カー・シェアリングというシステムが
ヨーロッパで着実に普及しつつあります。
イタリアでも数年前からあちこちで導入されていて、
2005年3月15日からフィレンツェでも本格的に導入されました。
フィレンツェをはじめ、イタリアの都市では
街の中心地(特に文化遺産が多い場所)への
自家用車の乗り入れには厳しい規制がかけられていて
その地区に居住許可証を持って
きちんと申請をしていないと乗り入れることができないのです。
私が住んでいる地区も一応「規制範囲内」。
私は居住許可を持っているので申請すれば
自家用車の所有は問題ないのですが、
やっぱり維持費のことを考えたり、
何よりも駐車場の確保のことを考えると
街中に住んでいて自家用車をもつのは
面倒くさいかもという結論に常に至っていたわけです。
なのでカーシェアリングのシステムが導入されると聞いて
随分待ち望んでいたのですが
噂を耳にしてから既に一年近く。
一向に導入の気配が感じられなくて。イタリアですから…。
そして3月15日から導入されたというのに、
問い合わせ先がまったく不明のまま。
で、ようやく見つけたのです。
駐車場に停められているカーシェアリング用の車両。
登録料60,00ユーロ、年間会費120,00ユーロで会員になり、
あとは利用ごとに使用料を支払うシステム。
使用量は「時間制」「走行距離制」の両用。
遠出をするなら一般のレンタカーを借りるほうがいいのですが、
市内、近郊で利用する分にはカーシェアリングのほうが便利そう。
街中も自由に乗り入れできるし、
市内各所に専用駐車場も確保されているし。
現時点ではFIATのムルティプラ(Multipla）と
新型パンダ（Panda Nuova)で14台稼働中とか。
因みにパンダは一時間2,05ユーロで利用できます。
現在、市バス(ATAF)、ACI(イタリア自動車クラブ)、
Brandini(フィレンツェ最大のディーラー)が共同でシステム運行。
フィレンツェ・カーシェアリング
