不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Allergia del Polline o Pollinosi

2005-03-15 00:05:00 | 日記・エッセイ・コラム
春めいてきた。
虫が這い出るように人間も街中に徘徊。
陽気に誘われて私も出てしまうのだけれど、
天敵もそろそろ本格的に活動開始。
そう、花粉が飛び始める。

私が幼かった頃、
母が花粉症で徹底的に苦しみ
ワラにもすがる思いで
ありとあらゆる治療に通っていたのを思い出す。
母は持病だった鼻炎が悪化したものと思っていたのだけれど
医者の診断は「スギ花粉症」。
当時は「杉花粉症」というのは珍しいアレルギーだった。
今はネコも杓子も花粉症の時代。
しかし「J'sてんてんてまり」さんのエントリ
日本国民の一割強が花粉症だというのを読んでびっくり。
結構少ないのではと思ったのだ。

私は大学生になり、東京に出るまで
花粉症知らずで
傍らで苦しむ母と弟を見て
内心「ナイーヴなやつら」と思っていた。

しかし発症。
東京の空気がいけなかったのだと
今でも信じて疑わないけれど、
とにかく東京暮らしを始めてからまもなく花粉症になった。
そのまま15年ほどのお付き合い。
日本ではスギとヒノキかなにかに反応していた。
イタリアに来た一年目は症状が出なかったので
「イタリアでは苦しまずにすむ」と思ったのだけれど
そう簡単に許してはもらえなかった。
スギではなくても違う花粉で症状が出るようになった。
糸杉の多いトスカーナ地方である。
おそらくスギ花粉も天敵だけれど
実は「西洋ハコヤナギ」のほうが手に負えない。

数年前まで「花粉症で・・・」というのは
強靭なイタリア人には理解してもらえなかったけれど
イタリアでも着実に患者数は伸びている。
そして、2005年は
「イタリア国民の7-10%が花粉症」という数字となって表れた。

日本でもイタリアでも国民の一割は花粉症なのだ。
イタリアの花粉症についての詳しい話は
メールマガジン「数字で見るイタリアの常識・非常識」の
バックナンバー2005年3月15日を参照してください。

そして
ブログ人のトラ場で今週のテーマとなっているのは
「わたしは花粉症です」。
統計の終盤に差し掛かっている3月14日現在
「花粉症」を表明しているブログ人が若干上回って56%くらいを推移。
これって「日本人口の半数は花粉症」
ということにはならないのですよね。
日本のブログ人人口の半数ですよね。
しかも、花粉症だという人は張り切ってエントリしそうなテーマ。
私が花粉症じゃなかったら
きっとこのエントリ書いていなかったと思うし…。
まぁ、いずれにしても、最終結果が楽しみだ。


「J'sてんてんてまり」
始まりは突然に
そして同じく「J'sてんてんてまり」
逃避行
「もげちゃっち」
花粉症対策 ─暗黒面に魅せられたろぷ─
「時空を越えてネットで旅する」
花粉症対策
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