「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽談義~美空ひばり~

2006年10月29日 | 音楽談義

どちらかといえば魔笛をはじめとするモーツァルトの音楽が好きなクラシック党だが、実は一方で歌謡曲の美空ひばり、五輪真弓、ちあきなおみ、ジャズでは「サキソフォン・コロッサス」が大好きな雑食性のオーディオ愛好家である。

特に美空ひばりは数ある歌手の中でも一頭地を抜いていて、地声の豊かさ、節回しや裏声が絶品であり、幼少の頃からその想いは変わらない。あの名ソプラノのマリア・カラスに匹敵すると評価する記事も見たことがある。

ラジカセで聴いても、いいオーディオ装置で聴いても大して変わりばえがしない歌手が多いが、彼女の場合はオーディオ装置のグレードが上がれば上がるほど真価がよく分かるタイプの歌手である。事実、オーディオ愛好家で彼女のファンが意外に多いことに驚く。

しかし、贅沢な悩みが一つ。それはあまりにも沢山の全集ものが出ていてどれを購入してよいか悩むということである。

2005年の秋に京都の嵐山に行ったときに「美空ひばり記念館」で彼女のベスト50を購入したが、こういった実力のある歌手はスタジオ録音ではもったいない気がして、ライブでいい録音のものはないか探していたところ、日ごろからアドバイスをいただいている湯布院のA氏から教えてもらったのが、昭和48年1月19日のたしか新宿厚生年金会館大ホールでの公演を録音した2枚組のCDだった.

彼女が30台後半のもっとも油が乗り切っていた時代のものだそうで、早速お借りして聴いたところ実に持ち味が出ている。特に中ほどから後半にかけての、のどが完全に潤ってきたときの声の張りと伸びがすごい。大いに気に入ったので、早速同じCDを注文したところ、すでに廃盤になっているとのことでがっかり。仕方がないので、とうとう唯一の解決方法で処理してしまった。

とにかく、自分が知らないだけで、こういった隠れた極め付きの彼女の別のCDがまだどこかに眠っているかもしれないので、常に油断なくアンテナを張っている。

                        
   


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オーディオ談義~WE300B~

2006年10月27日 | オーディオ談義

出力管にWE300Bの真空管を使用したアンプ(mono×2)を使い始めて10年以上になる。その間、整流管のWE422Aを含めて故障が1回もない。製造されたのが1950年代後半にもかかわらず、あれだけ毎日使ってビクともしないのだからまさに、驚異的寿命だ。

受け売りで恐縮だが、300Bは、当時アメリカの国策として軍事用の通信機器に流用されたこともあり、国の資金が相当投入されたと聞くが、人命がかかっていることからこれほど
丁寧かつ頑丈に作られたものとみえる。

それにしても、当時のウェスタン社の技術力は並外れたもので、ノーベル賞級の研究者も相当居たというが、品質の信頼性はきわめて高く、当時の製品は真空管をはじめとして、トランス、コンデンサーなどオークションでいまだに高値で取引されているのも十分納得できる。

自分の現用システムも300Bをはじめ、トランス、コイル、コンデンサー、SPコードなどいろんな要所で恩恵を蒙っており、これらがなくなれば完全に崩壊する。一時、節約根性を出してセトロン社の300Bを購入したことがあるが、当たり外れがあったのだろうが、使用時間100時間前後で、アンプのスイッチを入れて管が温まり始めるとSPからバリバリと大きな雑音が出だしたのであわてて使用中止にした。安物買いの銭失いとはこのことだった。

しかし、「管球王国」によると近年は随分質のいい代用管が出現しているようで、KRの300B(バルーンタイプ)などは形もよく少し食指をそそられるが、なにぶん現用中の300Bが故障しないのでどうしようもない。いくら評判が良くてもオリジナルを超えることはないだろうと自分に言い聞かせて我慢している。

ところで、代用管としてCRCの4300BLXも所有しているが、WE300Bと入れ替えただけで1枚ベールがかかったような音になり、もう音楽を聴く気がしなくなる状態になる。

価格がオリジナルと比べて6分の1なので、比較するのが酷なのだが、たかだか真空管1ペアでシステム全体が様変わりするので、オーディオとはまことに怖い世界である。


                     



 

 


    


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オーディオ談義~西方の音~

2006年10月26日 | オーディオ談義

芥川賞受賞作家で柳生武芸帳などの剣豪小説で有名だった五味康祐氏の著作「西方の音」は、自分の音楽鑑賞に当たってのバイブルとなっている。

出版当時、「専門の教育を受けたプロの音楽評論家に何故このような優れた音楽評論が書けないのだろうか」という指摘の記事を読んだ記憶が残っているが、とにかく20代の頃は続編の「天の聲」とともに座右の書として繰り返し読んだ。

魅かれたのは人生と音楽との関わり合いが面白く、たとえばベートーベンのピアノソナタ作品111を聴いていると妻と離婚すべきかどうかといった想念が浮かんできたりする、そういう人間の倫理観にまで及ぶ聴き方が新鮮だった。

自分もこれから音楽を聴くときはこういう聴き方をしようと心に決めた。すぐにバックハウスのレコード盤を求め、耳を澄まして聴いたことを今でも想い出す。

また、氏はオーディオにも熱心でアンプは真空管党、あのマッキントッシュ(ステレオサウンド誌で”ネス湖の怪物”みたいなといわれた
MC22とMC275、そしてSPはタンノイの回し者といわれたほどのタンノイファンであのオートグラフ。

自分もその影響を受けて、SPはタンノイⅢLZからインパルス15そしてウェストミンスターといった変遷を重ねた。その後タンノイの音が自分に合っていないことが分かりユニットを放逐しJBLに取り替えた(ウェストミンスターのBOXはそのまま使用)が、アンプの方はいまだにトランジスターが信じられず真空管党である。

S社発行の「管球王国」は「真空管アンプ大研究」に始まって第1巻から2006年8月発行の第41巻まで全巻そろえているが、オークションの調査用として重宝している。

とにかく、自分は、いい音といい音楽は相関関係にあると考えており、その辺のバランスに言及した著作が好きだ。その意味で勉強させてもらったのは「西方の音」「天の聲」であり、それ以降では菅原昭二氏の名著「ベーシーの選択」だった。


            
  


 


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魔笛談義その5~評価の観点~

2006年10月24日 | オーディオ談義

魔笛は実に登場人物が多くて、配役ごとにそれぞれ違った性格付けがなされている。評価に当たってはこうした性格付けがオペラの中できちんと表現されているかどうかを大きなポイントにしたい。

なお、登場人物の出演時間を見てみるとCD盤によって若干の差があるが、およそ全体時間150分のうち、王子役のタミーノの出番がアリア、重唱、合唱を合わせて約70分となり、これに次ぐのがパパゲーノ役の約60分となる。

しかし、出演時間の多少にかかわらず、王女役のパミーナ、聖者役のザラストロ、夜の女王などの役柄も極めて重要な役割を担っている。とにかくモーツァルトのオペラには端役は存在しないといわれるがこの5人がオペラ魔笛の生殺与奪の権利を握っている。

余談だが、モーツァルトは瀕死の病床にありながら”鳥刺しのアリア”を口ずさんでいたそうで、パパゲーノにもっとも親しみを感じていたのかもしれない。

ただし、初演(1791年)では専門の歌手ではなかった興行師シカネーダーが演じたことから、素人でも歌いやすいように作曲したそうで技巧的な難度はそれほどでもないといわれている。また、愛すべき憎まれ役のモノスタートスに格好のアリアがささげられていることも、モーツァルトの幅広い人間性を示す意味で興味深い。

(1)演奏部分

☆ 指揮者、オーケストラ、合唱団
☆ ザラストロ(バス)        
☆ 夜の女王(ソプラノ)      
☆ タミーノ(テノール)       
☆ パパゲーノ(バリトン)      
☆ パミーナ(ソプラノ)     
  
(2)音       質

周波数レンジ、奥行き感、セパレーション        

(3)評価のポイント

配役の性格付けに応じた歌唱力(表現力)が一番重要。そのほか、劇の進行のテンポやリズム感、メルヘン的な趣と楽しさ、荘厳さ、華麗さ、秋の空を思わせるような澄み切った美しさ、晴朗さ、そして熱気、緊張感など。

                    

 


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魔笛談義その4~視聴対象盤~

2006年10月23日 | オーディオ談義

魔笛をCD盤で鑑賞するか、DVD盤にするか迷うところである。私の場合、CD専用のトランスポートがあるので音質優先でCD盤の方が多いが、DVDレコーダーでCDもVDも聴かれる方はDVDを優先される方が多いかもしれない。

また、オペラの場合、やはり舞台進行を見ておくほうが参考になる。ただし、独断と偏見を交えて言えば、魔笛というオペラは舞台を一度見ておけば十分で、毎回舞台を見るくせがつくと、視覚の情報量が優先して聴覚による音楽の美しさがおろそかになるように思う。

モーツァルトは「台本は音楽の忠実な娘でなければならない」(つまり、オペラの主導権は音楽が握っているということ)と言っているようだが、自分は聴覚のみで音楽を通して頭の中でいろんな場面をイメージするほうがより深い鑑賞が出来るように思える。自分がどちらかというとDVD盤よりもCD盤を優先する理由である。

とにかく、人それぞれだが視聴対象盤について下記により3つの区分で収録年の古い順に記載しているので、この順番で視聴レポートを作成したい。なお、私の調査不足でこの一覧に入っていない盤があるかもしれない。

Ⅰ CDの部(ライブを除く)※指揮者の右は収録年

1 ビーチャム(1937) 2 カイルベルト(1937) 3 カラヤン(1950) 4 カイルベルト(1954) 5 フリッチャイ (1955) 6 ベーム(1955) 7 クランハルス(1955) 8 クレンペラー(1964) 9 ベーム(1964) 10 ショルティ(1969) 11 スイトナー(1970) 12 サバリッシュ(1972) 13 ロンバール(1978)  14 カラヤン(1980) 15 レヴァイン(1980) 16 ハイティンク(1981) 17 コープマン(1982) 18 デービス(1984) 19 アーノンクール(1987) 20 ジョルダン(1989) 21 マリナー(1990) 22 ノリントン(1990) 23 ショルティ(1990) 24 マッケラス(1991) 25 エストマン(1992) 26 ハラッシュ(1993) 27 クェンツ(1994) 28 ガーディナー(1995) 29 クリスティ(1996)  30 クイケン(2004) 31 アバド(2005)

以上だが、すでに廃盤、あるいは在庫切れのものもかなりある。この中で2、7、13、15、17、20、23、26、27、30の10セットが未だに手に入ってない。

Ⅱ DVDの部

1 シュタイン 1971   2 エリクソン 1974(ベルイマン監督作品)
3 バーナー 1976   4 ハイティンク 1978 5 レヴァイン 1982
6 サバリッシュ 1983  7 レヴァイン 1991 8ゲンネンヴァイン 1992  
9 レスキー 1999   10 メスト 2000年  11 トロタン 2000
12デービス  2003 13 ムーティ 2006

Ⅲ CD(ライブ)の部

1 トスカニーニ(1937) 2 ベーム(1941) 3 ワルター(1942) 4 ワルター (1949) 5 フルトヴェングラー(1949) 6 クレンペラー(1949) 7 フルトヴェングラー(1951) 8 カラヤン(1953) 9 ショルティ(1955) 10 ワルター(1956) 11 ビーチャム(1958) 12 コズマ(1958) 13 セル(1959) 14 カラヤン(1962) 15ケルテス(1964) 16 ヨッフム(1966) 17 カラヤン(1974)

この中で未入手は3、4、6、9,11、12,14、15の8セットである。

なお、ⅠのCD盤とⅢのCD(ライブ盤)にはレコード盤も含まれているが、将来CD化されることも予想されるのであえて全て含めている。

                    





   


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魔笛談義その3~鑑賞にあたって~

2006年10月22日 | オーディオ談義

モーツァルトは好きだけど魔笛はどうもよく分からないという事例をときどき見聞するが、このオペラを聴いて最初から好きになる人はよほどの音楽通であり、感性が豊かな人だろうと思う。

一般的にいって、このかなり馴染みにくいオペラを自分の中で消化し溶け込ませていくにはある程度の精神的なゆとりと時間が必要な気がする。つまり始めから身構えて「さあ魔笛を理解するぞ」とオーディオ装置とにらみ合うのは少々息苦しい感じが付きまとうし、そういう類の音楽ではないような気がする。まあ、人それぞれなのだろうが・・。

とにかく、そうやって万一退屈感を覚えればその人は二度と魔笛を聴こうとしないのが通例だ。この稀有の名曲に対してまことにもったいないと思う。

音楽にはズブの素人で、凡庸という言葉がよく似合うと自覚している自分の拙い経験で言わせてもらうと、35歳前後に片道1時間半の距離を2年間、車で通勤したが(一番不遇な時期だったが、今振り返ってみるともっとも豊穣な実りを与えてもらった)そのドライブの行き帰りに何回も、それこそ何回も魔笛をカーオーディオで何の気なしに聴いているうちに、まるで泉のようにこんこんと湧き出てくる妙(たえ)なるメロディが頭にこびりついてしまい自然に口ずさみながらとうとう深みにはまってしまった。

この2時間半に及ぶ壮大なオペラには、彼の晩年の作品が持つ澄み切った秋の空のような美しさ、晴朗さが顕著に現れておりとても筆舌に尽くしがたい。

こうして魔笛から入ってほかにも彼のいろんな作品を聴きこんだが、シンフォニーや協奏曲などの曲の一部分ではもうこれ以上は要らないというほど妙なる旋律もあるが、全体の構成からみると同じフレーズの繰り返しが気になって、せっかくの才能が十分に生かされていない感じがつきまとう(ただし、一連のピアノソナタは別格だと思うが・・・・)。

3楽章とか4楽章形式とかいう既存の枠組みの中で自由に羽ばたきが出来ないモーツァルトをつい連想してしまうのだ。

ドン・ジョバンニは魔笛と肩を並べる大傑作だと思うが、これらのオペラで感じる豊かな音楽言語(♪=言葉)がモーツァルトを読み解く鍵になるのだろう。どうしようもないほど好きというモーツァルト愛好家は例外なくオペラファンに多いという記事を見たことがあるがまったく同感。

やはり、あれほどの早熟の天才でも年の功というものは必要なのだなと妙な納得をしている。(ベートーベンの後期の作品も同様の趣があるが・・・・)。

ともかく、世間は広いので私以上に魔笛を深く鑑賞し、貴重な情報や盤をお持ちの方がいらっしゃると思う。このブログを通じて、そうした方々と魔笛に関する情報交換や音を聴かせていただければ幸いだと考えている。

なお、最近入手したCD盤『フルート四重奏によるモーツァルト「魔笛」』:ウォルフガング・シュルツ&ウィーン弦楽四重奏団(収録2001年)は録音もよく、シュルツ(ウィーンフィルの首席フルーティスト)のフルートの香りと気配が漂ってくるようで、まさに文字通りのMagic Flute(魔法の笛)。とにかく、魔笛ファン、フルートファンにはこたえられない1枚。

2006年2月に同様のスタイルで「ドン・ジョバンニ」盤の発売が検索で分かったので早速注文したところ在庫切れで今のところ入荷待ちの状態。やはり、オペラファンは根強くて多い。

             

 


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魔笛談義その2~視聴用の装置~

2006年10月22日 | オーディオ談義

音楽を鑑賞するときに、同一のCD盤でも視聴する機器や部屋によってまるっきり違う音楽に聴こえることがあるのは、音楽愛好家なら誰でも経験するところ。

この理由は、CD(レコード)盤と視聴機器の関係を楽譜とピアノに置き換えると比較的分かりやすい。

ピアノもアップライトのものからグランドピアノまでいろいろあるし、スタンウェイとベーゼンドルファーだって音色に違いがある。部屋の音響効果も無視できない。

したがって、ある人がいい録音といっているCDが自分の家ではさっぱりといった事例が頻繁に起こる。専門誌でのCD評も視聴機器を抜きにして一人歩きする傾向があるのでそのまま鵜呑みにすることは危険だ。

家庭で音楽を本格的に楽しもうと思えば、出費を含めて大変な労苦を伴うが、本当に音楽を愛するのであれば、オーディオに無関心というのは有り得ない話だと思っている。

「音楽をいい音で聴くと、より深い感動が味わえる」その一念で約40年近くオーディオにも随分熱心に取り組んできた。実に紆余曲折があって回り道をしてきたが、決して無駄な授業料ではなくて、その経験が何らかの形で現在の装置に生きていると自分を慰めている。

ただし、その割にはまだまだの音で、今のところ年令相応に8割方満足の一段落で推移しており、決して完全無欠な音とは思っていない。まだまだ改良の余地がある。それに音質を聴き分ける自分の耳もあまりいいほうではない。

留意していることはあまりに多すぎて、きりがないが、特に「音が減衰していくときの余韻と静けさ」を大切にしている。

現用装置で留意していることは次のとおり。

JBL(ジャズ向き)とタンノイ(クラシック向き)を併用(タンノイの箱にJBLのユニットを取り付け)して、クラシックもジャズも両方良く鳴るようにしたい。

3極管シングルアンプ3台によるマルチアンプ方式による3ウェイ

音の入り口を重視

≪システムの内容≫                    

CDトランスポート→ワディア270

DAコンバーターとはST端子でクロック・リンク。接続のほうはPADのドミナス・バランスコードを使用
 
DAコンバーター →ワディア27ixVer3.0

アッテネーター(FRのAS-1、2台)と接続 

パワーアンプ→真空管アンプ3台によるマルチアンプ方式
低域用VV52Bシングル、中域用PX25シングル、高域用WE300Bシングル、予備:2A3シングル 

スピーカー →3ウェイ方式
低域JBLー130A(箱はタンノイウェストミンスター)
中域JBLー375(ウッドホーンはサノ)
高域JBLー075(ステンレス製特注ホーン付き)

クロス・オーバー

低域の上限は330ヘルツ(6db/oct)
中域の下限は500ヘルツ(6db/oct)、上限は7000ヘルツ(6db/oct)
高域の下限は7000ヘルツ(6db/oct)            

DVD再生装置  →DV-HRD300(プレーヤー)

DAコンバーターとはサエクの光ケーブルで接続

画      面 →LC45GD1(45インチ液晶テレビ)

視  聴  室  →5m×6m

  
                    
                                

                    


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魔笛談義その1~43セットの魔笛~

2006年10月21日 | オーディオ談義

はじめまして。娘から教わって今日からいよいよブログに挑戦。どうかよろしく。

これから、どういう傾向のブログになるかまったくの未知数ですが何といっても中心は大好きなオペラ「魔笛」から出発。

モーツァルトの音楽の集大成といわれ、最高傑作ともいわれているオペラ魔笛にどっぷりと漬かって早いものでおよそ20年余が経過してしまった。

今、私の手元にはこの魔笛のCD、DVDが合わせて43セットある。もちろん、それぞれの盤は違う指揮者のものだが、たとえば同じ指揮者でも収録時期の違うCDがフルトヴェングラーでは2セット、ベームでは3セット、カラヤンに至っては4セットある。

「そんなに集めてどうするの?みな同じように聞こえるじゃない、1セットあれば十分でしょう」と周囲は笑っているが、私にとってはなかなか切実な問題なのである。

というのは、このオペラは中身の完成度がひと際高いだけにそれだけ演奏のハードルも高い。

指揮者をはじめ、オーケストラ、数名に亘る歌手たち(当然ミスキャストがある)、そして肝心の音質(録音状態)などいろんな要件が伴っており、これらを完璧に満たしたCD盤、DVD盤となるとなかなか存在しない。

とにかく、指揮者や歌手、録音が異なればそれはもうまったく違う魔笛になってしまい、興趣が一変してしまうので、少しでももっといい魔笛に出会ればという気持ちで、追い求めた結果が今日の状況。もちろん、失望を覚えた盤も多々ある。

しかし、こうやって大方集めてしまうとこれまでの自分を振り返ってみる意味で改めて「誰が指揮したCD、DVDがベスト(自分の好みに合うという意味で)なのだろうか?」という何だか「20年間のけじめ」みたいなものをつけたくなった。

まあ、これまで聴き込んだ範囲で、おおよその見当はついているが、途中でオーディオ装置をグレードアップしたこともあり同じ土俵(条件)の上での品定めはしたことがない。

そういったいきさつもあって、今年の3月(2006年)にフリーになり、心と時間の余裕が出来たことを機会に、43セット全ての視聴結果を作成してみることにした。

そして、最後に気に入ったCD、DVD盤を選出し、さらに指揮者から、オーケストラ、配役まで夢のベストメンバーを選考してみたい。

なお、具体的な視聴結果の作成に入る前に魔笛談義として様々な点について述べておこう。 以下、続く。                
         
               
       21セットのCD盤     13セットのDVD盤     9セットのCDライブ盤


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