不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Mosta delle Antiche Camelie della Lucchesia

2005-03-13 17:10:09 | アート・文化
今年で14回目を迎える「椿祭り」。
Lucca(ルッカ)の南東郊外にある
Pieve e S.Andrea di Compito(通称コンピト村)で
毎年この時期に開催されるお祭り。
ひっそりとでも着実に14回目。

椿の種類は多くて、
日本原産ではあるけれど、全世界に広く普及している花。
もちろん「椿祭り」開催地である
コンピト村の名前を冠した椿もある。
Stella di Compito(コンピトの星)。
原種は日本産の椿。
日本種椿は地中海の気候にも適していて
改良されてイタリアでも様々な形で咲き誇っている。
このStella di Compitoは
実に1867年から登録されている由緒正しい椿なのだそう。

椿と聞くとどうしても「あんこ椿」を思い出すのですが(爆)
それ以外に思い出すものが一つ。「お茶」。

ツバキ目ツバキ科ツバキ属の常緑樹である
「チャノキ」も椿の一種。
静岡県民たるもの「椿」から「お茶」を想像しないでどうする。
しかし、お茶の花って椿みたいな花なのかな?
そういわれると見たことない気もするけれど…。
おかしいな。
お茶の実がなっているのは見たことある気がするのになぁ。

静岡の日本茶輸出組合なども参加している
このコンピト村の「椿祭り」。
イタリアでも「椿愛好家」は多いようで
この椿祭りを楽しみにしている人も結構いるのだそう。
会期は以下の通り
3月8,9,15,16,22,23日
お茶の野点や手揉みもプログラムに入っていて
日本人でもイタリア人でも楽しめそう。


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茶道のデモンストレーション@椿祭りinイタリア
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Degustazione del cioccolato

2005-03-13 12:15:50 | Squisito!
A biblioteca nazionale centrale a Firenze
immagine3.jpg

フィレンツェのアルノ川沿いにある
国立中央図書館(Biblioteca Nazionale Centrale)。

展覧会の記者会見当日に行ったものの
ゆっくり見てこなかったのと、
もう一回1600年代のチョコレートを試飲したかったのとで
予約して友人たちと出かけてきました。

記者会見時の騒々しさとは打って変わって、図書館らしい静けさ。
なんだかとても高尚な気持ちになれます(笑)。
こんな環境で勉強させてくれるなら、
私はもっと研究を続けていてもいいと思いますが
誰も許してくれないでしょう(爆)。

前回は気づかなかったけれど、古文書を展示してある部屋に
古文書と並んで「日本の湯飲み」が一つ。
漆塗りの湯飲みでしたが、
「1600年代1700年代の日本で
チョコレートを飲むために使用」と注意書きが。
江戸時代にチョコレート飲んでいたんですか、日本人!
徳川家康とか飲んでいたのでしょうか…?

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Sala Lettura。
ここでチョコレートの試食。
普段は皆さん本にかじりついて勉強するところですが、
今日はチョコレートにかじりつきます。
イギリスのチョコレートやさんが提供する薀蓄とチョコ。
チョコのお話は英語とイタリア語通訳で延々続いたのですが
これがどうにもつまらない…。
要約すれば
「チョコレートを五感で楽しむ」という話だったのですが
試食したくてうずうずしている我々は話はそっちのけ。

だって目の前には
すごく魅惑的な香りを放つチョコが待っているのです!
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供されたチョコレートは全部で7種類。
パッケージされたチョコは
フランスものでカカオ含有率70%のビター。
残り6種類は「五感で楽しむ」ために
それぞれ異なったフレーバーのチョコレート。
出された瞬間から香っていたのはイチゴフレーバーチョコ。
懐かしい味でした。アポロチョコみたいな…。

チョコレートって目と鼻と舌と
いろんな感覚を奮い立たせて食べると
さらにおいしいのですね。
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