Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年4月14日(日) [山城]鷲峰山、金胎寺の行場道でスリルいっぱいの岩場めぐり!

2024年04月15日 | 山登りの記録

■メイン写真
トリッキーな小鐘掛を通過する

■今回のコース
金胎寺寺務所→迎え行者→行場の辻→東覗→西覗→胎内潜→千手の滝→五光の滝→
護摩壇→鐘掛→小鐘掛→平等岩→蟻の戸渡り→行場の辻→迎え行者→金胎寺寺務所


恒例となっている鷲峰山・金胎寺の行場道へ。
主役ではなかったが、ここで撮影取材を受け、NHKの番組に出たこともある。
金胎寺は修験のお寺で、本来は山伏さんたちが行場道を修行するが、一般にも開放して
いただいている。もちろん行場なので、清らかな心で巡りたい。

寺務所で入山料300円を支払って、参拝してから出発する。
険しい岩場が続くので、ヘルメット、ハーネス姿で、安全対策を万全にして臨む。
ほとんどの人は「丸腰」で入山していくが、実際に事故も起きているので、
ここはフル装備がいい。

別の道を鷲峰山(空鉢峰)へと登ると、本堂や行者堂などがあるにはあるのだが、
老朽化が激しく、寺務所に主たる仏さんがおられる。

行場道に入り、しばらく植林の中を進むと、役行者像が現れる。「迎え行者」だ。
いよいよここから、行場エリアなのだと気を引き締める。

行場の辻。分岐になっている。一周して、ここに帰ってくるのだ。
左からが順路だ。

すぐに急坂となり、東覗に着く。
突き出た岩から、東側に眺めが広がる。向こうの斜面のヤマザクラやミツバツツジが
見えた。

右手から垂直の岩の横をすり抜けて下る。

西覗。西側が覗けるわけではなく、実際には南側が見える。
こちらは右手すぐ近くにサクラが咲いていてきれいだった。

30mの激下り。片側が切れ落ちているので、ここでは念のため、必ずフィックスロープを
設置するようにしている。

胎内潜。くぐり抜けたところが2mほど切れ落ちているので、最後まで気が抜けない。

千手の滝は、数本に分かれて流れ落ちるさまが千手観音を思い起こさせる。

その少し下には、五光の滝がある。
滝の雫で年中ぬれている不動明王に手を合わせ、沢を渡ったところでランチ。
まとまったシカの白骨があったのにはちょっと驚いた。

橋は渡らずに、沢を再び渡渉。まだもう少しだけ沢沿いに下る。
倒木のせいで、難易度がアップした岩をロープを頼りに下る。

護摩壇では、役行者像が待ち受ける。ここから登りに転じる。

険しい岩場のクライマックスが始まる。

鐘掛は、正面の鉄鎖を腕づくで登るのもよいが、右から巻き登る。

続いて小鐘掛。

尖った岩を抱くように右を巻いて、次のせり立った岩は細かいステップ、
ホールドで2.5mほど登る。ここは用心のため、ロープを出した。

平等岩は、正面のつるつるの岩は通常は登らない。
おそらく山伏さん向けだろう、登り切った岩の上に鉄鎖が丸めて置いてある。
中央の凹型の岩壁を登るか、さらに右の巻き道を使う。
この日は全員、凹型岩壁からよじ登った。

平等岩の上から、絶景を楽しむ。眼下には和束の茶畑。
奈良盆地の方角は、遠く霞んでいた。
額井岳など榛原方面や、奥に台高の山々が連なる。

難所はこれで終わったが、まだ少しばかり、岩場は続く。

蟻の戸渡りを登る。

ふたたび、眺めが広がる。曽爾方面の山々も見えてきた。

ここからわずかで、行者の辻に戻る。
いきなり静寂の森林に戻るので、お客様も「え?」という感じ。
寺務所に戻り、お坊さんに挨拶。充実の行場道だった。

ところで蛇足ながら、この日、朝の集合場所は近鉄の新田辺駅。
なにやら慌ただしいと思ったら、駅前の喫茶店から黒煙と紅蓮の炎が吹き上げていた。
消防車、救急車があっという間にやってきたので、邪魔にならないうちに
クルマを走らせたのだった。救急搬送者がいたようだが、死者が出なかったのは
不幸中の幸い。とにかくびっくりした。


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