グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

人事委員会口頭審理山田事案第1回終わる

2013-08-06 23:04:35 | 人事委員会審理

暑い一日でした。朝の大阪府教育委員会前でのびらまき、咲州庁舎で行なわれた山田肇事案第1回人事委員会口頭審理、その後の府庁別館で行われた記者会見、本当に多くの方々にご協力いただきありがとうございました。

口頭審理は、多数の傍聴者が見守るなか、本人のまことに堂々とした口頭陳述に始まり、処分者側証人2人(処分当時の高槻市教育委員会官吏と南平台小学校校長)への尋問で終わりました。

処分者側の弁護士は何とか、高槻市教育委員会議も開催されないままに教育長の専決で処分を内申したことを言いつくろおうとしましたが、法に全くの素人である私が聞いてさえ、そのいい加減さは露呈していました。これは明らかに地教行法違反です。法に違反して行われた処分は無効であるとの最高裁判例に従えば、このことだけでも、人事委員会は処分を取り消すべきです。

しかし、そのことよりも申立人が口頭陳述で強く訴えていたのは思想・良心の自由に違反する職務命令には従うことはできないということでした。願わくは、人事委員会の委員の方々に、教員の良心の自由を制約する職務命令が果たして有効かどうか考えていただきたいものです。

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根津公子さんからの報告

2013-08-06 19:38:03 | レイバーネット
「君が代」不起立した田中聡史さんに対する「服務事故再発防止研修」と抗議行動の報告 が東京の根津公子さんから届きました。

今日(5日)、今春の卒業式・入学式で「君が代」不起立をし、減給1ヶ月処分を受けた田中聡史さん(板橋特別支援学校教員)に対し、都教委が学校に押しかけての「服務事故再発防止研修」(以下、「再発防止研修」という)の3回目/4回中 が強行された。  田中さんには4月5日に始まり9月17日まで、19回に及ぶ「再発防止研修」が課せられている。19回の内訳は、都教職員研修センターに呼びつけて:3回、都教委が学校を訪問して:4回、校長による:12回。

都教委はその度に転向を迫り、それに応じなければ「反省がない」として「不起立前後の態度等」を不良と見なし、「戒告を超える重い処分」を発出する。昨年の「再発防止研修」の結果を使い都教委は今春、田中さんに対してだけは、減給1ヶ月処分を出した。最高裁判決(2012・1・16)は、「戒告を超える重い処分」を違法とした判決を出した一方で、「不起立前後の態度等」がよくなければ、「戒告を超える重い処分」を可としている。ここが権力の巧みな、かつ恐ろしいところ。ここを軽んじてはならない。

今年の「再発防止研修」の結果を使って、来年、都教委は田中さんにどんな処分を科すのか。とても心配だ。これ以上重い処分を都教委に出させないためには、多くの人が知るところとなり、大勢が声をあげること。監視すること。 ここに報告をするのも、皆さんに事実を知っていただき、「君が代不起立処分をするな。とりわけ、重い処分をするな」「再発防止研修をやめろ」と都教委に迫っていただきたいこともあってです。

さて、今日の報告です。7時過ぎから板橋特別支援学校の前で、出勤する田中さんの同僚たちにチラシを配った。チラシの受け取りは、7割くらいか。他の学校での受け取りと比べると、かなり良い。声をかけてくれる人もいる。第一に田中さんの人柄に、第二に、私たちのチラシまきが定着してきたことによるのかと思う。今日はかなりの数の保護者が学校に来られたので、その方々にも事情を話し、チラシを手渡した。皆さん、感じよく受け取ってくださった。

8時半、抗議要請文を校長に手渡そうと、受付のある経営支援室(かつては事務室と言った)に向かったところ、経営支援室の前で副校長は私たち3人に、「主幹が止めたのも聞かず、アポも取らずに入ってくるのは、不法侵入だ。警察を呼ぶ」と言い、携帯電話をかけた。(あるいはかけた真似か?)「再発防止研修に抗議して・・・不法侵入しています。7時10分から…チラシを撒いています。至急来てください。校門の前で待っています」。そう言って、電話を切り、校門前に立った。

私たちは室長に用件を伝え、校長の来るのを待ったが、今回も、校長は姿を見せない。「会う必要がない」との理由だそうな。校長室は経営支援室の隣にあるのだから、ちょっと来て受け取れば済むのに、それを頑なに拒む。なんと狭量な精神か。都教委の指示によるのだろうか。「校長に渡してください」と抗議要請文を室長に委ねて、私たちは副校長のいる校門前に移動した。 私たちが副校長の横に行くと、副校長は校舎内に引っ込んでしまい、結局、警察は姿を見せなかった。恥ずかしい管理職たち。

田中さんが3人の都教委管理主事と校長に囲まれて「再発防止研修」をさせられたのは、10時から11時。その間、私たち(5人)はシュプレヒコールをすることにした。都教委及び校長に対しては抗議として、すぐ前の職員室にいる教員の皆さんにも考えてほしいと念じて。11時15分頃、都教委の3人が出てきたので、私たちは抗議を伝えるために後を追った。仕事として行ったことに対して都民から質問があった時、彼らはそれに答える義務があるだろうに、説明責任を果たさない。痛む心を持ち合わせていない。

今日の行動に、横浜から駆けつけてくださった元教員の方が参加の理由をおっしゃった。「田中さんの目が澄んでいたから」。そのことを聞いて、田中さんと3年間(2008~2011年)同僚として働き、闘ってきた私としては納得することしきり。とともに、すごくうれしかった。東京の「君が代」不起立処分で弾圧の最前線に立たされている田中さんに、これ以上重い処分を出させないよう、大勢で闘いたい。大勢に注目してほしいです。

 次回の、板橋特別支援学校での「再発防止研修」は8月30日(金)です。30日にも、7時過ぎからチラシを配り、抗議行動を行います。皆さんに、参加を呼びかけます。

連絡・問い合わせ先:090-3543-8743(根津)

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大阪市教委:高校での学校採択をつぶす制度改悪を断行!抗議の声を届けてください!

2013-08-06 15:21:53 | 教科書排斥問題
本日の大阪市教育委員会会議の傍聴記が届きました。

8月6日、大阪市立高校の教科書採択を決める教育委員会議が開かれました。前回2名の教育委員が欠席し、そのもとでは決められないとなりましたが、今回も西村和雄委員は欠席で、5名の教育委員による審議となりました。結論から言えば、各学校からの答申通り採択が行われましたが、それと引き替えにするかのように高校教科書採択制度の根幹をつぶしてしまう「附帯決議」が全員一致で可決されてしまいました。
「付帯決議」には「教育委員会による適正な採択のための審議の一層の充実を図るため」として、各学校に「選定候補として2つ以上の教科用図書を答申書に記載し、それぞれの長所と短所を列記することとし、推薦順位や優劣は示さないものとする」とし、教育委員会に高校採択でも「お好み採択」の権限を事実上与えることになってし
まいます。これでは、戦後長い間維持されていた高校での学校採択が壊されてしまうことを意味します。きわめて重大な、制度改悪になります。

今日の教育委員会議の中では、暗に実教出版を批判する意見がありましたが、議論の中心は、「答申書の選定理由が明確ではない」「その学校の選定理由が妥当性があるのか、教育委員会として調査研究しているのか」「本当に学校内部で自由闊達な議論が行われたのか?選定の過程がわからない。議事録が各学校で作成されているの
か?」「教員が学校の実情を反映して選んでいることを前提であがってきていると思うが、そこがはっきりしないところもある。」等、各学校での選定過程への疑問が3名(大森、高尾、林)の委員から出されました。端々に選定に関わる教員への不信がにじみ出ていました。

そして、大森委員が突然、欠席の西村委員のメールとして「教育委員会の採択の権限をさらに強めるために、今後は各学校からの答申には、各教科書の優劣をつけずにあげてほしい。」とあったことを紹介し、「付帯決議」の動議を提案しました。このような前代未聞の制度改悪の付帯決議に対しても、各教育委員からは強い異論は出され
ず、すんなりと全会一致で採択されました。その後、各学校の採択も答申通りで採択されました。これは明らかに、今年は答申通り採択する代わりに、来年度の採択から
は教育委員会の「お好み採択」を実施する制度を担保するという、事前の合意があったとしか思えません。

今回の高校教科書採択制度の変更を求める付帯決議は、これまで守られてきた戦後の教育条理にもとずく学校採択を破壊するものです。全国的にも例がない、前代未聞の事態です。これは、来年度からの小中学校での採択制度にもきわめて大きな影響を与
えることは間違いありません。

是非とも、全国から大阪市教委に「付帯決議」に抗議し、撤回するように声を届けてください。

◆抗議先 大阪市教育委員会 指導部高等学校教育担

TEL 06-6208-9189  
FAX 06-6202-7055

◆附帯決議

 大阪市立の高等学校において使用する教科用図書に関し、平成27年度使用教科用図書の採択については、教育委員会による適正な採択のための審議の一層の充実を図るため、以下の諸点を含む改革を行うこととし、そのために必要な採択の方式の決定及び教科用図書選定調査会要綱の改正等の所要の措置をしかるべき時期までに講じるものとすること。

1.各学校に置く教科用図書選定調査会は、選定候補として2つ以上の教科用図書を答申書に記載し、それぞれの長所と短所を列記することとし、推薦順位や優劣は示さないものとする。

2.教育委員会は、答申書を参考にしつつ、自ら調査研究を行い、教科用図書を採択するものとする。

3.各学校に置く教科用図書選定調査会による答申と教育委員会による採択の間に、これまで以上に十分な調査研究及び審議の時間を確保するものとする。
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本日「グループZAZA通信」を府庁前で配布

2013-08-06 10:46:19 | 人事委員会審理
本日の人事委員会口頭審理を前に府庁別館前でビラ「グループZAZA通信」を配布しました。

10名でビラをまくと共に、マイクを使い府庁で働くみなさんに学校現場の実態を伝えると共に連帯を訴えました。




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本日です。できれば傍聴に駆けつけてください!

2013-08-06 07:44:30 | 人事委員会審理
昨年、橋下維新政治の大阪で「君が代」不起立大量処分が出ました。うち7名が人事委員会に不服申立てをし、20名近くの大弁護団が結成されました。

対する処分者大阪府教育委員会側の弁護士はたった1名。その為か書面の遣り取りは遅々として進まず、申立から1年半近くが経ち、ようやく元高槻市小学校教員山田肇さんの口頭審理が持たれることとなりました。

憲法に反する「君が代強制条例」のもとで行われた「不起立」処分こそ非行であると訴えて来た私たちにとって、どれほどこの日を待ちわびたかしれません。

これに続く今年新たに不服申立を行った4名を加え、総勢11名ならびに支援を寄せてくださる方々とともに、私たちは、この不服申立は憲法を活かす、憲法を生きる取り組みだと確信しつつ、多くの方々とつながっていきたいと思っています。

お暑い日が続く中まことに恐縮ですが、私たちとともに、この非行な処分を明らかにすべく、口頭審理に是非とも傍聴をお願いします。

◆8月6日午後3~5時
◆咲州庁舎
アクセス
地下鉄御堂筋線「梅田」→「本町」下車→地下鉄中央線「本町」に乗り換え→「コスモスクエア」下車、南東へ約600mもしくは ニュートラム南港ポートタウン線に乗り換え「トレードセンター前」駅下車、ATCビル直結(1
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