グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

橋下発言に、怒りもえたぎり

2013-05-15 20:23:51 | 

5月13日の橋下発言に対して多くの方々が怒っています。TOMOさんの声を紹介します。

 

 
橋下発言に、怒りもえたぎりーーー 
 
橋下大阪市長へ
       
ここまでひどい人が、大阪市長であり、大阪府知事だったとはーーもう耐えられません。 「侵略戦争を美化し、戦う男のためなら女性は性の提供を!」といわれるのか!
「沖縄にいる女性に米兵の性の相手をせよ!」といわれるのか! 

あなたにとって、女性は、そのためだけの存在なのでしょうか!戦争が起こったら、橋下市長の家族・娘たちをも男性兵士の性の相手をさせるのか!!

させる気か!! はっきり答えなさい!! このことだけでも、答えてください!! 
自分の娘にも、そう言われるのですね?そうさせるのですね?

女性を人間と認めないあなたが、今の立場に、い続けるのはダメだ。 即刻市長を辞めてください!  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 みなさんも、できる限りすぐ、抗議の声をあげよう!!ネットでも、電話でもーー 一言でもいいです! 大阪市役所に届けてください!  
市民の声(大阪市民でなくてもOK)     https://sc.city.osaka.lg.jp/mail/opinion.cgi




橋下発言の特徴と批判

① 日本の侵略戦争を容認― 安倍の『侵略定義あいまい論』に賛意。「敗戦の結果として侵略ということを受け止めないといけない」とする。

“”戦争に負けたから、侵略と認めざるを得ない“”と言っているだけ。

② 「当時は、日本だけではなくいろんな軍で慰安婦制度を活用してた。??命をかけて走る猛者集団に??どこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は、必要。」とする。

 ⇒ 戦時性暴力の問題はどこでも起きたことだが、軍が主導し全面にわたって、大々的に組織的につくりあげ実施したのは、戦争時の日本だけである。

③ (米軍沖縄司令官に)「法律の範囲内で認められている、性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、そういう風俗業を活用してもらわないとーーと言った。」

 ⇒(以下の記事を参考に、見てください。)

沖縄タイムス2013年5月14日 09時54分     
橋下発言に女性団体憤慨「最低の発想」

「言語道断で、とんちんかんも甚だしい」「女性を道具とみる最低の発想だ」。戦時中の従軍慰安婦制度を「必要だった」と主張し、在沖米海兵隊員の「性的エネルギー」解消に風俗業者を活用するよう勧めた日本維新の会の橋下徹共同代表の発言に、県内女性団体のメンバーは憤慨した。 
 
「風俗店で解消するという発想は、自分の体験から出たのではないか」。基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表の高里鈴代さん(73)は、橋下氏の意図をいぶかる。米兵の精神的な高ぶりや性欲を風俗店で解消するという意見に「性暴力の理由を肯定し、人権意識を喪失している」と批判。米兵による性暴力は、過重な基地負担が原因の一つと指摘し、「風俗店に行けば性暴力が減るという根拠はない。基地を減らす方が先で本末転倒な考え方だ」と批判した。 
 
1995年の暴行事件で加害米兵に対し、「犯行に使用した車を借りる金があれば女(売春婦)を買えたのに」と暴言を吐いた当時の米太平洋軍司令官は、県民の非難を受け、辞任した。 県女性団体連絡協議会の伊志嶺雅子会長(69)も、橋下氏の発言は売春を肯定しているととらえる。その上で「戦時中であろうとなかろうと、女性を道具として使うこと自体がおかしい。男性が頑張っているから女性は我慢しろというのか」と反論した。

ジャーナリストの由井晶子さん(79)は「維新の会の底が知れた。尖閣問題などで危機感をあおり、威勢のいい言葉を並べて、人気を得てきたが、本質が出た」とみる。橋下氏の発言以上に、それを許す日本の世論に目を向け、「強い国、美しい国の裏で、弱いもの、小さいものを踏みつけても気付かない鈍感な風潮が今の日本にはある。今回の発言を許すのか、許さないのか、試されている」  ジェンダー問題を考える会代表の安次嶺美代子さん(66)は「女性に対するレイプ発言と同じ。女性の人格、人権の全否定につながる。絶対に許されない」と語気を強めた。



「琉球新報」2013年5月14日     
橋下氏発言 女性は道具か 県内反発「男性にも侮辱的」
 
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が、米海兵隊に風俗の活用を勧める旨の発言をしたことに対し、県内の女性団体などは13日、「女性は道具同然ではないか」などと怒りの声を上げた。太平洋戦争中の従軍慰安婦制度について「軍の規律を維持するため必要だった」との発言にも「もし家族が同じ立場に置かれた時に同じことが言えるのか」などと強く反発した。 
 
沖縄女性史家として戦中の慰安婦の実態や戦後の米兵による性被害について調査している宮城晴美さんは「地方自治体を預かる長が女性の人権を無視する発言をするとは、その資質を疑う。人の痛みが分からずにどんな行政ができるのか」と強い怒りをにじませた。 
 
また「これまでの歴史を見ても、軍隊の犠牲になるのは常に女性だ。もし母親や娘が同じ立場に置かれた時、同じことが言えるのか」と語気を強めた。 
 
「こういった認識を公の場で平然と言えるのだろうか」。県女性団体連絡協議会の伊志嶺雅子会長はがくぜんとし、開いた口がふさがらない。「命を懸けて戦地に行くのだから、女性は我慢しろというのか。人権どころか、女性はもう道具同然ではないか」と憤った。 
 
むぬかちゃー(ライター)の知念ウシさんは「男性にとっても侮辱的だ。男性の健康的な性の在り方をも抑圧して、戦争や基地が成立していることを、この発言は暴露している。橋下氏がこうした考えであれば、基地を引き取って大阪で実践するべきだ」と批判した。
 
従軍慰安婦についての発言には「戦時の性暴力を肯定するならば、今後も日本は同じことを繰り返す。国際的感覚から言っても恥ずかしい」と語った。<米軍問題関連の女性蔑視発言> 1995年11月 同年9月に起きた少女乱暴事件をめぐり、リチャード・マッキー米太平洋軍司令官(当時)が「全くばかげている。私が何度も言っているように、彼らは車を借りる金で女が買えた」と発言、更迭された。 
 
2001年7月3日 ジャーナリストの木村太郎さんがキャスターを務めるニュース番組で、北谷町で起きた女性暴行事件をめぐり「これからの交渉に日本側にとって幸いになるかもしれません」と発言。抗議の電話を受け、放送内で謝罪した。
 
2011年11月28日 報道陣との非公式の懇談会の席で、米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価書提出時期に関する質問を受けた沖縄防衛局の田中聡局長(当時)が「これから犯す前に犯しますよと言いますか」と発言、更迭された。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5.11集会ZAZAより(その3) 不起立戒告処分も、狙い撃ちの停職処分も撤回を

2013-05-15 10:34:09 | 当該から

新たにZAZAに加わった三人目、松村宜彦さんは、すでに不当な「3か月停職処分」を裁判で争っています。今春の卒業式「不起立」で戒告処分を受け、そのうえ、「3か月停職」処分を理由に再任用も拒否されました。

不起立戒告処分も、狙い撃ちの停職処分も撤回を

元府立高校教諭 松村宜彦

私は、3月7日の府立高校の卒業式で、自分の教育信条にもとづいて行動しました。私自身が大阪で教員になって、在日朝鮮人の保護者や、偶像崇拝を拒否する宗教を信じる保護者と接する中で、教育の場への日の丸・君が代強制は生徒・保護者の思想・信条を侵すものだと気づかされ、それに対して教員はどう行動するかを学んだからです。

2月の職員会議で、校長が教育長の職務命令を出してきた時、「教育長にその権限はない。違法なことを府教委も校長も止めよ」と発言しましたが、卒業式間際になっても校長から私には何の指示・問い合わせもありませんでした。卒業式当日、教員席に隠れるように座っていた事務長は、斉唱が終わると同時に脱兎のごとく校長の元に報告に走りました。これは、はめられたと思いました。君が代を踏み絵にして、物いう教員をあぶり出し懲戒処分にしていく、日の丸・君が代強制の本質がここにあります。

処分伝達の翌日の3月28日に大阪府人事委員会に不服申立てを行い、私もグループZAZAに入れていただきました。これから当面、本人訴訟として反撃して行きます。ご支援をよろしくお願いします

さて私は、昨年の1月に府教委より組合活動敵視の「3ヶ月停職処分」を受け、現在、処分撤回の裁判闘争も闘っています。これは、橋下が大阪府知事時代に作ったコンプライアンス(密告)制度を使って、それまで高校現場で多く行われていたクラブ費用の流用問題で私だけを狙い撃ちして異常に重たい処分を出してきたものです。

 停職処分撤回の大阪地裁の審理は7回まで進み、まもなく結審を迎えます。裁判官から教育の実態の理解を得るのはなかなか容易ではないと感じています。しかし、多くの同僚が我が事のように支援をしてくれていて、負けるわけにはいきません。これまで、処分のための「校長報告書」の多くをスミヌリで隠してきた府教委にこの度、報告書のほとんどを公開させました。

また今年2月には、停職処分を理由に再任用を拒否してきました。不起立戒告処分と再任用拒否取消しの人事委員会申し立てと共に、停職処分撤回裁判に勝利し、橋下維新とその手先となっている大阪府教委の教員支配攻撃をはね返していきたいと思います。

次回第8回審理は、7月17日16時から、大阪地裁809号です。「松村支える会」の入会・カンパを求めていますので、当該松村か支える会代表の山田に声をかけてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橋下市長、ご自分の発言の意味がわかっていらっしゃいますか?!

2013-05-14 21:37:34 | 

橋下徹大阪市長、あなたはご自分の発言の意味がわかっていらっしゃいますか?

あなたがどのような戦争観を持たれようが、どのような女性観を持たれようがそれはご自由です。しかし、かりにも大阪市長です。公人です。あなたの発言はあなた一人の発言ではすみません。私は13日のあなたの一連の発言を看過することはできません。ご自身の発言の意味をもう一度考え直してください。あなたの発言は日本軍性奴隷制度の被害者の人権を何重にも侵したばかりではなく、すべての女性・男性すなわち人間の尊厳を傷つけるものです。これほどまでに人権感覚の欠落した方が大阪市長であることが私は耐えられません。

「日の丸」「君が代」強制反対ホットライン大阪の伊賀さんからのメッセージ

◆橋下市長は、5月13日朝の定例記者会見において、「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、「慰安婦」制度は必要なのは誰だってわかる」と、「慰安婦」制度が当時必要なものであったと主張しました。これは「慰安婦」被害者の受けた被害が、戦争遂行のために必要なものであった、兵士のために女性を性奴隷として略取監禁し最前線まで引っ張り回すことが正当であった、とするとんでもない人権蹂躙、日本軍「慰安婦」制度正当化の主張です。この論理は、戦時中の日本政府・軍部の主張そのものです。
 橋下市長は、この論理を現在の米軍にも適用し、「風俗業を活用すべきだ」と発言しました。これは、今後もアメリカの行う戦争において、「慰安所」を作ることを容認する発言で、許すことができません。

◆さらに、橋下市長は「当時の歴史を調べたら、日本国軍だけでなく、いろんな軍で(「慰安婦」を)活用していた」と日本の加害行為を相対化することで、その責任を免罪する発言をしました。さらには、事実上、河野談話を否定し、安倍第一次内閣の「(強制の)証拠はない」論を繰り返しました。
 そして極めて許せないのは「意に反して「慰安婦」になったのは戦争の悲劇の結果。戦争の責任は日本国にもある。「慰安婦」の方には優しい言葉をしっかりかけなければいけないし、優しい気持ちで接しなければいけない」という発言です。日本政府と軍の責任は棚上げにしておいて、上から目線で「優しい言葉」「優しい気持ち」とは何なんでしょうか。これほど、被害者をないがしろにし、尊厳を傷つける言葉はないのではないでようか。

◆朝の橋下発言
http://www.youtube.com/watch?v=zMjVAaZBb0Y

◆夕方の橋下発言
http://www.youtube.com/watch?v=gWc7wYC1NNM  

◆橋下市長の発言に対して、石原慎太郎共同代表は、「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなものだ。それを踏まえて発言したと思う。彼はそんなに間違ったことは言っていない」と支持表明しました。松井大阪府知事も「橋下氏らしい発言だ。現実に(慰安婦が)あったということは、必要とされていたということだ」と同調しました。
 橋下市長の発言は、「日本維新の会」全体の責任です。この発言を、これまでのようにマスコミによる「忘却」によって、何もなかったかのようにしてしまうことはできません。この発言と橋下市長の歴史観にこだわって、追及していきましょう。

■橋下市長に抗議の声を届けてください。
○大阪市HPから、「ご意見・ご要望」にアクセス
 http://www.city.osaka.lg.jp/

○秘書部 総務担当 TEL 06-6208-7231  FAX 06-6202-6950

■大阪維新の会 大阪府議・市議に対して、橋下市長発言についてどう考えるか問うてください。大阪維新の会府議・市議の一覧です。ここからメールや電話等で考えを問うてください。
http://oneosaka.jp/member/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5.11集会ZAZAより(その2) いつからこんな時代になったんやろう?

2013-05-13 08:19:24 | 当該から

新たにZAZAに加わったお二人目、野村尚さん(元大阪府立香里丘高校教員)は昨年卒業式国歌斉唱時「不起立」であったというだけで、「戒告」処分を受けました。かつ、再任用選考に合格していたにもかかわらず、取り消しとなり、現在、人事委員会に不服申立を行っています。

 

いつからこんな時代になったんやろう?

元香里丘高等学校教諭 野村 尚

 私は、3月1日の卒業式で国歌斉唱時に不起立であったという理由で、3月12日に「戒告」処分、3月28日に「再任用合格取消し」を受けました。「戒告」処分そのものは、不当ではあってもある程度想定し、覚悟をしていたのですが、再任用の取消については、正直なところ予想外の出来事でした。

 しかしこの不起立、事情聴取、処分、意向確認、合格取消しの過程の中で、つくづくと考えたことがあります。「自分で自分の行為を後悔することだけはやめよう。」「あとで後悔するより、納得して生きるようにしたい」ということであったと思います。

①.その事実経過
3月1日卒業式で3年担任として出席、不起立。校長からこの日と4日に事実確認と顛末書の記入・提出の要求。
私の対応:聞きおくだけなら言うことはないし、こちらから相手の立証作業を手伝うつもりはないと拒否しました。
3月5日入試の採点最中の府教委の一方的呼び出しによる事情聴取とこの場での教職員室長による「ここはあなたが質問する場でない」という強圧的態度と一方的質問。
私の対応:相互に事実を明らかにしようとする府教委の姿勢がないなら、こちらも一切答えないし、協力しないという態度に出た。
さらに3月8日の内定保留と、3月12日「戒告」処分当日の滑稽な辞令交付とアリバイづくりの研修。そして「①この場で提出しても、持ち帰ってもよい。②提出・不提出は任意。③文言は書き換えてもよい。④再任用に影響する、その際総合的に判断する。⑤持ち帰りの場合は翌日(3月13日)正午までに校長に提出。」という表面上の対応で、罠に使われている「今後、入学式や卒業式等における国歌斉唱時の起立斉唱を含む上司の職務命令には従います。」といういわゆる「意向確認書」の手交。
私の対応:「偏狭な国家主義と排外主義によって引き起こされた戦争の惨禍への反省から制定された日本国憲法の精神を遵守し、その支配下で制定された地方公務員法第32条、第29条第1項第1号及び第3号を含む地方公務員法の諸規程を守ります。」と全面的に書き改めて提出。
3月22日から26日までの校長を通じた全面屈服を要求する「今後、入学式や卒業式等における国歌斉唱時の起立斉唱の職務命令に従う」か、どうかの執拗な意向確認の実施。
私の対応:まだ出てもいない架空の職務命令についての態度を聞くのはおかしい。それは思想調査に当たるし、公的な機関が例え職員に対してといえども、思想調査をすることは許されない。従う・従わないの問題以前に思想調査は、行ってはならないことだ、と言っていると府教委に伝えよと校長に反論。
そして3月28日の午後全く不当な「再任用合格決定取消し」の通知を渡されました。そこには理由として、「勤務実績が良好でないことから、・・・要綱・・・により、合格を取り消すこととした」とのみ記されていました。こうして何の覚悟もできないまま突然4月以降の職を失うに至りました。その後も、勤務実績が良好でないということの理由として、教職員人事課は、校長を通じて「卒業式での不起立だったことだ」と回答し、4月24日の本人に対する説明(私と永嶋弁護士2人で出席)でも、その説明を繰り返し、質問に真摯に答えるどころか、「『意向確認書』については、府教委が本人の意向を聞いただけ」と、さもそれが、全く問題のないまた取るに足らないこととし、昨年との扱い(昨年は、府教委の文言を消して、『上司の職務命令に従います』とのみ記して提出した人が保留解除となっている)の違いについても、「他のこと・第三者のことは答えられない」という見解を繰り返し、一方的に「終了予定時間がきたので」と打ち切るに至った。その後の情報開示で判明した事実によると、3月8日の「戒告」処分を決定した人事監察委員会分限懲戒部会議事録で「今後上司の職務命令に従う意向があるかを確認し、従う意向のないものについては、合格を取り消すことを検討する。(事務局答弁)」となっており、全面屈服をしない限り再任用の合格取消しを行うことを決定していたと思われる。

②.最後に
 でも、この間私のそばでアドバイスをしながら、職場や様々な場所で支え続けてくれた分会長のTHさんやその仲間、或いは組合や立場の違う中で校長に働きかけたり署名に協力してくれた職場の仲間の存在を身をもって知ったことは、例え一時的にせよ職を失ったことよりも多くのものを得たことを実感しています。闘いは始まったばかりで、人事委員会に提訴しただけで、これからの道のりも長いですが、自分ができることは一生懸命にやろうと今、考えています。頑張ります!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5.11集会ZAZAより(その1) 「君が代」不起立は、大阪の教員の誇り

2013-05-13 08:19:24 | 当該から

増田俊道さん(大阪府立高校教員)は昨年卒業式国歌斉唱時「不起立」であったというだけで、「戒告」処分を受けました。現在、大阪府人事委員会に不服申立を行っています。ちなみにZAZA11名のなかでは最もお若いです。

2013年5月11日

大阪府立高校教員 増田俊道

「君が代」不起立は、大阪の教員の誇り

 

 今年3月の卒業式で「君が代」斉唱時に不起立だったとして初めて戒告処分を受けましたが、大阪で教員になって28年間、「君が代」斉唱時に起立したことは一度もありません。

 私は、大阪の教育が、少数者の人権を尊重し多文化共生を目指してきたことを高く評価しています。大阪府教育委員会がここ10年間(今年度も)、高校入学前の生徒と保護者向けに毎年配布している「互いに違いを認めあい、共に生きる社会を築いていくために」という文章を以下に紹介します。

 

 

 互いに違いを認めあい、共に生きる社会を築いていくために

 

                          生徒と保護者の皆さんへ

 

                                      大阪府教育委員会

 

  希望を胸に、新たなスタートをきられようとしている生徒と保護者の皆さん、合格おめでとう

 ございます。

 すべての人々の尊厳が守られ、基本的人権が尊重されることは、民主的な社会の基礎をなすも

 のであり、こうした21世紀の社会の実現のためには、豊かな国際感覚と人権感覚を身につけるこ

 とが求められています。このため、大阪府教育委員会では、国際理解教育や人権教育を推進して

 います。

  現在、大阪府内の学校には、日本と韓国・朝鮮との歴史的経緯によって日本で生まれ育った韓

 国・朝鮮人の生徒や、中国、ブラジル、ベトナム、フィリピンなど様々な国にルーツをもつ生徒

 がたくさん学んでいます。

  日本に固有の文化があるように、それぞれの国や民族には、それぞれの異なる文化や習慣、言

 葉、名前などがあります。そのような中で、これからの社会を担う皆さん一人ひとりが、互いの

 違いを認めあい、共に生きようとする態度を身につけていくことが大切です。それはまた、一人

 ひとりを大切にし、自分らしさを発揮することにもつながることです。     (以下略)

 

 その生徒と保護者の気持ちを裏切るような形で、同じ教育委員会から校長や教職員に対する職務命令が発せられているのです。校長は、卒業式前の職員会議において教育長からの通達「入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」(平成24年(2012年)1月17日付)を配布し、これに基づいて私たち教職員に職務命令を発しました。しかし、この通達は、冒頭で「国旗掲揚及び国歌斉唱は、児童・生徒に国際社会に生きる日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、国旗及び国歌を尊重する態度を育てる観点から学習指導要領に規定されているものである」と述べることによって、外国籍生徒にも日本人としての対応を迫る内容となっており、同化主義の危険性をはらんでいるといえます。校長や教育委員会は「儀式的な行事において国歌斉唱時に起立することは国際社会に生きる上でのマナー」という説明をしますが、他国民の存在を配慮しない行動は国際的なマナーとは正反対のものだと言えます。

  ここ数年の卒業式や入学式における国旗掲揚・国歌斉唱を強制する動きは教育に対する政治の介入によるものではないでしょうか。条例や職務命令によって民主的に議論する雰囲気を封じ込め、処分によって異論をもつ少数者を排除する方法は、江戸時代の絵踏み(踏み絵)や第二次世界大戦中のファシズムを見ているようです。このような状況の中で、形式的に上司の職務上の命令に忠実に従うことは危険な行為だと考えます。

  私は、互いに違いを認めあい共に生きる社会を築いていこうとする大阪の教員としての誇りをもって、「君が代」の強制に異議申し立てをしていきたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする