グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

教科書採択:大阪市教育委員会会議は8月6日

2013-08-01 13:52:19 | 教科書排斥問題

実教出版高校教科書「日本史A」ならびに「日本史B」排斥問題について、大阪市教育委員会の動向を伝えるメールが、子どもたちに渡すな!危ない教科書大阪の会のIさんより届きました。ご覧いただき大阪市教育委員会に要請の声をあげてくください。

8月6日午後1時 大阪市教育委員会 教科書採択

大阪市教育委員会は、継続審議となっていた高校教科書採択の教育委員会義を8月6日(火)午後1時から 大阪市役所で行うことを発表しました。

7月30日の教育委員会議では、2名の教育委員が出版社名こそだしていませんが実教出版日本史への「違和感」を表明し、「答申通り採択しても大丈夫なのか」と発言し、採択の延期となっていました。さらに実教出版の日本史Aを答申した1校に対して、詳しい選定理由を説明するように求めました。

詳しくはブログを見てください。
http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/b976d3306e7cb8df4dcfa8632ba5dbd0

教育委員の感触ですが、6人中、3名が実教出版に批判的です。教育委員長は、答申通りの採択を求めています。教育長は、調整役に徹しており、意見表明していません。もう1名は、前回欠席しており態度がつかめていません。これらを踏まえると8月6日の教育委員会義では、実教出版外しの採択替えが行われる可能性が、ますます高まっていると言えます。学校からの「答申」を教育委員会議で覆すことなど前代未聞です。

◆是非とも、大阪市教育委員会に学校からの「答申」を尊重した採択を行うように声をとどけてください。

要請先

大阪市教育委員会 総務部総務課 企画グループ
TEL06-6208-9013  FAX06-6202-7052

◆また8月6日の教育委員会議の傍聴をお願いします。
傍聴希望者は、当日の午後12時半から1時までに、大阪市役所7階第4委員会室前に来てください。

************************************

以下、大阪の会から出した要望書です。

要望書

2013年高校教科書採択に関して、各高校からの「答申」を尊重した採択を行ってください!

2013年7月27日
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

 現在、貴教育委員会では来年度使用の市立高校の教科書採択作業が行われています。7月23日の教育委員会議でも採択の基本方針、採択の仕組みを確認した後、各高校からの「答申書」が教育委員に手渡されていました。会議の中では大森不二雄委員から、「選定調査会、答申は文科省の出している法令には規定されていない。」「従って、答申の法的性格から言えば、教育委員会が答申に縛られることはない。」「答申は教育委員会が適切な判断をするための補助。答申とは違う判断をすることに問題はない。」と何度も、教育委員会が「答申」に縛られないことを確認されていました。しかし、これらの発言は、教育条理に基づく戦後の高校教科書採択制度を全く理解しない建前論です。

 戦後、高校の教科書採択において、学校で選定した教科書が教育委員会議で覆されたのは一度しかありません。なぜ、戦後一貫して高校では、学校採択(学校が選定した教科書を教育委員会で採択)が行われてきたのか、考える必要があります。
 高校は、教育目標や教育課程、生徒の実態などが小中学校以上に各学校ごとに違い、教科の内容も専門性が高い。従って、教科書採択には専門性を有し、学校現場の声が優先されることは教育の条理から言っても当然のことです。
 教育委員会が、現場から上がってきた「答申」を覆すのであれば、それぞれの学校の状況を踏えた相当の理由が必要なことは明らかです。しかし、教育委員は、何千とある全ての高校教科書を読んで、どれがその学校に最も適しているのか検討し、採択することなど現実的に不可能ではないでしょうか。教育委員に全ての教科書が手わたされることさへ出来ていないのが実態なのではないでしょうか。そのような状況で、教育委員が現場からの「答申」を否定することなど、出来るはずがありません。
 教育条理から言っても、教育委員による教科書検討の実態から言っても、これまで学校採択が行われてきたのです。

 貴教育委員会は、7月30日教育委員会議で教科書採択が行われると聞きます。もし、その場で各学校からの「答申」を覆し、採択変更するならば、戦後高校教科書採択で定着していた教育条理を完全に覆す暴挙と言うほかありません。是非とも、7月30日の教育委員会議では、各学校からの「答申」を尊重して採択を行ってください。

以上

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実教教科書「日本史」排斥:私たちが今できること~高嶋伸欣さんからのメール

2013-08-01 09:10:14 | 教科書排斥問題

なんという時代になったのだろう! 

教育委員会から校長へ、校長から教員へ、上意下達の態勢ができあがってしまった今の学校現場では、確かに抵抗は難しいかもしれない。高嶋伸欣さんの助言は極めて現実的で、今の学校状況に即したものと言える。

しかし、現場の先生方、これを許せば次はもっと酷い介入が行われる。それを繰り返せば、教員は「見ざる、聞かざる、言わざる」状態にならざるえない。教員がその職務として調査検討のうえ選択した教科書を一方的に破棄される事態を受け入れるならば、教員の職業人としての矜持は保ちようもない。現場の先生方へ、私たちはどこまでも支援と連帯を惜しまない。大阪の高校現場での情報収集を引き続きお願いするとともに、高嶋伸欣さんが言われるように現場できることをやっていってほしい。

以下、高嶋伸欣さんのメールを転載します。


*******************************

皆さま      高嶋伸欣です


実教版「日本史A・B」教科書の教委などによる採択妨害事件については今後の展開として、住民監査や住民訴訟などが予想されます。さらに、別途の法的な追及方法の検討もあちこちで話し合われています。

そうした事態に至った時に、責任を問われて裁判などで被告にされるのは教育委員会だけではありません。校長や関連教員も教育委員会の言いなりになって採択の根拠になる学校希望の文書を書き換えた責任を問われます。そのような事態を予想して、教委は文書を書き換えたのは校長の判断であって、教委はそのように「命令」したのではなく「事前調整」をしたにすぎない、などと巧妙に言い張っているのです。

ということで、
1.各高校現場では、今回の件の経過、議論の内容などをできるだけ詳しく 記録に残しておくことを、勧めます。
  
2、すでにある記録は散逸しないように保存し、記録のない分は記憶が鮮明な内にメモしておくことを勧めます。 複数の人で思い出しながらまとめて、記録作りをした人たちの名前もメモしておくとより正確です。

3.その場合、県教委の今回の介入について、どのように異論、批判、反対などの意見が出て、校長などがどのように説明し、結局は県教委に屈していったのかを、事実通りにより具体的に記録することが、肝要です。

4.レベルの全く違う話題ですが、アジア太平洋戦争で捕虜や住民の虐殺の実行者だった日本兵を裁く戦後のBC級裁判では、被告の日本兵に対して弁護人や裁判官などが「その命令に対して、一度は『できない』或いは『嫌です』などと命令拒否の意思表示をしたのか」との質問をした上で、命令拒否を1度はしたけれど再度の命令によって、命令通りの虐殺行為をすることになった、と確認された場合には「罪1等を減じる」あるいは「無罪」とされたケースがあったとのことです。
 戦争映画でも欧米の軍隊では、命令に対して異議を申し立てたという記録を残させた上で、無理な命令に従う場面がよくあります。
 組織の中で、無理な指示、命令に従わなければならない場面でも、最初から言いなりになるのと、一度は主体性を表明していた場合とでは、後に責任を問わた時の立場が大きく異なることを示しているように思えます。

5.すでに、教委の圧力に屈してしまった校長たちには参考にならないかも知れませんが、ぎりぎりまだ逡巡している場合には、抵抗をした事実を残す行動として、1度は拒否を伝えてそれを記録に残すこと、さらには拒否を続けて教委自身が明確に「高校日本史A・B」を不採択にしたことを教委の議事録に残す事態に追い込むまで頑張るように、校長を支えるための説明材料の一つとして、このメモを活用していただければ、幸いです。

6.なお、この「高校日本史A・B」採択妨害問題は、高校の新課程切り替えが学年進行のため、来年(3年生用まで)と再来年(定時制の4年生用まで)でも繰り返されることになります。
 そのことも視野に入れて、上記の取り組みの継続を各高校で宜しくお願いします。

 このような説明類は、本来であれば組合などで申し合わせをされることではないか、と思いつつ出しゃばりました。 周知のことでしたら、失礼をご容赦下さい。

以上、文責は高嶋です。    拡散・転送は自由です
 

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高校教科書採択、神奈川から緊急の要請

2013-08-01 07:34:48 | 教科書排斥問題

私たちグループZAZAの11名が人事委員会に不服申立を行った発端は、教職員に「君が代」起立斉唱を強制する、いわゆる大阪国旗国歌条例が2011年6月施行されたことにあります。これは、私たち教員から憲法19条で保障されるところに思想・良心の自由を奪うとともに、本来専門職として教員に信託された学問の自由、教育の自由をも侵害するものです。

実教出版高校教科書「日本史A」「日本史B」教科書が、国旗掲揚・国歌斉唱に関して「一部の自治体で強制の動きがある」と記載したことは、現代日本史における紛れもない、しかも重大な事実です。

いま、東京都で、神奈川県で、大阪府で、大阪市で、教育委員会が実教出版教科書排斥に向けて躍起になっています。なぜなのでしょうか。みなさんと共にこの問題を考えていきたいと思います。

神奈川県では、いちはやく、教育委員会の暴挙に対し請願・抗議が起こっています。これらの運動と連帯しつつ、大阪でも声をあげていきましょう。

以下は、ブログ「教育基本条例NO!」からの転載です。

http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/f3a2c7b3e3b4143cecc9ea64ed240d8d

 

高校教科書採択、神奈川から緊急の要請

 
*神奈川県立学校教職員・OB及び県民有志 より すべての皆様に御願い

26日に知るところとなった、実教日本史教科書の採択をめぐる神奈川県教委の迷走的介入が各高校に混乱をもたらしています。しかし各高校現場ではその撤回を求め採択権を守る闘いが懸命に続けられています。県教委の理不尽な介入をはねのけ子供たちの学ぶ権利を守るために、みなさんの抗議の声を電話・Fax、ハガキ等で神奈川県教委(宛先:具志堅幸司教育委員長および藤井良一教育長)に向けて要請してください。
「再考結果報告」期限が8月2日、採 択希望一覧を教育委員会に付議するのが8月6日です。8月6日当日まで「ねばり強く」「堂々と」県民・市民の声を届けましょう。

-------------------------------------------------------------------------
神奈川県教委の教科書選定への不当な介入に抗議の声をお願いします
(県立学校OB・県民有志)

1)神奈川県教委が実教出版の「日本史A」と「日本史B」の採択を希望した学校28校に、取り消して別の教科書で報告し直すよう、校長に圧力をかけるということが起き、学校現場は大混乱しています。
 《下記資料の新聞記事を参照してください》

2)これを受けて、すでに複数の校長は「実教出版を希望すると右翼が押しかけてくる」などを理由に、当該の社会科教員に圧力をかけ、一方的に他社の日本史教科書に差し替えようとしています。
 
この事態は、以下の点で大変問題です。

1,教育委員会による、学校の教科書選択への介入であり、教育課程編成権そのものへの不当な介入です。
 これまで、県立高校では学校が希望した教科書が教育委員会議で覆されたことはありません。

2、しかも、すでに申請された学校希望教科書を取り消させようとする行為で あり、自ら決めた教科書採択システムすら踏みにじるものです。

3,今年度はすでにこの教科書で学習している同じ高校でも、来年度の採択を認めないとしています。

4,「公開の教育委員会議で不採択になる可能性もあり、学校名が公になって混乱を招く」と、暗に右翼の街宣車が学校に来ることを示唆しそのことで「再考を求めた」のは、県教委自身が不当な政治的・暴力的な教育介入を容認し、それを利用しようということです。

5,県教委の「再考」要請の圧力に屈し、教職員の総意で決定した「希望教科書」の取り下げを行おう とする校長の行為は、教育者としての良心を捨て去るものであり、許されるものではありません。

神奈川県教育委員に抗議・要請の声を
1)8月6日には教育委員会が開かれ、選定教科書が決定されます。県教委は各学校に2日までに希望を差し替えて提出することを求めています。多くの方が県教委の不当な介入に、抗議し、また公正な採択を要請するファックスなどを送ってください。

2)宛先(ファックスなど)
 教育局 指導部 高校教育指導課(ファックス番号 045-210-8922 )
        電話 教育課程指導グループ(直通) 045-210-8260

 (宛名はすべて教育委員長・教育長連名宛先で)
 神奈川県教育委員会  
   教育委員長 具志堅幸司 様
   教育長 藤井良一 様

(〒231-8509 横浜市中区日本大通33)

3)県教委へのファックス例文 

「実教出版の日本史教科書の採択希望に介入しないでください。公正な採択を求めます。」

「検定で通った教科書が県教委に都合の悪い内容であるからといって、学校にそれを希望するなと強制することは、 教育への不当な介入です。やめてください。」

「実教出版の日本史教科書を希望する学校に、『学校名が公になって混乱を招く』として希望の取り下げを求めるのは、教育への政治的・暴力的な介入を県教委自身が容認し、それを利用するものです。ファシズムです。」
などなど新聞記事を見て、自由に考えてください。

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《資料》
朝日新聞全国版
2013年(平成25年)7月28日(日曜日)

神奈川県教委も教科書選び介入   実教出版使用、再考迫る 神奈川県教育委員会が、

実教出版(東京)の日本史教科書の使用を希望した県立高校に対し、「一部記述が県教委方針と相いれない」と再考を促していたことが分かった。
高校教科書は各校が選び、都道府県教委が採択する仕組みで、各校の選定に介入するのは異例だが、東京都教委も6月、同じ記述をめぐって「使用は適切でない」との見解を示している。

神奈川県教委によると、24日の校長会の後、実教出版の「高校日本史A」「高校日本史B」を希望する28校の校長を残して再考を促した。
国旗掲揚・国歌斉唱に関して「一部の自治体で強制の動きがある」とした記述について、

「学習指導要領に基づくもので、『強制』は行き過ぎている」と説明。
「公開の教育委員会議で不採択になる可能性もあり、学校名が公になって混乱を招く」とも話したという。


朝日新聞湘南版
2013年(平成25年)7月28日(日曜日)
歴史教科書「再考」「不当介入」と反発

県高教組、教育長に抗議文
県教委が自らの「方針と相いれない」ことを理由に、高校が選んだ日本史教科書の再考を促した。学校現場からは「不当介入」と反発の声が上がっている。
 
「再考」を突きつけられたのは、実教出版を選んだ28校。
うち1校では26日、社会科教諭が校長室に呼ばれ、対応を話し合った。 「学校の実態に合わせて選んだ教科書が、現場と関係ないところで変えられ るのはおかしい」。教員からは反対意見が相次いだ。しかし、校長は「変えなかった学校の名前が出れば、右翼の攻撃に合う」と言い、議論を引き取ったという。この学校の教諭は「県の悪口が書いてあると、悪い教科書なのか」と話す。
 
発端は、県教委に出された実教出版の日本史教科書の採否を慎重に審議するよう求める請願だった。23日、教育委員の協議会で、国旗掲揚と国歌斉唱について「一部の自治体で強制の動きがある」との記述が問題となり、「実教出版の採択は難しい」との意見が出た。その意向が24日、校長に伝えられた。

各校は校内での選定会議を経て、希望する教科書を県教委に伝えた。採択の権限は県教委にあるが、学校の希望が覆ったケースはこれまではないとい う。
県高校教職員組合(園部守委員長)は26日、「選定に対する不当介入」として、藤井良一県教育長あての抗議文を出した。組合幹部は「問題があれば、教育委員会が不採択にするべきだ」と話す。
県教委の志摩尚平・教育参事監は「実教出版の教科書を希望して不採択になれば、混乱を招く可能性がある。事前のやり取りを『介入』とは考えていない」と話している。(星井麻紀、古沢範英、佐藤陽)
 
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