不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Umm, caldino

2005-03-27 00:44:08 | Billy,Layla e Ciccino
私は一日のお茶の消費量が結構多い。
緑茶も紅茶も色々と。
ティーカップは洗った端から次のお茶の準備だったりする。
一日のうち、ティーカップが温まっている時間は結構長い。
夏になっても熱いお茶を飲むので
一年中ティーカップは温かかったりする。(それは大袈裟)

しかし、もう春ですよ。

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私のティーカップで暖をとるのはやめてください、チッチーノさん。

↑これにはふかぁい訳があるのです。
こちらを参照。



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Comprensione tra due lingue

2005-03-26 23:46:07 | 日記・エッセイ・コラム
時々、とんでもない依頼を受けたりする。
フリーの無名の翻訳家としては
どんなものでも依頼があれば受けるのですが。

メールが一通。
イタリア人(もしくはイタリア語を上手に操る外国人)男性から。
日本語に訳してほしい手紙があるという内容。

商業文か何かだろうかと思いながら
承諾のメールを送って待っていると届きました。


送られてきた手紙は思いっきり「恋文(こひぶみ)」でした。


ちょっと躊躇したのですが、訳し終えました。

しかし訳していて、なんだか変な気分になりました。(笑)
まず男性から女性への恋文。
私の言葉(一応女言葉だから)で書いたらおかしいし、
かといって私が日本人男性から
あっつい恋文をもらった記憶なんてないから
お手本にできるようなものはないし。
小説や映画の中で見かける「男性から女性への手紙」を
なんとか範として訳したのですが。

しかし、それでもやっぱりしっくりこない。
それはなぜかといえば、
イタリア語と日本語の感情表現の熱に
かなりの温度差があるからだと思います。
あっついイタリア語で書かれたものを
そのまま日本語にすると滅茶苦茶こっぱずかしいモノに。
そして冷静な言葉の裏に情熱を秘めている日本語で書いてしまうと
原文にあるようなほとばしる愛情に欠ける気がするし。

難しい。

そして何より、一番疑問に思うのは、
これを受け取る日本人女性は、
果たして
「日本語で書かれたイタリア人男性の恋文」を
嬉しいと思うかしら?ということ。

彼のメールでの説明によると、
彼女と知り合ってからは随分長い関係のようで、
今はいわゆる遠距離恋愛なのだそう。
だとすれば、これまでは何らかの形で
二人はコミュニケーションを取っていたのだろうし
愛を築いてきたのだと思うけれど。
もし彼女がイタリア語を解さないのだとすれば、
きっと英語でやり取りしていたのだと思うけれど。
それなのに、突然彼から日本語の手紙が届いたら
変な気分にならないかなぁ…。

私がたとえば
日本語でもイタリア語でも英語でもスペイン語でもなく
私がまったく解さない言語を母国語とする男性と
知り合って恋に落ちたとしたら
(そんな可能性は99%ないけれど、私の性格から考えて)。
たとえ良くわからなくても、彼の母国語と
二人が理解し合える言語の2パターンで書かれた手紙のほうが
きっと嬉しいと思うのよね。
私は自分の好きな人の手紙を
誰かが日本語に訳してくれても、
あんまりしっくりこない気がするのですけど。

果たしてどうなのでしょう。




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Capodanno Fiorentino

2005-03-25 03:30:00 | うんちく・小ネタ
今年は復活祭がこの時期になったので、
3月25日金曜日はVenerdi Santo(聖なる金曜日)。
イエス・キリストが十字架にかけられた日。
そしてこの日から数えて三日目に復活するのです。

しかし、マリア信仰の強いフィレンツェは
3月25日は別の意味で重要。
フィレンツェの「元旦」なのです。

古くからカトリック教世界では
聖母マリアがイエスキリストを身ごもったことを知らされる
「受胎告知」の日をとても大事な日として捉えています。
因みに映画コンスタンティンのエントリでも触れましたが、
この受胎の告知をしにやってくる大天使がガブリエレです。

7世紀頃から、受胎告知の日は3月35日と設定されています。
イエスキリストが生まれた12月25日から逆算してちょうど9ヶ月前。
(なぜ十月十日じゃないのだ?)
受胎告知が3月25日と設定されたそのときから
フィレンツェではこの日をお祝いする慣わし。

この祝日と絡めてフィレンツェでは1750年まで
「一年の始まり」は3月25日ということになっていました。
(これを考慮して古文書を読まないと
西暦年数を一年、間違えちゃったりするわけです)
因みに全イタリアの他の都市では
1582年にはグレゴリオ暦に移行しているので
フィレンツェは随分頑固に伝統を守り続けていたのです。

いずれにしてもフィレンツェ市民にとっては
3月25日は民間のお祭りでもあり、宗教的な祭日でもあり
春の訪れを祝う日でもあったのです。
で、その昔、この日には、フィレンツェ市民はこぞって
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会へ詣でたのです。
同教会内の「受胎告知の礼拝堂」には
作者不明の「受胎告知」が保存されていますが、
この作品の中の聖母マリアの顔は
作者が上手に描けなくて悩んでいたときに
一夜にして天使が描き上げたと伝えられています。
みんなでその絵を拝みに行ったのです。

遠くから詣でてくる人々をねぎらうために
教会では一日をオルガンコンサートで締めくくったそうです。
で、今年はこの習慣に倣って(数日遅れですが)
4月4日月曜日21時より
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会で
「フィレンツェの元旦を祝うコンサート」が無料で行われます。

世界的にグレゴリオ暦に移行してもなお
頑固に168年も守り続けた伝統。
色々と公文書やら商業上に支障が出ていたに違いありません。
当事のトスカーナ大公だった
ロレーナ家のフランチェスコ2世が1749年11月20日付けで
「そろそろ世界に足並みを揃えます」と宣言。
これを受けて1750年からは1月1日が年の始まり。
で、これを記念した碑文が今でも
シニョーリア広場のランツィのロッジャの壁に残っています。
碑文はGiovanni Lami(ジョヴァンニ・ラーミ)によって
大理石に刻まれたもの。
それほどまでにフィレンツェを揺るがした出来事だったわけです。


このブログ内では恒例になってきましたが、
もちろんこうしたフィレンツェゆかりの伝統のお祭りの際には
街中を「フィレンツェ共和国時代風仮装行列」が練り歩きます。
今回はPalazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)から
Chisa di SS.Annunziata
(サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会)まで。
また25日には一日中
サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会前広場に
青空市が立ちます。



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Hakojin

2005-03-24 02:30:00 | 日記・エッセイ・コラム
私の結果はさばさば組。
何のことかと思った人は早速いってみましょう。
こちら
woman.exciteでみつけた「HAKOJIN占い」。
生年月日で占うので
基本的には
他のそういう占いと似たような結果が出ると思いますが。

私の結果は
「向かうところ敵なし!大胆発言も好感度満点」
(いや向かうところ敵ばっかりなんですけど…。)

<基本性格>
さばさば組のあなたは、バイタリティに溢れ、
目的に向かって積極的に行動するパワフルな人です。
チャレンジ精神が旺盛で、新しいものには何にでも興味があり、
また新しい環境にすぐ順応してしまう能力の持ち主。
好きなことには寝食を忘れて没頭し、
興味を持ったらとにかく手を出してみるタイプです。
働き者なので収入に困ることはありませんが、
衝動買いをして散財してしまう傾向が。
体は丈夫な方ですが、一度調子を崩すとあちこちにガタが出て
一気に不調になってしまうので、
定期検診は欠かさないようにしましょう。
その旺盛な行動力を武器にして、時には責め上手に、
時には逃げ上手に対応して進んでいく事が成功の鍵となります。

<恋愛傾向>
直感的に恋に落ち、好きになったら一途になる
典型的な一目惚れタイプです。
また、子供みたいに好きな相手につい意地悪するなど
天の邪鬼な態度をとってしまう事も。
精神年齢が高く、内面の繊細さや弱さをさらけ出せる相手となら、
心穏やかに付き合っていけるはずです。

<相性>
あなたの運気を高めてくれるのは、「ぐんぐん組」。
相手がすすんで力を貸してくれるラッキーな関係です。
また、相手の存在によってあなたの才能や運気が引き出されそう。


「好きなことには寝食を忘れて没頭」とか
「働き者なので収入に困ることはありませんが
衝動買いをして散財してしまう傾向」とか
「一度調子を崩すとあちこちにガタが出て
一気に不調になってしまう」とか
「好きになったら一途になる
典型的な一目惚れタイプ」とか
「天の邪鬼な態度」とかよく当たってます。

求む!「ぐんぐん組」!




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