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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

口元チェックのおぞましさ

2013-09-21 10:46:44 | 中原教育長下の大阪の教育

中原教育長の口元チェック通知がマスメディアを通して全国的に物議を醸しています。卒業式で教員が「君が代」を本当に歌っているかどうか、校長が教頭や事務長に命じて口元をチェックさせよと言う通知です。若い友人は、あまりのバカバカしさに笑ってしまったと話していました。しかし、私は笑うことは出来ません。危惧した通りにことが進んでいることに暗澹たる思いです。何を考えているのかわからないとんだお笑い種だと見過ごすわけにいきません。

教員への「君が代」起立強制の次は、必ずや斉唱が強制されるだろう、そしてその次は子どもたちへ斉唱が求められるようになる、私たちが危惧したように事態は進んでいます。処分されることがわかっていながらそれでも「君が代」強制に不服従を貫いたのは、まさにこのような事態を憂えてのことでした。

なぜ、そこまでして「君が代」を子どもたちに歌わせたいのか?そこにこそ、「君が代」問題を解く鍵があります。

学習の自由や権利、働くことの自由や権利が奪われた時、人が最後に依って立つところを求めるのではないでしょうか。人は誰でも自己承認を求めます。日常に生活のなかで、学校や労働の場で自己承認が得られぬ状況において、排外的な思想の元に、「だってボクらは日本人だもの」「それでもワタシら日本人」の括りの中で「お国」への帰属意識が最後の砦となります。「愛国」教育の危険は個々人の自由と権利を犠牲にさえする思考停止状態に人を陥れます。

為政者にとって、「君が代」をはじめとする国家主義的ツールは実に便利な道具というわけです。国民が国家を批判することなく、自ら従属してくれるのですから。しかし、これほど危険なことはありません。歴史を見れば明らかなように、国家は国民を裏切り暴走することがあるのですから。

しかし、そこまでのことを想像しなくとも、人を信ずることが礎にある教育の場で、人間の尊厳を損なうかのごとく、歌っているかどうか口元をチェックすると言う、そのおぞましさに身震いさえして来ます。

下記は本日付(9月21日)朝日新聞天声人語です。


 歌い手が録音に合わせて口だけ動かす。俗にいう「口パク」である。オバマ大統領の2期目の就任式で、歌手のビヨンセさんが披露した米国歌がそうだった。北京五輪の開会式での「天使の歌声」もそうだった。音楽業界では珍しくないらしいが、それが学校の入学式や卒業式という場であったらどうだろうか。


大阪府教委が府立高校に通知を出した。式で君が代を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、「目視」で確認せよ、と。去年、府立和泉高で校長が教員の口の動きを監視させ、物議を醸した。その校長が教育長になり、全校に広げる。

式場で教頭らが目を光らせ、歌っていない者がいたら、名前を府教委に報告する。判断の基準は形式的な「口元チェック」ではなく、「公務員として誠意ある態度かどうか」だという。漠然とした話だ。

例えば「感極まって歌えなかった」場合は目こぼしになるかも知れないという。そんなことまで考える情熱があるなら他のことに注いではと思う。自主性が大切と普段から説いてきた先生が、信念を封じて口パクをする。想像したくない光景だ。

起立斉唱を義務づける条例がある以上、守るのは当然と考える人も少なくないだろう。だが、君が代をどう考えるか、歌うかどうかは個人の思想・良心の自由にかかわる。最高裁も去年の判決で教員へのいきすぎた処分に釘を刺している。

先生がお互いに監視しあう。教育の場が荒廃しないか。多感な生徒の心に暗い影を落とさないか。

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府教委9月会議傍聴記①~経済格差がそのまま教育格差に:英語至上唯点主義の危険

2013-09-21 05:43:42 | 中原教育長下の大阪の教育

9月20日定例大阪府教育委員会会議を傍聴しました。中原教育長が4月就任当初から最も力を入れているのは英語教育についてですが、今回も驚くべき提案がなされ、教育委員から危惧の声が出るも了承されてしまいました。今後、大阪の教育はこれまで以上に保護者の経済格差がそのまま教育格差に表れることになり、子どもたちの学びへの意欲はますます削がれていくことでしょう。なお、9月19日毎日新聞がスクープした「口元チェック」通知についてはまったく議論はされませんでした。中原教育長下の大阪の教育は、一方で競争を激化させ、一方で「君が代」強制による教員管理ひいては生徒管理、教育管理を進める、まさにイギリス等で失敗した新自由主義的教育改革路線まっしぐらです。あの陰山委員長でさえも中原教育改革路線を危惧する発言がありました。(T)

中原教育長の英語教育改革その1

府立高校入試にTOEFL等導入

現在小学校6年生が高校受験する2017年度入試から、英検・TOEFLなどの外部検定を活用することを決定しました。これは希望者に限り、中学時代までに獲得した外部検定の成績を一定の割合で換算、学検の英語の点数と比較し高い点数の方を選択できるというものです。たとえば、TOEFLiBTが80点以上なら英語入試は満点扱いにするというようなものです。

詳細は、下記議案書をみていただけるとわかると思いますが、ここでは、その問題点についてあげます。

1.親の経済格差がそのまま入試に反映するんじゃないの?

会議でも、経済格差を解消する手立ても必要ではないかと指摘されていましたが、この方式を導入することによって、現在6年以下の生徒を対象に早速塾は、「大阪府立高校難関校希望者向け外部検定獲得コース」を設定し、高所得の親を対象にキャンペーンを始めることは目に見えています。ちなみにTOEFLiBTは、受験料は約2万円、毎月2、3回実施されているとのことです。これは、小中学校以外に塾等でどれくらい「お金をかけるか」で有利不利が決まってきます。つまり親の経済格差がそのまま入試点数に反映するkとになります。もちろん、今でもそういった側面がないわけではありませんが、それを解消する方向ではなくさらに激化させることになります。

2.子どもの学ぶ意欲は高まるの?

議案には、外部検定の活用により「一定の努力と実力を自ら証明した中学生に適正な評価を与え、大阪の児童・生徒の英語教育への学習意欲を高めるとともに、日本の英語教育が今後歩むべき方向性を示す意義を持つ」とありますが、果たしてそのようになるでしょうか。子どもたちは点数を獲得するために英語を学ぶことが強いられるのではないでしょうか。本来外国語を学ぶことは、言葉への理解、異文化への憧憬など、様々な喜びがあるはずでしょうが、高校入試に至るまで小学生・中学生はひたすら外部検定でより高い点数を獲得することが、日常的に求められるなかで、学びの意欲はゆがめられ、本来の喜びはなくなるように思います。しかも、中原教育長自らが認めていましたが、外部検定を希望する生徒や親は文理科等の受験を考えている層に絞られるだろうと。ならば、そのごく一部の中では競争が激化し、以外の子どものなかには、諦めや部外者意識から英語への学びの意欲は薄れていくのではないでしょうか。

2点あげましたが、今回の導入を最も歓迎するのは塾等の受験産業でしょう。そして、TOEFLも中学生が(それが一部であるにせよ)何度も受験することになれば、人件費のかからないネット受験で丸儲けできることでしょう。

経済格差による競争激化の教育の失敗はイギリスやアメリカを観れば明らかです。すでに世界的には破たんしている新自由主義的教育改革をなにゆえ中原教育長はやろうとするのでしょうか。陰山委員長は、「慎重にやるべきだ。失敗したではすまされない」とブレーキをかけようとしましたが、中原教育長の耳には届いていないようでした。

次回は、公募英語スーパーティーチャー制度の導入についてお知らせします。公募制度は、すでに大阪市民間人校長の不祥事の数々をみれば、学校現場の荒廃につながることは明らかなのですが…。

 

 

 

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大阪市公募校長新たに3人不祥事―半年の間に11名中6名が問題起こす!

2013-09-20 05:20:21 | 大阪の教育

あいた口がふさがらないとは、このようなことを言うのでしょうか。今朝の毎日新聞を見て、またまたびっくりです。橋下市長肝いりの「公募民間人校長」、これまでに問題を起こした校長は3名、それだけでも、あきれ果てていましたが、そのうえ、3名もの校長の不祥事が新たに判明したとのことです。928人の応募から11名を選考し、半年足らずのうちに、6名がすでに問題を起こしています。しかし、ある意味、これは起こるべくして起こったとも言えます。橋下市長が、民間人校長に求めるものは人権感覚ではなく、一旗あげてやろうという成果を求める人物なのではないでしょうか?そんな校長にふりまわされる学校現場はたまったものではありません。にもかかわらず来春は35名の民間人校長を入れると言います。即刻この制度は廃止すべきです。教育課題山積の大阪にこれ以上教育現場の荒廃をもたらす民間人校長はいりません。

以下は、9月20日付の毎日新聞朝刊です。

 

 

 

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「口元チェック」は人間の尊厳を踏みにじる行為

2013-09-19 22:23:23 | 渡部通信

渡部秀清さんからのメールです。

渡部さんが言われていること(下記)はまさにその通りだとおもいます。

「『口元チェック』をするなどということは、いかに人間の尊厳を踏みにじる行為であることか。いかに教育とかけ離れた行為であることか。彼らにはそれが全く分かっていないのです。だから彼らはこれまでも、人間の尊厳を踏みにじるような行為を平気でやってきたのです。」

 

8月25・26日に東京で行われた、『「日の丸・君が代」問題等全国学習交流会』では基本的に以下のようなことが明らかになったと思います。

 

①安倍政権下で、改悪教育基本法の具体化があらゆる面で、しかも改憲の動きとセットになって急速ピッチで進行していること。しかし、反対する既存の野党・組合などの力は弱まっていること。

 

②そうした中、「日の丸・君が代」強制反対闘争を軸に、教育戦線での闘いを進めるための「全国ネットワーク」形成の提起が多くの参加者に受け入れられ、情報交換や人的交流を進めていくことが共通認識となったこと。

 
討論の中である参加者は次のように述べました。
 
 「今、みんなが我慢できないというようなものを持ちながら、模索して、しかしその結集体をどうやって作っていくかというところで本当に悩んでいる。」
 
『「日の丸・君が代」問題等全国ネットワーク』の形成は、教育戦線での結集体作りの新たな一つの試みと言えるでしょう。このネットワークの最大の特徴は、<緩やかではあるが、闘うネットワークである>ということです。また、当面、攻撃が特に激しい<東京>と<大阪>が車の両輪の役目を果たし、運動をけん引するだろうということです。
(現在、準備会の準備が進行しつつあります。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その<大阪>の事です。
 
本日(9月19日)、昼のNHK全国ニュースでも流れましたが、大阪府教育委員会(中原徹教育長)は、9月4日付で府立高校138校に、「君が代」斉唱時「口元チェック」をやるようにという通知を出していました。
 
中原教育長と言えば、橋下市長の大学時代の友人で2010年に府立和泉高校に民間人校長(当時最年少)として採用され、2012年3月の卒業式で「君が代」斉唱時に口元チェックをした人物です。
 
これについては、当時の生野府教育委員長からも批判が起きましたが、橋下市長は逆に教育委員会を、「自分が責任者だという認識が皆無。これが今の教育委員会制度の最大の欠陥なんです」と批判しました。
 
今年4月、中原氏は大阪府教育長に就任、8月には、実教出版教科書の採択に維新の会と一緒に介入し、今回の「9・4通知」に至ったわけです。
 
しかし、「口元チェック」をするなどということは、いかに人間の尊厳を踏みにじる行為であることか。いかに教育とかけ離れた行為であることか。彼らにはそれが全く分かっていないのです。
だから彼らはこれまでも、人間の尊厳を踏みにじるような行為を平気でやってきたのです。
 
このようなことは決して許してはなりません。このようなことを許せば、強制収容所行きのようなことも起きてきます。断固反対すべきです。
 
すでに大阪の仲間たちは明日(9月20日)抗議行動を起こすようです。以下のようなメールが届いています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
明日(9月20日)教育委員会会議前抗議行動を下記要領で行います。
多くの方の参加をお願いします。.
 
◆「中原教育長の暴走を許すな~教科書介入はやめよ!
  口元チェックの全校通知は取り下げよ!」
 
◆9月20日(金)12:30~(約2時間)
 
◆府庁別館前(天満橋)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
今、大阪はまさに教育戦線の主戦場になりつつあります。
 
しかし、橋下やその取り巻きのやっていることはあまりにもお粗末です。
橋下市長の<台風18号最中の自宅からのツイッターによる堺市長選活動>
橋下が採用した民間人校長の<任期途中投げ出し>、セクハラ>、<偽アンケート>、
<大阪市議会議長(維新の会)の政治パーティでの大阪市立高校ブラスバンド部演奏>
などなど。目も当てられない状態です。
 
こちらが屈することなく、大胆に闘えば、中身のない彼らはひとたまりもなく瓦解するでしょう。
 
全国からも掩護射撃をしましょう。
 
大阪市への意見窓口(市民以外でもOKのようです)
 
なお、大阪では以下のような集会も予定されています。
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 安倍「教育再生」は戦争への道~教科書と歴史認識を問う~

■日時 10月26日(土)13:30~ 開場13:00

■場所 大阪阿倍野市民学習センター講堂
     (地下鉄谷町線「阿倍野」下車、阿倍野ベルタ3階)

■講演 高橋哲哉さん
     歴史認識と教科書への介入~安倍政権は子どもたちをどこに導こうとしているか~

■報告 維新の会の政治介入にさらされた大阪での高校教科書採択、等

■資料代 500円

■主催 子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
            問い合わせは伊賀まで
                  
iga@mue.biglobe.ne.jp
 
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【緊急告知】9.20「口元チェック」を全府立高校に広げようとする中原教育長への抗議行動

2013-09-19 13:29:18 | 中原教育長下の大阪の教育

既にお知らせしましたように、中原教育長が卒業式における「口元チェック」を全府立高校に広げようとしています。このような行動を許すことはきません。

大阪ネットならびにグループZAZAは緊急う抗議行動を行います。これ以上、教育ファシズムを広げないためにも、平日ですが、ご都合のつ方は、ぜひともご参集ください。(T)

教科書へ介入するな!口元チェックを広げるな!中原教育長への抗議行動
 
★9月20日(金)12:30~
 
★抗議行動・ビラ配布等
 
★府庁別館前(谷町4丁目
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