不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Paese Balcanici

2005-03-19 23:38:54 | 日記・エッセイ・コラム
「イタリアは第三世界だ」と感じることがままある。

全てのことが機能しそうで機能しない。
とてもヨーロッパの先進国とは思えない時が頻繁にある。

公共事業の遅延、お役所仕事の遅さ、
デジタル化の遅れ、都市化の遅れ、
公共輸送機関のサービスの悪さ、
政治家の汚職・・・。
何をとっても「先進国」とはいえないことが目に付く。

それは最近イタリア人も自覚しているらしい。

ある記事では
「ヨーロッパ諸国と肩を並べるには
あまりにも我々は遅れている。
しかし、第三世界というのもひどすぎる。」
で、その結果
「バルカン諸国の仲間」という言い方をしていて
ふーむと思ったり。

バルカン半島は歴史的にも重要な地域で
第一次世界大戦の火付けともなった場所。
その前もあとも戦争の歴史が長く続く地域。
それ故に、必ずしも「先進」とはいえない国々が多い。
イタリアはそういった諸国と
ある面のレベル的には同じではないかという自虐的コメント。

しかし、それで甘んじているイタリアでいいのだろうか?
もちろん、こんなこと「外国人」の私が
言ったところで何も変わらないけれど、
そのバルカン諸国の昨今の発展の速度をみると
イタリア、おちおちしてはいられないのでは?
と思うのですが・・・。

私の愛するイタリア、もうちょっと踏ん張って
何とかヨーロッパ諸国の一国として
張り合ってもらいたいなぁ。
EUの足手まといとか言われないように…。


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