不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Aglio rosso siciliano

2005-03-06 15:35:53 | Squisito!
私の家の貯蔵庫にはあんまり大したものが入っていない。
先日までのボローニャ通いで買出しにも行かなかったので、
私の大事な栄養源(?)であるジャガイモさえ欠く始末。
そんな中、ニンニクだけは何とか…。
最悪の場合は「Aglio, Olio e Peperoncino」で
食いつなげという感じです。(爆)

毎年3月はじめに
幕張で開催されるFOODEXという見本市。
昨年の今頃の時期にそれに合わせて
シチリアのトラーパニが中心となって
スローフードな夕食会を有楽町で企画。
(今年もあるらしいのですが、私は帰国できずに不参加)
その中でシチリア産の優秀な製品を
色々試食させてもらったわけですが
その中に赤ニンニクがありました。

「フィレンツェ発★異色な伊食★Delizia 」の
モロッコのニンニク&正体不明の野菜。~のなかで
モロッコのニンニクがうまいという話が出ていましたが、
さすがにシチリアもトラーパニ周辺になると
「アフリカ」を思わせるものがあり
栽培されているものも似てくるのかも。
トラーパニ近くにPacecoという小さな街があるのですが
そこで赤ニンニクを作っていて、
これが滅茶苦茶おいしいのです。
まさにDelizia嬢が表現しているような感じ。

このPacecoの赤ニンニクはイタリア国内でも
なかなか市場に出てこない。
つまり地元、せいぜいシチリア内で
消費されてしまっているようなのです。

ニンニク一つでも違うのですよ!!
どうせ貯蔵するならうまいニンニクを蓄えておきたいなぁ。

「フィレンツェ発★異色な伊食★Delizia 」の
モロッコのニンニク&正体不明の野菜。~に
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Vestri

2005-03-06 15:07:54 | Squisito!
以前のエントリ
「Cioccolata, squisita gentilezza 」のなかで触れた
チョコレートやさん。
vestri03Vestri
フィレンツェ市内にもあります。
*残念ながら上記リンク先のサイトは
ほとんど画像が死んでいます…。
小さなお店です。
Borgo degli Albizi, 11r
フィレンツェの中心地区から
サンタクローチェ方面に向かう路地です。

さすがに今回の展覧会
「Cioccolata, squisita gentilezza 」で試飲できる
「メディチ家由来のジャスミン風味のチョコレート」は
店頭にないかもしれませんが、
様々なフレーバーチョコレートがあるので
是非試してみてほしい!
vestri04
私がその昔ここで
「唐辛子風味チョコレート飲料」を
試したときの画像。
プラスチックの使い捨てカップで出されるのが
ちょっと腑に落ちないけれど、
店内が狭いので、
ゆっくり飲むという雰囲気でもなく
仕方ないのでしょうね。

そういえばかつてここのジェラートを
エントリで紹介したこともありました。
こちらです。



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F1 Australia

2005-03-06 14:38:51 | スポーツ
イタリア時間では真夜中になるので、
あまり盛り上がらなかった(気がする)オーストラリアGP。
いまさら気づけば
フィジコ(Fisichella:フィジケッラ)が優勝しているではないか!
ルノー今年は違うぞと思っていたけど、確かに違うのかも?!
アロンゾも3位につけてルノー幸先のよいスタート。
フィジケッラに関しては
「実力があるのに、勝てないイタリア人レーサー」
という印象が強くて
今回も2003年のブラジル以来の勝利。よかったね。
バリケッロ(Barichello)が二位につけたので
面目を保ったフェッラーリ。
シューミー兄は事故のためリタイア。

fisico
「これまでにない強いマシンを手に入れた。
これで俺の才能を思う存分発揮できる。」
とコメントしたフィジケッラ。
今年は面白いレース展開になるのかな?
そろそろフェッラーリの一人勝ちにも飽きてきたでしょう?

写真はANSAより拝借。

「Spicchi*di*Sole」
Il vincitore di F1 Australia~に
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Museo Morandi a Bologna

2005-03-06 05:45:00 | アート・文化
モランディという人をあまり知らなかった。
もちろん作品は目にしたことはあったし
イタリアの近現代美術を
代表する作家であることは知っていたけれど
元々ルネッサンス絵画ばかりを見続けてきた私には
近現代美術がわからないのだ。

今回、すばらしい機会に恵まれて
モランディの知られざる一面を
垣間見ることができて、見直した。
単なる偏屈な寂しい頑固親父だと思っていたけれど
考え直しました。(笑)

museo_morandi_03
ボローニャ市の市庁舎内にある
Museo Morandi(モランディ美術館)。
近現代美術館から独立する形で
ボローニャ出身のこの画家の作品を集めたアンソロジー美術館。
非常に明るいきれいな美術館です。
働いている人もみんな優しいし(嬉)。
美術館では定期的に
モランディとテーマの似通った作家の作品を集めて
特別展示を行っています。
現在はJOSEF ALBERS展。

museo_morandi_01
美術館内の壁に書かれたワンフレーズ。
取材の合間にこのフレーズを読んで衝撃を受けたので
思わず写真に収めてきたもの。
Il passato ci ha condotti al presente.
Se il passato ci sara' d'aiuto o d'ostacolo,
dipendera' da come rispetteremo il presente.
「我々を現在に導いたものが過去。
その過去が我々にとって助けとなるか障害となるかは
我々が如何に現在を生きるかにかかっているのだ。」
あ、日本語訳は私の意訳(拙訳)です。

きちんと生きましょう、今を。

この取材をしているとき(実際には取材開始前日2005年2月22日)に
ボローニャ元市長Renzo Imbeni(レンツォ・インベーニ)氏が永眠。
彼こそがモランディ美術館の開館を望んだ人であり
最後までモランディ美術館の行く先を心配した人。
詳しくはまた別の機会に。

恐れ多くも
「J'sてんてんてまり」
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Mostra delle Fotografie di Fosco Maraini

2005-03-06 04:06:25 | アート・文化
fosco_maraini
フィレンツェ・京都姉妹都市40周年
これを記念して開かれる
展覧会のオープニング記者会見




Fosco Maraini氏は
フィレンツェが誇る偉大な文化人。
1912年11月15日にフィレンツェ生まれ
2004年6月8日91歳でフィレンツェにて永眠。
父に彫刻家Antonio Marainiを母に作家のYoi Crosseをもち
自身も作家として、写真家として民俗学者として多方面で活躍。
若い頃から東洋に惹かれ1937年にはチベットに渡っています。
その後家族(最初の奥さんとの間に3人の娘があり、
長女は現代イタリア女流作家として著名なDacia Maraini)
を連れて日本へ移住。
日本滞在中に第二次世界大戦になり
捕虜として収容される経験ももつ。
日本滞在中はもっぱら
アイヌ民族の研究に打ち込んでいるのですが
日本をはじめ世界各地を歩いて撮影した写真は
2000点とも言われます。
その写真と彼の所蔵書籍は
現在フィレンツェのPalazzo Strozzi(ストロッツィ宮殿)内の
Gabinetto G.P. Vieusseuxに保管されています。
また彼の写真をデジタルマスタリングしたものが
Alinari(アリナーリ写真館)のサイトで閲覧できます。

でこのGabinetto G.P. Vieusseuxにて開かれている展覧会が
Fosco Maraini, Firenze e Kyoto, citta' parallele
フィレンツェと京都は姉妹都市契約を結んでいて
2005年はその40周年。
これを記念して現在二つの関連展覧会が
フィレンツェ市内で開催されています。
(もう一つはInfantasia)

fosco_maraini_03
フォスコ・マライーニの写真は
シンプルで力強くて好き。
フィレンツェと京都の類似点と相違点を明確にする
写真の数々が展示されています。

2005年3月4日から2005年4月15日まで
月曜日から木曜日まで10:00-13:00,15:00-17:30
金曜日10:00-13:00
入場無料
Gabinetto G.P. Vieusseux
Palazzo Strozzi(Sala Ferri)

この展覧会は2005年秋には京都でも開催予定。