グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

東アジアの私たちの問題

2012-11-01 23:03:31 | 

※そもそも、国家は危うきものです。昨今の東アジアの情勢を見ているとつくづくそう思います。平和を実現していくためには、国家の暴走を許さずに、国家を超えてつながりあう私たち市民の力が必要なのかもしれません。Wakiさまから頂戴したコメントを「声」として掲載します。辻谷博子

 

この6月、韓国に旅しました。
これまでは主にソウル。ずっと前にですがプサン。
今回は38度線の「休戦ライン」に。

南北戦争は決して終ってはいなかったこと意識を改めました。
つい先頃も北の兵士が休戦ラインを超えて南に逃亡してきて、その為に南の国境警備の将官が更迭の処分を受けてました。
ソウルの繁栄は年ごとに増していくのに、この休戦ラインは南北関係によって不安定なまま半世紀ちかくも時を経ています。
「緩衝地帯内」にバスで乗込んでいくと、辻つじの警備小屋の兵士は自動小銃を腰だめにして立っていることにまず驚きました。

そしてバスの中からも写真撮影禁止。北を眺める展望台の足下にはラインがひかれ、これより先での撮影禁止と・・・
一旦結ばれた南北の鉄路は、現在の関係悪化から再び閉ざされたまま、立派な駅舎が寒々とした姿をさらしていました。

「竹島(独島)」で日韓関係は領海問題となていますが、ぼくには実行支配する韓国を非難するきもちはありません。この問題はながらく日韓関係で棚上げされていただけで、いま騒ぎになるのは「経済水域」「埋蔵資源」という利権で互いに「欲」をむき出しにしてきたというだけのこと。韓国に方に一歩先をこされたまま放置した日本の政府(政治)の甘さに原因があるのです。
長く国内でいろんな問題をうやむやのまま保てても、対国家間ではそうもいかず、この件はまだまだ揉めるでしょう。

日韓関係は複雑な歴史、それも我国には加害者としての負債が多く残っているのだと感じます。戦争に負け「賠償済」だからといっても、「民意」の部分でそれが清算済みだと考えるのも甘えたことだと感じます。
卑屈になる必要はないが、互いに感じ思うところを交換しあってこそ交流を保てるのだし、それは国家間の問題でなく「国民間」のことに違いないのだとも考えます。

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コスタリカに学ぶ~憲法を使おう~

2012-11-01 22:26:22 | 

※中学3年生を対象にオープン授業をしたときの教材です。授業のタイトルは「言葉は武器だ! 憲法を使おう」です。

社会で生きていくとき、憲法は単なる知識ではなく、自らを守ってくれるものの筈です。

中学生や高校生のみなさん、憲法で何ができるか考えてみませんか。辻谷博子

 

コスタリカに学ぶ~憲法を使おう~

 

                                                                
コスタリカという国を知っていますか?

 

コスタリカは中央アメリカのとても小さい国です。

世界のなかで、この国と日本だけが持っているものがあります。

それは何だと思いますか?

 

実は、世界で「平和憲法」をもっているのは日本とコスタリカだけなんです。

この二国だけが、憲法で「戦争を放棄」し、「軍隊を持って」いないのです。

 

そのコスタリカから日本へやって来たロベルト・サモラ君という一人の大学生の話をしましょう。

彼は、イラク戦争(2003年、アメリカ軍によるイラクの首都バクダ―ドへの空爆で始まった戦争)がおきた時、

コスタリカ大統領を憲法違反で訴えたんです。

どうしてかと言うと、アメリカがイラク戦争を始めた時、コスタリカの大統領がそれに賛成だと言っちゃったんです。

 ロベルト君は平和憲法がある国の大統領が戦争に賛成するのはおかしいと思ってコスタリカの大統領を憲法違反で訴えたわけです。

そして、その訴えが通って、憲法裁判所は大統領を憲法違反とし、大統領の発言は憲法違反から取り消しになったんです。

ロベルト君が日本にやって来たとき、憲法違反の裁判を起こすのは大変ではなかったかと聞かれました。

するとロベルト君は2週間で訴状を作ったと言うんです。

2週間で作ったなんてすごいなって言われると、彼はぜんぜんそんなことはない、コスタリカでは当たり前だと言うんです。

コスタリカでは別に訴状なんて書く必要はない、電話一本で憲法訴訟ができると言うんです。

 

コスタリカでは憲法訴訟が1年間で約12000件あるそうです。簡単にやれるんです。訴えた人の最年少はなんと8歳です。

小学校の2年生です。小学校の2年生がなんと憲法違反を裁判所に訴えることができるんです。

それはどういうケースか聞いたら、学校の教育環境が整っていないということでした。 

電話1本で「もしもし憲法違反です」というようなことができるんです。

そういうことができるということは小学生がすでに憲法の感覚を身につけている、すごいと思いませんか。

そして、もし何か権利が侵されたら、どこに訴えるかも知っている、しかも行動する、実行するということです。

コスタリカでは法律が身近にあるわけです。そしてみんなが法律を使うわけです。そういう社会になっているのがコスタリカなんです。

もう一つ、コスタリカがすごいのは、コスタリカが軍隊を捨てたとき、その費用を教育に充てたということです。

コスタリカは「兵士の数ほど教師を」というスローガンをつくり、国家予算の2割から3割が教育予算なんです。

コスタリカの10人に1人は教師の免許を持っています。

 

コスタリカの学校では、生徒自身に対話をさせるんです。対話をさせて生徒が自分たちの頭で考えるんです。

そういう教育をちゃんとやっている。

日本の場合、先生が、これが正解でこれは間違い、あるいは丸暗記しろ、なんていう教育をするわけですが、コスタリカは違います。

例えば高校の憲法の授業では、リストラにあったらどうしますか、そのときに憲法をどう使ったらいいですか、と聞くわけです。

すると生徒達は、さて憲法をどう使おうかと話し合う。

憲法には基本的人権がある、労働権がある、リストラにあったら自分も食えなくなるし、家族も養えなくなる、それは憲法違反じゃないか、

だったら基本的人権を使って訴えられるじゃないか、労働権を使って訴えられるじゃないか、そういう話をバンバンするんです。

 

憲法というものは自分たちのためにある、国民のためにある、ということを小・中・高とやっているわけです。

対話が結局は一番の決め手なんだということを小さいときから教える、そういうことをやっているんです。

日本ではどうでしょうか。私たちは理想を忘れていないか。自分自身の理想、社会の理想、そういうものを持っていたいと思うんです。

コスタリカは理想を掲げてそれを忘れてはいません。そして憲法や法律を自分たちで使っています。

 

日本では法律は自分達を縛るものだと思いがちですが、そんなことはありません。憲法がしばるのは政府です。

憲法は国民が使うものです。使わなかったら、じゃあいらないんじゃないかという発想になってしまう。

我々は憲法を使う必要があるのではないでしょうか。

 

憲法に定められている人権がいま満たされていないなら、それぞれの人が自分の置かれた場で憲法を使っていってはどうでしょうか。

コスタリカは、小学校2年生でも憲法違反の訴訟を起こせるのですから。

 

社会がおかしいと思ったら、それをうったえていくことができる。そのとき、武器になるのは憲法です。

言葉はなによりも武器になる。私たちが持っている日本の平和憲法は宝物だと思いませんか。

 

※「もう一つの平和憲法の国=コスタリカに学ぶ」を参考にさせていただきました。

http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20050808.html

 

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団結まつりでZAZAがアピールします。

2012-11-01 07:23:39 | 集会案内
※11月3日団結まつりでは、グループZAZAより4人がアピールを行います。私たちにとってはおなじみの「歌う活動家」ジョニーHさんも東京から参加されます。ぜひ、来てください。

2012/11/03 大阪
“命を切り捨てる原発NO!
非正規NO!
橋下NO!       
11・3団結まつり”

         
<日時>11月3日(土) START 11:00
※雨天決行
※出演時間は決定次第お知らせ致します。

<出演>制服向上委員会、橋本美香、ジョニーH

<於>扇町公園
※大阪市営地下鉄堺筋線「扇町」駅より徒歩1分

<参加費>¥500

※先着1000名に反原発バッジプレゼント!

<お問い合わせ>11・3団結まつり実行委員会(06-6242-8130)
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