって、すでにサルスベリから樹液を受け取っているのかもしれませんね。後でシマサルスベリの左側の枝を切断してみようかと思いいます。サルスベリと一体になって接木された状態なら、右側のシマサルスベリは枯れないはずです。

上の写真を右側下方から見たものです。2本のサルスベリの枝にシマサルスベリの枝が挟まれています。
サルスベリはこのように枝どうしが溶接したかのように一体になる性質があるようです。また針金など異物を飲み込むようです。同じようなことはエゴノキでも起こります。

サルスベリには迷惑なことですが、ちょっといたずらしてみました。






猛暑を乗り越えて生き、そして咲く その1

2020年09月05日 | 庭の花たち

イタリアのレモン
昨年うーちゃんからイタリアのレモンを発芽させたいとお預かりした種。知り合いからイタリアのレモンをいただき、還暦記念樹にしたいということです。うーちゃんも発芽させたということです。でも育ちが悪るそう。地地中海の温暖乾燥な気候とはだいぶ違います。7月は記録的な日照不足で、8月は一転して記録的な猛暑と日照時間。庭の木草は枯れたものもあったが、何とか乗り越えたレモンでした。

パッションフルーツ発芽
今年、石垣島の50年来の友から送られてきた見舞いのパッションフルーツとマンゴー。かつて工場のコーラス部にいて、ひそかに歌姫と呼んでいた献身者。人生いろいろあったが、沖縄出身のご主人よりも現地人・うちなーんちゅらしくなったたくましい彼女が庭で栽培しているというパッションフルーツ。食べたのは初めて。意外やおいしい。トケイソウの仲間ということで栽培する気にはならないが、感謝を込めてしばらく育ててみたいと思い種を蒔いてみた。

ナガエコミカンソウ
昨年、長い間ぜひ来てお交わりしたいと言ってくれていたご夫妻を、これまた50年以上もお交わりいただいているご夫妻の車に乗せてもらって訪ねたときに、教会の片隅に生えていた小さな草の名を聞かれて連れ帰ったもの。こぼれ種から発芽した。外来種で南関東の都会までは範囲が広がってきたが、北関東でも見られるようになった。

ツリフネソウ
長い間筋萎縮症の奥さまをお世話された牧師の、その奥様の葬儀にはるばる北陸まで連れて行ってもらったときに、高速のパーキングの近くに咲いていたツリフネソウがあまりにもきれいなので見とれていたところ、1本引き抜いて布の袋に入れてもらって持ち帰ったものから発芽したのの。7月の日照不足はツリフネソウにはちょうど良かったが、8月の猛暑と乾燥にはやけどをしたように弱ってしまった。持ち堪えて花を咲かせてほしい。

アフリカハマユウ クリナムパウエリー
一昨年お世話になっている牧師夫人から、お姉さまに頂いたものだが管理しきれないとお預かりしたもので、昨年は見事な花を咲かせてお見せすることができた。昨年は8月に咲いたのに、今年は花芽が見えないので諦めていたが、ようやく蕾が出て来た。半月遅れの開花になりそう。在来種のハマユウよりも若干耐寒性があるらしい。7月の日照不足はよくなかったようで、8月の猛暑乾燥がかえって元気を取り戻したのかも。

ナツメヤシ
以前、イスラエルからのお土産で乾燥したナツメヤシの実を頂き、種を7個蒔いたところ、5本発芽したことがある。5本はそれぞれ知り合いの牧師先生等にさしあげたが、これはクリナムパウエリーをお預かりした牧師夫人からいただいた1個の種が発芽したもの。大切に育ててみたい。

ハマユウ
20年来のネットの友から種をいただいたハマユウの実生苗。現地では数年で花が咲くそうだが、こちらではいまだ咲かない。ハマユウは以前にも植えたことがあるが、管理も悪く何度も枯らしたので諦めていたが、この苗はもうすぐにも咲かせるような気配。今度こそ冬の管理をぬかりなくして来年は咲かせてみたい。

出島の木とイワガネ
これも20年来のネットの友からいただいたもの。出島の木は長崎出島のみにあるナンヨウスギの仲間の高木。出島を訪ねたときにボランテアの庭師の方に確認したところ、出島の木は天然記念物の大木のほか、比較的若い・樹齢40~50年?の木と数年の実生苗の3本があることがわかりました。おそらく日本国内ではこの3本だけでしょう。我が家のはネットの友から何度も何度も落ちた種を送っていただきましたが、すべてが実が空っぽでした。最後にようやく6個の種をいただき、このうち2本が発芽したものです。生育の遅い木だとは聞いていましたが1本はようやく1mほどになりました。もう1本はいまだに10cmほどです。寒さにどの程度耐えられるかは不明でこれ以上大きくなると管理しきれなくなります。どこぞに長崎にゆかりの施設でもあるならそこにお預けしてもよいかなと思っています。
イワガネは同じ友からいただいた小枝を挿し木したもの。ユニークな実がなります。

出島のソテツ
出島を訪れたときに頂いたソテツの葉を挿し木したもの。当地では寒さなど気候が合わないために、小苗は管理が難しい。大きいものは庭でも何とか生きて行けるようです。これまでその友からソテツの実をいただき発芽はさせたのですが、管理が悪く枯らしてしまいました。このさし芽も枯れたものと思い、冬季も庭に置いたままにしたのが、翌年葉を出したもので、今年は2枚目の葉が出てきました。。

シマサルスベリ
これも同じ友から送っていただいた、シマサルスベリの種の実生苗。シマサルスベリは九州と南西諸島に自生するのですが、いくつか種類があるようです。またサルスベリと交雑するようで、3本の実生苗は花期の早い白花と遅い白花、そして赤花で、それぞれ性質が違います。昨年枝を大きく切り詰めたので今年は白花だけです。




イースターモーン(復活祭の朝)の輝き

2020年04月12日 | 庭の花たち
 イースターモーン
今朝は復活祭の朝です。
 イースターモーン
いつもこの時期に咲く大輪の椿 イースターモーン(復活祭の朝)と名づけられた心癒される椿
今年は早くも3月2日に開花し始めました。
 イースターモーン
3月9日にようやく全開 イースターはまだ1カ月以上も先になるのに
 イースターモーン
それから途切れることなく今朝も咲き続けてくれました。
 イースターモーン
花が咲いては散り、また咲いては散りました。
 イースターモーン
散った花の数は数え切れません
 イースターモーン
 イースターモーン
十字架上ですべて完了したと言われ
 イースターモーン
復活されました。