5.11集会でZAZA10人目のアピールを行ったのは元高槻市立小学校教員の山田肇さんです。昨年の不起立により受けた戒告処分ならびに再任用合格取り消しについて、現在人事委員会に不服申立をしています。
11名のなかでは、トップバッターとして、大阪府人事委員会公開口頭審理が行われる予定です。日時が決定しだい、お知らせしますので、多数の傍聴をお願いします。
5.11集会でZAZA10人目のアピールを行ったのは元高槻市立小学校教員の山田肇さんです。昨年の不起立により受けた戒告処分ならびに再任用合格取り消しについて、現在人事委員会に不服申立をしています。
11名のなかでは、トップバッターとして、大阪府人事委員会公開口頭審理が行われる予定です。日時が決定しだい、お知らせしますので、多数の傍聴をお願いします。
5.11集会で発言したZAZAメンバー9人目の山口広さんです。昨年、不起立で戒告処分を受けたものの、今年も同じく不起立でした。にもかかわらず現認されなかったのはなぜ?どうかお読みください。
今春の卒業式も座りました!!
府立支援学校 山口 広
昨年春の卒業式で、私は不起立をしたことによって、戒告処分を受けました。それを不当として今人事委員会で闘っています。昨年の戒告処分は初めての教育長による「職務命令」によるものでした。
そして、今年の卒業式。状況はさらに進んで、教育基本条例下での初めての卒業式です。「同じ職務命令違反3回で免職」の1回目にあたる卒業式です。今年で定年をむかえる私にとっては、卒業式全部に座ってもぎりぎりセーフのカウントです。なので、免職を気にすることなく座れるのですが、それでも当日までそれなりのプレッシャーがありました。
今年の卒業式は昨年同様、卒業学年担任としての卒業式でした。従って、担当生徒のため、そして苦労して子どもを育ててこられた保護者のためにも、楽しい思い出に残る卒業式でなければなりませんでした。君が代が原因であっとしても、私のことで嫌な思いをさせることがあってはならないと考えていました。
管理職は「職務命令を守り、起立して斉唱」すると言わない限り、式場から排除することを本番一週間前の卒業式予行の時から再三にわたって呼び出しては言い続けていました。私は前日まで「考えておきます」と対応しました。卒業式当日の朝、生徒、保護者の前で管理職ともめたり、私が式場に入れないということになるのは絶対避けなければいけないと考え、立つつもりは無いけど、管理職の前では「職務命令に従います」と、言いました。ただ、それだけでは癪に障るので最初は「職務命令を拒否します」ときっぱり言いました。それを聞いた管理職たちはとても暗い表情でした。それを確認した後「冗談ですよ、職務命令に従います」と私が言うと、打って変わった明るい表情になりました。「これでいいですか」と述べて、部屋を出ました。
そして、私は卒業式に出ました。「開式の辞」から「校歌をみんなで歌いましょう」までずっと座りました。
式後やはり管理職に呼ばれました。「職務命令に従いますと言っていたのに、座っていましたね」という管理職に対して、「私は職務に専念していました」と主張。つまり、私の担当生徒が卒業式への期待の大きさから緊張と興奮で体ががくがく震えている状態で、発作につながりかねないと考え、とりわけ両足の震えを押さえながら座っていたこと、そんな介助をするためには、腰痛のある私には中腰での介助は無理なので座っていたと主張したのです。
翌日、同じく不起立である奥野さんには「顛末書」の提出が求められましたが、私には何もありませんでした。おかしいなと思い、土日を挟んで、月曜日に管理職に問いただすと、当該生徒が前日に高熱を発し、卒業式の出席そのものが危ぶまれていたことと、当日の生徒の様子を考えると「座って介助」していたことはやむを得ないと判断した、というものでした。従来、管理職は「片時も目が離せない状態でない限り立ちなさい」「片時も目が離せない状態である場合は事前に報告しなさい」と言ってきたのに、です。私は、「こんなええ加減な形で、人の生活を左右するような職務命令を出すな」と言ってやりました。
処分覚悟で卒業式に臨んだ身としては、今回の結末はいささか肩すかしを食らった感があります。また、不起立者をゼロにしたい管理職、府教委を助けることになったようにも思いますが、今後もZAZAのなかま、新たな闘いを始めたなかま、支援のなかまと手を結びながら自分自身の人事委員会闘争もがんばっていきたいと思います。
5.11集会ZAZAからのアピール8人目は、この3月まで豊中の小学校教員教員であった佐藤訓子さんからのアピールです。昨年、戒告処分、そして今年は減給処分、そのうえ、再任用も拒否されました。人事権が大阪府から豊中市に移譲されましたので、豊中市教育委員会の処分の不当性を豊中市公平委員会に訴えています。
戦争天皇制の「愛国心」教育を許さない!
佐藤訓子(元豊中市立小学校)
2011年度の卒業式で、私は教頭の「国歌斉唱」の言葉の直後に「『日の丸・君が代』に反対します」と抗議し着席しました。府教委は「職務命令は出ていないが悪質である」として「戒告処分」としました。
12年度の卒業式についての職員会議で担当係は私を当日「職員室管理」とする原案を提案してきました。私が昨年の卒業式で「日の丸・君が代」に反対する発言・不起立を理由にした不当なものでした。
4月の入学式においても私が所属する豊中市教職員組合分会員が同様の提案を出してきました。前日まで分会と校長との攻防が続きました。当日の朝、校長は「起立・斉唱」と「職員室管理」という2通の「職務命令」を出しました。市教委から職員4人が来て式場に入ろうとする私を妨害しました。市教委・校長・組合が一体となって私を入学式から排除しました。
学校長は卒業式の前日、私に口頭による「職員室管理」の職務命令を出しました。当日、市教委は来賓席に1人、他に5人を私の監視要員に配置していました。私は校長・市教委の妨害行動に抗議しながら、卒業式から排除された事実を保護者に伝えるビラを配布しました。
卒業生が入場すると市教委3人が入口の前で私の入るのを妨害しました。私は入口で市教委に抗議し、「君が代」が終わるまでの間、卒業式は天皇の儀式ではない、「日の丸・君が代」はいらない、子どもたちに「君が代」を歌わせるな、子どもたちは天皇の子どもではない、など声をあげ続
けました。私の声は中にいた子どもたちにも届いていたそうです。
3月28日、私が卒業式当日保護者にビラを配布したことや「君が代」反対の声をあげたことなどを理由に「減給」処分を強行しました。翌日の退職辞令交付式会場前で市教委への抗議ビラを配布し、豊中市公平委員会へ不服申立をしました。12年4月、府教委から教職員の人事権を移譲された豊中市教委は私の「再任用」も拒否(解雇)しました。市教委は選考手続き・理由をまったく明らかにせず、私の個人情報の開示請求も拒否しています。「日の丸・君が代」に反対する教育労働者への労働権の剥奪であり人権侵害にほかなりません。
「君が代」の歌詞は「天皇陛下のお治めになる御代は、千年も万年もつづいて、おさかえになりますように」という意味です。戦前・戦中の学校教育は「教育勅語」とともに「天皇のため、国のために命をささげること」を教え込み、教育労働者は多くの教え子を戦場に送り出しました。侵略戦争をおしすすめる教育をしてきたのです。戦後、学校教育の戦争責任とりわけ教育労働者は責任の重大さを深く反省し、子どもたちを再び戦場に送らないと決意しました。「日の丸・君が代」を学校教育に持ち込ませてしまった責任を教育労働者としてとらなくてはなりません。
自民党の憲法草案では、「天皇を戴く国家」とし天皇が元首であること「日の丸・君が代」の尊重義務まで明記しています。天皇制国家への「愛国心」教育を許さない闘いとしてともに闘っていきましょう 。
2013年5月11日
5月13日の橋下発言は、後々彼が釈明するような誤報でもなければ、誤解を生む発言ではありません。あの発言にこそ、彼の戦争観、女性観が見事に表れています。私たちはそのに怒っているのです。
以下、5月22日に行われた院内緊急抗議集会のもようを、レイバーネット日本のサイトより掲載します。
報告 : 女性の人権を尊重する政治を! 橋下発言に抗議する緊急院内集会
http://www.labornetjp.org/news/2013/0522hokoku
これまでも人権を無視した発言を繰り返してきた大阪の橋下徹市長に対して、もう我慢ならないと、約400名の市民が5月22日、都内・参議院会館に結集し、謝罪と辞任を求めた。平日の日中に、これだけの参加者が集まるということ自体、関心の強さと事の深刻さ、そして女性や男性の怒りの度合いを表している。
戦時中は「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的エネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用するよう進言した」など、たびかさなる橋下の暴言に、235団体が抗議の声をあげた。
ヤン・チンジャさん(写真下)やほかの女性権利団体の代表らは、公人としての橋下の人権侵害を糾弾する一方で、その根本的な問題は、安倍晋三首相や現政権の歪曲した歴史認識だ、という考えを共有した。ヤンさんは「トカゲのしっぽ切りで終わらないように、引き続き安倍政権の責任を追及していこう」と呼びかけた。
橋下の発言を聞いてから眠れない夜が続いたという北原みのりさんは、男性が性欲をコントロールできない生き物だと言い切る橋下のコメントに対して、「男とはそういう生き物」と納得したりあきらめたりする社会の雰囲気があると指摘。「男性の本能にあぐらをかいている事実があり、日本はそれを文化として受容してきた社会」だと話した。またこれに対して、男性こそが「余計なお世話だ。一緒にするな」となぜ怒りの声をあげないのかと疑問を投げた。
日本維新の会の西村眞吾議員においては、差別発言で党から除名されたにもかかわらず、共同代表である石原慎太郎や橋下についてはなんの処分もないことについても、大きな批判の声があがった。公人による性差別をなくす会の代表は、国内で特に政治家による差別発言が繰り返されるのは、それを罰する法律がないからだと指摘し、立法に向けての運動強化と賛同を呼びかげた。会は、石原が東京都知事を務めていた時代に、女性差別とあたる発言の撤回と謝罪を求めることを目的に結成された。
この「女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会」の終わりに、参加者一同が声明に賛同した。声明は、橋下に対して差別発言の撤回と謝罪、辞職により多くの人々を傷つけ侮辱した責任をとるように求め、日本政府に対しても、国連人権条約にもとづいて公人による人権否定発言に反論し、差別と偏見を是正する責務を果たすことなどを求めている。(松元ちえ)
私が、「君が代」強制に対して、たとえ職務命令を出され命令に背いたことで処分されようが、あくまで不服従の姿勢を貫き「不起立」という形でで異議申し立てをしてきたのは、国家による過去の戦争責任がいまだ果たされず、その為、日本社会においても、いまだ差別と偏見が根強く残っていることが、理由の一つです。旧日本軍性奴隷制度の被害者への責任を果たすことは私たち日本人の問題です。
以下、レイバーネットHPより転載します。
http://www.labornetjp.org/news/2013/0522innai
本日(5月22日)、橋下発言に抗議し、東京での緊急集会が開かれます。
レイバーネットTVでは3チャンネルで生中継します。(編集部)
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女性の人権を尊重する政治を!
橋下発言に抗議する緊急院内集会
●日時:5月22日(水)15:00~17:00
●場所:参議院議員会館 講堂
地下鉄有楽町線「永田町駅」、丸の内線・千代田線「国会議事堂前駅」南北線「溜池山王駅」
→レイバーネットTV3チャンネルで生中継(回線などの都合で中継トラブルのあった場合は、終了後配信)
橋下徹大阪市長・日本維新の会共同代表は、5月13日、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的なエネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用してほしい」等と発言し、その後、批判を受けると、さらに開き直りの発言を続けています。
橋下氏の一連の発言は、日本軍「慰安婦」被害者のみならず、すべての女性に対する著しい人権侵害であり、とうてい看過できません。このような言葉の暴力を政治家が堂々とマスメディアで行えるという状況は、橋下氏だけの問題にとどまらず、女性の人権が日本の政治の中で非常に低い価値づけしかされていないこ との反映です。橋下氏の発言は、また、戦争のできる国をめざす憲法改悪の動きが、女性の人権否定と密接な関係にあることをも明らかにしています。
7月には参院選が行われますが、女性に対する暴力を容認する政治家を許さず、真に女性の権利を守る政治を求めて、緊急抗議集会を開催します。
橋下発言に怒りをおぼえる多くの女性と男性の参加をよびかけます。今こそ政治の流れを変えましょう!
主催:橋下発言に抗議する緊急院内集会・実行委員会
共催団体:アジア女性資料センター/日本軍「慰安婦」問題解決全国行動/公人による性差別を許さない会/アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資 料館」(wam)/パープルユニオン/ふぇみん婦人民主クラブ/NPO法人全国女性シェルターネット/日本婦人団体連合会/働く女性の全国センター/NPO法人アーシャ/性暴力禁止法をつくろうネットワーク/ウィメンズカウンセリング京都/フェミストカウンセリング神戸/ぐるうぷ;NO!セクシュア ルメハラスメント/NPO法人ハーティ仙台/NPO法人日本フェミニストカウンセリング学会/性暴力を許さない女の会/セクシャルハラスメントと斗う労働 組合ぱあぷる/NPO法人 女のスペース・ながおか/FGM廃絶を支援する女たちの会/NPO法人スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク(5/15現在)
★当日はロビーで通行証をお渡しいたします。
★共催団体を21日まで募集中です。
連絡先:アジア女性資料センター
E-mail: ajwrc@ajwrc.org
Tel: 03-3780-5245/ Fax: 03-3463-9752
★カンパのお願い
急な集会開催のために資金が必要です。恐縮ですがカンパをおねがいできれば助かります。
郵便振替口座
00160‐9‐196364