実教出版高校教科書「日本史A」ならびに「日本史B」排斥問題について、大阪市教育委員会の動向を伝えるメールが、子どもたちに渡すな!危ない教科書大阪の会のIさんより届きました。ご覧いただき大阪市教育委員会に要請の声をあげてくください。
8月6日午後1時 大阪市教育委員会 教科書採択
大阪市教育委員会は、継続審議となっていた高校教科書採択の教育委員会義を8月6日(火)午後1時から 大阪市役所で行うことを発表しました。
7月30日の教育委員会議では、2名の教育委員が出版社名こそだしていませんが実教出版日本史への「違和感」を表明し、「答申通り採択しても大丈夫なのか」と発言し、採択の延期となっていました。さらに実教出版の日本史Aを答申した1校に対して、詳しい選定理由を説明するように求めました。
詳しくはブログを見てください。
http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/b976d3306e7cb8df4dcfa8632ba5dbd0
教育委員の感触ですが、6人中、3名が実教出版に批判的です。教育委員長は、答申通りの採択を求めています。教育長は、調整役に徹しており、意見表明していません。もう1名は、前回欠席しており態度がつかめていません。これらを踏まえると8月6日の教育委員会義では、実教出版外しの採択替えが行われる可能性が、ますます高まっていると言えます。学校からの「答申」を教育委員会議で覆すことなど前代未聞です。
◆是非とも、大阪市教育委員会に学校からの「答申」を尊重した採択を行うように声をとどけてください。
要請先
大阪市教育委員会 総務部総務課 企画グループ
TEL06-6208-9013 FAX06-6202-7052
◆また8月6日の教育委員会議の傍聴をお願いします。
傍聴希望者は、当日の午後12時半から1時までに、大阪市役所7階第4委員会室前に来てください。
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以下、大阪の会から出した要望書です。
要望書
2013年高校教科書採択に関して、各高校からの「答申」を尊重した採択を行ってください!
2013年7月27日
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
現在、貴教育委員会では来年度使用の市立高校の教科書採択作業が行われています。7月23日の教育委員会議でも採択の基本方針、採択の仕組みを確認した後、各高校からの「答申書」が教育委員に手渡されていました。会議の中では大森不二雄委員から、「選定調査会、答申は文科省の出している法令には規定されていない。」「従って、答申の法的性格から言えば、教育委員会が答申に縛られることはない。」「答申は教育委員会が適切な判断をするための補助。答申とは違う判断をすることに問題はない。」と何度も、教育委員会が「答申」に縛られないことを確認されていました。しかし、これらの発言は、教育条理に基づく戦後の高校教科書採択制度を全く理解しない建前論です。
戦後、高校の教科書採択において、学校で選定した教科書が教育委員会議で覆されたのは一度しかありません。なぜ、戦後一貫して高校では、学校採択(学校が選定した教科書を教育委員会で採択)が行われてきたのか、考える必要があります。
高校は、教育目標や教育課程、生徒の実態などが小中学校以上に各学校ごとに違い、教科の内容も専門性が高い。従って、教科書採択には専門性を有し、学校現場の声が優先されることは教育の条理から言っても当然のことです。
教育委員会が、現場から上がってきた「答申」を覆すのであれば、それぞれの学校の状況を踏えた相当の理由が必要なことは明らかです。しかし、教育委員は、何千とある全ての高校教科書を読んで、どれがその学校に最も適しているのか検討し、採択することなど現実的に不可能ではないでしょうか。教育委員に全ての教科書が手わたされることさへ出来ていないのが実態なのではないでしょうか。そのような状況で、教育委員が現場からの「答申」を否定することなど、出来るはずがありません。
教育条理から言っても、教育委員による教科書検討の実態から言っても、これまで学校採択が行われてきたのです。
貴教育委員会は、7月30日教育委員会議で教科書採択が行われると聞きます。もし、その場で各学校からの「答申」を覆し、採択変更するならば、戦後高校教科書採択で定着していた教育条理を完全に覆す暴挙と言うほかありません。是非とも、7月30日の教育委員会議では、各学校からの「答申」を尊重して採択を行ってください。
以上