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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

One for all !  All for one ! (12)

2012-11-21 08:00:40 | 渡部通信
※渡部さんからのメールです。


本日(11月20日)、東京高裁で、近藤順一さんの累積加重取り消し裁判の第二回口頭弁論が開かれました。

しかし裁判長は、原告(近藤さん)・被告(都教委)双方の準備書面の提出を確認、近藤さんが求めていた証人申請は却下、本日で結審とし、判決日は2013年2月26日、と述べました。

今年4月19日に東京地裁で出された近藤さんに対する判決は、以下の処分に対し、
①2007年3月 卒業式で不起立・不斉唱----戒告
②2008年3月        〃    ----減給1月
③2009年3月        〃    ----減給6月
④2010年3月        〃    ---- 停職1月

①は是認、
②③④は裁量権逸脱濫用により取り消す、というものでした。

これは今年1月16日の最高裁判決に沿ったものでした。
したがって、今回二回で結審したということは、東京高裁は地裁判決を踏襲するのだろうと思われます。

判決日が2月26日になったことは、卒業式直前に当り、田中さんや「君が代」強制に反対する仲間たちにとっては、
有利なことではないかと思います。

また、最高裁の<「10・23通達」合憲、「戒告」合法>判断に対して、
さらに外堀を埋めていく点でも有利ではないかと思います。

ただ、今回の都知事選・総選挙の結果次第では予断は許せませんが、
もし都知事選で宇都宮さんが当選すれば、
「10・23通達」撤回、処分撤回の方に大きく動いて行くでしょう。

こうした動きに右翼的な人が危機感を抱いたのでしょうか。
現在都議会に、
『10・23通達の強化を求めることに関する陳情』(2012年8月31日)
というものが<あきる野市のSさん>という方から出されています。

11月28日(水)の都議会文教委員会で審議されるようです。

『陳情』の(願意)は以下の通りです。
 都において、入学式、卒業式における国旗掲揚及び国歌斉唱の
 実施において、次のことを実現していただきたい。
  1 通達違反の累犯者、悪質違反者を厳罰に処すること。
  2 再発防止研修の内容を強化すること。
  3 不起立が予想される教職員に対しては、式に出席させないこと。

また、(理由)には次のように述べてあります。
 生徒が主役の卒・入学式に、自己のイデオロギーで国歌斉唱時に不起立をし、処分を受けても何とも思わない教職員も多い。
 さらに、大阪市では国歌斉唱中にあぐらをかいた者までいたと聞く。
 これらの行動は、教職員として不適格であるばかりか、
 公務員としても不適格であり、累犯の教職員も多い。

ここで「生徒が主役の卒・入学式」などと言っているのには笑わせられます。

Sさんは自分が住むあきる野市には『陳情』を出さず、他の二つの市に出したようですが、いずれも否決されているそうです。(1月16日の最高裁判決後だから?)

なお、都議会文教委員会の傍聴行動が
被処分者の会の近藤徹さんから呼びかけられています。

11月28日(水)、12時15分、
都議会棟2Fロビー集合、傍聴受付
       13時~ 文教委員会        
コメント
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